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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ハクサンボウフウの花序

2022年10月08日 | 自然観察日記
ハクサンボウフウは少し詰まった感じの花序になります。セリ科の似たような種との一つの区別点になるでしょうか。花は夏から秋にかけて見られるようです。

ハンゴンソウの群落

2022年10月07日 | 自然観察日記
ミズゴケ湿地の縁に小川があってその対岸にハンゴンソウの群落が広がっていました。今までのハンゴンソウの群落を見てきた範囲ではあまり湿った場所には大きな群落はなくある程度の湿り気のある環境に繁茂しているようです。この場所は適した環境なのでしょう。

木道脇に広がるヌマガヤ群落

2022年10月06日 | 自然観察日記
ミズゴケが見られるエリアの外周でしょうかヌマガヤの繁茂するエリアです。一説にヌマガヤの生育はとても遅い種だとか。ここまでの群落になるにはそれなりの時間が必要で長い長い湿原の変遷という歴史があるのだそうです。

モウセンゴケ

2022年10月05日 | 自然観察日記
湿地らしい湿地が少しばかりありました。散策路の奥の一角です。池塘などは見られずミズゴケが覆う場所に多くの種が入り込んでいました。その中の一つにモウセンゴケが見られました。

腺毛が目立つモウセンゴケの葉

2022年10月05日 | 自然観察日記
もちろん食虫植物ですが、この腺毛で小さな虫を捕まえます。なかなかよく出来た仕掛けと思う反面よく見るとあまり捕まっている虫がいないのが普通で正直あまり効率が良い仕掛けではないような気がします。葉を作るエネルギーとこの葉で得られる栄養とバランスがとれているのでしょうか。案外根から吸収するものが重要なのではないかと考えてしまいます。

野地平

2022年10月04日 | 風景
「野地平」と書いて「ヤチダイラ」と読む。長野県と群馬県の堺にある四阿山(あずまやさん)2354mの北東側の山麓に広がる湿地です。今まで未知のエリアで興味津々で訪れてみました。しかし、かなり乾燥化が進んでいてササやイネ科草本の原になっていてノリウツギやズミの低木がかなり進出していました。遠景は四阿山。

ノリウツギの群落

2022年10月04日 | 自然観察日記
季節的にノリウツギが目立ちました。個体数も多く草原の低木層を埋め尽くしているエリアもありました。野地平という響きから池塘が点在するような湿地を思い浮かべてきましたが、湿地環境はごく狭く広大な低木を交えた草原という状態です。1600m以上の高原にある平坦な場所ですから牧場として利用されていても不思議はないのですが、どういういきさつか自然のままに残されているようです。湿原が陸化する過程を学べる貴重な場所になっているようです。

ズミと草原

2022年10月04日 | 自然観察日記
湿地環境の好きな低木ズミもよく見られます。かなり成長した樹も散見されます。この樹の存在でこの地がかなりの湿地であったことが頷けます。