森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

メヤブマオの葉

2021年08月16日 | 自然観察日記

メヤブマオの葉は切れ込みが深くヤブマオとの区別になります。カラムシやアカソなどとともにヤブマオ属に分類されますが、この仲間は古くから繊維をとる植物として利用されているようです。また、染料にもなるという話です。実際にはメヤブマオがどの程度利用されていたのかは分かりませんが、一見地味で目に留まらないものでも古人はよく理解して生活に利用していたことを知るにつけ頭の下がる思いです。


メヤブマオ

2021年08月16日 | 自然観察日記

展示されているというわけではなく林と林の間には本来自生している種が見られます。メヤブマオもその一つで刈り払いを免れた格好で園路脇にありました。イラクサの仲間はどれも地味なものですからついついスルーされてしまいます。新潟県内にも自生はあるのですがどこにどう分布しているかしっかり記憶していません。実はヤブマオかなと思ったもののどこか違うような印象でしたから、カメラに収めて家でじっくり調べてメヤブマオとわかった次第です。