森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

デンジソウ

2021年08月03日 | 自然観察日記

丘陵公園の里山フィールドミュージアムには山の水辺以外にもう一つの湿性植物の生育箇所があります。花の水辺と呼んでいるところですがくねった小川エリアに繋がる5つの池があります。それぞれの池には特徴があって水草を観察するにはなかなか面白い場所になっています。県内にある貴重な水草や湿生植物を機会があれば保護する意味もあって植栽をしています。デンジソウもそういう視点で植栽しています。デンジソウは水生のシダ植物で県内の野生のデンジソウは絶滅したとされています。葉は浮遊性で水面に「田」の字を描いて広がっていきます。

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競争相手がいる水系でのデンジソウ

2021年08月03日 | 自然観察日記

1ケ所で植栽するのは危険ですから複数の場所で栽培しています。しかし、どこもほかの水草が繁茂していて競争が激しい環境です。デンジソウは他の競争相手が沢山いる場所では水上葉を出して生き延びています。ランナーを出してはいるのですが水上葉の枚数は少なく、かろうじて生きているという風情です。かなり競争力の弱い種のようで、野生の個体が消滅したというのも分かる様な気がします。

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デンジソウの群落

2021年08月03日 | 自然観察日記

アサザやトチカガミなどの浮遊葉を持つ種がいない場所に植栽した個体が見事に繁茂してそれなりの群落を形成してくれました。デンジソウを維持するには競争関係になる種をこまめに取り除くような管理をしないと消えてしまう可能性があります。今のところ上手く環境に適合したようで繁殖しています。

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