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森の案内人 田所清

自然観察「独り言」

ラクウショウ

2014年07月01日 | 自然観察日記
私は丘陵公園にいるもののフィールドは野生ゾーンというエリアで、メインの健康ゾーンエリアは最近あまり出歩きません。最近、ちょっとした機会があり久しぶりにブラ歩き。沢山植栽されている草木が季節がらさまざまな顔を見せていました。
ラクウショウもあちこちに植栽され適度な日陰を作っています。その下にくると小さな果実が目に留まりました。雌雄異花ですが「花」を意識することはほとんどないですね。春先尾錠の雄花があるはずなのですが残念ながら気づいていません。「落羽松」ですから冬には落葉しますから果実は比較的目につきやすいのですが・・・。実の形を見れば「松」ではなく「杉」の仲間だと気づきますが、どうして「松」されたのでしょうか。
それはそうと、ラクウショウの別名はミズスギ。湿地に適応した種なのですが、丘陵公園を含め公園などで見るものは全て陸地で湿った場所ではありません。結構適応範囲がある種のようですが、根際を見ると根が地際に這っていて気根を作りたそうに露出している個所がいくつもあります。

ラクウショウ葉

2014年07月01日 | 自然観察日記
葉は「羽」をイメージしやすい造形ですね。メタセコイアという同属の種がありますがこれとの区別が時々話題になります。葉の付き方が互生(ラクウショウ)か対生(メタセコイア)かで区別すると簡単だと言われますが、結構大木になる種で小枝の一本を見ることが難しいので案外実用的ではありません。遠目から判断できないか目を訓練していますが、ラクウショウは巨木になることはありませんから、まずは大きさで判断できます。
樹形にもかなりの確率で判断できます。全体的にふっくらと丸みを帯びるか、ほっそりとしていて先端が尖り気味かで見分けます。