越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

「伝統建築とものづくりの真髄」 講演会

2012-10-27 23:05:14 | 業界雑感
今日は午前中仕事の土曜日。

普段できない仕事がはかどり充実感。

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夕方からは先日お知らせした講演会に参加してきました。

4時から「楽山亭」で現地建物を見ながらという変わった講演会。

講師は富山県高岡市 重要文化財 勝興寺で平成10年から20年の予定で
保存修理をされている田中工匠 田中健太郎棟梁です。

この「楽山亭」は江戸中期全国に広く知られた豪商の
与板「大坂屋」三輪家の11代当主の三輪潤太郎氏が明治25年に
造らせたものです。

楽山亭から見下ろした与板町全景



楽山亭 八畳座敷





外でマイクを持っての講演です。



誰も写っていませんが反対側には50人ほどの参加者がいます(笑)



この楽山亭も平成になってから修復をしていて、江戸時代の国の重要文化財を
修復される棟梁の眼からみた気になる点を指摘されていました。



入口の露地口門



当時のナグリ加工の跡



八畳座敷







当時の手水鉢?



当時の便器?



部屋の中から見た外の景色。 さえぎる柱がありません。



「六方組み」石垣

1個の石を必ず6個の石に囲まれているという堅固な「六方組み」技法で
築かれていて昭和39年(1964年)の新潟地震(M7.5)の時でさえ
崩れることがなかったという。







ここでの講演は5時ころ終了。

歩いて数分の「久廼弥」に会場を移して5時半から6時半まで第2部の講演会。




修復する場合には刃物痕からどのような道具を使っていたかがわかるので
その時代の道具でその時代の様式で作るというお話に感心しました。

その後「懇親会」が用意されていましたが今回は欠席です。


このようなイベントがあると必ずお会いできる富山のH田氏や新潟、三条からも
参加される人がいて人気の高さに驚きました。

いい講演会でした。



【 追加記事 】

以前、このブログでも紹介したことがある映像がありましたので再掲載します。

よいた「楽山苑」ライトアップ2009


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