越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

初代作 「淡路の夕凪」委託販売します。

2014-02-22 23:37:25 | 道具
【 本日2本目 】

最近、弊社の取引先から「昔買っておいたお宝の大工道具を売りたいのだけど」と
お願いされることが増えてきました。

以前はお客さんが売って欲しいと言っても「非売品」扱いで販売しなかった商品ですが、
後継者がその価値がわからない世代となり、また道具として使う場面も
少なくなってきたことから販売するのにいい時期と判断されてのことのようです。

ただ一般の方からの「委託販売」は受け付けず、弊社の取引先がお持ちの商品をなるべく多くの
情報(写真、文章など)で丁寧にお伝えして、欲しい人にお買い上げいただいてお仕事に
活用してもらいたいと思っています。



「淡路の夕凪」は播州三木の名工鍛冶 千代鶴貞秀作の鉋です。

「乱菊」が実用の鉋として有名ですが、「淡路の夕凪」は最高級クラスの鉋です。
(こちらも充分に有名ですが)

初代貞秀(神吉義良氏)と二代目貞秀(神吉岩雄氏)の作が存在していますが、
銘切などでの区別はされてないので製造年月日である程度判断するしかないようです。

初代貞秀こと神吉義良氏は
明治41年(1906年)12月4日生まれで平成11年(1999年)11月1日逝去されました。

平成2年(1990年)4月1日に二代目千代鶴貞秀(神吉岩雄氏)襲名に伴い
引退されました。

この鉋の製造年月日は「昭和六十三年師走」とあるので初代貞秀の作と言って
いいと思います。








当時のパンフレットも残っています。





この「淡路の夕凪」は弊社の40年来の取引先のお店の所有品です。

今まで「非売品」として販売されなかったのですが今回は販売してもいいと
委託されました。

ただ、この初代の「淡路の夕凪」はほとんど販売ルートに出てくることはない
入手困難の鉋ですのでかなり高い金額が設定されています。

二代目の「淡路の夕凪」でも赤樫台で20~30万円くらいの価格で販売されていますので
初代の鉋はそれなりの価格ですがご了解ください。

それでも欲しいという方だけ価格・納期をお問合わせください。

1ヶ月ほどは弊社でお預かりしてますが、それ以降はお返しするので納期がかかります。



近日販売サイト「越後の大工刃物・大工道具」で詳細をお知らせします。

お問い合わせは上記サイトからどうぞ。

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