越後の大工刃物販売日記

大工刃物産地の新潟から日々感じた一言。
最近は食べ物ブログに変更しつつある?

「開運!なんでも鑑定団」で市弘ノミの鑑定が!

2009-12-06 19:44:38 | 道具
関東方面では11月3日にすでに放送され反響があった「開運!なんでも鑑定団」で
「市弘ノミ」の鑑定が依頼された回が新潟では約1ヶ月遅れで昨日(12/5)放送されました。



依頼人は、平成17年東京マイスター<東京都優秀技能者>に認定された
埼玉県草加市在住の栗林成明氏。



3年前、知り合いの大工道具店で一目惚れして120万円で購入した
「二代目市弘 追入 三枚裏 12本組」の未使用品。



裏のできがすばらしい!



二代目市弘こと山崎勇氏は新潟出身の初代市太郎の弟で明治45年東京日本橋生まれ。

大正から昭和にかけて活躍して18歳で兄亡きあと二代目を継ぎ、84歳で没す。

裏すきを1時間に50本できるグラインダーを使わずヤスリとトンボセンだけで
仕上げるためせいぜい2本しかできない。

数ができないので高額にもかかわらず切れ味が良く丈夫で永切れと
大人気のノミだった。



市弘ノミはひょうたんマークの中に三日月と市弘の文字の刻印があった。



評判がいいので、ニセモノが出回ったり「市弘」の銘が勝手に商標登録されたため、
自分は裏返しにした「左市弘」の名前を使用した。

(その後この問題は解決)

二代目勇氏の二人の息子さんの山崎正三氏と明倫氏が三代目として
活躍されていましたが、正三氏逝去によって平成18年に廃業されました。



気になっていた鑑定士は「ウッディプラザ」店主の
村山元春氏 



鑑定額は驚きの300万円! 世の中に現存するただ1組らしいので妥当か。





山崎正三氏というと平成16年4月10日「第15回削ろう会厚木大会」の懇親会の時に
偶然目の前に立っておられたので、失礼ながら名刺交換していただいたら
私が運営しているサイトをご存知だったので感激したことが思い出されます。

それが、最初で最後の出会いでした。 まさに一期一会。

哀悼の意を表します。

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