京都御苑・捨翠亭 2015.05.15

　　所在地　　　捨翠亭(九条家茶室)　　　　京都市上京区京都御苑３

　御所（京都御苑）の南西の方角。九條池の畔に「拾翠亭」（しゅすいてい）がありますが、散歩していると「拾翠亭」が一般公開していましたが、料金は￥100ですので入館させていただきました。

　拾翠亭は今から２００年ほど前の江戸時代後期に茶室として建てられたもので、貴族の茶室らしく、遊び心にあふれた建築と言われています

　九條池と拾翠亭は、五摂家の一つであった九條家の屋敷内に設けられた庭園の遺構です。

　九條家は、五摂家（ごせっけ）の1つで、平安後期以降多くの人が朝廷の重要職である摂政（せっしょう）や関白（かんぱく）につきましたその娘の多くも天皇妃となり、大正天皇の皇后節子（さだこ）もその1人です。

　広間の北に位置する小さな間で、三畳中板の茶室で茶室はホタル壁です。

　九條家はこの地に広大な敷地を持っていましたが明治の初めに取り壊され現在の捨翠亭を含む庭園と九條邸の鎮守（ちんじゅ）だった厳島（いつくしま）神社が中島に残るばかりです。

　庭園内を散歩してちょっと東屋で休むことができ、秋の紅葉も綺麗でしょうね。

　拾翠亭の二階は、書院風の造りで、ここから見える庭園の景色は見事なものです。現在のように木が生い茂るまでは東山の借景を望むことが出来たそうですよ～
次回をお楽しみに　では　またね