治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

療育現場に友だち原理主義はいらない

2011-09-22 08:37:33 | 日記
9月19日の講演会には、私の地元横浜からも札幌までお越しくださった方たちがいました。

お一人は以前北海道在住のとき、長沼先生が主治医で
本当にいい先生だと感謝してらしたそうです。
そして長沼先生の本が出てびっくり!

講演会があることをこのブログで知ったら
ご主人が行ってくればと言って下さったそうです。
おお、いいですね~。

というわけでお友だちを誘って二人連れで札幌までみえられました。
来た甲斐があったと言っていただきました。

帰りにふと見ると、このお二方と栗林先生がお話していましたよ。
そして言っていました。
教師と保護者とその他の支援者が一緒になって活動することって、横浜ではあまりない。
それがいいなあと思った、と。

そういえばそうだ、と思いました。
「特別支援教育を考える会」みたいに
講演会やれば教師も保護者もスタッフにいる、みたいな会って横浜ではちょっと考えられないかも。

長沼先生も当事者の会に積極的に携わっていらっしゃるし
垣根が低いのかもしれませんね。

それが北海道の強みだとしたら
大事にすべきですね。

でもだからといって、北海道ではみんなが仲良し、っていうわけじゃないと思うし
そうでなくてもいいんですよね。

この前集ったメンバーは、どっちかというと脳の可塑性を考慮に入れた療育を進めている人たち。
その手段として体性感覚への注目は重視します。

そうじゃない活動をしたい人もいるだろうし
その人たちはその人たちで集っているのかもしれない。

それでいいんだと思いますけどね。

療育に友だち原理主義はいらないよね。

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4 コメント

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同感です (栗林@虹の子)
2011-09-22 22:03:17
北海道に住んでいる人は、もともとよそ者が多い。

遠くは九州や四国から移民してきた人たち。
私の中には四国徳島の血が流れています。

多分、どんなに暮らしが苦しくても、北海道に渡ろうと思う人は何%かの人だったはず。

そういう選択肢を選べた人たちだから、想像力とか細かいことは気にしないとか、今必要なことは何か?・・・なんてことを決定づけてしまう遺伝子の持ち主なんだろうなと考えます。

だからブラジルに移民した人たちだって、そういう遺伝子の持ち主たちなんでしょう。

必要なことをなるべく時間をかけずに用立てるという能力は、サバイバルの能力だし、即時性、即効性を求めることと療育支援は相反するようなイメージもあるけれど、実は一致する気がします。

即時性といっても必要時間は確保する。
即効性といても的確な目的に対して有効なことをする。

そこが大事で、取り組んでいるうちに見失いやすいポイントだと思います。
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人と人との距離感 (浅見淳子)
2011-09-23 05:25:40
栗林先生、ようこそ。
なんだか人と人との距離感が違うんですよ、北海道は。とくに、無関心が礼儀であるような東京文化圏から行くと。
冬に北海道に行くと、とにかくもうあちこちに注意報とか警報とか出てるでしょ。こういう土地で支えあいながら生きてきたんだろうなと思います。
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二人組の一人です (だいきママ)
2011-09-23 06:09:31
北海道の講演会とても良かったです。
すばらしい会をありがとうございました。
ネットや本で知った方々と実際にお会いして、直接お話を聞くのは刺激的です。
長沼先生が、本のイラストそのままでした。

横浜でも先生と親が一緒になって活動した時期もあったようですが、今、「特別支援教育を考える会」のような会を作ろうと思ったら時間がかかりそうですね。横浜は横浜の強みを生かして行く方が良さそうです。

「行ってくれば」と後押ししてくれた友だちのご主人は、2日間のスケジュールをすべて考えてくださって、北海道弾丸ツアーもスムーズにこなせました。

唯一、ホテルの冷蔵庫にヨーグルトを忘れて来たのが心残りです。北海道限定ヨーグルト食べたかったです。残念。
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そうそう (浅見淳子)
2011-09-23 09:12:12
だいきママさん、ようこそ!
先日は遠路はるばるありがとうございました。北海道は楽しまれたでしょうか。私は仕事でよく行くようになり、北海道が大好きになりました。
そうそう。横浜は横浜でとても強いところがありますよね。福祉の歴史も長いし。民間の支援機関というオプションもあるし。
新しく始まった後見制度も楽しみです。
またお越しくださいませ!
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