治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

週替わり自閉っ子の月

2009-11-30 08:30:47 | 日記

11月の面白かったところは、毎週末別々のASDの人と講演したこと。
盛岡でニキさんと。岡山で藤家さんと。埼玉で片岡さんと。
それぞれ収穫がありました。

ニキさんはやっぱり、ASDとNTの情報処理とかについてつきつめて考えている。
ASDは内部から。NTは外部からウォッチ。それをわかりやすい言葉で語ってくれる。
得がたい人材。天才翻訳家ではないけれど、独特の才能を持っているのはたしか。それに勉強量がすごいなあといつも思う。
雑誌の人がもっとニキさんに仕事出してくれないかしらね。ときどきやってるけど。彼女の短文、いいですよ。
本人が書きたいかどうか、確かめてはいないけど、私は純粋に読者としてニキさんの短文もっと読みたい。
私との長電話でしゃべってるだけじゃもったいないネタがいっぱい脳内にあるようです。
これ(http://www.seikatsushoin.com/bk/temaneku.html)も楽しみ! いつ出るんだろ?

藤家さんは「家族依存から抜け出した体験」と「健康管理がやっとできるようになった体験」をフレッシュに語ってくれました。二次障害のデパートだったのに、どうして心身安定したか。
30を前にして独立の準備ができた当事者の一例としてやはり貴重。

片岡さんに関しては、大人になってからの診断、それを家族にわかってもらうこと、子どものころのこと、いじめへの対応などが興味深かったです。
あと、会社づとめの経験があるので、そこでの苦労。
でも聞いていると、つらい体験が全部今に生きてるなあと思いましたけど。
それと、結婚した相手からのツッコミ。定型世界への橋渡し。これもまた貴重。

一人一人大事なお話をしてくれました。
私の話す内容も一回一回違いました。

九州場所はちょっと残念。
稀勢の里の不振だけではなく、全体的に盛り上がらない場所だった。お客も不入り。朝青龍も途中失速・・・。
昨日の鶴竜の変化には「汚い相撲」として、お客さんから罵声も飛んだが、ついていけない稀勢の里も悪いという舞の海さんの解説には納得。たしかにいただけた相撲ではないけれど、あれだけの執着心が日本人力士にはないのも事実。複雑。
私自身も豊かな国で育った人間独特のひ弱さを抱えていると自覚しているだけに考えさせられる。

まあ、またすぐ初場所だ。切り替えてやり直せ。
逆に言うと40日で立て直さないといけない。厳しいよ、これは。
豊ノ島復調(技能賞)とか、栃ノ心活躍(敢闘賞)とか、いいニュースも皆無ではないけれど。
千秋楽結びの一番は、思っていたより見ごたえがありました。

この40日は私にとっても大事なとき。いっぱいお勉強しなきゃいけない。
大きなチャンスを与えていただいた。
それをしっかりとつかまなきゃいけない。

あと11月は、D君の本をがんばりましたよ私は。
私だけじゃない。そしてD君だけじゃない。D君ママ、D君の学校の先生たち、デザイナーさんもイラストレーターさん、それに印刷所の方々もがんばってくださった。
営業部隊もがんばっています。
リアル・ネットの書店様もよろしくお願いいたします。
本は作って終わりじゃないんですよね。

12月は1000人近くお客様がご来場の「感覚統合学会」で岩永先生、ニキさん、藤家さん、浅見の四人そろっての講演があります。これをきっちりやらないと。

そのあとは冬の臨海学校へ。
でもたぶん赤道直下でもいっぱいお勉強する(予定)。

そしてあっという間にお正月。
初場所。
一年は短いですね。

あと当ブログもいつのまにかアクセスが増え
いくつかお問い合わせをいただいていますのでまとめてお答えします。

○コメント欄は今のところ開きません。
 私は今年、著者・家族・自分の人権と安全を確保するため、民事提訴・刑事告訴を行いました。長年受けてきた被害を食い止めるために医療をあてにしていましたが、医療が今のところ必ずしもあてにできないことを悟り、司法という土俵を選びました。コメント欄については、結論がすべて出たときに開くかどうか検討します。
○キティちゃんはまだまだたくさんあります。当分ネタ切れしません。
○大相撲ネタは続くと思います。きせのんにはどこかで見切りをつけるかもしれません。あるいは、ずるずるとお相撲だめんずを続けるかもしれません(←たぶんこっち)
○来年はサッカーネタも増えると思います。興味のない方すみません。

今後ともよろしくお願いいたします。


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