治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

賃金1万円の意味

2009-09-27 10:14:36 | 日記
昨日の鶴竜vs把瑠都戦を見たら
絶好調の把瑠都に鶴竜、頭脳プレーで粘りに粘って土をつけた。
解説の九重親方も絶賛していた。
この二人は今場所すごく調子がいい。

日本でも貧富の差が開いているが
昔みたいに「親にラクをさせたい」と入門してくる力士ってあんまりいなそうだ。どうして?
一方でモンゴルから来て強くなっているのは
朝青龍も、白鵬も、鶴竜も、「いいうちの子」ばかりだ。
だってそういううちの子じゃないと、日本にトライアル受けにくることもできないもんね。
朝青龍のパパは大金持ちで皇太子殿下を招いたし
白鵬のパパは国民的英雄で日本でいえば銀座四丁目みたいなところに住んでいたらしいし
鶴竜のパパは大学教授。鶴竜の頭の良さは、そう言われれば説明がつく。日本語だって日本人力士よりうまいくらいなんだ。

どうしてだろう、どうしていいうちの子なのにみんな根性あるんだろうと思ったら
貨幣価値が80倍なんだって、日本はモンゴルの。
今日の千秋楽で、朝青龍か白鵬が優勝して優勝賞金1000万円を手に入れたら
それはモンゴルでは8億円分の価値があるんだ!

そらがんばるよね・・・。
そしてモンゴルで中継を見ている子どもたちは
「日本に行って大相撲に入って強くなったら、15日で8億円もらえるんだ」って思うんだね。
そしてどんどん入門してくる。稽古する。強くなる。

物価の圧倒的に違う国から来た人にとって
頑張って働くことのモチベーションは全然違うんだね。

作業所の工賃1万円。
たしかに安い。
でも世界では1万円で猛烈に働く人たちが結構たくさんいるのかもしれないよ。
だからこそ作業所は
近場でできる仕事を考えて営業したほうがいいんじゃないだろうか。

外国人との競争にどう勝つか
真剣に考えたほうがいいと思う。
先に市場開放した大相撲の世界ではもうやられっぱなしだからね。
そして大切なのは、もうこの世界では外国人の排除なんてできないこと。
モンゴル人がいなかったら、お相撲はすごくつまんなかっただろう。

☆☆☆☆☆☆☆

相変わらずイマイチだが雅山には勝った稀勢の里。
連日解説の親方に叱られているが
昨日の九重親方もしっかり言葉の愛の鞭。

七勝して千秋楽把瑠都という展開。
嗚呼・・・。
合口が悪い上、相手は好調だ。

最後の望みは一応捨てない。
勝つときも負けるときもあるよね、人間。

疲れた秋場所だったが今日で終わり。
終わると思うと、やっぱりさびしい。
さて、結びの一番はどうなるか・・・。

写真は阪神タイガースキティちゃん。
きせのんの応援は、かつての阪神ファンのように根気が必要で
そして(悲しいことに)勝っても負けても結構楽しいのです。
もちろん勝つほうがいいけど!

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