治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

奈良の少年放火事件の医師の情報漏洩

2009-12-18 00:45:30 | 日記
昨日控訴審の判決が出たみたいですね。
一審を支持し、控訴棄却。
医師の有罪は変わらず。

私はこの著者の発達障害関係の本はたぶん全部買ったことがあると思います。
一応資料として読んでおくという意味でね。
全部資源ゴミに出してると思う。横浜市の十八番、資源ゴミ。
一応著作権で食べている人間として古本屋には売らない。

で、この被告人の医師もこの著者の本を読んでいたら
たぶん鑑定書なんか渡さないと思う。
だって理解してないもん、PDDのことなんか。

だいたい本当にPDDのこと理解していたら
検面調書とか員面調書とかそんなにありがたがらないよ。
本当にこの少年がスペクトラムのどっかにいるのなら
そんなところに本当のことが書いてあるわけないじゃん。
そんなんで内面がわかるのなら、「自閉っ子シリーズ」作りはもっと楽チンなはず。

「僕はパパを~」は捨てないでどっかに取ってある。
あれはお小遣いの足りないとき、古本屋に売ってもいいかな。一回くらい飲めそうな値段がついてるみたいね。
あの本自体は、ほとんど地の文がなくてつまんなかったけど
講談社さんの事故調査委員会の報告書(HPからただで読める)は面白かった。ただで読めるなんてお得。ごっちゃんです。

佐世保の事件の本を読んで
話題性のあるものを取り上げていて、かつあまりに理解していない(理解しようという努力のあとが見られない)のにびっくりして
編集部に読者カードを出して、「今度ニキさんという人と長崎に講演に行きます」とお誘いしたことがあった。
そのころ長崎は、事件が相次いで、支援者の方たちが大変な思いをしていた。
そういう状況の中で、私たちを呼んでくださった。思えば岩永先生に初めてお会いしたのも講演前日、長崎の中華街だったな。
「俺ルール!」を出したあとだった。
ニキさんと私は、「俺ルール!」を出したそのときから
触法の問題を意識していたんでね。
今だから言える話。

要するにあの著者の本は、てきとーに目立つ事件を取り上げて、センセーショナルに取り上げるだけの「企画もん」だと思っていたから
たんなる資料として読んでいたから
私は目くじらも立てなかった。だって内容信じてなかったし。
被告人も読んでいたらわかっていたでしょうに。
あの著者を通じてPDDのことが世間に伝わるわけがない。


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