治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

太古の昔から

2018-12-12 10:32:36 | 日記
栗本さんが「ケトン体が人類を救う」という本を紹介していたので検索したらkindle unllimitedに入ってた。ということで即読みました。

ニキさんじゃないけど、早く言えよ専門家! の気分でした。これまでの栄養学と私の実感(体感)のずれが全部説明されていた感じ。思えば卵悪者説とか塩の取り過ぎがどうのとか栄養学も迷走を繰り返してきました。それよりは実感の方が合ってた感じ。たとえば同じ炭水化物でもラーメンをランチに食べるとインスリンドカンの実感がありますがパンではさほどでもないというのが私の実感ですが皆さんどうでしょうか。それにはちゃんと理由があるのにこれまでの栄養学の人はそこを大雑把に「炭水化物」くくって啓蒙してたんですよもう。

厚労省も60%のカロリーを炭水化物で取ることを推奨し、その結果糖尿病と神経発達障害が増え、世の中デンプン質が安易に広く行き渡り、女性達はおいしくてインスタ映えするそうしたでんぷん質は食べたいわ痩せたいわで自然と鉄分不足になり、そのまま妊娠すると・・・という感じ。私はある就労支援施設に行ったとき支援者がカップ麺をランチにしていたのを見て「ここはだめだ」と思ったのですがあたっていたなあと思いました。

ところで『日本国紀』まだ読み終わっていないんですけど、なんでかっていうと、基本的につまらないからです。どうつまらないかというと、知ってることしか書いていない。通史だから深く突っ込めないし別に新奇な説が出てくるわけでもない。あの本に感動する人がいるとしたらそれはこれまで日本史をあまり知らなかった人じゃないでしょうか。逆に日本史よく知らない人は読むといいかもしれませんね。

まあともかく「退屈な本だ。『国民の歴史』の方が一万倍面白い」と思って思い出したのですが、西尾幹二先生はたしか太古の日本列島は「森林と岩清水の国」だったと書いてらしてそうだったろうなあと思ったのです。

森林と岩清水の国では当然、狩猟採集生活ですね。木の実とかキノコとか取って獣取って暮らしてた。神奈川の西部なんかは今もジビエしてますから私の祖先もジビエしてたのでしょうしこれだけ山がちな列島で皆さんのご先祖もジビエしていたのでしょう。

でもそういう生活は安定しないんです。冬になると人が死んだりね。そして稲作が始まるんですな。

稲を初めでんぷん質の最大のメリットは保存できることと摂取カロリーを季節で平準化できること。でも保存できる富が生まれたことで貧富の差が生まれた。

そして考えてみればでんぷん質はどれも食卓に上るまで手がかかる。ソテツは論外にしても(あく抜きが不十分だと猛毒なので死んでしまう)稲だって芋だって人の口に入るまでには途方もなく手がかかっています。それをしのぐほどのメリットはとにかく保存性と安定性。

つまりもともとでんぷん質は「死なないために食べる」もんだったんですな。

ところが今はでんぷん質が一番手っ取り早く食べられるものになっている。おなかがすくとそこにあるのはでんぷん質。すぐにおなかが満たせるのもでんぷん質。

栗本さんに「ケトン体の本読んだら自分の実感と揺れ動く栄養学の齟齬が説明されていた」と言ったら「栄養学は変わりますが人体の構造は変わっていませんから」と言われて、たしかにそうだなあと思いました。

えっと私は、栗本さんが夏の初めに☆☆トレーニングを推奨し始めたのでそれをやり始め、それから筋トレをし始めました。

最初に筋トレの効果を食の面で感じたのは「まずは野菜を食べる」ができるようになったこと。それまでは「あ~おなかすいた!」と帰ってきてついつい腹持ちのよいものをまずつまんでいた。でもそれを我慢してまずはサラダを作れるようになった。

それからみんながサプリとかなんとか言い始めて、自分は何かなとドラッグストアに行ってビタミンCを買った。神田橋先生の本を読んでいる人は自分に何が合うか見抜くのは上手なはず。私の場合はCだった。

そうしたらスイーツがほしくなくなった。

そして高タンパク食を始めた。

そうしたら炭水化物がなくても平気になった。我慢しているのではなく「平気」という感じ。いらない感じ。

ラスボスのアルコールが残った。

そして最近はアルコールもいらなくなりました。
昨日はさすがに帰りあまりに寒かったのでアルコールに手が出るかな、と思ったのですが帰宅して家があったかくてプロテイン飲んだらそのままアルコールなしで寝られました。

アルコールはねえ、全くやめる気もないのですがそのうち落としどころがわかるでしょう、という感じ。

そういえば最近若きスーパー編集者の記事読んだら「酒が飲めること大事」とか書いてあって、時代がウェブとの共存になってもそういう業界的なDNAって変わってないんだなあとおかしかったんですが、お酒飲めて得したことは多かったなあと思います。

私はテンション低い人ってあまり好きじゃなく小食な人はあんまり信頼できない感じがするし下戸の人と付き合おうとは思いませんが(はい、偏見です

今はとにかく一日一日「今日は飲みますか飲みませんか」と自分にきいて「飲まない」と決めている感じです。

おそらく太古の昔は毎日飲んでいたはずがないと思うので。

ともかく栄養学も迷走を続けてそれに翻弄されてきたわけですが

発達障害ときたら、まだまだ迷走が続くでしょう。
だから自分の実感を羅針盤に様々な知見を試行錯誤してみる人が強いでしょうね。

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1 コメント

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ケトン体 (ねてまて)
2018-12-13 09:53:44
おこめ県出身で、糖質制限したいけど、お米大好きで、やめられない。何でだろう?の理由までわかってしまいました。
特に短命県なのは、他にもいろいろ理由はありますが、今までは車社会で、運動不足や塩分、厳しい気候のせい、と思ってたのですが。ラスボスが目の前に現れた感じです。

栄養の表の押し付けた感じが嫌いだったのは、本能的なものだったのかしらと笑ってしまいました。
今、に使うエネルギーを貯めたら病気になる。
将棋の対局中のおやつとか、外科医のドラマで屋上でガムシロ飲んでるシーンとか思い出して、あ、今でしょな使い方なんだ!と妙に納得してしまいました。
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