治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

セオリーオブ猿烏賊マインド

2012-03-31 21:40:00 | 日記
私にはセオリーオブ猿烏賊マインドがないので
この発言にびっくりした。

他にも多くの人がびっくりしてた。

「親の会活動とかやっても効果ないんだろうなあこういう人は」という声もあったが
この人は以前、「私は札幌の親の会では顔よ」みたいな感じで
それなりに(実は)医療者として有名人であるぶんパパを偽者扱いしたりしていたから
親の会とも無縁じゃないんだと思うよ。

私に関しても、YT並みのインチキ書いていて
まあはっきり言って、起訴までもっていけるレベルのウソ。
それをうれしがって広めていたのが名大吉川徹だけどね。

いや別に、猿烏賊さんたちが花風社と全然方針違うのは、今に始まった話じゃないのでいいんだが

こうやって育てた子どもが、将来居場所がないと
「社会が障害に理解がない!」って騒いでも、たぶんそれは通らないと思うよ。

大地君の本を読んだ人ならわかるでしょ。
表出できなかった大地君に、ママが絵カードとかで働きかけて表出を促したこと。

文字でコミュニケーションできないのなら、そこからやって頭の整理してあげる。
それが作文につながったのね。

そしてそれが、言葉の遅れのあった大地君が本を書くまでになった原動力よ。

第一ね、別に作文なんて下手でもなんでもいいんだけど

そこまで言語化できないのは本人が苦しいよね。
情緒面の問題につながるかもね。

書けないとしたら
協調運動の問題なのか
眼球運動の問題なのか
表出の問題なのか
あるいはLD的な何かがあるのか
そういうのをアセスメントして、少しは書けるようにもっていくのが、花風社の読者の選んでいるやり方。

コミュニケーションを言葉にこだわらない。
そうやって感覚運動アプローチから言葉や文字でのコミュニケーション力を育てていく岩永先生の実践。




それをトンデモと言っている人々がこれですよ。

まあ、学校にやってもらうつもりらしいから
せめて学校に通わせる努力はするんだろうね。
保護者絶賛不登校のまんま、中学を終えたらしいですけど。
学校に教えてもらおう、でも学校には行かせる努力をしない、だったらお笑いですわ。

どうしてここまでいい加減でいられるのか

セオリーオブ猿烏賊マインドは、私にはないのでわかりませんわ。

将来は自己責任だからいいんだけど
こっちに関して犯罪並のウソ振りまいたり下手なマンガ描いたりする間に
もっと勉強すればいいのに。

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3 コメント

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2012-04-01 08:24:03
先日は温かいお返事をありがとうございました。
私と長男は、大地君の三冊の本を読み込みました。それから家族で、どうして学校に通い続けるのかの意味を話し合いました。休むきっかけになったことや、そのあとも学校を休み続けた長男の思いを聞きました。学校の先生にも大地くんの本を読んでいただきました。最初はこういうことは誰にでも当てはまらないとか、みんながうまくいくなら不登校児は生まれないなどと言われました。それでも親の気持ちとしては長男が学校生活を送るためには家と学校で役割を決めて、私と一緒に長男を支えて欲しいと思ったので一生懸命に伝えました。大地君の本を読んで思ったことです。学校は勉強を習うところと学校側はよく言いますが、大地君のお母さんは学校に勉強を求めていないように感じました。なんだか同じ年の友達との関わりや授業や行事とかをしながら学ぶことは家では絶対にできないことですから、そういうことを学校に望んでいる気がしました。それで長男には学校に行く意味の大事なこととして、友達としか勉強できない生きる術が学校にあると主人が話してくれました。四年生は四年生の年齢で、五年生は五年生の年齢でしか経験したり悩んだり喜んだり出来ないことがあるんだと説明してくれました。四月からは長男は学校に行こうという気持ちになってくれています。母親として家ではどうやって彼を支え続けたらいいのかまでは私にはわかりません。それでも大地君のお母さんのように毅然として学校には行かないといけないと言える母親になりたいと思っています。
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お知らせありがとうございます (浅見淳子)
2012-04-01 09:46:47
母さん、ようこそ。
ご家族で本を読んでいただき、いいお知らせをありがとうございます。
学校が何をするところかというのは、私も最近考える機会がありました。あるスクールカウンセラーの方に、不登校の仕組みを教えていただき、なぜ学校に通い続けることが大事なのか、教えていただいたからです。なるほどと思いました。今作っている本にそれを載せようと思います。
ご長男もこれまでは言葉にできない思いがあったのでしょう。大地君の本をきっかけに、その思いを言葉にできたのなら、本を出した者としてとてもうれしいです。本にはそういう力があります。
今日のエントリ「そり」もぜひ読んでください。学校と家庭の協力の様子がよくわかると思います。
またお越しくださいませ。
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母さんへ (白クマ母さん)
2012-04-01 09:59:47
浅見さんに呼ばれて参上しました。
お母様の頑張りが息子さんに伝わった事は良かったと思います。まずは新学期に良いスタートが切れると良いですね。ここは我が家も今の最大の解題です。
学校の勉強の事ですが…正直に話すと学校には勉強を求めてはいません。でもわからない授業は学校をつまらない所にしてしまうので、遅れたままだと行きたくない理由になってしまうだろうと思っています。そのため家で色んな取り組みをしてきましたが、最近の大地は自分で何とかしているようです。参考書やネットで調べたりしています。机上の学習だけでなく、体育は特に友達に遅れるので交流級の先生に特訓してもらったり、支援級で練習をお願いしたりしているようです。高学年になれば、努力し頑張る大地に「付き合うよ。」と一緒に練習してくれる友達ができるようです。
学校がいつでも大地の想いを受け入れて対応できる様に体制つくりをしていただけているからだとおもっています。

学校は同じ行事が毎年繰り返し行われますが、その学年で学ぶ課題は違います。六年間の積み重ねで完成されていくものだと私も栗林先生に教わりました。良いことも悪いことも辛いことも全てが経験で無駄なことは一つもないそうです。きっと、息子さんが学校に行けなくなった事も良い経験だったと思える日がくると栗林先生なら仰ってくれるように思います。
長く休めば休むほど、子供だって学校に行くのが気まずくなっていきます。誰かに見られたくないのでだんだんと外出する機会が減り、引きこもっていきます。まずは学校に行く。行かなければ問題は解決しません。
お互い、笑顔で毎日、子供を学校に送り出してあげたいですね。私たち母親の大事な仕事です。
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