治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

青い通天閣はどうした

2012-05-03 11:22:12 | 日記
東京タワーが青くなったとき
通天閣も青くなりませんでしたっけ。

でも全然広がってないよね、理解。

触法事件があると報道統制をし
啓発DAYには被災地から当事者の方を引っ張ってきて壇上に上げてその姿を全国放送で流し
何かあると「理解してくれ!」のステートメントの連発。

そういうギョーカイメジャーの地道な活動が、どうして、
埼玉や大阪という人口の多い自治体への影響力において
一人の亜流の学者さんに負けてしまうんだろう。

朝から@oneosakaへ飛んでいるメンション見ると

「親を苦しめるのか」みたいな
自分たちの利益を前面に打ち出すような主張しかしないんだなと思う。
まあ保護者の立場としてはそれが自然。
だからこそ、第三者で「当事者・保護者」と「社会」の両方に目配りできる人が必要だと思いますが。

「社会全体のため」という視点を欠いていては内輪受けに終わるでしょ。
ギョーカイメジャーより亜流の見解がしばしば権力側に受けがいいのは、だからでしょ。

「社会全体のため」という言説を「差別」と騒ぎ立てて言葉尻に萌えているうちは、啓発なんか無理。
内側から出さなきゃいけないでしょ。
「社会全体のためです」という主張を。

だったら、被害者の出た事件で責任を問われたときに
「差別だ!」「理解不足だ!」と騒ぐのは「なし」でしょ。
そういう啓蒙は外から見ると異様だから。
そういう集団の意見、権力側は聞けないでしょ。健常者にも人権があるのだから。

私はあの条例案、発達障害の問題じゃないなあと思って見てた。

透けて見えるのは大阪の困り感。

珍しくこの人と見解が一致しました。
そういうことだと思う。
こういうときにこそ、一方的に護身的ではない
ギョーカイに蓄積した知恵をシェアすればいいのに。
相手は困ってるんだから。

ちなみに、これも第三者の意見でありながら
当事者と社会の両方に目配りしている本ですよ。



私は「当事者でも保護者でもない」という「自分の当事者性」から
一切逃げないことにしたからね。

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