治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

コロナ禍後初めて、なじみの北の街へ 札幌サイクリング旅行ご報告1

2022-10-04 16:35:45 | 日記
コロナ禍が始まって以来、北海道と言えば道南方面。
別に札幌を避けていたわけではないのだけれど
偶然道南が重なっていました。
今年の春には自転車持って函館に花見に行きましたね。

久しぶりに札幌に出かけようと思ったのは
いつも新千歳から札幌に行くのに乗るエアポートライナー沿いにサイクリングロードが整備されているときいたからです。
車窓に見る景色は「北海道に着いたなあ」っていう感じ。
あの道を走れたらいいな、と思ったのです。

それでだいぶ前から旅行を計画していたのですが
前日になって間抜けなことがわかりました。

夫「当日朝早いからね」
私「知ってる」
夫「5:50分のバスでいいかな」

え? でも飛行機7時だよね。
それで間に合うのかな~と思っていたら前日になって、二人で別々の便を取っていたのを発見。
それぞれのマイルを使って取ったので、こういう行き違いが。
私は7時の便、夫は8時の便です。およよ。

あわてて定額タクシーを予約し、翌朝まだ薄暗い中を羽田に向かいます。
夫はここで一時間余分に待ちます。
で、先に新千歳に着いた私は一時間「宮越珈琲」で読書をしていました。
新潮文庫「運がいいと言われる人の脳科学」(黒川伊保子著)。
まるで私のことだと思って読む気になりました。
まあ運はいいんだけど、今度は間抜けだったよ。

後からやってきた夫が着いたというLINEが入り、落ち合います。
そしてそのままJRの駅へ。エアポートライナーは北広島で下り、駅前で輪行袋からブロンプトンを出し展開します。ライダーがいっぱい。地元ライダーが「遠くから来たんですか?」と話しかけてくれます。
「横浜です」「寒くないですか」「大丈夫です」「楽しんでください」「ありがとうございます」というやりとり。
そして札幌目指してGO! です。



地元の人には何気ない道なのかもしれませんが、白樺とか生えているし、本州からくると完全に「北国はしってま~す」という道を楽しみながら札幌に着きました。
北の大地ライドは憧れますが、やはり「イオン400キロ先」みたいなのは無理なので、札幌近郊くらいがちょうどいいです。
お天気もよく、落葉を踏みしめ秋を先取りした感じのライドでした。



ゴールしたらちょうどお昼時。
っていうことでショッピングセンターみたいなところに入りました。
レストランはこんでいて、とくにファミリー層が多いショッピングセンターはくら寿司とサイゼリヤに長蛇の列。
私たちは誰も並んでいない中華料理屋に入りました。
夫はタンタンメンを検討していましたが、「冒険だねえ」と私は言いました。「地方のショッピングセンターの中の中華料理屋で出てくるタンタンメン。避けた方が無難」と。
こういうのは運でもなんでもなく、経験則です。でもその経験則がもたらす私の勘の良さ(とくに食べ物に関して)を知っている夫は普通に醤油ラーメンを。きちんと鶏ガラで出汁を取った悪くない味でした。

それから豊平川サイクリングロードを。
豊平川は札幌のど真ん中にありながら、鮭が遡上してくるとのこと。
すごいですよね、大都市のど真ん中で。
ガードレールもこんな感じ。




豊平川の特徴としては、どっちが川上か川下かよくわからないことです。まあとにかく走りました。
大都会札幌はどこまでもビルが連なっていますが、やがてビルに途切れめが。そして山が見えてきたので「こっちが川上なんだね」ということになりました。ほんとかどうか知りません。

それからホテルに行き、チェックインして、そのときに居酒屋リストをもらいました。
リストの中から決めるのは首の下の作業。で、それはメニュー選びと同じく、私はめったに外しません。
夫が温泉に行っている間、一軒予約しました。三名です。
旧知の特別支援教育のベテランと、三人でプチ饗宴です。

ツイッターでススキノのノーマスク派マダムがノーマスクin札幌の肩身の狭さ、ノーマスクに対する偏見の強さを嘆いたツイートがしょっちゅう回ってきますが
ノーマスク派の被害者意識も行き過ぎだと最近思っています。
札幌もマスク民は多いですが、もちろん(とくに駅を少し離れると)マスクしていない人も普通に歩いているし、殴られてもいないし、どこでも入店拒否されることはありません。

楽しい再会でした。
有意義な情報交換もたくさんしました。

このおかしなコロナ禍の間も続いていた特別支援教育。
2000年から始まった体制もでも、そろそろ終わりなんだろうな、と思いました。
国連が日本の特別支援教育を差別的だと改善を勧告しましたが、言われても仕方がないところがあるし
日本という国が、教育現場が、制度疲労を起こしているのだから特別支援教育だけ無傷なわけがないと思いました。

特別支援教育で得した人も損した人もいたでしょう。
デメリットとしては、消化試合を送らざるを得ない軽度の子が出てきてしまった。親の依存心が強くなった。思ったほど人材が育たなかったなどがあると思いますが
全国的には鳴りを潜めているように見えるギョーカイの金太郎あめ研修はまだオンラインで局地的に行われていて、相変わらず役に立っていないということでした。
今後予算が取れたら、絶対呼んでほしい人がいる、と私は言いました。
誰かっていうと、廣木道心さんです。
とりあえず強度行動障害に国は乗り出すらしいし(国が乗り出すっていうのは研修に予算をつけるっていう意味で特定流派への肩入れは意味しない)インクルーシブの実現のためにはここおさえておかないといけないし、今世の中に流通しているインクルーシブ実現手段の中で最適解は廣木さんでしょう、と私は言いました。
本当にそのとおりだね、と言われました。
栗本さんと私が決別したことで、廣木さんが間に挟まれているのではないかという邪推をする人もいるみたいですが、廣木さんは『発達障害・脱支援道』に書いてある通り「課題の切り分け」」ができる方です(栗本さんはできない)。そして廣木さんとは朝ドラ受けもしているし、おーちゃんさんの笑顔と絵は素敵だし、何より廣木さんが毎週のようにどこかで研修に呼ばれているのを見ると福祉も教育も捨てたもんじゃないと思えるから廣木さんとはSNSでつながっているんですよ、みたいなお話をしました。

ベテランの先生は小学校勤務ですから、朝早いです。
ということで早々に解散。
早朝タクシー飛行機で移動し自転車で移動し温泉入り美味しい北の幸を食べた私は、ことんと寝ました。

続く