治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

一人称の合理的配慮

2018-02-24 09:00:15 | 日記
昨日の夜中に配信された「合理的配慮と発達保障」
一号レビューは大久保さんでした(役に立つ方の大久保さん)。



発売されるやいなやレビューが出る。これが電子書籍の一つの醍醐味だなあと思いました。
仕事の合間合間にスマホでぽちぽち読める。
その手軽さを大久保さんもわかってくださったようです。

ちょうどあまちゃん県の読者の方から「みるさんのブログ読んでます。あまちゃん県そうなんですよわかります」というご意見が。
といってもそのおうちは栗本さんの知見でどんどん成長していって、効果があるもんでお子さんご自身が積極的に自ら取り組むようになり効果も倍増で、結果親御さんとしても「我が子の成長を見るのが楽しい。花風社さんに感謝」というお便りだったんですけど、やはりあまちゃん県ではがっちり網の目が張り巡らされていて、生涯薬漬けめんどりコースに乗っけられている人も。そういう人たちに芋本を持って行くことにする、ということでした。

連携連携って連携の大切さをギョーカイは主張してきたし、私ももっともだ~連携は大事だ~と思ったこともありますが、「発達障害者は発達する」ということを支援者側が知らないと発達する発達障害者にとって支援者同士の連携って邪魔ですね。っていうか連携じゃなくて談合だろそれ。

そんな経緯で大久保さんの書評を読むと、大久保さんはかかわっている学生さんたちに「合理的配慮を自分で説明して求められる方がいいよ」とアドバイスされている。これは大事なことかもしれません。支援者なくとも暮らしていくためにもね。最初は支援者がいないと難しいかもしれないけど、自分で説明できた方がいいね。

そして今度私が書いた本はたしかにその「交渉」のときの参考になります。短いけど内容は濃い。脳みそぎうぎう言わせてこの内容を自分の血肉とすれば交渉上手になります。

なんて「悲愴」を聴きながら書いていたらみるさんのブログが飛び込んできた。
みるさんはまさにそういう読み方をしてくださったようです。
っていうかあまちゃん県の支援者の合理的配慮。地に墜ちてるな。これこそまさに「エビデンスと無理心中」だ。どこがどうなればこれほどひどい支援者ができあがるのだろうか。言っておきますが無理心中は犯罪です。



そしてちゅん平さんの書評



本の中でもちゅん平さんのエピソードは使わせてもらっていますけど、まさにちゅん平さんは合理的配慮を求めては玉砕してきた人。なぜかというと当時は合理的配慮が「特別扱い」という名前で、「ずるい」と言われてきたから。
それでもちゅん平さんに見られるように「こうこうこういう合理的配慮をしてください」と申し出るのは積極性の証拠でもある。そのせっかくの積極性を活かそうよ、と私は提言しているわけです。
ちゅん平さんの書評は「合理的配慮を一人称で語っている」とってもいい例です。

というわけで他にも感想お待ちしていますね。
kindleアプリは簡単に入れられます。電子書籍は電子なりの良さがあります。
というわけでまだお読みになっていない皆さんも
よろしければ

合理的配慮と発達保障



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