治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

自分で気づくのが大事

2015-10-15 09:45:41 | 日記
さて、またイベントのご感想から。

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11日のイベントでは、大変お世話になりました。

とても楽しいイベントでした。

娘も運動会や緩める運動をとても楽しんでいました。



また、イベントでは家で本を読むだけではわからなかった、自分の大きな勘違いに気
づきました。

栗本先生の「親が緩まないといけない」というお話、南雲さんのお母様のお話、自分
と娘の関係にとても当てはまっていて、胸に刺さりました。

そして、私は運動会では大縄飛びを飛ぶことに躍起になり、娘と呼吸を合わせるとい
う発想がどこかに飛んでしまっていました。

ほかのお子さんと4人で飛んでみて何か違和感を感じ、自分は娘への関わり方がとて
も粗雑なのだとじわじわ感じました。

親の私だけ頭でっかちのしゃかりきになり、修業ということの意味を都合のよいよう
に取り違えていたのではないか…と猛省しました。

今回のイベントに参加しなければ、どこまでも思い違いをしたままだったと思いま
す。



このたびは本当にありがとうございました。

またぜひ花風社のイベントに参加させていただきたいです。

涼しくなりますが、どうぞ浅見様、皆様ご自愛くださいませ。


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「かかわり方が粗雑」ってあの場で気づくことができたのは、実際に身体を動かしたからですよね。
いくらえらいギョーカイ人の講演会に行って「お子さんとていねいにかかわりましょう」と言われても「ふんふん」とメモ取って帰るだけ。あるいは自分はわが子のことを四六時中心配しているのだから「ていねいにかかわるという点はクリアしてるわ、私」って思うだけかもしれない。

でも子どもと一緒に手を取り合って動いて、よそのお子さんとも手を取り合って動いて、自分の在り方に気づく。

これも身体アプローチの手っ取り早さです。

そしていくらウエメセで「子どもとていねいにかかわりましょう」と言われてもぴんとこない人でも

ああいう場を通じて一発で気づける。
そうしたら自分で修正していける。

この「自分で気づく」ということに勝るモチベーションはありません。

そして、こういう「自分で気づく」場を設けることも支援の一つじゃないのかな。



と思って検索とかしてみたんですけど

身体アプローチの大家と言われる人の講演でも

親子を巻き込んで、っていうものってないね。

みんな座学。
大人が聴いて帰るだけ。

不思議だなあと思いますよ。
子どもたちのための支援でしょ。
なんで身体を動かさないで帰るのかな。

ああそうか。支援の在り方がそもそも頭でっかちなのかもね。