治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

シューカツに関する身も蓋もない事実

2012-06-01 07:17:50 | 日記
さて、先だっての札幌講演の準備のプレトークで大塚由紀子さんにお聞きしました。

・重度の人でシューカツで選ばれる人って、どういうタイプ?

即答。一言でした。

言葉が一人歩きするといけないので、ネットには書きませんが
お会いする機会がある方は(講演会を含む)これから私の口から聞く機会もあるかもしれません。

私はそれを聞いて「おお、そういえば」と大納得ではあったのだけれど、一方で
「でもそれって、やりようがあるのか?」という疑問が生じたのですね。
なんというか「生まれ持ったもの」が大きくて
療育だなんだで身につけられるものなのか? と。

ところが、講演を聴きに来て下さり、本も買ってくださった読者の方が
(この方はギョーカイの外にいる私と違って立派にギョーカイの中で活動されている保護者の方です)

「身も蓋もない事実だけど、親は知っておくべきこと。どういう風にすればそういう子に育つかは、道徳入門がヒントになります。本当にすごい本です」とおっしゃってくださって

考えてみれば、ここに登場する「うめさんちのmaru君」は、もろにそういうキャラなのでした。

そうだよそうだよと思いました。

そうしたらなんといういいタイミング。昨日maru君が、最重度という判定にもかかわらず
着々とシューカツが順調にいっているといううれしいニュースが入ってきて(まだ在学中なんだけどね)

みんなで乾杯していた。日本中のあちこちで。
(絶賛痛風中の画伯はおあずけだけど)。

そうしたら、ちゅん平がいいこと言った。
これはうめさんmaru君親子が自力で拓いてきたことだと。

そうだよそうだよ。その通り。

うめさんmaru君の力だ。

お二人がラッキーだったことがあるとするならば
つまんないブログに息子の恥ずかしいエピソード書いて顰蹙買う夫・父親がいなかったことですね。

そういえば

私の親しくしているきちんとした自閉っ子ママたちの夫は
だいたいつまんないブログ書いて恥さらしたりしてないなあ。
これは父親として、大事なことかもしれない。
頑張ってる妻子の努力を無駄にするような振舞いはしないこと!

ベムんちの坊やと同じ学年。

maru君の将来が楽しみです。