goo blog サービス終了のお知らせ 

Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Wk 4

2007-01-28 | Japan
Monday, Jan.22, 2007
*「地域環境管理学」講義(12~13週目):「地域環境の管理と参加論のポジション」と題して、前半は地域環境の計画・管理において市民参加・市民参画が求められることとなった背景の理論的な整理を行い、後半は空間スケールに応じた地域環境計画・管理の実例(流域圏の管理、緑の基本計画、公園緑地の創出・管理の3段階)について紹介。
*「環境デザイン実習I」(オオハシ講師):いよいよ来週は講評会ということで、各自プレゼンテーションのための最終作業に入るが、まだデザインができない者、着彩に入った者、あるいはすでに模型制作を進めている者等々、各自の進捗状況には大きな差がある。デザインができない学生さんには2通りのタイプがある。一つはやる気がない人(これはもうどうしようもない)。今一つは、なにかかたちの「理由」を見つけようと必死に専門書や論文等をあさっている(デザインの仕方が本に書いてあると思っている)タイプの人。問題は後者。デザインにおいて、設計原単位など「根拠がある部分」を教えるのはたやすい。しかし、デザインや造形には「根拠のないところ」からスタートしなければならない局面も多分にあるだろう。これを伝えるのが難しい。わかる人には何も言わなくてもわかってしまうことなのだが。

Tuesday, Jan.23, 2007
*千葉大学園芸学部百周年記念事業キャンパス整備案等とりまとめ
*留学生の博士論文本審査会
*修士論文の副査:今年は当方の研究室の院生7名の他に他研究室の院生3名の副査をすることになった。

Wednesday, Jan.24, 2007
*「都市環共学特論II」(7週目):巣鴨地蔵通り商店街のドミナントトーンの把握とそのコード化に向けて院生が協力して店舗一戸一戸のファサードの連続写真を撮ってきた。
*「環境デザイン実習V」(12週目):プレゼンテーションに向けた最終調整。
*留学生の博士論文本審査

Thursday, Jan.25, 2007
*学部生の卒論打合せ
*院生の修論打合せ・発表会用要旨集のチェック等
*教授会

Friday, Jan.26, 2007
*研究生と研究打合せ:保存・保全に値する公園デザインおよび保存・保全の条件について
*テムズゲートウェイ暫定計画 Thames Gateway Interim plan、ヒストリック・スコットランド Historic Scotland の Inventory of Gardens and Designed Landscape をチェック。
千葉大学園芸学部創立百周年記念事業会・常任幹事会・募金実行委員会合同会議:百周年記念サロン(仮称)の建築位置と導入機能の概要がようやく決まる。造園工事への期待も依然として高い。

Saturday, Jan.27, 2007
日本造園学会ランドスケープ技術研究委員会編「公共造園空間の保全・整備における設計・施工・管理-その連携と空間評価-」提言の最終校正:公共庭園の管理問題に関するコメントを始め、委員各位からの意見にもとづき修正。ようやくこの仕事もケリがつきそう。。ただいま深夜2時、マーラーの1番がフィナーレに近づいた。ちょうど仕事もきりがいいので今日はこのへんで眠るとしよう。

Sunday, Jan.28, 2007
*平成18年度日本造園学会全国大会分科会「アーバニズムとどう向き合うか? その4:人口減少社会におけるランドスケープのデザイン」の報告原稿の編集
*平成19年度日本造園学会全国大会分科会の企画案を練る

Wk 3

2007-01-22 | Japan
Monday, Jan.15, 2007
*「地域環境管理論」の講義(11週目):この講義もいよいよ残すところあと2回となった。この日は、スコットランドの緑の資源管理に関わる計画制度について解説。EU以下、空間スケールに応じたランドスケープ系計画制度の枠組と特徴について検証。
*「環境デザイン実習I」(オオハシ講師、後半の4週目):最終課題の説明。学生のプランを見ていると、それが大学の広場である必然性が希薄なものが多い。まるで街中の広場や公園を構想するがごときで、そこには「知」というものが欠落している。いや、それが大学の実態なのか?
*4年生の卒論指導
*園芸学部100周年記念事業・100周年記念サロン・ワーキング

Tuesday, Jan.16, 2007
*4年生の卒論指導
*3年生の研究室分属相談:今年は当方の研究室を希望する学生さんが講座で最多となり嬉しい限りである。
*研究室の清掃:古い資料をどっさり処分する。

Wednesday, Jan.17, 2007
*大学院授業「都市環境学特論II」(6週目):巣鴨地蔵通り商店街のランドスケープデザインガイドラインづくり。商店街の街並み景観の保全やまちづくりに、建築や都市計画にはないランドスケープならではの視点や手法を持ち込むことは可能か?
*「環境デザイン実習V」(11週目):流山新川耕地自然活用型土地利用ゾーンの空間イメージの検討。
*園芸学部100周年記念事業企画委員会:100周年記念サロンの導入機能及び運営形態、建築位置の検討。

Thursday, Jan.18, 2007
*「環境デザイン実習V」の補習:新川耕地自然活用型土地利用ゾーンの計画。緑地債・農地債を活用した台地と低地の農村景観の保全及び農業再生構想の検討。
*平成19年度シラバスの検討:次年度担当の授業科目は、大学院後期課程が緑地デザイン論、エコデザイン論(2)(工学研究科との共催)の他に演習・研究ゼミ、大学院前期課程が広域緑地計画論、プロジェクト実習、エコデザイン論(1)(工学研究科との共催)の他に特別演習(1)、特別研究(1)、学部が情報処理、公園計画論、地域環境管理論、環境デザイン実習V。(以上、千葉大) その他に、早稲田大学芸術学校にて公園緑地計画、東京大学大学院工学研究科にて地域計画演習の一部(緑地計画)を担当させていただいている。

Friday, Jan.19, 2007
*院生の博士論文公開発表会
赤坂信[編]・「造園がわかる」研究会[著]『造園がわかる本』彰国社の献本が届く:ランドスケープではなく、「造園」という言葉をタイトルに使っているところに注目。各章に「著者イチ押し◎訪ねてほしい造園空間」が紹介されているのも初学者には好都合。
*平成19年度シラバスのウェブ入力
*卒論ゼミ

Saturday, Jan.21, 2007
センター試験の監督業務が昨年に引き続き免除となった。うれしい。体調もすぐれないので自宅でゆっくりしていたが、ニュースをみていると英語のリスニング試験で今年もまたトラブルが相次いだとのこと。来年はきっと監督にあたるだろうからちょっと不安である。

Sunday, Jan.20, 2007
風邪がひどく医者に行く。この冬すでに3度目の風邪。某NPO(ボクも所属)の新年会のお誘いをいただいていたがやむなく欠席。日本造園学会ランドスケープ技術研究委員会編の「提言」や昨年の全国大会のアーバニズム分科会の報告原稿及び今年の企画申込、科研の最終報告、用語集の出版企画等々、やらなければならないことは山積みだけれどもなかなか手が回らない。

工場立地法の緑地規定緩和に思う

2007-01-16 | Japan
経産省は工場立地法の緑地規定を大幅に緩和する方針を固めた。現行では敷地内に20%以上の緑地設置が義務づけられているが、この規定が工場拡充や建て替えを阻害しているとの認識による。場合によっては緑地ゼロ工場も可能になるとのことで、近年の経済界寄りの施策には呆れるばかりである。私はなんでもかんでも緑化という姿勢には必ずしも賛同するものではないが、それでも緑地・緑化施策というものが規制緩和の対象とはなり得ても規制強化されることがまずもってほとんどないという状況はあまりに不自然だと思う。また、ムチをふるうだけで、緑化する工場に対してインセンティブや優遇措置ーアメーを考慮してこなかったこともこうした事態に至った一つの原因ではないか。

何故我々は緑化することで企業イメージが向上したり、長期的には経済に跳ね返ってくる、という視点を持ち得ないのであろうか。。。仮にも先進国と呼ばれる国で、ここまで「経済」に甘い国というのを私は知らない。あのアメリカだってミティゲーションが法制化されているではないか。環境の時代に、緩和すべき対象を全く見誤っていると言わざるを得ない。産業の不振を「緑」のせいにすべきではない。産業の活性化は別の方法でできるはずだし、そうすべきである。いや、それどころか逆に「緑」は産業の活性化に役立てるべきもの、という認識を我々は持つべきなのである。。日本経済の「レベル」を垣間見たような気がした。

Wk 2

2007-01-15 | Japan
Wednesday, Jan.10, 2007
*大学院の授業「都市環境学特論II」の6週目:巣鴨地蔵通り商店街ランドスケープガイドラインの考え方、ランドスケープのコントロールの方向性が各自ほぼ固まってきた。乱雑・混沌のルール化、昭和レトロの景観保全。
*学部の授業「環境デザイン実習V」の10週目:空間イメージよりもプログラムの検討が先行する学生さんが多いが、まあ順番はどちらでもいいだろう。両方とも疎かにしなければ。

Thursday, Jan.11, 2007
*環境造園学プログラム会議:大学院の実習科目「プロジェクト実習」の対象地及び内容の検討。
*環境デザイン学講座会議:研究室分属希望調査への対応。講座のデザインジャーナル「萌 moe」の刊行継続について。自前の予算による刊行と有料頒布化に向けた検討を今後進めていくこと。
*市川市緑の調査専門委員の委嘱依頼:緑の基本計画、その後のアクションプランの策定に続く3期目の委員委嘱依頼をいただく。
*学科会議:次年度からの新カリキュラムの施行に伴うJABEE対応について協議。学習・教育目標の変更を決定。

Friday, Jan.12, 2007
*大学院授業科目「公共空地特論」(サイトウ講師)に参加:横浜みなとみらい地区の運河を活用した街の活性化プロジェクトの中間報告会。
*環境デザイン実習Vの補習:土地信託制度とミティゲーション、開発権移転を組み合わせた新しい公園づくりの枠組について検討。

Saturday, Jan.13, 2007
*造園学会分科会企画:マンション法(区分所有法)及びマンションの建替えの円滑化等に関する法律(円滑化法)についてリサーチ。夕方、渋谷でタカハシさんと打合せの予定であったが、時間が合わず日を改めることに。
*造園学会より平成19年度研究発表会投稿論文受理のメイル:「イングリッシュ・ヘリテッジによる歴史的公園の登録とその基準」

Sunday, Jan.14, 2007
*午前中、せがむ長男を連れておっぱい公園へ。やはり川萩公園(通称おっぱい公園)の複合遊具は魅力的らしい。寒空に早々に立ち去る。
*その足で、久しぶりに千葉ニュータウンのJOYFUL本田に買い物に行く。ナッピー、ミルク、離乳食等をクルマいっぱいに買い込む。Preston Cafeのリゾットはいけた。MEGAMAXで同僚のショウさんご夫婦に偶然会う。コレクション・キャビネットを購入。

Wk 1:新年早々、ミイラを見に行く

2007-01-10 | Japan
4日(木)の仕事始め。翌5日には大学院生の修論打合せ。6日(土)はタシロ先生宅にて研究室一同で新年会。連休最終日、長男の要望に応え家族で上野の国立科博に「大英博物館 ミイラと古代エジプト展」を見に行く。CTスキャン解析にかけたミイラの3D映像(人呼んでバーチャル・ミイラ)がすごかった。この特別展の目玉はほとんどこの映像につきる。略奪品(もとい出土品)の展示はほんのおまけ。

Wk 52

2006-12-27 | Japan
Monday, Dec.25, 2006
■「地域環境管理論」の講義(10週目):地域環境の再生とランドスケープの新しい枠組、と題して、エムシャーパークにおける地域経済の再生と包括的概念としての「公園」、ダウンズヴューパークにおける都市公園の新しいかたちと「管理」、フレッシュキルズ埋立地の環境再生と地域エコロジー、の3事例について解説・評価。ブラウンフィールドの環境再生とランドスケープの役割について課題を交えて議論。
※ ペーター・ラッツ・アンド・パートナーズ http://www.latzundpartner.de/L3/eng/e-4-du.htm
※ スーパーファンド法(包括的環境対策補償責任法 Comprehensive Environmental Response and Liability Act; CERCLA及びスーパーファンド修正および再授権法 Superfund Amendments and Reauthorization; SARA) http://www.eic.or.jp/ecoterm/?act=view&serial=1399
■「環境デザイン実習I」(オオハシ講師、後半の3週目):100分の1平面図のドローイング。200分の1から100分の1の世界へ。断面と立面の違い。工事不能な平面図。コンセプトの実体化。エスキースに寸法を与える作業で大いに戸惑う学生諸君。まあ無理もない。ゆっくりやればよい。

Tuesday, Dec.26, 2006
■ 学生との研究打合せ:研究生および大学院生のコンサルテーション。
■ 分科会テープ起こしの依頼:昨年もお願いした3年生のA君に今年の日本造園学会全国大会分科会「アーバニズムとどう向き合うか? その4-人口減少社会におけるランドスケープのデザイン-」のテープ起こしのアルバイトを依頼する。録音機材・メディアがMDプレーヤーからICレコーダーに進化した。PCに取り込んで専用ソフトでそのままテキスト化。精度のほどはいかに。
■ 日本造園学会ランドスケープ技術研究委員会の「公共造園空間の保全・整備における設計・施工・管理-その連携と空間評価-」提言のドラフトを委員に回覧。年明けに意見を集約して1月中に脱稿、の予定。
■ 科学研究費補助金の最終成果報告書の原稿依頼:研究分担者への各研究報告原稿の依頼。研究課題は「地区スケールを単位とした緑による温熱景制御手法の開発と計画システムの構築」。

Wk 51

2006-12-26 | Japan
Monday, Dec.18, 2006
■「地域環境管理論」の講義(9週目)
「米国のニューアーバニズム運動とランドスケープ」と題して、ランドスケープの視点から同運動を評価。授業の準備のために、久方ぶりにCNUのウェブサイトを覗いてみたが、Global Warming への対処が近年の重要なミッションになっているようだ。Smartcode(pdf)もバージョンアップされている。崇高なる理念の実践はなかなかに難しいだろうが、好感が持てるのは、彼らが空間づくりのプロとして、理念は「ハード」によってこそ達成されるとの揺るぎない信念を保持していること。安易にソフトに逃げたりしない。
■「環境デザイン実習I」(オオハシ講師、後半の3週目)
コンセプトメイキングのための「仕込み」としてキャンパスを歩く(写真)。ワークでは、ゾーニングとエスキースの違いを理解させるのに一苦労。授業の中でオオハシ講師(M&N環境計画研究所代表)が「1年生の君たちにはちょっと難しいだろうけど」と前置きして、『ランドスケープ批評宣言』を紹介してくれた。

Tuesday, Dec.19, 2006
■ 平成19年度日本造園学会全国大会研究発表論文再査読結果報告書提出
■ 兵庫県立大学との共同研究打合せ
イチノセさん(兵庫県大)とツマ(国総研)と飯田橋のラムラの中にある東京ボランティア・市民活動センターにて東アジア・ランドスケープ関連の共同研究の打合せ。終了後、ツマと立ち寄ったラムラ内の書店にて、佐藤優『獄中記』岩波書店,2006 を買う。巻末に付されている「獄中読書リスト」がスゴイ。
■ 次年度より部局化される千葉大学自然科学系大学院園芸学研究科授業科目の最終確認 ※園芸学部も改組されます。

Wednesday,, Dec.20, 2006
■ 環境造園学プログラム会議:新制大学院の実習科目「プロジェクト実習」の内容検討及び非常勤講師科目の検討等。
■ 大学院講義「都市環境学特論II」の5週目:巣鴨地蔵通りのランドスケープ現況解析。
■ 「環境デザイン実習V」の9週目:コンセプトメイキング及び導入機能の検討とサイトー先生チームとの合同中間発表会。

Thursday, Dec.21, 2006
■ JABEEワーキング会議:改組後新カリキュラムのJABEE対応について。
■ 大学院自然科学研究科外国人留学生入学試験(専門科目)の監督及び判定会議
■ ショー先生と研究打合せ:兵庫県大との共同研究打合せの結果を伝え研究内容を検討。
■ 職員組合の忘年会:恒例のビンゴ大会。今年は運がなかった。

Friday, Dec.22, 2006
■ JABEEワーキング会議:昨日に引き続いて新カリのJABEE対応について協議。学習・教育目標を変更することになった。
■ 株式会社OL社新卒採用説明会の日程調整

Saturday, Dec.23, 2006
■ 友人家族と一緒に自宅で食事会:景品付きのビンゴ大会で大いに盛り上がる。それにしても今年は40年の人生で間違いなく最も早く過ぎ去った1年と自信を持って言える(←どんな自信だ?) 毎年のことだが、街を飾る(汚す)センスのかけらも感じられないクリスマスの電飾がじつに腹立たしい。クリスマスが終わればすかさず正月のお飾りに早変わりする節操のなさに至っては呆れてものも言えない。もうちょっとなんというか地に足が着いたことができないんだろうか。

Sunday, Dec.24, 2006
■ 年末の諸事:午前中は自宅の片づけ&掃除。午後は外出し所用を足す。良い天気だったので一家で散歩がてら徒歩で出かける。和名ヶ谷の広大な農地を眺めながらクリーンセンターを経由して二十世紀ヶ丘に出る。冬の青菜の畑というのは凛とした風景で好きである。帰宅してからは賀状の準備。今年は、昨夏、観光地開発プロジェクトで訪れた韓国全羅南道荷衣島の唐辛子干しの風景を収めた写真を印刷することにした。

Wk 50

2006-12-18 | Japan
Monday, Dec.11, 2006
■「地域環境管理論」講義(8週目):「新都市の開発・再開発にみるランドスケープの管理」をメインテーマに、計画と事業をつなぐプログラム、将来の住民ニーズに応えるランドスケープ、団地の建替と環境資産の保全・管理について講述。大規模ニュータウンの建設機会は今後もうないには違いないがしかし、ニュータウン建設で培ったノウハウは今後のまちづくりにも大いに役立つ普遍的なものである。問題はそのことがあまりレビューされていないことだ。
■「環境デザイン実習I」後半(2週目):緑風会館前広場の現況評価。

Wednesday, Dec.13, 2006
■「都市環境学特論II」の4週目:デザインガイドラインの先行事例のチェック。
■「環境デザイン実習V」の8週目:コンセプトメイキングの2回目。

Thursday, Dec.14, 2006
■ 日本造園学会ランドスケープ技術研究委員会:幹事の僕の怠慢でほぼ1年越しになってしまった「公共造園空間整備における設計・施工・管理-その連携と空間評価-」提言の公表の目処がようやく立つ。その他、来年の全国大会での分科会企画など。
■ (社)日本公園緑地協会の平成18年度公募研究に応募
■ 家庭の事情により、研究室の忘年会、巣鴨まちづくり協議会総会(ダブルブッキングだった)をキャンセル。

Friday, Dec.15, 2006
■ 園芸学部百周年記念館(仮称)の建設位置及び伐採・移植樹木の検討:雨上がりのキャンパスにて同建物の建設位置を現場にて検討。校舎からのヴィスタラインを考慮し、かつ伝統のアーボリータム(樹木園)を極力苛めないように慎重に位置決めと仮の縄張りを行い、移植樹木、伐採樹木を選定。造園にいかにカネを引っ張ってこれるかが課題。窪地にできた水溜まりにイチョウの落葉が降り積もり、朝の淡い光線が差し込み辺りが黄色に染まる。水溜まりの真ん中でカラスがバシャバシャと行水。静寂が破れた。学生がちらほらと登校してくる。

Saturday, Dec.16, 2006
■ Imagination of ULTRA / OBJECTS・Subjects:パルコミュージアムで開催中の標記展覧会を一家で見に行く。生誕40周年を迎えるウルトラマンというヒーローと怪獣の造形を、写真とオリジナルプロップを通して見直してみるという企画(同展覧会のフライヤーより)。僕は子供を連れて行ったが、客層はほとんど大人。非常にマニアックな展覧会で子供にはちょっと不向きであった。展示されている品数もかなり少な目でいささか期待はずれ。もう少し作品の時代背景が見えてくるような展示にすると面白かったはず。GAPで子供服を買って帰宅。

Wk 49

2006-12-11 | Japan
月曜午前、「地域環境管理論」の講義(7週目)。「インフラとしてのランドスケープ:戦後日本の都市開発に着目して」と題して、ニュータウンと田園都市、自然環境の保全とニュータウン開発、環境インフラとしての市街地住宅について解説。郊外と都心のダイナミズムにランドスケープがどうコミットしてきたのか? 午後、「環境デザイン実習I」の後半戦がスタート。オオハシ先生(M&N環境計画研究所)主担当により松戸キャンパスの緑風会館前広場の改修計画がテーマ。今日は寒空のもと広場の実測を行った。

火曜午前、久々にフリーの時間がとれ、たまりにたまった書類の整理やらデスク回りの片づけ。どんどん捨てる。昼休み、改組後の大学院の「プロジェクト実習」の枠組についてミタニ、ショウの各先生と打合せ。来年度から大学院のカリキュラムでもいよいよ実習科目がスタートする。午後一で建研のスズキさんと研究打合せ。夕方、タム研のハヤシ君がみえ、見沼田圃のプロジェクトについて打合せ。明らかに必要とされている仕事にお金が回らないということは、どこかでムダにカネが使われているということ。

水曜日、毎年恒例の京都実習に学生さんが大挙して出かけてしまったため、午前と午後の授業を休講にした。空いた時間を日本造園学会関東支部幹事会のための資料づくりに充てる。その資料を持って夕方、東農大へ。造園資産のインベントリー作成に向けた企画案のほか、イギリスの造園図書保存プロジェクト(UKLAPPP)について話題提供。造園学会賞受賞作品の今をモニタリングする見学会の実施等、意見を述べさせていただいた。幹事会終了後、マスターピースのタカハシさんと食事。農大通りの古本屋「大河堂書店」で岩波写真文庫173「千葉県-新風土記-」を購入。行き帰りの電車の中でネット検索でたまたま見つけた「Restoration versus innovation in public park design (with special reference to the United Kingdom)」(THOMPSON, Ian, 2006)という論文に目を通す。イギリスの公園デザインにみる「後ろ向きの姿勢」に批判的に切り込んだ実に示唆に富む内容。

木曜午後、修論ゼミ。金曜午前、留学生とD論打合せ。flickr(フォトアルバム)に新しいセット(Plans)をつくった。イギリスのいわゆるKey Diagramを中心に集めていくつもり。念のため出典(URL)も明記。それにしても海外の図面というのは上手いというよりなんかこう知的だ。

土曜日。小雨舞う底冷えのする午後、千葉大学園芸学部100周年記念事業の準備打合せ。仮称100周年記念館の用途と位置について検討。終了後、「造園学会財政・組織改革にともなうタスクフォース委員会」出席のため、渋谷公園通りの日本造園学会事務局へ。例によってリブロに寄り、大川三雄・渡邉研司『DOCOMOMO選モダニズム建築100+α』河出書房新社,2006、 高野麻結子編『日本名風景案内 Japan Travel Guide』プチグラパブリッシュング,2006 を購入。日曜日、前日とはうって変わってぽかぽかとした暖かい陽気。妻子と連れだって久しぶりに和名ヶ谷クリーンセンターに行き蕎麦を食す。

DOCOMOMO International
人と自然が織りなす日本の風景100選/愛知万博「愛・地球博」
人と自然が織りなす日本の風景100選

Wk 48

2006-12-02 | Japan
月曜午前、「地域環境管理論」(6週目)。日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)。土地利用計画と決別する緑地計画、地方自治と分化に向かう緑地計画、グリーン化するアーバニズムについて解説。都市計画の用途地域図で都市公園は住宅地域に色塗りされており、したがって土地利用としてのカテゴリーを与えられていないこと。ドイツのランドシャフツ・プランは土地利用計画(Fプラン)に接続されていること。また、国土計画~広域圏計画の視点から「地方分権」を批判的に検証。ランドスケープは周回遅れのトップランナーか。午後、「環境デザイン実習I」の8週目。タカサキ講師が主担当する前半の課題「すべてのすわる」の発表・講評会。オブジェクト(椅子)のデザインからすわる空間、すわる環境のデザインへ。1年生諸君は環境デザインの第一歩を確実に踏み出してくれた。

火曜午前、研究生のミゾグイさんと研究打合せ。日本の学会賞受賞作品、作品選集掲載作品の紹介記事が、いずれも受賞者(設計者)自身によって書かれていることは大いに疑問である。受賞の理由、すなわち選考委員(会)による作品選定の理由が意外にも「どこにも」書かれていない。設計者本人による作品解説ももちろん重要だが、設計者自身は受賞の理由を客観的に記述することはできない。これは選考を行った選考委員(会)など、説明責任をもつ第三者によってレビューされるべきものである。午後、環境情報科学センターの第20回環境研究発表会のため市ヶ谷の日本大学会館へ。5題の研究発表の座長を務める。マルタ先生と久しぶりにお会いする。

水曜午前、大学院の授業「都市環共学特論2」の2週目。巣鴨地蔵通り商店街のまちづくりの経緯について復習。ランドスケープの視点から何が提案できるか。午後、「環境デザイン実習V」の7週目。今日からいよいよコンセプトメイキング。なかなかに面白い提案が出揃って今後の展開が楽しみ。先週までのリサーチに基づきつつも、それを軽々と超えていく跳躍感、自由な発想、これがスタジオの醍醐味だ。実習終了後、早めに子供たちを保育園に迎えに行き、母に託してから大学へとんぼ返り。留学生のD論予備審査会。今年、副査を担当することになった博士論文2本はいずれも英語論文・英語発表で審査するほうも神経を使う。

木曜日,造園学会の研究発表論文の修正に没頭する。夕方,講座の懇親会。金曜日,子供たちを保育所に送り届けてから,学会論文修正の続き。夕方,締め切り間際に渋谷公園通りの学会事務局に修正論文を届ける。リブロに寄って帰宅。土曜日,大学院の授業「都市環共学特論2」で巣鴨地蔵通りの現地見学。歴史的街並みを評価する視点や基準というのは時間軸でいえば、江戸~明治でほぼ止まっている。例えば伝建地区等、歴史的街並みと称される地区のほとんどは近世由来のものだ。しかし、昭和の街並みが歴史的存在となる時代はもうすぐそこまで来ている。では、昭和の街並みを特徴づける条件とはどのようなものか。巣鴨の街並みに見られる「猥雑性」をコード化することは可能か。。。塩大福と新書2冊を買って帰路につく。

日本の歴史公園100選

2006-11-28 | Japan
都市公園法施行50周年を記念して社団法人公園緑地協会が日本の歴史公園100選を選定した(現在二次募集中)。高く評価される試みと言えるが、僕はこのような公園の価値のとらえ方に加えて、公園そのものの「歴史性」や「デザイン」に目を向けるというやり方があると思う。進士先生はかつて「史跡や古墳などを造園的に包んだ歴史公園ではなくて、日比谷公園や震災復興公園など公園そのものの文化性や歴史性の保全を第一義とした新しい公園の種別」として「歴史的公園」という概念を提唱した。まさにこれである。付け加えるなら、公園そのものの歴史性や文化性を反映したデザインを評価の対象とする見方である。しかし、そのためには公園のデザイン史研究が不可欠である。公園の中に歴史的資源があるかないかではなく、公園のデザインそのものに歴史的価値があるかどうか、そこに目を向ける必要がある。

Wk 47

2006-11-26 | Japan
月曜午前、「地域環境管理論」の講義(5週目)。日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その1)と題し、公共という制度とランドスケープ、都市の復興とランドスケープ、緑地概念の導入と都市の管理について解説。午後、「環境デザイン実習I」の7週目。

火曜午後、大学院生のD論予備審査。終了後、修論ゼミ。水曜午前、大学院前期課程の授業「都市環境学特論2」の初回。事情により開始が遅れてしまったが、講義ではなく演習的性格の授業で、今年は巣鴨地蔵通りのランドスケープデザイン・ガイドラインの検討を行うことにした。午後は「環境デザイン実習V」の6週目。

金曜午前、博士課程の留学生とD論予備審査打合せ。土曜午後、造園学会企画委員会出席。造園専門教育課程適格認定の制度化に向けた検討。来年も分科会は存続とのことで、また企画書を準備しなければならない。来年の全国大会は日大湘南キャンパス。リブロで来年の手帳を買って帰宅。

Wk 46

2006-11-21 | Japan
月曜日。「地域環境管理論」の講義(4週目)。欧米におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)。〈環境〉に接続されるランドスケープ、経済活動としてのランドスケープ、ランドスケープ・アーバニズムとは何か?について解説。特に欧州のランドスケープシーンを見るにつけよく感じることなのだが、日本でのランドスケープのコンテクストは依然「自然保護・保全」のレベルに止まっているように感じられてならない。しかし、欧州ではそんなこと前提であって、その先に「経済の活性化」が目論まれていることが多い。日本だと、「ランドスケープで経済の活性化? 逆でしょ!」てな感じだが、欧州はその点ある意味で露骨である。ランドスケープへの投資は長い目で見て地域経済に跳ね返ってくる、と認識されている。例えばランドスケープの改善によって、居住人口が増える、有力企業が立地する、自治体の税収が増える、資産価値が上がる等々、これぞ都市・地域再生である。行政のレポートをみてもランドスケープのポリシーとしてこのようなことがちゃんと謳われている。こういうのを見るにつけ、日本ではランドスケープは立ち位置としてはまだまだ「アンチ経済」の部類だなぁと思うわけである。生物多様性じゃあ(もちろんそれも大事だが)メシは食えない。

午後は「環境デザイン実習I」の6週目。昨年に引き続き、「Sitting on the UK」と題してスライドショウを行う。撮りためた膨大なイギリスの写真コレクション(未だに整理が追いついていない)の中から、「座る」をモチーフに50枚ほどの写真をピックアップ、披露した。ベンチが成立する文化的コード=イギリスの物乞いは絶対に公共のベンチに腰掛けない。それどころか公園ではついぞ一度たりとも物乞いを見かけることはなかった。イギリスの公園とはそのような文化装置なのである(意味わかりますか)。日本でこんなこと公言したらたちまち人権保護団体からクレームが来る。

火曜日。「都市公園の〈保存〉」と題する小文が「公園緑地」誌都市公園法施行50周年特集号(Vol.67 No.4, 2006)に掲載されました。公園法50周年にうかれている場合ではないこと(人口減少社会において土地を自然に帰すための都市公園の可能性)、歴史的都市公園の登録・保存制度の必要性について指摘。学生さんからLDSE2006(関東学生ランドスケープデザイン作品展2006)のチラシとインビテーション。会場はなんとBankART Studio NYK。いいとことれたなぁ。おまけにタカハシさん(マスターピース代表)とヤマウチさん(東風意匠計画代表)がゲストクリティック。昨年の初回の同イベントにゲストとして呼んでいただいたことを思い出す。継続できてなにより。関東のラ系学生作品展はどこぞやのように「やらせ」ではなく、学生主導であることを僕は高く評価している。

水曜日。次回日本造園学会企画委員会の準備で、海外におけるランドスケープの資格教育の認証システムについてリサーチをかける。それにしても今回の学校教育法の改正に伴って導入された大学機関別認証評価制度というのは矛盾に満ちあふれている。「評価」は手段のはずだが日本の場合、どうも目的化しているきらいがある。設置審査(事前評価)と認証評価(事後評価)の関係も非常に曖昧だ。さらに、大学や部局の独自性や個性が評価されにくい状況にある。ロースクールの認証評価機関を除き、個別の「モノサシ」が全く用意されていないからだ。差しあたり日本の課題は、米国ASLA、英国LIのようなランドスケープ・アーキテクト資格教育の認証機関(分野別適格認定)の存在とその制度化だろう。午後、「環境デザイン実習V」(5週目)。新川耕地の景観資源・景観構造のスタディ。

木曜日。研究生のミゾグイさんと四方山話(いや研究打合せ)。故ダン・カイリー氏の秀作「North Carolina National Bank Plaza」(フロリダ州タンパ)を題材に、名作あるいはマスターピースと評価された作品の劣化・改修とその要因について検証した興味深いエッセイ「The Life and Death of a Masterpiece」(Landscape Architecture, Vol.94, No.4, 2004, ASLA)について意見交換。このエッセイでは、維持管理の方法や主体についてあいまいなまま供用が開始されてしまった点を指摘しつつも、カイリーのデザイン自体にも「問題」があったことを必ずしも否定しない。植栽密度や植栽基盤造成上の技術的な欠陥等々である。

マスターピースと称された作品あるいは各種学会賞等の受賞作品の現在(いま)をモニタリングしておくことは重要なことである。オリジナルプランが存続している場合とその理由、マイナーチェンジが加えられた理由、大幅に改修されてしまった理由等々。さらには、改修されたのは、維持管理に問題があったのか、デザインに問題があったのか、それ以外の不可抗力的な要因によるのか等々。あるいは、オリジナルプランの存続は偶然の産物なのか、意図的な結果なのか。

「(偶然)残ったデザインとその理由」を知りたいわけではなく、「(意図的に)残すべきデザイン」とはどのようなデザインであり、「残していくためのてだてやしくみ」を知りたいのだ。当然、その裏返しとして、ぶっ壊されやすいデザイン(ぶっ壊すべき拙いデザインも含めて)とはどのようなものか(あるいはどのようなプロセスを経てそれが決定されるのか/されるべきか)、その一般的傾向をつかみたい。この辺が実に曖昧なまま、残すべきランドスケープがぶっ壊され、その一方ですぐにぶっ壊されそうなランドスケープが生産され続けているような気がする。

金曜日。修論ゼミ。留学生が関東大震災の東京市震災復興三大公園の変遷を調べている。それにしてもすごい変わりようである。時代の要求に応じて施設(箱物を含む)が充填され、オリジナルプランの構成・構造がズタズタに改変されていくさまが手に取るように理解できる。僕にはどう見てもオリジナルプランのデザインのほうが優れているように見えるのだが、むろん時代の要求というものは無視できない。とは言え、問題があるなと思うのは、改修にあたってオリジナルプランというものをどう位置づけるか、残すべきところはどこでその理由は何か、あるいは改修すべきところはどこでその理由は何か、こうした議論が図面を見る限りほとんど理解不能である(もちろん全くなかったとは思わないが)。行き当たりばったりのデタラメそのものである。思うに、人口が減少し始め、様々な施設機能が公園以外の施設に期待できるようになった今日、公園改修の選択肢の一つとして優れたオリジナルプランの「復元」ということを真剣に考えてもよいのではないかと個人的には思っている。

Wk 43-45

2006-11-11 | Japan
Wk 43
月曜日。「地域環境管理論」の講義(3週目)。「欧米におけるランドスケープとアーバニズムの関係(その1)」と題して、都市に取り込まれるランドスケープ、インフラストラクチュアとしてのランドスケープ、ビルディングタイプとしてのランドスケープについて解説。批判されがちな近代主義であるが、その揺籃期の理念にはランドスケープ的な思想が確実に散見される。午後、流山市の方がみえ、流山新川耕地有効活用のための幹事会事前打ち合わせ。終了後、「環境デザイン実習I」(3週目)。

水曜日。3年次生クラス担任主催による「就職説明会」の開催。来週頭に予定されているJABEE中間審査の準備の都合で午後の授業(環境デザイン実習V)を休講にさせてもらう。しかし、JABEEのために授業を休講というのはなんだか本末転倒だ。受講生の皆さんご迷惑をおかけします。

木曜日。教授会。JABEE審査が近づく。今年はJABEEの受審準備のための学生アルバイトの予算を付けていただいたので、学生さんを動員して集中的に準備作業を進める。JABEEを経験して痛感したのは何にもまして「エヴィデンス」が重要であるということ。そのためには日頃から記録と保管を怠らないということ。しかし、より重要なことはそれら証拠資料が今後の教育活動に有効に活用されていくことだが、現状では「活用」よりも「準備」に忙殺されている感じ。これをいかに逆転させるかが課題。

金曜日。午後からJABEE中間審査実地審査会場の設営。夕方、受審に向けた最終打合せ。夜は今年度初回の「緑の応用実学セミナー」。ランドスケープとその周辺分野で活躍中の卒業生等をお招きし、卒業後のご経歴やお仕事をご紹介していただく中で、学生さんの専門的職能にたいする動機付けをねらったイベントで、今年で5年目を迎える。当初より学生さん主導で講師の人選やセミナーの企画運営を行ってきた。今回の講師は住宅地のランドスケープ計画を中心に数々のプロジェクトを手掛けてこられたカミカワさん。

Wk 44
月~火曜日。JABEE緑地環境学プログラム中間審査実地審査初日。2名の審査チームの先生方をお迎えし資料説明と質疑応答。初日の審査を無事終わるも、帰宅してどうも調子が悪いので検温すると39度を超す熱。ヤバイ。。。夕食を済ませ早々に就寝。果たして翌朝も熱が全く下がらず、やむを得ず同僚の先生方に二日目の審査をお任せし僕は休ませていただくことに。。。無念、というか不注意というか。夜、審査無事終了の報を聞きホッと胸をなで下ろすが、できればその場にいたかった。熱は結局木曜日まで尾を引くことに。土曜日。造園学会から携帯に電話が入る。研究発表論文の査読結果を早く提出しろとの由。既にほとんど完了していた報告書をメイルで事務局宛送る。日曜日もボーっとしながら休日出勤で科研の申請書を仕上げる。

Wk 45
月曜日。朝早く科研の申請書を提出し、その足で流山市役所に移動。新川耕地有効活用計画策定のための幹事会に出席。午後はとんぼ返りで大学に引き返し、環境デザイン実習1(5週目)。火曜日。兵庫県大のサイトー先生が所用で大学に見え昼食をご一緒する。水曜日。環境デザイン実習V(4週目)。途中、避難訓練。先週の発熱以降、どうも体調がすぐれず、激しい咳と頭痛、微熱が続く。医者に行って薬をもらうがどうもすっきりしない。どうしても身体が動かず木曜日は休。金曜日。依然重たい身体を引きずって東大工学部へ。地域計画演習にて緑地計画のレクチャーをさせていただく(今年で2年目)。それにしても11月だっていうのに、この陽気は何だ。早く寒くなれ!土曜夜。東大農学部にて東アジア・ランドスケープ研究会研究打合せ。

Wk 42

2006-10-23 | Japan
月曜日。「地域環境管理論」の講義(2週目)。アーバニズム論の起源とランドスケープの位置づけについて解説。午後は、「環境デザイン実習I」(2週目)。晴れ上がったキャンパスに出て、快適な「すわる」場所のサンプリングとデザインサーベイ。環境情報科学センターの環境研究発表論文の最終修正依頼通知文をCEISに送付。

水曜日。午前中、来年度の科研申請に向けた打合せ。午後,「環境デザイン実習V」の3回目。先週の現地見学をふまえ、各自興味あるテーマについて情報収集し発表してもらった。8人全員に発表してもらったが、内4人が新川耕地に生息する動植物とその保護活動に関する情報収集をしてきた。なんかもうちょっとあそこの風景とか自然システムとがっぷり四つに組むようなアプローチを期待していたのだが、いきものねぇ。べつにいいんだけれど、それで(地権者が)いかに食っていけるか、ハッピーになれるか、リッチになれるかがミソ。人様の土地なんだから、そこを考えないとぜんぜん片手落ちなんだよなぁ。

木曜日。大学院生の学会論文をチェック。IP電話の調子が悪い。ファックスを数枚送ると途中でオフライン状態になってしまい。電話もネットも接続できなくなってしまう。電源を入れ直すと正常な状態に復帰するのだが、非常に面倒だ。また、電話を受けるとき、こちらでは呼び鈴が数回しか鳴っていないのに、かけた方はずいぶんと待たされているようだ。どうもIP電話というのは不安定だ。

土曜日。第10回中山道すがもまつり「巣鴨フォーラム2006 おかげまいりの街づくり」に参加するため巣鴨へ。JR大塚駅で下車、駅前と天祖神社のグリーンアート作品を見てから、都電で庚申塚へ。地蔵通り商店街を歩いてJR巣鴨駅前の会場へ。途中、巣鴨会場のグリーンアート作品も全部拝見した。今年も力作揃いだ。都市計画道路拡幅用地の占拠(暫定利用)も早2年目を迎えたことになる。これは実はすごいことだ。フォーラムも非常に面白い内容だった。神様仏様を担ぎ出すまちづくり、宗教と都市計画の関係等について、真剣に考えさせられた数時間であった。詳しくは別途。写真はこちら

日曜日。子供たちを連れておきまりの散歩へ。野菊野団地からゼファーヒルズ松戸フィオリーナにゆったりとしたカーヴを描いて上る坂道はなかなかに良い。坂道を登り切ったところにそびえ立っているのがフィオリーナ。既存のケヤキの大木を数本エントランス部分に残しており趣がある。外観もなかなかにクール。左手には生産緑地にも指定されている広々とした畑。キャベツ、ダイコン、ネギ、ショウガ、サツマイモ等々が整然と植わっている。前々から気になっていた旧御成道のテニスコート脇の歩道にある石碑を確認した。思ったより古いもので日清戦争にまつわるもの。漢文体で内容はよくわかりかねた。

このテニスコートとフィーリーナ、フィオリの丘に挟まれた部分の旧御成道はケヤキの大木が落ち着いた雰囲気をつくり出している。街路樹はそんなに古いものではないが、特に国道464号線と旧御成道との交差点(ここが本来の「陣ケ前」)角地の広大な屋敷地にある数本のケヤキはそれは見事な大木だ。もしかして御成道の並木の名残なのではないかと邪推したくなる。ともあれ、この区間だけは(もちろん当時のままというわけではないが)かつての御成道の並木の雰囲気を偲ぶことができる貴重なところである。

てなことを考えながら和名ヶ谷クリーンセンターへ。カフェで昼食をとり、息子を公園でひとしきり遊ばせてから、畑の中に残る通源寺貝塚ではるか縄文海進の時代に思いを馳せながら庚申塔前に出、帰宅。ちなみに自宅前には下水遺跡というこれも縄文時代の集落の遺跡(現在は畑、小字名は吉兵衛屋舗)があり、この辺は遺跡が多い。みんな、和名ヶ谷のこと田舎とか、秘境とかってバカにすっけどな、こちとら縄文時代からの住宅地なんだよ。近世に一度畑になったけどな。。。