Sketch of the Day

This is Takeshi Kinoshita's weblog.

Wk 48

2006-12-02 | Japan
月曜午前、「地域環境管理論」(6週目)。日本におけるアーバニズムとランドスケープの関係(その2)。土地利用計画と決別する緑地計画、地方自治と分化に向かう緑地計画、グリーン化するアーバニズムについて解説。都市計画の用途地域図で都市公園は住宅地域に色塗りされており、したがって土地利用としてのカテゴリーを与えられていないこと。ドイツのランドシャフツ・プランは土地利用計画(Fプラン)に接続されていること。また、国土計画~広域圏計画の視点から「地方分権」を批判的に検証。ランドスケープは周回遅れのトップランナーか。午後、「環境デザイン実習I」の8週目。タカサキ講師が主担当する前半の課題「すべてのすわる」の発表・講評会。オブジェクト(椅子)のデザインからすわる空間、すわる環境のデザインへ。1年生諸君は環境デザインの第一歩を確実に踏み出してくれた。

火曜午前、研究生のミゾグイさんと研究打合せ。日本の学会賞受賞作品、作品選集掲載作品の紹介記事が、いずれも受賞者(設計者)自身によって書かれていることは大いに疑問である。受賞の理由、すなわち選考委員(会)による作品選定の理由が意外にも「どこにも」書かれていない。設計者本人による作品解説ももちろん重要だが、設計者自身は受賞の理由を客観的に記述することはできない。これは選考を行った選考委員(会)など、説明責任をもつ第三者によってレビューされるべきものである。午後、環境情報科学センターの第20回環境研究発表会のため市ヶ谷の日本大学会館へ。5題の研究発表の座長を務める。マルタ先生と久しぶりにお会いする。

水曜午前、大学院の授業「都市環共学特論2」の2週目。巣鴨地蔵通り商店街のまちづくりの経緯について復習。ランドスケープの視点から何が提案できるか。午後、「環境デザイン実習V」の7週目。今日からいよいよコンセプトメイキング。なかなかに面白い提案が出揃って今後の展開が楽しみ。先週までのリサーチに基づきつつも、それを軽々と超えていく跳躍感、自由な発想、これがスタジオの醍醐味だ。実習終了後、早めに子供たちを保育園に迎えに行き、母に託してから大学へとんぼ返り。留学生のD論予備審査会。今年、副査を担当することになった博士論文2本はいずれも英語論文・英語発表で審査するほうも神経を使う。

木曜日,造園学会の研究発表論文の修正に没頭する。夕方,講座の懇親会。金曜日,子供たちを保育所に送り届けてから,学会論文修正の続き。夕方,締め切り間際に渋谷公園通りの学会事務局に修正論文を届ける。リブロに寄って帰宅。土曜日,大学院の授業「都市環共学特論2」で巣鴨地蔵通りの現地見学。歴史的街並みを評価する視点や基準というのは時間軸でいえば、江戸~明治でほぼ止まっている。例えば伝建地区等、歴史的街並みと称される地区のほとんどは近世由来のものだ。しかし、昭和の街並みが歴史的存在となる時代はもうすぐそこまで来ている。では、昭和の街並みを特徴づける条件とはどのようなものか。巣鴨の街並みに見られる「猥雑性」をコード化することは可能か。。。塩大福と新書2冊を買って帰路につく。

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