団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

父の延命治療から学んだこと

2024年06月29日 | 老後の生き方

多くの人が一生懸命に人事を尽くせば必ずよい結果が出るとい

う根拠のない幻想を抱いてるから延命治療に走るのかもしれな

い、実際家で看取ると決めていた家族でさえ容態が急変して患

者が苦しみ始めると慌てて救急車を呼ぶことが多いという現実。

 

1%でも命が助かる可能性があるなら相手が何歳であろうと最

後まで救命努力をするのが正しい、どんな命でも死より尊いと

医師は思っている、実際13年前に亡くなった父は86歳だっ

たが逡巡したすえ私と母は延命治療を選択した、一刻を争うな

かで医師の有無を言わせない説得に正直ノーと言えなかった。

 

ただ命が助かるという言葉は元どうりになる、元気になると同

じ意味に家族は理解している、一命はとりとめたが植物状態に

なったという結果など想定していないものだ、父はそれから半

年間家族と一度も言葉を交わすことなく亡くなった、それから

9年後、母が大腸がんの末期のときは延命治療を選択しなかっ

た、結局何かをすることでマイナスになることもあるというこ

とだ、そのマイナスを生まないためにには何もしないのが一番

ということもあることを延命治療から学んだ。