団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

父の認知症に直面したとき

2021年12月14日 | 認知症

父の様子がおかしいと母から電話がきたのは12年前の冬だった、

会社に休暇申請し翌日実家にいき大学病院の神経内科で診察を受

けた結果幻覚症状のでるレビー小体型認知症と診断され、その足

で市役所で介護認定の申請の手続きをした。

 

親が認知症と診断されてから私自身、本やネットで調べたり、認

知症のフォーラムにも参加した、会場には介護従事者はじめ多く

の人が参加してたのには正直驚いたものだ、ただこの時点では親

が認知症という実感はあまりわかなかった。

 

それから1ヵ月経過したころから、父親のおかしな言動が始まっ

た、母親が浮気をしてる、離婚する、風呂場に怪しい軍団がいる

など妄想が激しくなり、連日私や弟のところに電話をかけてきた、

さらに母親に暴力をふるうこともあり、実家に何度も通ったが、

日を追うごとに症状が悪化してることは確かだった。

 

母にとっては地獄の日々で朝、昼、夜かまわず暴言に悩まされ、

父の持病が悪化して入院するまでの半年間は苦労が絶えなかっ

た、介護施設への入居は頑なに拒んでただけに、もし在宅介護

の状態がつづいてたらと思うとぞっとする、変わり果てた父の

姿はショックだったし、威厳のある父はどこにいったのかと思

ったものだった、父が倒れて入院する2週間前に私にかけてき

た電話が最後の会話だった「そっちに行くから住むところを探

してくれ、俺このままでは殺される、それでもいいのか」幻視

妄想とはいえ、その言葉はいまだに耳に焼きついてる。