「ふたつよいことないものよ」今は亡き臨床心理士の河合隼雄
氏の著書「心の処方箋」に書かれてる名言である、ひとつよい
ことがあると、ひとつ悪いことがある、自分にとって幸福が誰
かにとって不幸ということもある、いいことずくめの人生など
ないということである。
家庭や学校や職場で問題を抱えてるときにこと言葉に出会い支
えられた人は多い、例えば学校でいい成績をとった、会社で仕
事を評価された、いいことなんだけど仲間から妬まれ人間関係
がぎくしゃくしたとか、ひとついいこと起きたのにひとつ悪い
事が起きたとかよくある話である。
人間の一生は晴れもあり嵐もある、どんなに苦しい悲惨な状況
でも永久に続くことはない、逆に生れてから死ぬまで幸福の連
続ということもない、浮かぶ日もあるし沈む日もある、だから
悲観も楽観もしない、そういう姿勢でこの「ふたつよいことさ
てないものよ」とつぶやくと不思議と気持ちが楽になるような
気がする。