雑誌プレジデントの特集「ひとりで生きる老後戦略」の中の
読者アンケートで「ひとりでいることは好きですか」という
質問に約9割の人が好きですと回答しているが、果たしてそ
んなに多いだろうか?
一般的にはみんなでわいわい楽しくやろうという人が多数派、
そういうのを嫌うのが少数派である、そういう人を無理に誘
って仲間にいれようとする同調圧力、会社でも飲み会に誘わ
れたら自分ひとりだけ断るわけにいかない、同僚たちが雑談
で盛り上がっていたら自分もかかわらないと協調性がないと
思われるといった居心地の悪さ、嫌われてもいいじゃないか
というのはリタイアした今だから言えることかもしれない。
仕事を辞めれば友人がいなくなるのは自然の流れ、友人がい
ないことは決して恥ではない、友人がいない老後は不幸だと
いうのは世間の思い込み、必要のない友人はわざわざ増やす
ことはない、人数が増えれば自由はそれだけ制限されるし、
相手が誰であってもで気を遣うことになる。
孤独はみじめめなのではなく、孤独はみじめだ思い込んでる
本人の固定観念に原因があるからだと思う、だから孤独を肯
定する気持ちがあれば孤独であることは決して悪いことでは
ないというのが76歳の私の実感である。