団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

無償の努力無償の愛

2019年05月09日 | 生き方

作家村上龍氏の父親は2013年88歳で亡くなった、亡くなる

前まで自分で車を運転し買い物にも行くほど元気で亡くなった

当日も朝食と昼食はちゃんと食べたという、亡くなるまで介護も

受けず誰の世話にもならず誰にも迷惑をかけなかった。

 

 

そんな村上龍氏の父親のことが作家城山三郎の著書の「打たれ強

生きる」 のなかの「父の根気」で親子のエピソードとして書か

れている。

 

 

村上龍氏は高校時代学校を封鎖したり、警察の世話にもなり郷里

捨て東京へ去った、家を飛び出した息子の許へ一週間ほどして

教育者である父親から葉書が届いた、「お母さんは何をしてる、

近所ではこんなことがあった」全くさりげない近況報告、一週間

経つとまた父親から葉書、同じような内容、読むとすぐ捨てた。

 

 

実に7年間で2000通の葉書、ただの一度も返事をださなかっ

た、自分の顔に泥を塗った形なのに手ごたえのないまま7年間に

わたって無償の努力を続けた父親、それだけ息子を信頼してた、

の根気そのやさしさ、まさに無償の努力、無償の愛を感じたエ

ピソードであった。