本澤二郎の「日本の風景」(4771)

<人間が人間を殺す猿以下の社会=袖ヶ浦市レポート4>

 江戸時代の上総の国望陀郡茅野村出身の松本英子は、今から100年ほど前に戦争を完ぺきに否定する非戦論を提唱した。敗戦後に9条憲法として誕生。だが、今はロシアのプーチンとウクライナのゼレンスキーに支配された両国民は、人殺しを国家的に奨励され、双方で勝った勝ったと叫んでいる。狂気に支配された悲劇過ぎる惨状を、米国のバイデンに引きずられる日本を含む西側諸国は、ワイワイガヤガヤと報道して全く恥じない。

 日本の国会でも「戦争国家がいい」と自民公明に維新・国民民主の大政翼賛政党が、強引すぎる国会運営で強行しようとしている。これに対して立民の参院議員が「猿レベル」と反撃した。異論などない。大賛成である。実際は「猿以下」の国会のレベルである。異論があれば聞いてみたい。まずは読売グループの渡辺恒雄という、言論人失格のフィクサーにその機会を提供したい。

 

<フクシマ東電放射能の元凶はA級戦犯の岸や正力松太郎・中曽根康弘>

 野に放たれた人間は、強欲で残忍である。教養・倫理のない為政者は、率先して戦いを好む。戦前のヒロヒトがそうだった。ヒロヒトを先頭に軍部・財閥が後押しした。人民の精神を、白装束の神主の群れが、ヒロヒトへの忠誠を幼子のころから叩き込んだ。

 彼らは蛮族に値する。戦争責任者の岸信介・正力松太郎・中曽根康弘らが核兵器開発のために、巨大地震国に核発電所を次々と建設。A級戦犯の末裔が政権を手にしたが、天は許さなかったのだろう。安倍銃撃事件が起きたのだが、それでも菅義偉や岸田文雄は反省しない。

 

 311による放射能被害のフクシマに政府や福島県は、元住民に向かって「戻れ」「米野菜を作れ」と号令をかけている。今も東電原発の廃炉は全く手が付けられない。そして猛毒のトリチウム汚染水を、海洋投棄する!狂気そのものであろう。太平洋やインド洋を毒で汚染する計画に国民は反対である。隣国も反対している。

 以上のような背景のもとで、フクシマの放射能・核のゴミが千葉県・房総半島の中心部の水源地深くに埋設されていたが、測定器が暴いた。

 それを発見した人物に電話インタビューした。地元千葉日報や東京新聞、朝日新聞など全てのマスコミが報道しない。本ブログの使命であろう。

 

<核のゴミを発見した林地区住民に初めてインタビュー>

 都内のマンションにいたころ、品川区から借りてきた放射能測定器を使って、マンション内をくまなく調査したことがある。311の直後だった。しかし、林地区のM区長代理は、どうしてワコーテックスの盛土に出向いて測定器を使用したのか?

 この点が理解できなかった。測定した時期は2021年9月19日である。311の2011年から大分経っていた。そもそも20メートル、30メートルと深い谷底に埋められた核のゴミである。

 産業廃棄物として谷底に埋めた重罪行為を、たとえ業者がいかがわしい人物だとしても、住民を被ばくさせる核のゴミを、生き物が生きるための水源地に埋める?誰も想像もつかないだろう。なんとシイタケの原木の汚染について、念のために測定したいというのが、測定の動機だった。悪党どもの想定外の地元住民の、まさかの行動だった。

 「アメリカは決して秘密を永久に隠すことは出来ない国だということを知ってほしい」とは筆者を1か月間、米国全土を通訳兼ガイドを務めてくれたウイリアム・バレットの別れの言葉だった。彼は細川護熙をその前に案内している。

 

<シイタケの原木測定に市から測定器を借りて家の周りから始めた>

 日本は秘密だらけだが、袖ヶ浦市の産廃場での秘密は、林地区の役員が市から借りてきた放射能測定器を、シイタケの原木のみならず、自宅の周囲から怪しい産廃業者・ワコーテックスの埋め立てた盛土にも持ち込んだ。

 すごいひらめきに感動するばかりだが、違法開発地区での森林伐採と得体しれない残土などの埋め立てに林地区住民は、ずっと困惑していた。「もしかして」の測定に針は動いた。

 「家の周囲の数値よりゼロが一つとれたので仰天した」と語る。針がピーンと動いたのだ。その衝撃は計り知れない。

 千葉県の森林組合は、シイタケの原木を福島県から移入してきたが、311以降は長野県や静岡県から25万本移入している。東電フクシマの放射能被害は、千葉県のシイタケ栽培農家にも及んでいた。いまも出荷するシイタケは事前に測定して安全なものを市場に出している。

 

<シイタケが核の暗闇を暴いた!>

 シイタケはナラやクヌギが原木という。福島県の山林は安全なのか?チェルノブイリの周辺での昨年の火災で、山に付着していた放射能が大量に飛んだ。被ばくした住民は少なくない。山に入ることも出来ない福島県民にとって、山林火災は許されない。完全ではない農地の農業は放棄するほかない。風評被害どころの騒ぎではない。

 岸田内閣には、国会をフクシマに移転するよう進言したい。出来るか?

 

 林地区のシイタケ農民が深く埋設し、見えなくさせた見えない臭いもしない放射能のゴミの存在を暴いたのである。

 

<大手企業の測定器で再測定では、さらに高い数値がでた!>

 第2回目の測定は、2021年12月18日。大手企業で働いていた区長が借りてきて、再度測定した。その結果、1時間当たり0・06から0・15マイクロシーベルト。測定場所は21か所。地表から50センチから1メートルの空間線量だ。

 

 環境省など専門家は「盛土を掘り起こして測定すると、本当の値が出てくる」と指摘する。ワコーテックスも渋々認めたが、コロナを理由にいまだに盛土掘削に抵抗して実現していない。うろたえているのだろう。重罪に怯えてしまっているのであろう。1日も早く真実を告白したらいい。

 

<市・県は「測定したが何もなかった」と開き直っている恐ろしい殺人鬼?>

 放射能による人体への影響は、100%ある。内部外部被ばく次第では、女性から奇形児が生まれる。チェルノブイリでは奇形児が多く見られる。

 林区の直訴に対して市は「県が測定したので立ち会った」といい、県は「市の調査に立ち会った」とちぐはぐなコメント。結果は「市内の公園や学校と同じ値」だと開き直っている。公文書偽造事件か。

 林区は「29か所の測定データを明かせ」と自治体に迫っているが、「出せない」と住民を封じ込めにかかってきた。新たに情報開示を請求することになる。森友事件を連想させる役所の対応である。

 いずれ刑事告訴へと発展するだろう。針のむしろの千葉県と袖ヶ浦市か。

2023年4月11日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

悲劇!黒田に次ぐ民衆いじめの植田で円安進行の物価高!

週明け10日の外国為替市場の円相場は対ドルで下落し、一時1ドル=133円台前半を付けた。日銀の植田和男新総裁が、同日夜の就任後初の記者会見で大規模金融緩和策を続ける姿勢を示したことが、円売りの材料となった。