本澤二郎の「日本の風景」(4772)

<人が人を殺す猿以下の社会=袖ヶ浦市レポート5>

毎朝インターネットを開いて、国内外の情報に目をやると、改めてこの国の将来に絶望してしまう。国内に限ってみても、戦争を知らない世代の猿軍団が、強い縛りをかけられている日本国憲法を排除するかのような乱暴な言動や政策を、当たり前のように閣議決定し、それに与野党が追随している。

 

 独裁政治は安倍・菅を経由して、現在の岸田文雄も踏襲して恥じない。国民の代表である国会議員の存在は、まるで無いに等しい。

 「軍国主義国家でないと外交は出来ない」とうそぶいていた外務省は、2023年外交青書で「中国の軍事動向は最大の戦略的挑戦」と、まるでアジアの盟主になったかのような挑戦的分析を国際社会に発進した。裏返すと「ワシントンの下僕」を宣言する犬の遠吠えでしかないのだが、しかし危険極まりない。戦前の財閥と軍閥と国家神道の復活を予感させる。

 

 歴史家は知っている。43兆円を手にした財閥と軍閥と神道の暴走に対して「天は見ている」と断罪しておこうか。安倍晋三の銃撃事件と対中戦略の要の自衛隊幹部が乗った視察ヘリが突然墜落し、海の藻屑となってしまった。

 翻って今回連載中の千葉県の袖ヶ浦市林地区の、それまでは到底信じられないような、重大な住民の命に係わる森林破壊と有害物質の埋設や汚染水垂れ流し事件を放任してきた千葉県と袖ヶ浦市。「天は見ている」はずだ。宗教迷信の類はご法度だが、それでも因果応報を強く指摘しておきたい。

 

 放射能ゴミの埋設や有毒な汚染水の垂れ流しは、自然を殺すという破壊を前提にしている。その先に住民のガン多発事故が起きている。「人間が人間を殺す猿以下の社会」に国民は気付くべき時だ。

 中央地方から猿以下の議員を駆逐するしかない。繰り返して真実の報道をしないNHK他のメディアに屈するわけにはいかない。

 

<それは平成26年から始まった!覚書を反故にしたワコー>

 袖ヶ浦市林字陣場台563番35の山林1万4876平米。土地の所有者は森田泰弘ほか5人。同市高谷の人たちの共有林だった。そこに目を付けたのが木更津市笹子のワコーエコテック。

 売買には林地区と高谷地区の区長が立会人となった。双方が合意した覚書がある。「今後の土地利用は残土埋め立て事業、産廃処理事業等他に影響する事業は、近隣区等に内容を説明し、同意の上で事業を実施する」と釘を刺してある。同時に「転売する場合もこの条件を引き継ぐ」とも厳しく縛りをかけたのだが。

 

 平成26年というと、2014年のことである。この年に生まれた赤子は9歳。国政は大きく右旋回した年だ。前年の2013年12月には、特定秘密保護法が安倍と公明党創価学会の太田ショウコウ(昭宏)の自公共闘で強行された。ついで2015年の自衛隊参戦法、ついで共謀罪も強行され、いわゆる戦争三法が、非戦の平和憲法を棚上げして成立した。度肝を抜かれるような政治の右旋回と無関係だったとは言えないだろう。

 

 覚書は「違約した場合は、関係者(5人の山林所有者と林と高谷の区長)立ち合いの上、着工前の状態に戻し、カネを支払う」とある。

 原状回復義務を果たす責任を負っているワコー。だが、真っ向から覚書を反故にした。したがって、両区は目下立ち上がって原状回復運動を始めた。当たり前すぎる対応である。

 この事件は、明らかに刑事と民事の事件として法廷で最終的に決着するだろう。犯罪企業による逃亡は許されない。

 

<典型的な構造的汚職事件=問われる地方行政と千葉県警>

 2014年から始動したワコーの森林法違反事件から、延々と継続してきた違法開発行為を黙認してきた袖ヶ浦市当局の対応は、いうところの構造的汚職事件を彷彿とさせるものであろう。

 

 林地区の住民運動は2019年からだが、市も県も蓋をかけることに躍起であることが、第三者の目でも分かる。市長も知事も本気で問題解決に腰を上げない。彼らは全体の奉仕者ではない。罷免される対象者である。

 憲法が期待する特別公務員ではない。住民は「背後にバッジ族(国会議員)も蠢いているようだ」と断定している。不正をいとわない悪徳業者と袖ヶ浦市当局、さらにいうと、この重大な惨事に目を向けようとしない保守系自民党議員と公明党議員。ならば「共産党市議に頼るしかない」のだが、その共産党もこの問題の追及にしり込みしている。

 

 社会部記者であれば、ワコーは典型的な黒企業であるが、それにしても不正腐敗から逃げる市議団に呆れるばかりだ。ならば警察はどうか?千葉県警も木更津署も高見の見物然としている。

 

<警察の裏金を告発した大河原宗平氏も現場視察>

 警察正常化協議会の元群馬県警の大河原宗平の最新のYoutube動画が出た、と友人が知らせてきた。彼は「警察の裏金」を告発した勇猛果敢な元警察官で知られている。「検察の裏金」と告発した人物の所在を聞かないが、大河原の活躍は、一段と注目を集めている。

 

 実をいうと、木更津レイプ殺人事件(創価学会やくざ浜名の強姦脅迫殺人)の現場を見てくれたのだが、その機会に林地区のワコーの現場も視察した。

「太陽光発電計画に絡んでの有害物質の投棄の常態化」を教えてくれた。特にやくざ関連の産廃業者の手口であるらしい。

 

<ワコーの仲間がフクシマの放射能汚染ゴミを扱っていた!>

 新たに発覚したことがある。それは「放射能埋設業者の仲間が、フクシマの汚染ゴミを扱っている。その線で大金を懐に入れた」という新疑惑である。

 東北復興資金は莫大だ。その大金がやくざに流れていることは、いまでは公然の秘密だ。血税である。「最近ワコーは巨大な産廃処理施設を建設し、えらく景気がいい」との評判も君津郡市では有名だ。

 

 中央も地方も乱れ切っている。そのための日銀の円刷りまくりによる意図的な円安と物価急騰と構造的な腐敗資金、その一部が統一地方選にも流れている!うがちすぎか。

2023年4月12日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

 

 警察正常化協議会の大河原宗平氏も現地視察!

https://www.youtube.com/watch?v=aX1DGG8c8Og&t=137s

 

 安倍晋三のゴマスリはやはり金だった!

安倍さんはトランプ氏が大統領選当選直後の2016年11月(就任は17年1月)にトランプ氏と初会談。3755ドル(約50万円)のドライバー、3040ドル(約40万円)のドライバー、460ドル(約6万円)のパターをトランプ氏に贈呈した。そのうち3755ドルのドライバーを見つけたという。(東スポ)