今、開花しているボロギクの名の付いたノボロギク、ダンドボロギク、ベニバナボロギクの3種のキク科の植物を供覧します。
もともとのボロギク(襤褸菊)の名は6~8月に湿地で見られるサワギクの別名で、その名の由来についも牧野新日本植物図鑑の説明では「頭花が集まって開花しているようすがぼろ切れがあつまった状態を想像したもの」と書いてあります.
しかし、このサワギクに似ていることから名付けられたとされるこれら3種の頭花はいずれも筒状花でサワギクの舌状-筒状の複合花とは似ておらず、頭花もかたまっていないなどから、果実期の冠毛が襤褸ギレのように見えることから付けられたとする説明の方が納得でききます。
しかし、キク科の植物には他にも同じような冠毛を付けるものが多いことからこの説明も適切かどうかには疑問が残ります。
またそれに、原産地の異なるこれら3種の帰化植物が異なる属に分類されているのもアマチュアの私には良く理解できません。
ノボロギク キオン属
ヨーロッパ原産 明治の初めに帰化したと思われる。畑の雑草
ダンドボロギク タケダグサ属
北アメリカ原産 昭和8年に愛知県の段戸山で見られた。
ベニバナボロギク ベニバナボロギク属
アフリカ原産 昭和25年に福岡県で見つかる。 伐採跡などに多い。
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