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花好きじじい

花を求めて山野を歩き回っています。
花好きの皆さん花にまつわる話をお聞かせください。

ネムノキの花

2017-08-23 08:51:48 | Weblog

 松尾芭蕉が象潟の地を訪れ華麗な合歓の木の花を眺めて詠んだ句“象潟や雨に西施がねぶの花”は
有名ですが秋田では何処ででも合歓の木の花を観ることがことが出来ます。




 私の職場前の土手にも樹高の低い合歓の木が一本生えていて、毎年その芽吹きから開花、そして
結実までを何気なく目にしていたのですが、ふと、この花を詳細に観察してみたくなりました。
 

 花は枝先に10〜20個集まった頭状花序を総状に付けます。5枚の花弁の下部は合着した筒状で
7〜9mm、微短毛があります。上方が淡紅色で下部が白色の3〜4cmと長い糸状の雄しべ多数と、
白色の花柱(雌しべ)とがあります。萼は3mmほどで筒形をしています。 



 14個の花が総状に付いたものを基部から切り離して並べたみました。
この中に頂生花と名付けられた花冠が長く、雄しべが合着して横に広がった花がありますが、
この花の底にある蜜は夜間にやって来る送粉者ススメガだけが饗応にあずかれるのだそうです。


 花の一つだけを拡大してみました。花冠と下部の萼には微短毛が見られます。


 実体顕微鏡で花糸(雄しべ、雌しべ)の上部を観察してみました(20x)。


 更に拡大(40x)して見ると、雄しべの先端の葯の部分に小さな花粉の粒子が認められました。


 この粒子をスライドグラスに移して顕微鏡で覗いたら、桑実胚に似た形(集粒型)の花粉が
観られました。


 


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