正さん日記

世の中思いにつれて

阿久根市長に新人の西平氏、お騒がせ市長敗北

2011-01-17 13:55:11 | Weblog
 昨年の12月5日に前市長がリコールされた鹿児島県阿久根市の出直し選挙が昨日16日行われ、リコール運動を進めた市民団体の元役員で新人の養鶏業西平良将氏(37)が、前市長の竹原信一氏(51)を864票差で破り当選した。両者の得票は西平氏が8509票、竹原氏が7645票で、リコール時の得票と比較すると、賛成派の西平氏が966票、反対派の竹原氏が500票と両者とも票を増やしたが、結局、リコールを推進した西平氏が増やした票が多く、リコール時の票差398票を上回る864票差で西平氏が勝利した。
 
 阿久根市では、2008年9月に竹原氏が市長になって以来、市長と議会の対立が続き、竹原市長に対しては、2009年2月に議会による不信任案が可決、出直し市議選を経て、2009年4月に再度不信任決議が可決され竹原氏は市長を失職した。しかし、竹原氏は2009年5月の出直し市長選に再出馬して2回目の当選をしたが、その後も半年も議会を開かないなど異常な状態が続き、不信感を募らせた市民が2010年12月に市長解職請求の住民投票を行った結果、賛成票が過半数を占めて2度目の失職となり、今回の市長選挙に至った。
 
 竹原氏は、市長就任以来、議会や市職員給与削減などの改革に取り組み姿勢を見せ、当初は市民から拍手喝采の支持を得ていたものの、そのやり方が余りにも過激なため、とみに市長としての行政運営が滞り、次第に多くの市民が離反していったようだ。
 新市長になった西平氏は、市長リコール運動の先頭に立って、自ら市長選に立候補し当選したが、この2年4カ月、市を二分する対立が続き、行政機能が麻痺している状態をどのように立て直すか、手腕を問われることになる。
 阿久根市では、この2月20日に議会解散の是非を問う住民投票が行われる。議会リコールの可能性が高いと言われ、市議会議員も代わる可能性があり、市政の混乱が収まるかは不透明だ。
 竹原前市長の志は良しとしても「過ぎたるは及ばざるがごとし」を地で行ってはいけない。「関連:2010年12月6日

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