正さん日記

世の中思いにつれて

ついに仙谷官房長官を交代、どうなる小沢氏の政倫審出席

2011-01-13 15:20:27 | 政治
 民主党は今日定期大会を開いた。この中で菅直人首相は、民主党政権の今までの政策は間違っていないと述べ、幾つかの成果について上げ、これらについて自信を持って国民に理解してもらうよう、代議員に要請した。また、その中で、今後の国会を乗り切っていくため、党と内閣の人事について改造する旨述べた。
 
 改造人事の内容は、既に表に出ているものでは、内閣官房長官の仙谷由人氏に代え、枝野幸男前幹事長を起用することになった。また、異色なのは、立ち上がれ日本の与謝野馨氏を閣僚に起用することとし、与謝野氏は、立ち上がれ日本を離党することになった。仙谷官房長官と同じく、参議院で問責決議を受けた馬淵澄夫国交相も交代することになり、仙谷氏は代表代行、馬淵氏も党の要職に横すべりするとのことだ。
 菅首相は大会あいさつで、仙谷、馬淵両閣僚の交代は、問責決議を受けたためではないと言ったが、これはあくまで建前であり、どう見ても、通常国会乗り切りのため、野党の要求に押し切られた感じは否めない。
 
 だいたい、何故、両閣僚が参議院で問責を受けたのか、その理由には野党の党利党略的な要素が強く、多くの国民は疑問に思っているのではなかろうか。また、両閣僚の退陣を助長したのが、民主党出身の西岡武夫参議院議長や小沢一郎派議員であることに、反小沢派の議員は割り切れない思いをしているのではなかろうか。
 また、このような参議院での問責がひんぱんに行われると、首相と言えども退陣に追い込まれかねず、衆議院の優位性が失われることに繋がる。もし、自民党は政権に返り咲いたとすれば、今度は、野党になった民主党に意趣返しをされないとも限らない。
 
 ただ、菅首相が、仙谷氏らの更迭に踏み切った目的には、今度は、小沢一郎元代表の政治倫理審査会への出席を待ったなしに求めるためとも言える。小沢氏は、一度は政倫審出席を容認したとされたが、一転、これを覆し、今度は出席しないと言っているようだ。これでは、菅首相や岡田克也幹事長のこれまでの努力があわと化し、また、メジェヤや国民から指導力がないと追求される。さらに野党は、そのことをあざけり、通常国会は、またもカネと政治の問題の追及に明け暮れる。
 
 それにしても、昨日の民主党両院議員総会で、小沢派議員が執行部の小沢氏政倫審出席要請を、口を揃えてなじっていたようだが何とも呆れ返る。この上は、菅、岡田執行部は、政倫審へ出席を拒む小沢氏に断じて離党勧告をするべきだ。そうでないと、民主党は、まとまらない烏合の衆に見られ、ますます国民から信頼を失うことになろう。「関連:1月4日

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする