昨日、大相撲秋場所は千秋楽となり、横綱白鵬が15戦全勝で41回目の賜杯を手にした。同時に白鵬は幕内1000勝を達成、自ら持つ前人未到の大記録を大台に乗せた。
また、今場所の優勝は、13年連続となり、大鵬と並んでいた12年連続を更新、単独1位となった。
今場所の白鵬は、他の2横綱と同様、休場明けの場所だったが、場所前の不安を一掃し、連日、危なげない取り口で勝利を重ねた。白鵬は33歳だが、この分だとまだまだ優勝を重ねそうな感じもする。
今場所、最も注目を集めた8場所連続休場の横綱稀勢の里は、千秋楽、大関豪栄道に突き落とされ、結局10勝5敗で場所を終えたが、引退覚悟で出場した秋場所を何とか乗り切った。
稀勢の里は、最も心配された5日目まで、危なっかしい相撲の連続ではらはらさせたが、これを5連勝で乗り切り、後半の横綱、大関、関脇戦も3勝3敗の5分の星で切り抜けた。
やはり、前半の5連勝が、10勝の大台に乗せる土台になったことは間違いない。何とか、引退の危機を乗り切った稀勢の里だが、11月、納の九州場所が横綱の真価を問われる場所になる。
横綱鶴竜は、10連勝したが、後半息切れしたのか横綱、大関に全敗、10勝5敗で場所を終えた。
大関に挑戦した関脇御嶽海は、7日目までは6勝1敗で期待が膨らんだが、8日目から5連敗、これで大関とりは振り出しに戻った。その後、持ち直して、結局9勝6敗で場所を終え、来場所は大関に再挑戦できるか。
大関豪栄道は12勝3敗の準優勝だが、白鵬との差が3つでは、来場所、横綱挑戦の声が掛かるか。場所前になってみないと分からない。
大関高安は、11勝4敗で初優勝まで道のりは遠い。カド番大関栃ノ心は、14日目に前頭阿炎に勝ってようやく危機を脱した。
関脇陣は、逸ノ城が千秋楽に勝ち越し、御嶽海と共に関脇の地位を何とか維持した。
小結陣は、貴景勝が9勝6敗で勝ち越したのは立派、玉鷲は大負けして来場所は平幕へ、玉鷲に代わって西筆頭で勝ち越した魁聖が上がりそう。
今場所は、史上初めて三賞が無かった。珍しく上位陣が総て千秋楽まで取り切ったことや、白鵬に全勝を成さしめたことがその理由になるかも知れない。「関連:7月23日」
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