正さん日記

世の中思いにつれて

「桜を見る会」あっさり中止も私物化の証拠ではないか

2019-11-14 12:38:18 | 政治

 安倍晋三首相が毎年春、公費で行っている「桜を見る会」に後援会会員など850名もを招待し、私物化と公職選挙法違反の疑いがあると問題視されているが、昨日記者会見した菅義偉官房長官は、来年度は中止すると発表した。

 菅氏は「さまざまな意見があることを踏まえ、政府として、「招待基準の明確化や招待プロセスの透明化を検討していく」と話した。

 また「長年の慣行」として首相官邸や与党に対して招待者の推薦依頼を行っていたことも明らかにした。官邸分については「首相、副総理、正副官房長官に推薦依頼を行ったうえで、提出された推薦者のとりまとめを行っている」として、事実上の招待「枠」があったことを認めた。

 安倍首相も「来年の『桜を見る会』についてはすでに官房長官が説明した通り、私の判断で中止することにした」と述べた。

  この会への招待者については、既定の末尾に「各界の代表者等」と書いてあり、首相は、この「等」を悪用して多くの支援者を招待したのではないかと疑われている。

 安倍首相が招待した支援者は、「桜を見る会」に前後して、高級ホテルで支援パーティーを行っているが、会費以上に料理などでサービスを受けたのではないかと疑念を持たれている。

 公職選挙法違反については、公費で行っている「桜を見る会」への無料招待については、何やら違反にはならないとのことだ。ただ、高級ホテルの会食については、安倍氏側が会費以上の料金を払っているとしたら当然違反になるが、これを立証することは難しいだろう。

 野党側は、この問題について、衆参両院の予算委員会の集中審議を求めていく構えを見せているが、政府・与党側はこれを拒否している。安倍首相自ら来年の開催を中止したのもこれ以上野党の追及を逃れるためと見られている。

 立憲民主党の安住国対委員長は、「『来年度はやめました』って言っても、今年やったこと、これまでやってきた安倍内閣のやり方は消しゴムで消せるようなものではない。むしろ非を認めたということなので、徹底的にやらせて頂く」と語った。

  また、この問題追及の端を発した共産党の小池書記局長も「直前まで問題がないと胸を張っていたものを一転中止するということは結局、説明がつかなくなったと。万事休すと」と述べた。

 首相主催の「桜を見る会」に多額の公費を使うことはない。天皇皇后主催の「園遊会」で十分だと思うが、「私物化」を追及されたから、先輩たちが長年続けてきた催しものをあっさり止めにすることも「私物化」している証とも言える。もっと吟味することが必要だ。「関連:11月13日

 

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