12月17日午前、大阪市北区の繁華街・北新地にある雑居ビル4階の「働く人の西梅田こころとからだのクリニック」が患者の一人とみられる谷本盛雄容疑者(61)に放火された事件は、調べが進むにつれ極めて計画的な犯行の色が濃くなっている。
1ヵ月前から住んでいたと思われる谷本容疑者所有の家から京都アニメーション放火事件を報じる新聞の切り抜きが見つかったが、正にこの事件を模倣した疑いが濃厚になっている。
また、谷本容疑者は京都アニ放火事件を真似ただけでなく、クリニックの消火栓の扉や同じフロアの非常扉に、補修材や粘着テープで塞ぐような細工をし、逃げ道を塞ぐという残忍な計画を策している。
これらについては、前述の谷本容疑者所有の家から「消火栓を塗る」「隙間をどうするか」と書かれた手書きのメモが見つかり、メモ内容が符合している。
加えて、現場の防犯カメラには、谷本容疑者が逃げ惑う人たちを妨害している姿の映像も残っているようだ。
谷本容疑者の犯行は何が目的だったのか。強い怨嗟を抱いていたようにも思えるが、この種の犯罪は目的なく行われることも多々あり、真相は本人の口から聞かないと分からない。
谷本容疑者は、依然として重篤のようだが、同容疑者の兄が「生きて全容を語り、償いをして欲しい」と苦衷の心境を語るように、回復を待たなければ真相は闇に包まれる恐れがある。「関連:12月21日」
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