2月13日午後11時7分、福島、宮城両県で震度6強の地震が発生した。間もなく、東日本大震災10年を経る中での大規模地震だったが、気象庁の説明では、この地震は東日本大震災の余震とのことだ。
東北からかなり西の静岡県東部でも震度4を記録したほどの大きな地震だったが、幸い、津波は起こらなかった。
この地震は、今週中に再度震度6強の地震が発生する恐れがあり、さらに警戒を続けなければならない。
今回の地震による負傷者は、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川の9県で155人となった。
住宅被害も相次ぎ、福島、宮城では少なくとも約240人が一時、新型コロナウイルスの感染防止対策が取られた避難所に避難した。
東北と関東などで最大90万戸を超えた停電は解消したが、福島、宮城で断水が続いた。厚生労働省によると、宮城や福島、茨城、栃木県内で最大約2万5700戸が一時断水した。
東北新幹線は、各地で電柱などが傾き、現在、那須塩原、盛岡間で運転停止、復興は10日ほどかかるとのことだ。そのため、仙台から東京までは高速バスでの移動が殺到、予約がかなり窮屈になっている、
一方、常磐自動車道は、相馬ICから仙台方面に3キロの地点で50Mにわたりのり面が崩れ、相馬ICと亘理IC間の上下線で通行止めになっており、復旧は今週半ばになりそうだ。
今日は、低気圧が東北方面に移動、これから風雨が強まるとのことだ。コロナ禍の中で予期しなかった強い地震により、被災地は大変だが、被害が最小限に止まった様子で不幸中の幸いだった。
折しも、今日午後1時過ぎ、和歌山県で震度4の地震が発生した。南海トラフ大地震が想定されている中で、東北地震との関連がないのか心配だ。
今回の福島、宮城地震も突如起こった。地震とはそういうものなのか。地震予知はまったく無力なのか。改めて危惧の念を深めた。「関連:2011年6月11日」