正さん日記

世の中思いにつれて

めぐみさんの父横田滋さんが87歳で死去

2020-06-06 10:12:46 | 政治

 6月5日、北朝鮮による日本人拉致被害家族会の前代表で横田めぐみさん(55)の父横田滋さんが87歳で老衰のために亡くなった。

 横田さんは、13年前に田口八重子さんの兄、飯塚茂雄さんに代表を譲るまで10年にわたり代表を務めた。

 1977年11月に新潟市の海岸近くで下校途中に行方不明になった長女、めぐみさんを巡り、97年に金賢姫元北朝鮮工作員の証言から拉致の可能性が浮上。その段階で実名での救出運動を決意し、同年3月に家族会を結成し代表を務めた。

 この間、妻早紀江さんと二人三脚で懸命に拉致被害者の帰国を訴え、全国をくまなく回り1400回もの講演会をこなしてきた。

 温厚な雰囲気の反面、何としても最愛の娘を手元に戻したいとする気概を感じ、国民に大きな感銘を与え早期帰国促進の支持を広げた

 北朝鮮による拉致問題は、一時期余り関心を持たれていなかったが、2002年9月に小泉純一郎首相がピュンヤンで金正日労働党委員長と会談後、ピョンヤン宣言を行うとともに、地村保志さん夫妻、蓮池薫さん夫妻、曽我ひとみさんの5人の拉致被害者が解放された。

 05年7月に曽我さんの夫ジェンキンスさんと2人の娘も北朝鮮を出国したが、その後は、拉致問題は全く動いていない。

 2004年11月日朝実務者協議が行なわれ、横田めぐみさんの遺体は未確認だったが、その遺骨が日本に提出されるが、DNA鑑定の結果、別人のDNAが検出されたと発表された。

 横田さんらは、安倍晋三首相ら政治家と何度も面会、17年には東京やワシントンでトランプ米大統領と面談するなど、さまざまな努力を重ねてきたが、ほとんど功を奏さなかった。

 横田さんは9年9月に胆嚢の摘出手術を受け、19年4月にはパーキンソン症候群のため入院し、リハビリに取り組んでいたが、晩年は意識がはっきりしない時期もあったようだ。

 徳島県で生まれ、北海道で育った。1964年10月、早紀江さんとの間に長女のめぐみさんが誕生した。

 日本銀行新潟支店に赴任していた77年11月15日、中学1年だっためぐみさんが帰宅途中に失踪。約20年後の2008年1月、亡命した北朝鮮工作員の証言などから、北朝鮮による拉致が確実視され、その後は拉致被害者帰国に向けて生涯を捧げた。

 安倍晋三首相は、「断腸の思いだ。本当に申し訳ない思いでいっぱいだ」と述べた。「関連:2014年9月21日

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