正さん日記

世の中思いにつれて

つもる課題の追及に期待=通常国会始める

2016-01-04 15:36:58 | 政治

 今日から通常国会が始まった。新年早々の召集は極めて珍しいとのことだ。昨年、野党が要求した臨時国会を安倍晋三首相の外国出張が重なっているという理由で回避してきたが、その埋め合わせとばかり正月の幕の内が明けない時期の開催で、真面目なところを見せようとしている意図が有りありで何とも芝居じみている。

 臨時国会を回避した理由は明らかで、最も見え見えなのは新閣僚の不祥事が発覚して、野党による追及を逃れようとしたことだろう。その他、TPP問題や辺野古問題、消費税の軽減税率など余り追及されたくない問題が多数あったからだと見る。

 しかし、ようやく開催された通常国会ではこれらの問題がさっそく予算委員会などで議論になりそうだ。野党は手ぐすねひいて待っていたことだろうから、何としても与党をやり込め成果を上げなければならない。

 安倍首相は、アベノミクスで今やデフレではないと自賛したが本当にそうなのか。首相に復帰し、日銀総裁に黒田東彦氏を起用して、政府、日銀がタックで目指した2015年までの物価上昇率2%達成は未だ果たされていない。黒田総裁は、もし約束が果たされなかった際は辞任するとまで大見得を切ったが、2015年度で出来なかったのでもう少し先までと土俵を広げたが、今のままではそれも難しそうだ。

 デフレ脱却を立証する数値は、物価上昇率が2%以上になることだが、それが果たされていないとすれば、安倍首相は何を証拠にデフレ脱却宣言をしたのか。安倍氏の発言は根拠のない妄言と言える。

 安倍首相は、最早1回目の三本の矢は卒業して新三本の矢を放ったなどと言っているが、前の三本の矢の総括もやりもせず新三本の矢とは国民を愚弄するものだ。

 しかも、この新三本の矢も例えばGDPを600兆円にするとか、1億総活躍社会を目指すとか、完全に矢ではなく的(目標)ではないか。その的を射るのが矢だが、今度の矢は余り具体的ではない。

 そんなこんなで、通常国会では野党の攻めては幾らでもある筈だ。通常国会は150日の会期で6月1日までとなっていて、7月に参議院選挙があるので延長は無いと見た方が良いようだ。

 アベノミクスの弱点を突く野党の連携した攻勢を期待する。「関連:2015年12月25日

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