与野党党首は1日放送のNHK番組で、3日で施行から75年となる現行憲法を巡り討論した。岸田文雄首相(自民党総裁)は「時代にそぐわず、不足している部分があるのではないかといった議論にしっかり応えなければならない」と述べ、憲法改正論議の進展に期待を示した。立憲民主党の泉健太代表は改憲の手続きを定めた国民投票法について「整備はまだ不十分だ」と主張した。

 首相は、9条への自衛隊明記や緊急事態条項新設を含む自民党の改憲案4項目に関し「現代的な重要課題だ」と改めて指摘。国会の議論から国民投票に至る流れの中で「大変重要な役割を果たすと期待する」と語った。