すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

一の宮神社と大正時代の祖母の生き方と

2018年11月04日 | 日々思うこと

日曜日の午後は市内あちこちへと出かける用があり、途中で一の宮の天津神社(奴奈川神社)へ立ち寄ると、神殿からドンドンと太鼓の音と共に神主さんの「かしこみ、かしこみ」が聞こえてきます。

近年、七五三のお宮参りを15日でなく休日にする家族が増えており、広い境内はいつになく多くの人で賑わっています。上越の孫も今日は親子3人だけの簡略化で居多神社へ参拝です。

天津神社は立派な茅葺の本殿で、正面両脇には糸魚川市内の造り酒屋五蔵の大樽が奉納されています。春にはこの本殿を中心に境内を二つの神輿が走り回り、ぶつかり合う“けんか祭り”が繰り広げられてきました。西側の方へ廻ると、さらに管理が行き届いた茅葺屋根を見ることができます。

ところで今日4日は私の母方の祖母リセさんの月命日です。根知生まれのリセさんは大正時代にここ天津神社に嫁いだものの、訳あって長男一郎さんを残して離縁したそうです。その後、縁あって隣りの青海村の私の祖父となる久吉さんと再婚し、大正13年に母ヨシが生まれ、私は“けんか祭り”の日に誕生という不思議な縁を感じます。

そんなことでこの神社を訪れる度に、こんな立派な一の宮神社に嫁ぎながら自らの意思で離縁した大正時代の祖母の生き方に思いを寄せます。また天津神社の跡取りでもあった長男一郎さんもその後、父親とは縁を切って郷里を離れて上京し、昭和32年に亡くなっています。

父方と絶縁したことで一郎さんは今、母の再婚先の我が家のお墓で母親リセさんと一緒に眠っています。このような“訳あり”のことも長い歳月と共に忘れ去られてしまいそうなので、記録(ブログ)に残しておかなければと思いつつ、やっと祖母の月命日に書き込むことができました。