すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

民進党候補者は無所属出馬を貫いて!

2017年09月30日 | 日々思うこと

「9・28」は私にとっては“失望の日”で、民進党前原代表の豹変は衝撃のクーデターのようで、驚き、呆れ、情けなく、そして悲しい憤りの日でもありました。所信表明も逃げてのアベ首相の疑惑隠しの衆院解散挙といい、政治は混沌とし日本中が選挙戦に突入ですが、その構図は国民には分かににくく「政治の世界は何が何だかわからない」とブログに書き込んでいる人もいます。

小池東京都知事は都政のことよりも新党のことで頭がいっぱいのようで、豊洲移転問題はどうなっているのかと思い、これまでの彼女の政治スタンスをチェックしてみると、その危険性はアベ首相と何ら変わることがありません。特に極右カルスト集団の日本会議とも深いつながりがあり、さらにこのところの笑顔に隠された“上から目線”の党首発言にも驚くばかりです。

そんな中で昨日、衆院新潟6区立候補予定者の民進党梅谷守氏へ、「勝てる選挙も、希望の党からでは勝てません。無所属出馬で市民と一緒に勝ちにいきましょう!」と、Cメールを送りました。誤解のないように私は共産党の党員でもなく、民進党のサポーターでもありませんが、20年間の議員活動ではリベラルを貫いてきました。そして新潟選挙区では一年前、市民と野党との共闘で参院選と県知事選を勝ち抜いた実績があることを忘れてはなりません。

長月9月は目まぐるしくあっという間に過ぎ去って、今日は朝から抜けるような青空なのでたくさんの洗濯物や布団を縁側に干してから出かけ、市役所1階市民ホールで明日まで開催の『ひらがなにっき 長野ヒデ子 絵本原画展』へも立ち寄りました。静まり返った市民ホールは写真禁止で、16日初日の長野ヒデ子さんのギャラリートークに参加すればよかったと後悔先に立たずです。

市役所から美山公園まで足を伸ばして、晴れ渡る“猫の背”の雨飾山と駒ケ岳を撮りました。このベンチに座って眺める景色に、政治家のような偽りがなく癒されるひと時です。あと一ヶ月もすると公園の桜の木々も色づき、2千メートル級の日本百名山の新潟焼山や雨飾山も初冠雪です。

夕方の共同通信では、民進党の辻元清美幹事長代行が「希望の党には行かない。無所属で立候補する」と述べたそうで「さすが!」です。そんなことで、政治家とは平気で国民に嘘をつくと思えば憤ることもないのでしょうが、有権者は目先の現象に惑わされず、もっと洞察力を高めていかないと日本は危険なトンでもない方へ進んでしまうことが刻々と伝わる9月の終わりです。


アベ政権を退陣させる手段はこれでよいのか!?

2017年09月29日 | 日々思うこと

昨28日は正午に召集された臨時国会をNHK生中継で視聴、大島衆院議長は「日本国憲法第7条により衆議院を解散する」と、その直後の議場では大多数の議員から「万歳!」の声です。何とも「万歳!」とはオメデタイ人ばかりのようで、これが国民を代表する国会議員かと呆れるばかりです。

午後1時半から、映画『母』上映実行委員会へ出かけ、夕方帰宅してからは解散総選挙ニュースに注目です。特に希望の党に引き寄せられる民進党の動きに目が逸らせず、夜のニュースでは小池党首が民進合流に、安保法に賛成しなかったリベラル派は排除する方針というから、早くも前原代表の「全員」との食い違いが出ています。

いったい何が起こっているのか闇から一夜明けて、今日は上越市へと車を走らせました。先ずは動物病院へ寄り医薬品を受け取り、その後は友人らとの会食です。昨夜行われた「市民連合・上越」の会議の報告を受ける中で、刻々と変わる情勢に驚くばかりです。

4時からは「憲法を守る糸魚川共同センター」の拡大役員会があるので、上越から急いで帰途に着き会議に出席です。2年前の立憲主義をないがしろにしたアベ政権の安保法の強行採決から「アベ政治を許さない」を掲げてきた共同センターですが、衆院解散総選挙により希望の党に振り回されることなく、これからも戦争法の廃止と憲法を守る活動を続けようと確認です。

薄暗くなった夕方の玄関先に、老いたる愛犬とガーデンシクラメンの出迎えで、目まぐるしい一日だけに心が和みます。この真紅のガーデンシクラメンは、花が終わって庭に放置して夏越しをしたもので、株元から次々と花芽が出てきて花が咲き出しています。

それにしてもアベ政権を退陣させるという“反自民”の姿勢を見せながら、「安全保障、憲法観といった根幹部分で一致していることが、政党構成員としての必要最低限」と重ねて強調の希望の党の小池党首ですが、これでは自民党との違いが見えません。

さらに「どんな手段を使っても安倍政権をストップ」という民進党前原代表ですが、この手法しかないのでしょうか。選択を迫られる民進党立候補者たち、無所属での出馬もありえるだけにその動向に目が逸らせず、“市民と野党は一つ”の一年前の参院選と県知事選を思い出す終日です。


離合集散、政治の世界は一寸先は闇の構図

2017年09月27日 | 日々思うこと

晴天が続き、今日は午後から天気予報は雨マークで、小池東京都知事の「日本をリセットするために」と、解散総選挙の直前に新党「希望の党」を立ち上げる強かさに目を見張ります。

夕方、歯科医院での治療を終え今にも雨が降り出しそうな中、姫川右岸の桜堤周辺へ立ち寄ると、稲刈りが終わった田んぼにおびただしいカラスにビックリです。収穫後の田んぼにスズメがやって来るのでなく、真っ黒なカラスの群れの異様な光景です。

写真はガスで霞む雨飾山と手前の駒ケ岳、その中間辺りに飛び去るカラスです。帰宅して、民進党と希望の党が合流というニュースにビックリ仰天で、夕飯の支度どころではありません。

上の写真は午前中の暖かな陽気で、庭石の上にチャッカリと昼寝をしているどこかの家(?)の黒い猫です。

ところで民進党前原代表はアベ政権に対抗するため、「どんな手段を使ってでも安倍政権を終わらせる。野党がばらばらでは選挙に勝てない。力を合わせて日本の政治を変える」、そして「民進党の公認候補は出さない。希望の党の公認をもらってほしい」と、何だかよく分かりません。

そんな中で新潟選挙区は野党結集がうまく進められるのかと案じてしまい、ふと民進党代表が枝野さんなら、こんな動きはなかったであろうと・・・。離合集散を繰り返す政治の世界は一寸先が闇で、今日はカラスや黒猫の強かさに驚き、明るい希望が見えない雨も降り出すブラック・デーです。


糸魚川クラフトフェアと首相の不気味な記者会見

2017年09月25日 | 日々思うこと

昨日曜日は秋晴れの中、前日に訪れた黒姫高原クラフト祭りに続き、市内美山公園でのクラフトフェアに出かけました。公園といっても標高約100メートルの広大な丘陵地で、クラフトフェアは体験学習広場で開催です。

こちらは毎年、黒姫高原クラフト祭りと日程が重なっているものの全国から“手仕事職人”が集まり、今年も93ブースが限られた広場のスペースに所狭しで、黒姫高原との違いが伝わります。またこの日の気温は25度に上昇し真夏の暑さのようですが、周囲は雑木林で木陰も多く吹く風も爽やかです。

ところで駐車場から会場までの道のりを案内の人(市職員?)の言う通りに小道を進むと、長者ヶ原遺跡方面へ歩いていることに気付き、私だけでなく多くの人が間違って引き返しています。広大な美山公園だけに迷路のようで、会場までの道順がもっと表示されてもよいのではと帰り際に関係者へ伝えました。

そしてアベ政権といえば、一歩道を間違えるどころか立憲主義を大きく踏み外して、戦前の道へと進む危うさに国民はもっと敏感であらねばなりません。

本日夕方6時からアベ首相の衆院解散表明の記者会見に耳を傾けると、「最大の課題は少子高齢化」だと強調です。そのために消費税10%の増税分の使い道を変更し、解散総選挙で国民の皆さんへ早く信を問わなければと・・・。「う~ん??」、一番の本音をいつも隠す首相だけに憲法9条改正にはスルーでメディア各社からの質問もなく、「国難突破解散」と主張の何とも不気味な40分間でした。

上越の中央法律事務所の田中弁護士が「違憲・不当・最低の3拍子そろった解散。」だと・・・。弁護士仲間で沖縄の南山法律事務所も解散について「憲法の定め」をブログに詳細に記載です。特に第7条で「天皇は内閣の助言と承認により、国民のために・・・」と明記で、ここに「国民のため」の一文があることを注視です。http://www.nanzanlaw.com/column/1345


アメリカ第一主義と黒姫高原クラフト祭り

2017年09月23日 | 日々思うこと

先日の国連総会でのトランプ大統領、北朝鮮の金正恩をロケットマンなどと呼び、「米国と同盟国を守らなければならないとき、北朝鮮を完全に破壊するほか選択肢はない」と、外交演説とは思えない異常さです。これを日本の菅官房長官は「高く評価したい」などと言い出すのですから北朝鮮も黙っているはずもなく、アメリカ第一主義で世界は暗闇へ進んでいるのではと感じてしまいます。

そんな秋分の日、隣りの上の孫はサッカー「U12共済リーグ」へ、ママと朝早く上越柿崎へ出発し、パパは仕事とあって下の孫が7時過ぎにやって来ました。急に雨が降りだして家の前のサッカー場での練習は小学校の体育館となり、孫を送ってから急いで上越へと車を走らせました。

今日から長野県の黒姫高原でクラフト祭りがあり、上越の娘と前から約束をしていたので、曇り空の中を4人で出かけました。国道18号を走り信濃町へ入る頃には雨がポツポツと降り出して、雨対策をして来なかったのでどうしようかと思いながら、シャトルバスに乗り会場へ着く頃には雨も止んで一安心です。

黒姫高原クラフト祭りは年々規模が大きくなり、今年は全国各地から130ものブースが集まり、黒姫童話館前の広場は色とりどりのテントです。先ずは童話館ミュジアムショップで孫のお目当ての絵本を誕生祝いに求め、外に出ると雨は上がったものの空気はヒンヤリで妙高山はガスに覆われたままです。

遅めの昼食はお蕎麦を食べることになり駐車場近くのお店へ、ここは二度目ですが注文をしてから待つこと30分以上で孫も待ちくたびれて、その上お値段の割にはお蕎麦の風味がありません。帰り道に国道沿いの「妙高山麓直売センターとまと」へ寄り買い物をして、上越へは4時頃に到着で孫はスヤスヤです。私は愛犬が待つ家へ、穏やかな日本海を横目に帰途に着き、ほど好い疲れの楽しい秋分の日でした。


疑惑隠し解散とMOX燃料高浜到着と国連総会

2017年09月21日 | 日々思うこと

28日の臨時国会冒頭での衆院解散の動きに、政権与党の無責任さが伝わります。8月の内閣改造後にも野党は、森友、加計学園問題などを究明するため臨時国会の開催を要求してきましたが、アベ内閣はこれに応じてこなかったことはいうまでもありません。内閣に解散権があるとはいえ、国会を通じて国民にメッセージを送るのが議会制民主主義の基本で、森友、加計学園問題についても「丁寧な説明をする」と言っていたはずだけに、“疑惑隠し解散”といわれても当然です。

北朝鮮ミサイル発射で核の脅威をあれだけ煽ってきたアベ首相ですが、本日午前7時頃に福井県の関西電力高浜原子力発電所にプルトニウムを含んだMOX燃料が、テロ対策のため武装した専用輸送船でフランスから到着です。MOX燃料は使用済みの核燃料から取り出したプルトニウムをウランと混ぜた危険極まりないもので、国が核燃料サイクル政策の柱としている「プルサーマル」発電で利用、今年5月に再稼働した高浜原発4号機に使われる計画です。

(高浜原発に到着のMOX燃料・写真はyahoo!から借用)

そのMOX燃料に使われているプルトニウムは核兵器にもなり、日本は昨年末の時点で核兵器約6000発に相当するおよそ47トンのプルトニウムを保有しています。福島原発事故の後、各地の原発の再稼働や、青森県にある使用済み核燃料の再処理工場の操業開始の時期が見通せなくなったとして具体的な利用計画を示すことができません。そんな中での原発再稼働に突き進むアベ政権を許すことができません。

写真はたわわに実る紫式部で、塀を乗り越える枝を古木で防御のようです。

ところでニューヨークの国連本部で昨日、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応が焦点となる中、核兵器の開発や保有などを法的に禁止する「核兵器禁止条約」の署名式が行われ、長崎・広島の両市長も参加です。国連のグテーレス事務総長は、「条約は核兵器のない世界に向けた重要な一歩となる。世界と子どもたちの未来を危険にさらすことはできない」として、条約の意義を強調です。

アメリカの核の傘で守られている日本は、「現実的な核軍縮にはつながらない」と条約に反対で、これを被爆国の国民としてどう受け取ればよいのかと悲しい思いです。そして国連総会に出席したアベ首相、北朝鮮に対して「必要なのは対話ではない。圧力だ」という演説に、子どもたちの未来を危機にさらすのではと不安と肌寒さを感じる終日です。


「9・19 」私たちは忘れない、怒りの市民行動

2017年09月19日 | 日々思うこと

安全保障関連法が成立してから丸2年、台風18号が過ぎ去って突然の“解散風”です。数々の民主主義の手続きを吹っ飛ばして強行採決をしたアベ政権、あの憤りの記憶を忘れてはならないと国会前をはじめ全国各地で怒りの行動が展開です。

8月3日に第3次アベ改造内閣が発足し、目玉の「人づくり革命」有識者会議の初会合が9月11日、12日には日経新聞インタビューで「解散は全く考えていない」と答えていた首相です。その解散を与党に伝えたのは16日というから、何のための解散なのか、内閣支持率の上昇を“追い風”にしての総選挙で、森友・加計学園問題などの説明責任を放棄しょうとしています。

今日は朝から台風一過の秋晴れで夕方から雲ってきましたが、市内中央大通り線で「怒りの市民行動 9・19大スタンディング」です。いつもの2倍ほどの人たちが集まり、それぞれがマイクを持って戦争法廃止や憲法9条を守ろうと声を上げました。嬉しいことに民進党や自由党の地域リーダーの参加もあり、またこの日のために目新しい横断幕も登場です。

私もマイクを持って、国政の私物化と憲法を壊す政権がこのまま続いては、子どもや孫たちに明るい未来がないことを訴えました。自由と平和そして民主主義のために、今こそアベ政権の暴走に歯止めをかけようと、怒りの市民行動の「9月19日」です。


政治家の豹変ぶりと台風18号接近

2017年09月17日 | 日々思うこと

gooから「1年前の今日」が届き、原発再稼働に異を唱える数少ない県知事と書き込んでいました。あれから一年、衆議院新潟5区の長島忠美議員の死去による補欠選挙では、思わぬ展開になり水面下での動きも活発のようです。

豹変する政治家の一人が河野太郎外務大臣で、昨16日の公式サイトでは「後ろから鉄砲玉」で、「日本で脱原発を唱える者や団体には二種類ある・・・、脱原発を使って票や金、支持を集めようというものだ。」と短絡的に言い切っているので、では貴方はどうなのかと受け止めました。

河野太郎衆院議員の大臣就任前のブログ『ごまめの歯ぎしり』は読み応えもあり、自民党とはいえ脱原発などへの鋭い追及でしたが、今では同じ人物とは思えない内容です。特に核兵器禁止条約の国連会議と、日本の純粋な高校生平和大使のスピーチをストップさせた責任にクドクドと見苦しい言い訳で、さらにそのことを批判した東京新聞を非難していることへ、政治家の豹変ぶりが伝わってきます。https://www.taro.org/category/blog

写真は短かった今夏に袖を通すことが少なかったお気に入りのao」(美装いがらし)のシャツブラウスと、梅原司平さんのパートナーで布絵作家の梅原麦子さんのひまわりのブローチです。

それから13日書き込みの映画『母』の上映について、新潟市では終了とカン違いで、15日に新潟ユニゾンプラザで映画を観賞した知り合いのブログで気付きました。 三浦綾子さんの『母』は1999年に亡くなる7年前の作品で、洗礼を受けた三浦さんならではの優しさが溢れている映画です。そういえば能生谷の郷の茶店「えほん」のオーナーが、悩める時に三浦さんへ手紙を書き、ご本人から返事をいただいていたことを思い出しました。

三連休の日曜日の早朝、上の孫は昨日に続いて上越柿崎へサッカーの練習試合へ出かけました。大型台風18号は四国に再上陸し、新潟県も直撃で18日3時には糸魚川市の北約30kmに達する予報です。今日は朝から早くも風が強くなって、庭の鉢物などの移動で被害がないようにと・・・。皆さまも政治家の豹変と台風にはくれぐれもご注意を・・・。


ミサイル発射のJアラートと老犬と

2017年09月15日 | 日々思うこと

今朝7時、北朝鮮のミサイル発射をNHKニュースから伝わりビックリです。昨夜のニュース番組で、インド訪問中のアベ首相の会見を聞きながら、新幹線や原発の売り込みもさることながら、北朝鮮を煽る言葉にこれでは何も解決するはずがないと感じていただけに懸念していたことが的中です。

NHK画面で7時02分を示している頃に、糸魚川市の行政無線でJアラートがけたたましく鳴り出しました。前回の時には装置に不具合が発生して放送されなかっただけに、この緊急情報に戸惑いながら何だか訓練のようにも感じてしまいます。

そして今日は急きょ、上越のN小動物病院へ朝一番に電話を入れて愛犬を連れて行くことになりました。実は2ヶ月ほど前に市内の獣医科医院では、17才という高齢で断られており案じながらの電話です。

上越のこの病院は評判もよいことで幼少の頃からのかかり付けでしたが、ここ2年ほどは老犬にとって往復2時間余りは負担ということで、久しぶりの案じながらの遠出です。下の娘が病院まで来てくれて大助かりで、診察台で体重を量るとかなりのゲキ痩せです。

先生の丁寧な診察と処置に、無理をしても連れて来てよかったとホッと一息です。人も犬も老いて身体が不自由になっても、食欲があることは延命につながると実感しながら帰途に着きました。帰り道に国道から反れて姫川堤防沿いへ、東京発電所の放水口からのひすい色の水流を撮り、無事に帰宅です。

下の写真は13日の「さくら」での栗が入った炊き込み豆ご飯で、桜の器のオーナー手づくりのエゴもなかなかで、美味しいものを食べると元気が出る私です。

“一難去ってまた一難”、国連安保理の制裁決議も効力なく危機が叫ばれている中で、子どもたちが「北朝鮮をやっつけろ」などと思わないでほしいと願い、平穏であることが何よりと痛感するあわただしい一日です。

※コメントで「がんばろう糸魚川!ステッカー」の販売について、お問い合わせがありましたが今日は未確認です。URLまたはアドレスを明記くださいますよう。


女性が描く映画「母 小林多喜二の母の物語」

2017年09月13日 | 日々思うこと

今日は朝から青空で洗濯物を外に干して、映画『母 小林多喜二の母の物語』試写会に上越からトキめき鉄道でやって来る友人Oさんを迎えに糸魚川駅へ急ぎました。昼食は大和川の「さくら」で、ベジタリアンとしては嬉しい手づくりの品々に満たされ、試写会会場「まがたま」へと急ぎました。すでに上越からマイカーで駆けつけてくれたFさんらもいて、忙しい中での遠くからの参加に感謝の思いです。

原作は作家の三浦綾子さんの「母」(角川文庫)で、山田火砂子監督による映画化です。小林多喜二の母セキを演ずる女優の寺島しのぶさんの演技力もさることながら、女性が描くと官憲によって虐殺された多喜二と母はこうなるのだなあとスクリーンに釘付けの2時間近くです。そして今年85歳になる山田火砂子監督の「二度と戦争をしない、平和な日本を祈って作った」という思いがしっかりと伝わるお薦めの映画です。

試写会終了後は、OさんFさん熟慮塾の片岡先生ら4人で、国道沿いの早川橋信号の傍の初めて入る喫茶店で、美味しいコーヒーをいただきながら映画の感想などで話しが盛り上がりました。5時を過ぎて帰途に着く頃には雨がポツポツと降り出して、洗濯物はギリギリセーフです。そして夜には虫の大合唱で、心身ともに満たされる初秋の一日です。

映画『母』製作の現代ぷろだくしょん公式サイトで各地の上映日程などが掲載です。http://www.gendaipro.com/haha/kyouryoku.php

※県内では新潟市、長岡市、糸魚川市の3会場で、糸魚川は10月22日(日)ビーチホールまがたま 上映時間 ①10時~ ②14時~ 前売り券1,200円(高校生以下 800円) 私も実行委員です。


福島原発事故と核保有国と米山知事講演会

2017年09月11日 | 地震・原発

今日は東日本大震災から6年と6カ月、未だに住む家を追われた2万人の仮設住宅入居者に胸が痛みます。さらに原発事故の収束もままならず、このまま3年後の東京五輪を向かえてよいのかと不安が募ります。

この土日曜日は、珍しく雨が降らず夏が戻ったような暑さの2日間で、少年サッカー「ひすいカップ」へは前日以上の車が集まって来ました。孫たちの成長とともに市外での練習試合の場所がそれぞれ異なることで引率の親たちも大変で、「日本一の子どもを育てる」という糸魚川市ならこんなジュニアバスがあってもいいなあと駐車場を眺めました。

昨夜のNHKスペシャル『スクープドキュメント沖縄と核』を視聴し、アメリカの統治下にあった沖縄に配備されていた核兵器にショックです。世界最大級の核拠点となっていた沖縄、その危機的な実態だったことが番組から伝わり、NHKの報道力に拍手です。<再放送9月20日(水)午前0時10分~0時59分(19日深夜)>

また先日の北朝鮮の核実験は広島原爆の10倍の威力で、国連安保理での制裁決議が大詰めです。核開発を続けるという北朝鮮、大量の核保有国の説得力が功を奏するのかと首を傾げることも度々で、核を保有しない日本こそが出番ではないのでしょうか。

 

ところで9日土曜日、米山知事の故郷の魚沼市小出福祉センターで「柏崎刈羽原発再稼働に反対する会・魚沼」主催の米山隆一講演会が開かれました。知事は「福島事故の収束にかかる経費は、政府は22兆円と言っている。日経新聞系のシンクタンクは、70兆円と言っている。真ん中を取って50兆円としよう。日本の1年間の税収が60兆円だから、ほぼ1年間の税金すべてが必要だ」と述べ、「県民の皆さんの安全確保に責任をもって取り組んで参ります」と・・・。

さらに「電力の需要は、2005年をピークに減ってきている。照明がLEDに代わったため。2011年の事故後、すべての原発が止まっても電力の不足はなかった。放射能が含まれる核廃棄物は、どこでも自分のところにためている。これはもうすぐいっぱいになって置く所がない状態になることがわかっている」など等、具体的な数字を出して説得力のある内容であったことが参加した友人から伝わってきました。

月曜日の今日は朝から曇り空なれど蒸し暑く、外出を控えて午前中から糸魚川市議会「一般質問」をインターネットで最後まで視聴です。駅北大火の被災面積を間違え緊張感に欠ける市長、説得力の乏しい部課長、質問に立つ議員たち、自らの給与やすべての事業は市民国民の税金であること、地方自治法の“最小の経費で最大の効果”への希薄さも伝わる一週間のスタートです。


未来を担う若い人たちの活躍

2017年09月09日 | 日々思うこと

 

9月に入っての第二土曜日は朝から青空で気温も上昇し、海の見える家の前のサッカー場では「ひすいカップ・U10」の試合です。地域の子どもたちが集合で、遠くは新潟市からアルビレックスジュニアも専用バスで参加です。

近くの家のザクロの木に、もう直ぐ鮮やかな“アルビカラー”になる実を発見です。そういえば、たわわに実が付いていた年もあったけど近年は数が少なくなって、これも天候不順によるものでしょうか。

ところで昨朝は雨の中を上越の総合病院へと車を走らせました。1級河川の姫川は川幅いっぱいの濁流で、長野県などの山間に大量の雨が降ったことが伝わり、上越までの道のりの日本海も濁っています。

夜には、国連ジュネーブから帰国した高校生平和大使の神谷優李さんからの電話です。日本政府が今回、スピーチにストップをかけたことで高校生らはより団結ができたこと、「9条ペンダント」を下げて参加したので注目されたことなどを話してくれました。

そして今日のニュースで、福井県で行われた陸上の日本学生対校選手権、男子100メートル決勝で、桐生祥秀選手(21)が日本人初の9秒台というスゴイ記録に拍手です。少子化とはいえスポーツにがんばる青少年らや高校生大使たち、未来を担う若い人たちの活躍っていいものですね。

今夜はサッカーで疲れているはずの下の孫が、パジャマ持参で久しぶりのお泊りにやって来ました。そんなことで今夜は難しいことは書き込まずにこの辺で・・・。


北朝鮮ミサイル情勢と原子力規制委員会

2017年09月07日 | 日々思うこと

北朝鮮をめぐる連日の報道で、何千億円の最新鋭機を持っても、予告なしのミサイル発射に迎撃効果がないことが伝わってきます。“備えあれば憂いなし”といわれるものの、アベ政権のこの5年続きの底なし軍事費の増額には首を傾げるばかりです。

昨日は朝から愛犬の様態が思わしくないので、外出を控えてYouTubeで第35回原子力規制委員会を視聴です。田中俊一委員長を中心に議論が進められましたが、東京電力への擁護発言の更田(ふけた)豊志委員(委員長代理)といい、こんな程度の議論で原発審査が進められているのかと驚きです。

この更田委員は今年9月に初代の田中委員長からバトンを引き継ぎ委員長就任だそうで、すでに国会での同意を得ております。昨日の委員会でも終始、東京電力柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働に積極的な発言が気になりましたが、政治権力や電力会社の干渉に左右されない独立性の高い機関のトップとして、原子力の安全を追求できるのかと不安が募ります。

さらに北朝鮮のミサイルに関して、政府とメディアに煽られる報道が続く中で、グアムだけでなく日本国内の米軍基地や原発が標的にされていることも見逃してはなりません。さらに福島原発事故をきっかけに定められた原発40年廃炉の原則が骨抜きで、核のゴミ処理も含めた問題にスルーの原子力規制委員会では国民の生命が守られるはずがありません。

ところでドイツのメルケル首相は、北朝鮮情勢について「軍事的解決」はないとし、軍事行動を否定しない米国を説得する考えで、軍事衝突を避け「目標は平和的な解決」としており、アベ首相との大きな違いを示しています。

9月に入ってこの一週間、雨の降らない日がないほどで、今日の糸魚川市には大雨洪水注意報が発令です。またコンバインによる稲刈りを前に田んぼが乾かないことで農家の嘆きが伝わってきますが、この雨続きで近くの小学校の花壇のゴーヤはすくすくと成長の夏でした。我が家も今夏はエアコンをほとんど使用しなかったので、東北電力電気量料金は昨年よりも削減です。

そして原発再稼働だけでなく、未来を担う子どもたちのために大人たちは何をなすべきか、「冷静に耳を澄まし、隠された深意に目を凝らさなければ」と、神奈川新聞カラコロは綴っています。http://www.kanaloco.jp/article/276091


日本国憲法から生まれた南極条約と糸魚川市議会

2017年09月05日 | 日々思うこと

今日は朝からすこぶる快晴で、夏布団から冬用に入れ替えです。こんな日は移住希望ランキング1位が続く信濃路へ出かけたいところですが、連日一喜一憂の様態の老犬を看ながらでは遠出ができません。

このところの北朝鮮をめぐる物騒なキナ臭いニュースで気分はブルーですが、こんな時だからこそ時代の正体と戦争をイメージし「国民の安心安全のため」という言葉の陰に隠れているものをしっかりと考えたいものです。

一昨日に書き込んだ『あたらしい憲法のはなし』の木田ひろしさんと、日本国憲法から生まれた南極条約、日本が世界に誇れることの一つで、核兵器禁止条約も含めて今、日本は国際社会で何をなすべきかの答えがあるように思います。また木田ひろしさんは文部次官まで務められたそうで、今日の前川喜平さんを彷彿とさせます。

写真は庭の隅の秋海棠(シュウカイドウ)で、優しい色合いと下向きな可憐な花に愛おしさを感じます。地下に塊茎(球根)を持ち半日陰の方がよく育ち、楚々とした繊細な雰囲気が多くの茶人や俳人に親しまれてきました。

ところで3日の横浜市の総合防災訓練で、ミサイルを想定した訓練を実施したというニュースに驚きです。会場の公園には約1900人の市民が、Jアラートの音声とともに頭部を抱えてしゃがむ防御姿勢で、あってはならないことですが先の戦争での“竹やりとB29”を重ねてしまいます。

その横浜市、7月の市長選で3選を果たした林文子市長(71)が、推薦を受けた自民党横浜市連と「保守色の強い教科書が採択されるよう取り組む」という趣旨を含む政策協定を結んでいたことを東京新聞Webで知りました。

この政策協定は、林市長が立候補を表明した6月に結ばれていたそうで、市立中学校で使われる社会科教科書の採択に政治が介入する懸念があり、市民団体や専門家から批判の声が高まっています。そして前回の市長選でも政策協定が結ばれており、2年後の2015年に歴史と公民で保守的過ぎると一部で指摘されている育鵬社の教科書を採択しております。

さて糸魚川市といえば、4月の市長選で4選を大差で果たした米田市長、昨日から市議会9月定例会のスタートで、火災予防条例案や駅北大火の復興関連事業など、8億4千万円の補正予算が上程されたことを本日のタイムス紙で知りました。

市議会HPでは上程される議案が掲載されることは一度もなく、その採決結果だけが閉会後に掲載です。これでは“開かれた議会”とはほど遠く、市議会議員の問題意識もさることながら、上程する市当局も市民へ知らせる必要性を持っていないようで、情報の過疎地ともいわれる閉鎖性が伝わってきます。

そんな中で、米田市長を支える大多数の保守会派議員らは、どこまで議会権能を高めることができるのか、パフォーマンスで終わらぬように市民もしっかりと限られた情報の中で注視しなければなりません。

いつも読みこなすのが膨大なブログ『世に倦む日日』では、「北朝鮮のミサイル発射 - 意外に冷静な解説をしたNHKの伊藤良司」があり、一読の価値ありです。(本文左下のMoreもクリックを)http://critic20.exblog.jp/


森羅万象、梅原司平コンサートin上越

2017年09月03日 | 日々思うこと

日曜日の朝は突然の雨で驚きで、昼過ぎに上越文化会館での「梅原司平コンサート」へ友人らと出かけました。日頃、子どもたちへ絵本の読み聞かせをしているIさんと、孫たちのお習字の先生のSさんとの約1時間の車中は、国連高校生平和大使として帰国した神谷優季さんのことや核兵器禁止条約のこと、亡き日野原重明先生に至るまで話しは尽きず、あっという間に会場へ到着です。

文化会館中ホールは空席がないほどでしたが、上越の友人Fさんが前から2列目を確保して待っていてくれました。梅原司平さんの上越でのコンサートは5回目で、私は昨年3月のリージョンプラザに続き2度目です。

シンガーソングライターとして45周年を迎えた富山県出身の梅原さん、今回は富山大空襲で焼け野原になったことや、貧しかった生い立ちなどを加えながらのお話しで、説得力があり平和の大切さがビンビンと伝わります。 

先ずは戦後、中学1年生用社会科副読本のあたらしい憲法のはなし』についてで、木田ひろしという人の名前をはじめて聞きました。広島出身の木田さんは、学徒出陣から戻ったら原爆で家が全滅し、文部省に入り『あたらしい憲法のはなし』という副読本を作り、その後、文部省官僚として南極観測に関わり、南極条約が日本国憲法から生まれたことを初めて知りました。

当時、観測に参加していた7カ国が南極を自分の国の領土だと主張、また米ソがそれぞれ南極に軍事基地をつくるのではないかと疑い対立していた時に木田さんは「日本は戦争放棄の新しい憲法を持ってスタートした。これを一晩読んで明日もう一度話し合ってほしい」と大演説をし、英訳した日本国憲法を配布したそうです。

各国代表は度肝を抜かれて翌日に話がまとまった、それが1959年の南極条約で内容はいたってシンプルで、領有権は凍結され人類の共有財産であること、軍事利用は禁止され、科学的な調査活動のみ、戦後の国際条約の中で最良のものの一つになりました。

その後、南極条約がモデルになって1966年には宇宙条約ができ、大気圏外は人類共有のもので軍事利用や核使用は禁止とされたこと。1968年には中南米が非核地域の条約を結び、さらに海底条約、南太平洋の非核地帯化、東南アジア非核地帯条約へ。アフリカ統一機構でも非核化を打ち出し、南アフリカ共和国はその際、すでに保有していた核兵器を廃棄した。中央アジアでもモンゴルが非核宣言をしていることを知りました。

日本国憲法を読んだ人が感動して南極条約をつくり、それをお手本にして次々に国際平和条約が作られ、戦争でもめているのは世界の中ではもはや少数派ではと受け止め、2時間半に及ぶ森羅万象のコンサートに心温かくして帰途に着きました。

夕方6時前に無事に帰宅し、北朝鮮の29日の弾道ミサイル発射に続く、核実験というニュースにビックリです。これは日本を含む周辺国への挑発で、強い憤りと悲しさを感じてしまいます。そして上空の放射線量はどうなのかと気になる一日の終わりです。

※木田ひろしさんと南極条約については、2008年の井上ひさしさんの記念講演『憲法について、いま どうしても伝えたいこと』を参考にしました。http://www.k2.dion.ne.jp/~kenpouhg/topics/inouehisashi_kouen.html