年の瀬の寒空の中を市職員は年末の休暇を返上して市民相談などに対応で、地域ボランティアも動き出しました。私も今日は市内あちこちへ・・・、広小路通りの火元の2軒お隣りに住む92歳の亡き母と同級生Aさんのお宅をたずねました。
実は火災の2日前にもAさんを訪問していましたが、出火当時は美山のデイサービスを利用されており、その後は親戚の家で寝泊りをして昨日やっと自宅へ戻られました。幸いにして延焼を免れたものの火災へのショックは大きく、またこの通り周辺の被災した人たちはみな借地ということで、復旧から再建への難しさが伝わってきます。
本町通りの交通止めが解除されて、北越銀行の壁面に「がんばろう糸魚川!!負けるな糸魚川!!」の垂れ幕が下げられ、白かった北面外壁と燃え残った雁木通りの骨組みが痛々しく感じます。でもこんな時だからこそ、みんなで智恵を出し力を合わせて頑張るしかありません。
米山知事も昨日のTwitterで「与野党一致して被災者の生活と街の復旧復興に全力で取り組むと同時に、この大火によって明らかとなった木造家屋が密集する日本の街・地方の課題に応え、糸魚川の新たな街作りに資する建設的な国会討論を期待しています」とつぶやいていました。
そんな中で28日に現地を視察した松本防災担当大臣は、本日の自民党の会合に出席し、新潟県糸魚川市で起きた大規模火災について「強風によって延焼し、通常の火災とは異なる」として、被災者生活再建支援法の適用対象とすることを明らかにしました。これは異例のことで支援金が最大300万円(基礎支援金100万円+住宅再建・購入に200万円など)支給されることになりました。
その後、新潟県の上限100万円が決まり、最大400万円となったことを知り、被災世帯はこれで希望への一歩が踏み出せるのではと思います。そして糸魚川市も復旧復興からさらなる再建へ向けて、米田市長は「火災に強い街づくりを」と主張です。火災に強い都市計画は過去に大火を何度も経験してきた当市にとっては遅かりしの感がありますが、消防庁消防研究所の「樹木の延焼防止効果に関する研究報告書」が参考になります。http://nrifd.fdma.go.jp/.../giju.../files/shiryo_no15.pdf...
ところで22日の糸魚川の大火からず~っと、アベ首相の真珠湾訪問や稲田防衛大臣の靖国参拝などについてはガマンのスルーでした。大火に見舞われた糸魚川市の緊急事態を中心の書き込みが続き、明日はもう大晦日です。今年の年の暮れは、火災のせいにしてはいけませんが大掃除どころではなく、今日訪れた友人宅で「大掃除なんかしなくても死ぬことはないよねえ」と、同級生Mさんと開き直りです。(笑)
そういえば日中の大火とはいえ犠牲者を出さずに済んだことは、各戸への広報無線(防災無線)の設置や、地区自主防災の取り組みがあったことは言うまでもなく、震える寒さの中で心温かくし「がんばろう糸魚川!負けるな糸魚川!」で、新しい年を迎えたいと思います。