如月2月は都知事選に始まって、NHK籾井会長や経営委員らの言動、安倍政権の集団的自衛権の憲法解釈など等、重く暗いことが続きあっという間に月の終わりです。記録すべきことの一つは、去る20日の福島第一原発の汚染水貯蔵タンクから汚染水約100トンが漏れ、放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質がこれまでのタンクからの汚染水漏れとしては最も高い、1リットル当たり2億3000万ベクレルという国の海への放出基準の800万倍近くの極めて高い濃度であったことです。しかし政府は福島を放置したまま、新「エネルギー計画」で安全性が確認された原発から再稼動という、自分たちが生きている時しか考えず大切なことを見失っている安倍政権の “一代主義”に、子どもや孫たちの未来に明るさを感じることができません。
また都内だけではない図書館や書店の「アンネの日記」や杉原千畝に関する書籍まで破られるという文化資産が傷つけられるニュースには心が痛みます。さらにNHK人事が収まらない中で昨日、経営委員の長谷川三千子氏がNHK受信料2ヶ月分を未納していたことが毎日新聞のスクープで分かりました。これは05年3月28日に放送したクローズアップ現代「国旗国歌・卒業式で何が起きているのか」の番組内容への不満によるものだそうです。昨年12月に就任し「支払い義務を経営委員になって初めて知り、深く反省している」とのことで、政府はその後支払いを済ませているので問題ないと・・・。公共放送のトップの会長の言動といい、NHKの経営を監督する委員がこれでは、こちらの方が受信料不払いをしたい気持ちになってしまいます。
明るいニュースといえば、ソチ五輪しか思い浮かばないような一ヶ月でもありましたが、月末の今日は“おめでたいこと”がありました。我が家の隣りに上の娘夫婦がマイホームの計画をしてから足掛け3年・・・、昨年4月の孫の入学までには完成の予定でしたが、本日やっと地鎮祭の運びとなりました。この地はもともと砂山で、亡き母と無農薬無化学肥料で生ゴミや古畳などで土を耕し、30年間ほど家庭菜園を楽しんできただけに一抹の寂しい思いもありましたが、地鎮祭が一つの区切りとなりました。写真はそのお祝いの大阪屋の「みゆきつむ」で娘が用意したものです。箱の中には「朝日に映える新雪をふ焼と梅砂糖で、そして薫り立つお薄を松の緑に見立てた」と・・・。干菓子の袋には新潟市名誉市民で文豪、會津八一氏の歌「みゆきつむ」が書かれています。
そして今日は、何年か前に失くしてしまったホームベーカリーの羽根が出てきました。地鎮祭を終えた土の中から夕方、孫が見つけたというのでビックリで、そそっかしい私が生ゴミと一緒に畑に埋めてしまったようです。メーカーに問い合わせるとすでに部品もなく、今までフランスパン用の羽根を使っており不自由をしていただけに嬉しさもひとしおです。母がいつも言っていた“畑の神さま”はやっぱりいるのだなあと・・・、「畑の神さま、ありがとうございました。」明日からはもう弥生3月、気分一新で明るく生き抜きたいと思います。