すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

安倍政権“一代主義”の愚かさと・・・

2014年02月28日 | 日々思うこと

如月2月は都知事選に始まって、NHK籾井会長や経営委員らの言動、安倍政権の集団的自衛権の憲法解釈など等、重く暗いことが続きあっという間に月の終わりです。記録すべきことの一つは、去る20日の福島第一原発の汚染水貯蔵タンクから汚染水約100トンが漏れ、放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質がこれまでのタンクからの汚染水漏れとしては最も高い、1リットル当たり2億3000万ベクレルという国の海への放出基準の800万倍近くの極めて高い濃度であったことです。しかし政府は福島を放置したまま、新「エネルギー計画」で安全性が確認された原発から再稼動という、自分たちが生きている時しか考えず大切なことを見失っている安倍政権の “一代主義”に、子どもや孫たちの未来に明るさを感じることができません。

また都内だけではない図書館や書店の「アンネの日記」や杉原千畝に関する書籍まで破られるという文化資産が傷つけられるニュースには心が痛みます。さらにNHK人事が収まらない中で昨日、経営委員の長谷川三千子氏がNHK受信料2ヶ月分を未納していたことが毎日新聞のスクープで分かりました。これは05年3月28日に放送したクローズアップ現代「国旗国歌・卒業式で何が起きているのか」の番組内容への不満によるものだそうです。昨年12月に就任し「支払い義務を経営委員になって初めて知り、深く反省している」とのことで、政府はその後支払いを済ませているので問題ないと・・・。公共放送のトップの会長の言動といい、NHKの経営を監督する委員がこれでは、こちらの方が受信料不払いをしたい気持ちになってしまいます。


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明るいニュースといえば、ソチ五輪しか思い浮かばないような一ヶ月でもありましたが、月末の今日は“おめでたいこと”がありました。我が家の隣りに上の娘夫婦がマイホームの計画をしてから足掛け3年・・・、昨年4月の孫の入学までには完成の予定でしたが、本日やっと地鎮祭の運びとなりました。この地はもともと砂山で、亡き母と無農薬無化学肥料で生ゴミや古畳などで土を耕し、30年間ほど家庭菜園を楽しんできただけに一抹の寂しい思いもありましたが、地鎮祭が一つの区切りとなりました。写真はそのお祝いの大阪屋の「みゆきつむ」で娘が用意したものです。箱の中には「朝日に映える新雪をふ焼と梅砂糖で、そして薫り立つお薄を松の緑に見立てた」と・・・。干菓子の袋には新潟市名誉市民で文豪、會津八一氏の歌「みゆきつむ」が書かれています。

そして今日は、何年か前に失くしてしまったホームベーカリーの羽根が出てきました。地鎮祭を終えた土の中から夕方、孫が見つけたというのでビックリで、そそっかしい私が生ゴミと一緒に畑に埋めてしまったようです。メーカーに問い合わせるとすでに部品もなく、今までフランスパン用の羽根を使っており不自由をしていただけに嬉しさもひとしおです。母がいつも言っていた“畑の神さま”はやっぱりいるのだなあと・・・、「畑の神さま、ありがとうございました。」明日からはもう弥生3月、気分一新で
明るく生き抜きたいと思います。

 


PM 2.5、初めての注意喚起!

2014年02月26日 | 日々思うこと

春めいてきた本日、午前中に市の広報無線で大気汚染物質のPM2.5(微小粒子状物質)の注意喚起があり、初めてのことなので驚いた人たちも多いようです。私も昨日の午後、外出した時に空全体が黄砂ではなく遠くの景色がぼんやりと霞んでいたので、PM2.5の影響ではないかと思っていました。新潟県では午前7時過ぎに1日の平均指針値である70μg/m3を超える可能性があると判断し、県内全域に初めての注意喚起を発表です。県のHPを開くと、上越市の測定地では80μg/m3高い数値となっていました。このような日は学校や幼稚園ではどう対応しているのか気になっていましたが、小学生の孫はPM2.5のことを先生が教えてくれたとマスク着用で下校です。

またPM2.5は世界保健機関(WHO)で昨年、発がんリスクを5段階の危険度のうち最高レベルに分類しています。国立環境研究所では発生源は中国だけでない発展途上国も含め、日本国内での発生物質に加算されたものとの見解です。その中国では7日間連続でWHO基準値の180倍という高い汚染濃度です。そういえば以前、冬の北京を訪れた時に市街地では極端に街路樹などの緑が少なく乾いた大地に驚いたことがありますが、国策として環境改善が進んでないことが伝わってきます。


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写真は先週土曜日に公民館講座で「こけ玉」つくりに挑戦してきたの作品です。「こけ玉」の真ん中に土を入れてヤブコウジをあしらい、聞いていると簡単そうなので私もやってみようと・・・。横の菜の花は今が旬のオータムポエム(アスパラ菜)で、いつも茹でる前に先っぽの何本かを食さずに飾っています。部屋の中にいつも緑があると何だかホッと癒される春待ち遠しいこの頃です。


東京五輪組織委員会に女性と若者を!

2014年02月25日 | 日々思うこと

政府は本日、原子力関係閣僚会議を開いて、原発は「重要なベースロード電源」と位置づけ、安全と認められた原発の再稼働を進めることなどを盛り込んだ新たな「エネルギー基本計画」案を発表です。福島第一原発事故の前に戻ってしまった原発推進計画で、パブリックコメントを募りながら安倍政権は一体どっちを向いているのかと憤りを感じてしまいます。

さらに衆院総務委員会で、
NHK籾井会長が就任当日に理事全員(10人)に日付けの入らない辞表を出させていたことが、福田昭夫議員(民主党)の質問で分かりました。全理事が参考人として出席しての証言で、籾井氏は質問に「人事のことなのでコメントは控える」と述べ、安倍首相がバックにいることでその強権的な姿勢は、もはや公共放送のトップとは言いがたいものを感じました。


また今朝は、ソチ五輪を終えて日本選手団が帰国し、都内の外国特派員協会での浅田真央選手の記者会見を見聞きしました。記者団から森元首相の失言を尋ねられると、「失敗をしたくて失敗をしているわけではない。・・・、森さんは多分後悔されているのでは・・・」と、サラッと笑顔で応えた真央ちゃんに軍配です。

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そんな中、
「東京オリンピック・パラリンピック組織委員会に女性と若者の起用を!」と呼びかけるキャンペーンメールが届き、森元首相の会長就任や問題発言に気をとられて全く気づかなかったことでした。呼びかけは「ご存知でしたか?先月発表された東京オリンピック・パラリンピック組織委員会の会長や理事はすべて平均年齢は60歳を超える"おじさま"たちでした。なぜ、女性が一人もいないの?若者の声は?・・・・・このままだと、おじさまたちだけでの議論で方針が決められてしまいます。ちょっとマッテ!なんてたって、ソチオリンピックの日本選手団も、女性のほうが多いんです!」と・・・。

さらに オリンピック憲章をあげ、『人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別はいかなる形であれオリンピック・ムーブメントに属することとは、相容れない。』と、説得力のある呼びかけキャンペーンに賛同しました。

<キャンペーン  東京オリンピック・パラリンピック組織委員会に女性と若者の起用を!  Change.org>


安倍政権のトリックと戦争への足音

2014年02月23日 | 日々思うこと

先週末の21日は県の出先機関の上越地域振興局まで所用で出かけ、昼食は庁内の食堂“障がい者と共にランチの店”へ・・・。「野菜をたくさんぺろりといただき」と書かれた和風ミネストローネを400円でおいしくいただきました。ここはNPO「おりづる」の人たちの運営で、斉藤田津子理事長とは上越市の男女共同参画推進事業での知り合いで、「おりづる」の輪が少しずつ広がっていることを嬉しく思いました。

ところでNHK朝ドラ「ごちそうさん」は、いよいよ戦争が近づき食糧は配給制で充分に手に入らず、軍需工場で働きはじめた主人公め以子の次男が、海軍へ志願するという状況になってきました。明日の第21週からは家族の疎開や東京大空襲など、少しづつ戦争に巻き込まれてゆく様子が描かれています。
<「ごちそうさん」ネタバレあらすじ>
http://www.blogmura.com/profile/01139164.html

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今日は10時から、市内の女性団体の新春の集いに出かけ、NHKEテレで昨年1月に放送されたシリーズ「人間は何を考えてきたか」の最終回、『女たちは解放をめざす~平塚らいてう・市川房枝~』を視聴してきました。大正デモクラシーから婦人参政権活動、戦後の反戦平和運動までの平塚らいてうと市川房枝さんにスポットを当て、田中優子さん(法政大学教授)と上野千鶴子さん(東京大学名誉教授)の対談番組でした。先に歩いた女性たちの辛酸の運動が伝わり、特に市川房枝さんの著書「だいこんの花」市川房枝随想集(1979年・新宿書房)にふれたあの頃の新鮮さは今も忘れることがありません。

87歳まで生涯現役で参院議員を務められ、組織に頼らず個人的な支援者が手弁当で選挙運動を行う選挙スタイルを生涯変えず、“理想選挙”を貫いてきた市川房枝さんは私と母の大きな指針でもありました。「権利の上に眠るな!」と叫び、「平和であればこそ平等」と言い続けた市川房枝さん、戦争への足音が伝わる
安倍政権のトリックに騙されるなと叫んでいるようにも感じました。


午後からは、青海きららホールでの『昭和の和~語りで綴る「日本の和・家族の輪・生命の環」~」』のお芝居へ当日券を求めて友人と出かける予定でしたが、すでに完売とのことでとても残念でした。そんなことで新春の集いでゆっくりすることにし、みんなと昼食をいただきながらDVDの感想など“おしゃべり”に花を咲かせた日曜日です。


国際的にも非難される発言と行為

2014年02月21日 | 日々思うこと

このところ天気の悪い日にはできるだけ外出を控えており、昨20日は衆院予算委員会質疑を視聴です。午後からは日本維新の会の山田宏衆院議員が従軍慰安婦問題で93年の「河野談話」を取り上げたので、昨年の橋下維新の会代表の女性蔑視発言やNHK籾井会長の失言もあり注視しました。山田議員は質疑の冒頭から日本軍による従軍慰安婦の存在を否定し、当時の石原元官房副長官が参考人として出席して強制連行を裏付ける証拠はなかったと言い出すのでビックリです。さらにこの問題だけに1時間をかけて政府に迫り、根拠となった韓国人元慰安婦16人の証言内容を検証する設置検討という運びになり、今この段階でなぜもう一度掘り起こさねばならないことなのかと彼らの歴史認識に呆れるばかりです。


夜になって、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を務める森喜朗元首相の浅田真央選手への配慮を欠く発言ニュースです。安倍首相に近い人たちの一連の発言といい、「世界一の東京五輪」をめざすという中で、どうして
こうも続くのかと恥ずかしく思います。そして深夜はフィギュアスケート女子のフリー演技に釘付けでした。ショートプログラムで出遅れた浅田選手は、こん身の見事な演技でメダルこそなかったものの日本中を感動させたのではないでしょうか。

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写真は昨年夏に米ロサンゼルス近郊のグレンデール市中央の公園に設置された韓国人従軍慰安婦を象徴する少女像です。ソウルの日本大使館前に設置された少女像のレプリカで、韓国系市民団体から寄贈されたそうです。従軍慰安婦問題を語るとき、私は10数年前に女性学を一緒に学んだ仲間たちと上越市立高田図書館で「ハルモニ絵画展」を開催したことを思い出します。元慰安婦のハルモニ(おばあちゃん)らが書いた数十点の絵は、日本国内の確か5ヶ所ほどで開催され、新潟県民会館で展示を終えた絵を上越市までボランティアで運んでくださった人や、飾り付けを手伝ってくれた人たちなどが頭を過ぎります。

まだ少女だった頃のハルモニたちのその稚拙な絵から、言葉では表現できないものが伝わって多くの人たちの心を打ち、戦争とは人権侵害そのもので被害者にも加害者にもなってはいけないということを歴史から学んだ一つでした。またこの絵画展を機に県内の友人らが韓国の被害女性たちが共同生活を行なう福祉施設「ナヌムの家」を訪れたりと、隣国がより近くなり今日に至りました。そして今日は都内の多くの図書館で「アンネの日記」の関連書籍が破られていたという悲しいニュースです。本書は平和のバブルでもあり、中学生の頃に読み耽けったことを思い出します。このところ、従軍慰安婦発言といい国際的に非難される国内での一連の行為をとても残念に思う週末です。


政治家の言葉の軽さと重み

2014年02月19日 | 日々思うこと

先週の関東甲信地方に降った記録的な大雪による孤立した集落の多さと合わせて、国道だけではなく関越道や中央道などの大動脈の交通マヒには驚くばかりです。初動対応に問題があったと批判が高まっている中で、想定外では済まされない国の危機管理に関わることでこれを教訓にしてゆかねばなりません。


まったく教訓となっていないのが福島第一原発事故で、安倍政権は何としても原発を再稼動させたいことが伝わってきます。2年前の衆院選公約では「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指す」と、“過度期の電源”と位置づけていました。ところが「新エネルギー基本計画」では“基盤となる重要なベース電源”になり、今度は表現が強すぎるとその位置付けを“重要なベースロード電源”と変更する方向でいることが本日分かりました。文言を変えても本質的な点はまったく変わることなく、今どきの政治家の言葉には呆れるばかりです。

さらに
本日、安倍首相の側近でもある衛藤首相補佐官は首相の靖国神社参拝に対する米政府の「失望」声明を批判し、「むしろ我々が失望だ。同盟関係の日本をなぜ大事にしないのか」と動画サイトで主張です。その後、菅官房長官が「首相補佐官は内閣の一員であり、個人的見解は通用しない」と取り消しを指示し、衛藤補佐官は発言を撤回し動画は削除されました。私は今夜の報道ステーションでこの映像を見ることができましたが、こんな軽い人が首相補佐官であったことを知りビックリです。

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海の向こうの中国や韓国との摩擦も、こうした安倍首相らの発言と行動で一向に解消されることなく、さらに首相の念願でもある教育改革でさらに国のカタチを変えようとしている危うさを感じてしまいます。写真は今朝の日本海で、グラデーション模様でしたが風は冷たく愛犬と遠くから眺めて戻りました。


そして本日の参院の統治機構調査会に参考人として出席した野中広務元官房長官は、安倍首相の政権運営を「議会制民主主義が相当に危険な状態だ」と批判です。集団的自衛権の行使容認を検討する政権の有識者懇談会についても、「偏ったブレーンを集めている」と鋭い指摘です。また
集団的自衛権の行使容認をめぐる憲法解釈について、首相が「私が責任を持っている」と国会で答弁したことに対しては「非常に誤った道を歩みつつある。内閣は自分たちの行動に高揚している」と非難をしております。野中氏の的を得た政府への厳しい提言、こういう人がまだ存在することに少し救われる思いですが、国も地方も政治家の発言と行動に注視しなければとんでもない方向へ進んでしまうことを痛感する一日です。


長野五輪から16年・・・

2014年02月17日 | 日々思うこと

ソチ五輪の熱戦で夜更かしをする人が多いようですが、冬季五輪を向かえる度に98年長野五輪の辛かったあの頃を思い出してしまいます。いつも私の活動を支えてくれた母が右肩の痛みで整形外科病院へ入院して一ヵ月、坂道を転げるように容態が悪化する中で肺炎になって救急車で姫川病院へ転送されました。この年の冬は厳しい寒さが続いており、連日の付き添いに心身ともに疲れきっている私には、姫川病院の2階ロビーのテレビからの長野五輪の様子は別世界でもありました。特に男子ジャンプの活躍に日本中が歓喜する中で、とても辛い時であり母は転送からわずか6日後に息を引き取りました。あれから長野五輪はトラウマのようになって悲しかったあの頃を忘れることはありません。


昨日曜日は平地では雨でしたが、根知谷のシーサイドバレースキー場は雪とのことで、小学一年生の孫の市民スキー大会デビューでした。市主催の大会とあって数日前から市HPを開いてもまったく情報なしで、2週間前に行われた早川地区(焼山の里ふれあいセンター周辺)でのノルディック競技の結果報告だけが掲載です。市公式ページがタイムリーに活かされていないことに首を傾げたのは
私だけではなかったようで残念に受け止めた。

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写真は昨暮れに市内の苗屋さんで求めたデンドロビュームで、直径8センチ程の小さな鉢のラベルに「あすか」と記載されていました。一鉢300円程でつぼみも固くてこれでは花が咲かないのではと不安になってしまう程でしたが、置き場所などに注意して育てていたら次々とつぼみが膨らんできました。東京ドームでは今「世界らん展2014」(15日~23日)が開催されていますが、この格安の小さなデンドロビュームに愛おしくさを感じています。そして長野五輪から16年、娘たちも結婚して3人の孫に恵まれいのちが引き継がれてきました。明日は母の祥月命日で、私も亡き母の年齢に近くなってきました。“記憶は記録”と、悔いのないように日々打ち込んでゆきたいと思います。


春が訪れない(?)核燃の村

2014年02月15日 | 日々思うこと

先週末に続き関東甲信越地方に降り続いた雪は交通機関にも影響を与え各地に被害が出ています。水分の多い重い雪は屋根をも崩壊させる威力で雪国でも要注意です。二日前には春の訪れを感じていたものの近くの児童遊園地もまた白くなってきましたが、降っては消える自然の営みを繰り返して春が訪れる雪国の光景です。

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春がいつまでも訪れない青森県六ヶ所村を特集したETV特集「核燃の村・苦悩と選択の記録」の再放送を深夜に釘付けです。これは“過疎と出稼ぎの村”の40年に渡るNHK取材で2006年に放送され、アーカイブスでついこの間にも一度観ていたのですが今夜はしっかりと視聴しました。 国策に翻弄され続けた六ヶ所村、先ず世界最大の開発といわれた
「むつ小川原開発計画」により村民は大枚を手にしたものの巨大計画はとん挫し、多くの村民は失業とともに御殿のような家を手放してきました。

そこへ持ち上がったのが核燃の村としての選択で、
日本各地の原発から使用済みの核燃料が運ばれてくることで村には経済的な豊かさがもたらされてきました。しかしこの間、開発推進か反対かで村の人間関係には大きな亀裂が生じ、人々の絆を寸断してきた核燃の村の苦悩の歳月を見つめた質の高い番組でした。


今、海外メディアからもNHK経営委員“お友だち人事”の資質と言動への批判が高まっていますが、このような原発などの国策に関わる教養番組は、これから先も大丈夫なのかとつい余計なことを考えてしまいました。そして公共放送は政権政党に左右されることのないようにと願わずにはいられない深夜です。また14日付け信濃毎日の社説は「NHK問題 任命責任が問われる」でした。http://www.shinmai.co.jp/news/20140214/KT140213ETI090005000.php


「原発立地自治体住民連合」の反撃開始!

2014年02月13日 | 日々思うこと

昨日は朝から青空で街なかの雪も融け、国道のセンターラインもかなり薄くなって春の訪れが近いことを感じます。これはスノータイヤの摩擦によるもので横断歩道の白線も同様で、春が来るとそれぞれのラインの書き直し作業が始まります。写真は国道姫川大橋から遠くに望む頚城の山々で、近郊の里山にはもう雪がありません。午前中にかかりつけの歯科医院で治療を済ませて、そのまま上越市まで車を走らせましたが、日本海も春を感じる色合いでした。帰り道に能生の友人宅へ立ち寄りましたが、お孫さん2人ともインフルエンザになったそうで、用を済ませて急いで帰途に着きました。

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ところで映画『100,000年後の安全』を観たという方から、「10万年後という途方もない未来のことを真剣に考えているフィンランド人に、日本人にない知性や人間性が感じられました」と・・・。 世界の原子力発電所の原子炉数は431基で、高レベル放射性廃棄物は25万トン、世界で初めて核の最終処分場を造っているフィンランドはわずか4基で日本は54基です。オンカロの地盤は20億年も動いたことがないとされており、地震列島の日本でこのような岩盤の適地は見当たらず、小泉元首相の発言は正論で無責任と言う人たちこそが無責任ではないでしょうか。

その小泉元首相が今まで“敵”であったという広瀬隆さん(70)、「都知事選が全てではありません。日々の市民活動による世論形成こそが国を変えて行く。」と・・・。そして「さあ、いよいよ今日から反撃開始です」と、「全国13の道県の『原発立地自治体住民連合』が、再稼動待った!の大反撃運動を起こしました。・・・被害に最も近いこの原発立地自治体の現職議員さんの声は、大都会(電力消費地)中心のマスメディアにとって、党利党略に左右される国会議員の声よりもはるかに重いものです。」と、10日付けブログで発信しています。
http://hibi-zakkan.net/archives/36274946.html

さらに北海道函館市の工藤市長は12日、青森県大間町で建設中の大間原発の建設差し止めを求める裁判を起こすことを表明です。原発をめぐり、自治体が国や事業者を訴えるのは日本では初めてのことで、工藤市長は今夜の報道ステーションの取材に「福島の原発事故後に新規制基準ができたが、大間原発が古い基準のまま建設を再開しているのはおかしい」と語っていました。原発を「基盤となる重要なベース電源」と明記している政府の「新エネルギー計画」は、明らかに自民党の公約違反ですから、住民の声を聞きとれる良識ある自民党議員らのアクションにも期待をする昨今です。
 


記録的な大雪とソチ五輪の狭間で・・・

2014年02月11日 | 日々思うこと

先週土曜日から日曜日未明に太平洋側に降り続いた記録的な大雪は、都知事選へ大きな影響を与えて投票率が過去3番目の低さでした。雪に不慣れな都民にとって投票所への足が遠のいたことが主な原因とされていますが、そんな悪天候の中で組織力のある候補者にはプラスであったと10日夜のNEWS23が伝えていましたが、地方選挙でもよくある事例です。そして月曜日夜のTV各局の都知事選についての扱いはすこぶるあっさりとしており、首都圏での記録的な大雪や開会式を終えたソチ五輪を中心にした内容で少し驚きました。

また驚くといえば、投開票日夜8時過ぎのTV画面の「舛添氏当選確実」の速さもさることながら、NHKの出口調査で20代の有権者は舛添氏に続き、2番目に田母神氏に投票していることでビックリしました。安倍首相にも考えが近く、日本の右傾化ナショナリズムを象徴している候補者だけに、戦争ゲームで育った若者たちへ一種の怖ろしさと、忍び寄る戦争前夜の足音が伝わる思いでした。

ところで10日の衆院予算委員会で安倍晋三首相は、東京都知事選で脱原発を主張した候補が敗れたのを受け、原発再稼働には強気のようで原発輸出にも積極姿勢です。さらに「周辺国やアジアで原発が新設される際、福島第1原発事故の経験と教訓を共有してもらう・・・」と、福島第一原発の検証と総括がないままでの無責任な発言です。


そして都知事選を終えた小泉元首相といえば、これからも「原発ゼロ」の国造りを目指してゆくと心強い言葉でした。そんなことで私ももう一度、フィンランドの最終処理場「オンカロ」の映画『100,000年後の安全』を視聴しました。原発を推進する人も反対する人も、今の私たちの豊かさと便利さのために未来に責任を持たなければならないこと、最終的には放射性廃棄物を処理する責任義務があることが伝わってきました。「3・11」まであと一ヶ月でまる3年という中で復興も進まず、東北の被災地や仮設住宅も記録的な大雪に見舞われた日本中が震える2月の余寒です。


たかがトイレのことですが・・・

2014年02月09日 | 日々思うこと

昨土曜日は下の娘夫婦と一緒に小雪の中を富山市まで出かけました。久しぶりの大和デパートはバレンタインデーの買い物客で賑わっていましたが、その前に富山駅前のファッションビル・マリエに立ち寄りました。北陸新幹線駅は在来線駅の高架駅になるそうで、着々と工事が進んでいるようでした。

マリエ5階の『富山県グットトイレコンテストさわやか賞』(H17)を受賞した「温森(ぬくもり)トイレ」のことは以前、ホームページでも書き込んだことがありますが、今回は6ヶ月になった孫も一緒なので授乳やオムツを取り替えるスペースのことが気になりました。さすが森の温もりを感じるように小さな木片を積み木のように重ねて、子どものトイレを中心とした広場と男女のトイレ、車椅子トイレなどの空間をうまく創り出しています。トイレの機能だけを考えるととても贅沢なスペースですが、公共施設にもこのようなトイレがあったら楽しいだろうなあと・・・。そんなことで娘のスマホを借りて何枚かを撮ってマイPCへ送信したのですが、残念ながら重すぎたのか時間が経過しても着信ができません。写真は"富山あるきまわり隊"の富山国際大学生さんのブログ(2010年11月28日)から借用したものです。

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ところで都知事選は舛添氏の圧勝で終わりました。メディアは「景気対策に東京五輪、少子高齢化対策・・・。課題が山積する都政の現状を見つめた1000万人の有権者の前に、シングルイシュー(単一争点)の風は吹かなかった。」などと終始冷淡な扱いです。"トイレなきマンション"への危機感でいのちの大切さと「脱原発」を訴えた初老の元首相のタッグに、私もエールを送ってきましたが残念な結果となりました。

長岡市の大平美恵子市議は2日付ブログで、76歳で意を決して烽火を上げた「ひとの覚悟」というもののかたちを見た思いがすると・・・。そして「巨大な風車に立ち向かう ドン・キホーテ。この老いた戦士の捨て身の行動を、笑わば笑え。 笑うあなたには 決してできはしない行動だ。」と書き込んでいましたが、まったくの同感です。たかがトイレ、されどトイレ・・・、「世界一の東京をめざす」ということですが、これから
"トイレなきマンション"を作り続けてよいのか、2020年の五輪のもっと先の次世代のために日本中が避けて通れない課題でもあるはずで、"春は名のみ"の凍える寒さの夜です。


油断大敵!選挙も魔物!

2014年02月06日 | 日々思うこと

昨日はこの冬一番の冷え込みで、早朝に除雪車の音が聞こえてきました。愛犬との散歩はバリバリの路面で転ばないようにと下ばかり見て歩いていたら、いつの間にかリードが抜けて愛犬は先をとことこと歩き出すのでビックリです。追いかけようにもテカテカで走ることができず、諦めかけていたらそのうちご近所の犬を飼っている玄関先で停まったので、急いで尻尾をしっかりと捕まえてリードを装着し一件落着でした。

 

そして今日は風もほとんどなく雪は静かに降り続き、昼過ぎには消雪パイプのない路地にも除雪車が入って車が通りやすくなりました。上の娘から車で出かけないようにと注意されていたものの、3時過ぎに孫を通学路まで迎えに行く途中でAIGLEの靴底に安心して油断大敵、見事にスッテン!右腰を打ってしまいました。

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ところで衆院に続き昨日からの参院予算委員会質疑を視聴です。民主党有田芳生議員はNHK経営委員の長谷川三千子氏が1993年に朝日新聞社で拳銃自殺した右翼団体の元幹部へ、就任前の昨年10月に自殺を礼賛する追悼文を発表していたことを取り上げていました。続いて作家の百田尚樹氏については、都知事選で田母神候補の応援演説で、南京大虐殺や真珠湾攻撃、東京裁判などについて持論を展開し、「中国・韓国の顔色を見ながら政治をする人は不必要。彼らは売国奴」と言い、自分が応援する以外の候補者を「人間のクズみたいなやつ」と批判していたことで、安倍首相の任命責任を問いただしました。

ところが首相は「聞いていないから感想を述べようがない」と、再三の質問に声を荒らげる一幕です。問題はNHK経営委員の発言であり、事業計画や毎年度の予算を議決し会長の任免権を持って、衆参両院の同意を得て首相が任命していることが頭からスッポ抜けているようでした。籾井会長も含めてここまで来ると公共放送の最高機関のメンバーとしては不適格で、辞任に追い込まれても当然ではないでしょうか。

都知事選も終盤になり舛添候補が有利といわれる中で本日、「oribe0314」さんからも コメントが寄せられましたが、「細川もりひろ勝手連公式ブログ」では週刊現代2月15日号の『小泉が仕掛ける「2月8日」の最終爆弾! 』を取り上げています。“選挙は魔物”を何度も味わってきた私ですが、この都知事選も最後まで分からず、諦めたら負けではないでしょうか。そして今夜の報道ステーション、「都知事選“最後の生討論”」で4人の候補者(宇都宮・細川・舛添・田母神)がスタジオで激論し、原発・核のゴミについては大きな違いの寒い終日です。


立春の寒さと南相馬市桜井市長の叫び

2014年02月04日 | 日々思うこと

立春の今日は氷点下の寒さで、2日前の春のような陽気との寒暖差に身も凍えてしまいます。関東平野でも雪が降ったそうで首都圏の友人らからその様子が伝わってきます。この寒さの中での都知事選が気になりますが、最後の日曜日となった2日の都心での南相馬市桜井市長の細川候補の応援演説をネットで視聴しました。

「原発に頼ってきたことが、どれほど人を傷つけて、命を落としてめて行ったかという事を・・・。私は命があってこそ、この地球があってこそ、幸せを勝ち取れると思っています。南相馬市には原発は無かったんです。にもかかわらず、原発事故で追い出された市民が、6万人以上も居て、今現在も2万5千人を超える市民が避難をさせられているんです。これが正常だと思いますか、みなさん。彼らに、お金で元通りの生活など返せるわけが無い。

東京電力、原発事故が起きてから南相馬市に見学をよこしたのは10日後ですよ。その間、私は市民の命を守るために、私の独自の判断で市民を避難させました。3月16日に、泉田知事、新潟県泉田知事から、新潟県は南相馬市民全員を受け入れると言っていただきました。私は、天から、神からの声の様に嬉くなりました。市民の命を守るのが政治家じゃないですか。政治家が命を守れなくてどうするんですか。東京にオリンピック、いいですよ。でも、現場でどういう事が起きているか、皆さん分かってますか。今、建設現場から、建築現場から東京に引き揚げられてるんですよ。大手ゼネコンが東京の方が儲かるんですよ。なぜ福島が犠牲にならなければいけないんですか、これ以上。
原発で作った電力で、東京は豊かになったんじゃないですか。その東京が豊かになって、地方が捨てられる、こんな現実許されませんよ。・・・」と訴える南相馬市の桜井市長の魂の叫びに感動です。

http://kingo999.blog.fc2.com/blog-entry-1586.html

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我が家で物が一番溢れる私の仕事部屋の「外山康雄 野の花カレンダー」、1月は2014年県版の年賀状になった福寿草でした。そして2月は晩秋から早春にかけて全開しない花をつけ、茶人に好まれる侘助(わびすけ)です。暦の上では春ですが明日は全国的にも厳しい寒さのようで、どなた様も風邪などを引かぬように、そして雪道での転倒などにはお気をつけて・・・。これは私自身と愛犬の戒めです。(笑)


春の陽気と都知事選

2014年02月02日 | 日々思うこと

今日は気温がグングン上昇し午後からは17度を超える暖かさで、国道から望む頚城連山の中腹もかなり山肌が見えてきました。昼過ぎに久しぶりに能生棚口地区まで車を走らせましたが、県道沿いには例年のバームクーヘン状の雪はなく里山もすっかり春の陽気です。

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先月半ばのご近所の雪の中の二輪のバラ、そのすぐ横で早咲きの桜が咲いているのでビックリです。明日は節分ですが、このまま雪が降らずに春になるのでしょうか。スキー場ではもう少し雪がほしいようですが、自然は人間の思うままにはならず何があるか分かりません。


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都知事選も投票日まで残すところ一週間で、候補者たちが訴えているニュース映像を見るにつけ、こうも政策が違うものかと首を傾げることも度々です。その一つが原発問題ですが、東京都には多くの課題があり原発を争点にして知事を選ぶことへの批判も高まっています。しかし国の存亡にも関わることで、東日本大震災により福島第一原発事故で安全神話が崩れ、起こりえないはずの事故が起きたそのあらゆる被害の大きさを考えてほしいものです。また東京都民は福島や新潟の原発立地県の全ての電力は遠く離れた首都圏で消費されていることに向き合って、再稼動への選択をしないようにと願わずにはいられません。