すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

何事も“早期発見・早期治療”の心得で・・・

2014年10月31日 | 日々思うこと

昨日は朝から気温も上昇し雲一つない青空で、ビロードのような日本海を横目にしながら上越市三和区まで車を走らせました。頚城平野の広さとともに空も広くなったようで、上越市内のあちこちで所用を済ませてから帰途に着きました。日没直前の姫川桜づつみを回って、山頂が白くなった焼山や雨飾の山々を撮りました。今朝は昨夜からの冷え込みで、さらに火打山から妙高山へ連ねる北壁がかなり白くなっていました。

そして10月最後の今日はハロウインで、小学生の孫は下校してからサッカー教室の友だちと一緒に家々を「トリック オア トリート」」と回ってお菓子をいっぱいもらったと楽しそうに話してくれました。一年前のブログには、ペーパークラフトの「魔女のぼうしとほうき」に悪戦苦闘であったことを綴っており、この一年間の孫たちの成長とその速さを感じます。

19年前の「日報抄」を書き込んだ一昨日の「日報抄」、中教審が小中学校の「道徳」を教科にして成績評価も導入するよう答申したことにふれており、「誠実」「正義」「愛国心」などを明示して授業するというが、人の心はさまざまだ。「正解」を求めることができるのかと・・・。そして坂口安吾が敗戦を機に、180度転換した道徳観への憤りを代表作「堕落論」にぶつけたことや、「良い子」「悪い子」の境目を簡単に線引きできる大人たちに子供は心を開くまいと書かれていましたが、まさにその通りで安倍政権の教育分野でのバックラッシュを危惧してしまいます。

写真は昨日のシーサイドパークのなぎさドームです。屋根のメンテナンスでしょうか、仕事人と思しき人たちの姿を発見です。そして西側のカーブの破風板(はふいた)の木に隙間ができて、その細い隙間の中にスズメを発見しシャッターを押しました。破風板とは文字通り「風を破る板」のような存在で、ここは潮風がもろに吹き付ける場所だけに管理が大変です。 

 

管理といえば数ヶ月前、この破風板の傷みがひどくならないうちにと、お役所へ伝えました。この頃はハマナスロードの生い茂る雑草の中へ平気でゴミを捨てる人たちが多くなって、とうとう先週末に青海事務所へ電話を入れました。翌日には直ぐにシルバー人材の人たちがやって来て半日程できれいになりましたが、どうせやるならもう少し早く・・・、何事も“早期発見・早期治療”の心得が肝心ですね。明日から11月、三連休は予定がいっぱいで、あわただしく過ぎてゆきそうです。 


19年前の「日報抄」と凛として生きた人たち

2014年10月29日 | 日々思うこと

昨日からの冷え込みで、今朝の新潟焼山のドーム山頂は白くなって冬が近いことを感じます。このブログにも時どき登場のご近所の畑の四季咲きのバラ、寒さに向かって凛として咲くその姿が目に留まりました。

上越から時どきやって来るまだ1歳の孫は、家の中の数あるおもちゃよりもTVリモコンや電話FAX、そして私のPCデスク周辺に興味を示します。先日も机の引き出しを開けてすべてのものを引っ張り出し、その中に赤茶けた95年10月29日付けの新潟日報コラム「日報抄」の切抜きがありました。文学座の杉村春子さんが文化勲章を辞退した弁、「わたしゃそんなだいそれた人間じゃないよ。勲章背負って舞台に上がれるものか」や、元参議院議員の市川房枝さんの「わたしゃ百姓の娘でしてね。勲章をつける人なんか嫌いだな」など、生存者勲章を断っていることが書かれていました。お二人とも凛として生きた私の尊敬する方ですが、コラムでは「勲章を辞退した人々の言葉に一服の清涼剤を感じるのも、現在の生存者勲章があまりにも細かく人のランク付けしたうえ、官高民低、男性優位が色濃いからだろう。・・・・・例年、勲章の序列をはるかに超えた尊いものを、地味な分野でこつこつと生きてきた人に感じる季節だ。」と・・・。折りしも今日はその記事から19年目ですが、未だにその社会性は変わらないようですね。

いつも根知産の野菜をたくさんいただくのですが、日増しに寒くなると里芋やかぼちゃや、さつま芋の保存に工夫をしなければ傷んでしまいます。先日、大きなひょうたん(?)かぼちゃをいただいたのでポタージュを作りました。かぼちゃは冷凍保存にすればよいそうですが、我が家の冷凍庫はいつも満杯で入りきれません。何を入れたかも忘れてしまい、一度も食することなく処分する物も度々で反省ですが、19年前の新聞切り抜きは小さな孫のいたずらで、保存(?)しておいてよかったと思える穏やかな一日でした。

ところで財務大臣の諮問機関の財政制度等審議会では、公立小学校で導入された35人学級について、いじめなどの目立った改善が見られないとして、厳しい財政状況を踏まえて40人学級に戻すよう方針を示しました。これは“米百俵”の精神とは程遠く、文部科学省はきめ細かな指導には35人学級が望ましいとしており、ネットでも 「こどもたちの未来を守ろう!35人学級の存続を!」署名がchange.orgで開始です。宛先は吉川洋財政制度等審議会会長で、拡散ご協力をお願いします。

http://www.change.org/p/こどもたちの未来を守ろう-35人学級の存続を!


自然の美しさと脅威と原発と・・・

2014年10月27日 | 日々思うこと

昨日曜日は風もなく穏やかな天気に恵まれて、アウトドアで久しぶりに美山公園へ下の娘たちと出かけました。先ずは相馬御風さんの石碑がある方へ・・・、深まりゆく頚城の山々がきれいです。写真を撮ってからファッサマグナミュージアム方面へ移動・・・、同館は来年3月までリフォームのために休館ですが、周辺の公園では家族連れの姿も多く、私はドングリや落ち葉拾いを楽しみました。

戦後最悪の火山災害で、いまも6人が行方不明となっている御嶽山(3067m)の噴火から今日で1カ月になりました。楽しみで出かけたはずの山で尊い命を失うという悲しい出来事で、今朝7時のNHKニュースでは山を愛した友人を亡くした方と、生前に株分けをしてもらったという白い大文字草が何度も写し出されていました。この大文字草は春の雪割り草よりも育てやすく、ピンク色の鉢に続いて白い可憐な花が咲き出しました。

また今日は木枯らし1号が聞かれ、昨日とは打って変わって朝から気温も低く冷たい雨降りです。こうも寒くてはいよいよストーブの出番ですが、我が家では昨年から灯油の使用をやめ、ガスストーブとエアコンにしました。そんなことで日増しに電気使用量も多くなりますが、これも寒い雪国の宿命ですね。そんな中での東京電力、柏崎刈羽原発の再稼働や電気料金の再値上げがなくても、通常の事業活動によるもうけを示す経常利益が黒字というニュースにビックリです。2年連続で1,000億円を越す黒字で、電気料金の再値上げを検討という経営姿勢に呆れてしまいます。

そして小渕優子経済産業相の辞任により、21日に就任した宮沢洋一経済産業省、エネルギー行政のトップが所管対象にある東京電力の600株の保有者というから、安倍首相の目はたしかなのでしょうか。さらに東京電力は福島第1原発の建屋周辺の井戸「サブドレン」の地下水の水質が、井戸の1本で放射性セシウムの濃度が1リットル当たり46万ベクレル検出と発表です。昨年11月の前回調査から920倍に上昇しており「サブドレン」では過去最高の数値で、これでコントロールされていると平気でウソをつく安倍首相、国民はどこまでだまされ続けるのでしょうか。

ところで土曜日のブログアクシデントはその後、「いちよう」さんのアドバイスで画像アップがうまくゆき“持つべきものは友”の思いです。お忙しい中をありがとう!


名誉市民に値する村山常雄さん

2014年10月25日 | 日々思うこと

今朝、パソコンに向かうとこれまでのブログに貼り付けた写真のすべて消えてしまい、このアクシデントに身震いです。PCドクターとも連絡が取れず、同じ「gooブログ」の「いちよう」さんに電話で聞いても解決ができません。原因が分からないまま、アレコレとやっていたらいつの間にか回復です。(笑) しかし引越し後の15日からの写真はうまくゆかず、かなり縮小されて拡大すると画面いっぱいになってしまいます。

ところで本日のタイトル、故村山常雄さんのことですが、傘寿の美智子皇后さまのことが20日付けの新潟日報紙にも掲載され、村山常雄さんの実名入りだったことで巷で話題になっています。国が取り組まなかったシベリア抑留者名簿を70歳にしてパソコンに向かい十数年を要してまとめ上げ、自費出版をされたその功績で吉川英治文化賞を受賞した郷土の偉人です。今回も皇后さまがお気にかけるほどですから名誉市民に値する方で、「その動きが議会や役所の中でないのですか?」と聞かれますが、すでに水面下であるのかもしれませんね。写真は笑顔のお元気だった頃の村山常雄さんで、どこかの掲載記事の写真をお借りしました。

昨日は久しぶりの青空の中、上越市名立区の国道から10キロほど山間の「ろばた館」まで車を走らせ友人と合流し、用事を済ませてから直ぐに能生谷の「えほん」での陶芸教室へと急ぎました。いつになく参加者がいっぱいで、お楽しみはオーナー手づくりのパンプキンケーキとコーヒーで、久しぶりに“おしゃべり”に花を咲かせました。お店の入り口の情報ボードに20日付けの新潟日報記事が貼ってあったこともあり、村山常雄さんの話題になりました。

「実家が村山先生の家の近くです」という人もいたり、能生地域の人たちが多いこともあって関心の高さを感じました。「能生の議員の皆さんの動きは?」「う~ん」・・・、市議会最大会派メンバーだけに右に傾いていてたり、憲法9条にピリピリしているようでは期待薄でしょうか。とにかく村山常雄さんは全国的にも注目の方ですから、“証文の出し遅れ”にならないようにと願います。そんなこともあって糸魚川市HP「郷土の人物」ページを覗いてみると、相馬 御風(そうま ぎょふう)さんら40人程の方が載っており、村山常雄さんは名誉市民以上に値することを実感の週末です。


あれから10年と不死鳥都市の100年と・・・

2014年10月23日 | 日々思うこと

大地を震撼させた中越地震から10年、新潟県中越地域を震源とした最大震度7の大地震により、多くの犠牲者と大きな被害が生じました。あの頃の山古志村や川口町、小千谷市を何度か訪れましたが、復旧復興に向けて被災者らには長い10年だったことでしょう。また約92時間後に救出された皆川優太君はまだ2歳で、祖父母に育てられ今は中学生になって「人の役に立ちたい」と将来の夢を語るその成長に10年の歳月が伝わりました。また2007年7月には中越沖地震があり、その後は未曾有の東日本大震災や大型台風など、日本列島は常に自然の猛威に脅かされてきました。

おりしもNHKスペシャル「カラーでよみがえる東京~不死鳥都市の100年~」の再放送を視聴しました。番組では100年の間に震災と戦争によって2度も焼け野原となりながら、不死鳥のようによみがえった東京を撮影した白黒の記録映像を世界中から収集し、現実にできるだけ近くなるよう色彩を復元し100年の姿を丁寧に取り上げていました。特筆すべきは初公開のフルカラー映像の技術もさることながら、生きづらい時代に輝く作品を残した伊丹万作氏(伊丹十三氏の父)の「戦争責任者の問題」(1946年)を紹介していたことに、NHKの良心を垣間見る思いです。

伊丹万作氏は第二次大戦後、「いま、一人の人間が誰かにだまされると、次の瞬間には、もうその男が別の誰かをだますというようなことを繰り返してきた。つまり日本人全体がお互にだましたりだまされたりで、誰一人だまされることがなかったら戦争は起こらなかった」と・・・。そしてこれからもだまされ続けるであろうという主旨の内容で、安倍政権の集団的自衛権の行使容認を重ねてしまいました。さらに作家の杉本苑子さんは、1964年10月10日の東京オリンピック開会式の抜けるような青空の中の入場行進と、1943年10月21日、明治神宮外苑競技場での雨の中の学徒出陣の両方の場に居合わせていたことで、激動の20年を複雑な思いで語っていたことが心に残りました。

秋も深まり里山も色づき、気がつけば10月も残り一週間ほどになりました、一年中緑を保っている常緑樹もいいものですが、街なかの色鮮やかな街路樹もまた格別です。日一日と冷え込んで、黒姫山の初冠雪はもう直ぐかもしれません。「gooブログ」に引越しをしてから10日が経ち、何かと不慣れのためご迷惑をおかけしているようですが、こちらを直接アクセスしていただいた方が便利かと思います。右下のコメントから今まで通りにメールが届きますが、掲載を拒否される場合はその旨を明記くださいますよう。


傘寿の美智子皇后さまと故村山常雄さん

2014年10月22日 | 日々思うこと

一昨日、美智子皇后さまは80歳の傘寿の誕生日を迎えられ、その歳月を振り返る一部がNHKニュースで紹介されました。これは誕生日にあたり、事前に記者の質問に文書で回答を寄せられもので、早速朝日新聞デジタルで全文を読み通しました。来年戦後70年を迎えることについて、皇后さまは「大勢の人たちの戦中戦後に思いを致す年になろうと思います」と述べられ、「今、平和の恩恵に与っている私たち皆が、絶えず平和を志向し、国内外を問わず、争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を積み重ねていくことが大切ではないかと考えています」と・・・。

そして「まだ若い東宮妃であった頃、当時の東宮大夫から、著者が私にも目を通して欲しいと送って来られたという一冊の本を見せられました。長くシベリアに抑留されていた人の歌集で、中でも、帰国への期待をつのらせる中、今年も早蕨(さわらび)が羊歯(しだ)になって春が過ぎていくという一首が特に悲しく、この時以来、抑留者や外地で終戦を迎えた開拓民のこと、その人たちの引き揚げ後も続いた苦労等に、心を向けるようになりました。最近新聞で、自らもハバロフスクで抑留生活を送った人が、十余年を費やしてシベリア抑留中の死者の名前、死亡場所等、出来る限り正確な名簿を作り終えて亡くなった記事を読み、心を打たれました。戦争を経験した人や遺族それぞれの上に、長い戦後の日々があったことを改めて思います。」と記されていました。これは糸魚川市能生にお住まいで5月に亡くなった村山常雄さんのことだと思いながら胸が詰まってしまいました。(「村山常雄さんの訃報とシベリア抑留者名簿と・・・」5月13日付け書き込み)

写真は名前の分からなかった鉢物で、寒くなってきたので窓際に置いたらピンク色の花がいっぱい咲き「大文字草」と分かり、ふとシベリア抑留者名簿とを重ねました。

糸魚川市HPからお借りした新潟県の最高峰の小蓮華山(2766m)山頂で鉄剣が祀られており、背後は白馬岳です。土曜日の朝、上京する時に橋上駅舎アルプス口から眺めると、稜線は真っ白になって心が洗われるような冬山の気配を感じました。昨21日には蓮華温泉までの市道蓮華線はビワ平にあるゲートが閉鎖になり、この秋こそ行こうと思いながらまた来年までおあずけとなりました。

ところで靖国神社参拝の女性閣僚らのニュースで、世界から日本の女性はみな右翼と見られるようですが、決してそんなことはありません。美智子皇后の「絶えず平和を志向し、国内外を問わず争いや苦しみの芽となるものを摘み続ける努力を・・・」と、故村山常雄さんに思いを寄せながら歩んでゆきたいものです。


私も靖国神社近くで・・・

2014年10月20日 | 日々思うこと

土曜日の朝は、月刊「食べもの通信」編集の家庭栄養研究会の合同役員会と総会で上京しました。会場は千代田区神田神保町の区民館で、全国各地から役員が参集し長時間実りある討議を重ねました。夜役員懇親会では上田市のM氏から、郷土作家の山本鼎(かなえ)の“自分が直接感じものが尊い、 そこから種々の仕事が生まれてくるものでなければならない”という言葉が紹介されました。宿泊は会場近くの九段下のホテルで靖国神社の直ぐ傍で、北の丸公園には千鳥が淵があります。そして同じ18日の靖国神社では秋季例大祭が行われ、安倍政権の女性3閣僚がA級戦犯を合祀する神社参拝で、高市早苗・山谷えり子氏の他に有村治子女性活躍相までもが参拝というので驚きました。

9月の内閣改造後、例大祭に閣僚が参拝をしたのは初めてということで、よりによって女性閣僚の公式参拝ですからネット上で熱くなって当然かもしれません。「お国のために命をささげた尊い英霊に・・・」というなら、終戦後に戦没者の遺骨を遺族に引き渡すことができなかったその遺骨を安置している千鳥が淵戦没者墓苑へはどうなのか、戦争を美化する風潮に危惧を感じてしまいます。山本鼎の“自分が直接感じたものが尊い、そこから・・・、の言葉を重ね、彼女(?)らの感じたものから何が生まれてくるのか、同じ道を繰り返そうとしていることへの想像力に欠ける政治姿勢に首を傾げるばかりです。そして日曜の朝はすこぶる快晴・・・、会議は10時からで靖国神社を散策(?)できる余裕があるものの、宿泊をしたメンバーは行く気がないようで勿論私も同じでした。

写真は「食べもの通信」11月号で、“どこが変わるの?食品表示”特集です。研究会顧問のOさんから帰り際に、生活評論家の境野 米子(さかいの こめこ)の絵はがきをたくさんいただきました。1948年生まれの境野米子さんは、東京都立衛生研究所で長年薬剤師として食品添加物や残留農薬などを研究し、その後は福島県に移住して有機農業運動などに携われ、自然といのちの尊さを伝えている方です。絵はがきには「大地にあふれる いのちの恵み」や「今日もいちにち 花のような気持ちでいたい」などのやさしい言葉が添えられています。

週明けの本日、午前中には小渕優子経産相が辞任し、続いて午後からは松島みどり法相も辞任です。一日にして女性閣僚2人の辞任という極めて異例な事態で、2人の辞任会見に耳を傾けました。世襲議員を取り巻く脇の甘さといい、特に松島氏は法務行政に関わるだけに辞任は当然と受け止めました。問われるのは女性閣僚なら誰でもよかったのか、安倍改造内閣のもろさと首相の任命責任を考える終日です。


安倍政権の女性閣僚と私の“怒り”と・・・

2014年10月17日 | 日々思うこと

日本のすべての原子力発電所の運転が止まってから1年が経過したことは先月16日に書き込みましたが、その後、九州電力の他に北海道、東北、四国、沖縄の大手電力5社は、再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)に基づく電力の新規受け入れを管内全域で停止すると発表しております。計画中の太陽光発電事業は受け入れるとされていますが、再生エネの事業者に混乱が広がっております。政府は福島第1原発事故を踏まえて再生エネの導入を推進し、新規参入を促す柱と位置付けられてきただけに残念ですが、その背景には原発推進の“原子力ムラ”の強い力が見えてきます。経済産業省は制度設計の甘さを露呈し、抜本的な見直しを迫られていますが、ドイツのように世界の潮流とは逆行する地震列島の原発依存のエネルギー政策に憤りの昨今です。

その経済産業省の小渕優子大臣の資金管理団体、政治資金の不適切・不透明な支出疑惑が浮上し、昨夜から本日のニュース番組を聴き入りました。野党から追及を受ける大臣答弁から世襲議員とはいえ、その政治姿勢と金銭感覚にますます疑惑が深まりました。また松島みどり法務大臣は選挙区でのウチワ配布に関わる野党の質疑を「雑音」と表現したことに、昨日の参院議院運営委員会理事会で謝罪をしたものの、これって公職選挙法に払拭するのではと・・・。さらに松島氏は院内でのストール着用については「ルールを知らなかった」と、当選4回の法務大臣にして国会規則を知らない安倍政権の軽い女性閣僚です。


 

写真は庭に自生するツワブキ(石路)で今年もたくさん黄色い花が咲きました。ツワブキは海岸に自生するキク科の常緑多年草で、半日陰でよく育つ植物です。そして大文字草も見事な花をいっぱい咲かせました。5枚の花びらの長さと並びが漢字の「大」の字に見えることからこの名が付いたそうで、毎年秋に咲く大好きな野草の一つです。




ところでノーベル物理学賞を受賞し「怒りが原動力」という中村修二氏、私自身も日々の疑問の数々と怒りが活動の原点ですが、毎日怒ってばかりいてもと思いそれをカバーし癒してくれるのが四季折々の花々です。また「gooブログ」は今までなかった画像一覧の機能などもあり、一年前に書き込んだ記事が毎日メールで届きます。昨年の今日は偶然にもツワブキの花と強気の首相答弁で、「花言葉は謙虚・謙遜・・・、葉には強い抗菌作用があり、首相に返り咲いて9ヶ月余のねじれ国会を解消した強気の総理大臣に煎じて飲ませたい思い・・・」と書き込んでいました。


台風一過と高浜原発と・・・

2014年10月15日 | 日々思うこと

台風19号は14日未明、街なかでは大したこともなく過ぎてゆきましたが、どこの家でもそれなりの対策で、我が家でも庭の鉢物を移動したりと強風に備えました。市内山間部では深夜からかなりの降雨で大雨洪水警報が発令され、1級河川の姫川も濁流でJR大糸線は小滝・平岩間が運休となりました。



台風が来るのでと収穫した柿や、ご近所から大きなザクロを葉枝付きでいただいたりと、何だかチョッと得をしたような台風一過でした。また台風前に、ミニガーデンの青いミニトマトをすべて収穫して根っこを抜きました。「アイコ」 という品種で一本の苗木にかなり実を付けましたが、10月に入るとだんだん冷え込んできて、もう赤くならないのでピクルスを作ることにしました。 写真はザルいっぱいで丁度1キロになり、カレー粉入りのピクルスです。 



冷え込みといえば、原子力規制委員会は昨日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)について、新規制基準に適合と判断し事実上の合格証となる「審査書案」の作成に近く着手する方針を固めたそうです。九州電力川内(せんだい)原発1、2号機(鹿児島県)に続く2ヶ所目で、こうして国内の原発は福島事故がなかったかのように再稼働への道を進むのでしょうか。台風が過ぎた後の冷え込みとともに、何だか背筋が凍てつく思いの終日です。


紅葉の小谷村へ

2014年10月13日 | 自然・旅

土曜日の報告会を終えて一段落の昨日、隣接する長野県小谷村まで出かけました。昨年も訪れた“小谷ぼろ織りの会”からご案内があり、会場のおたり名産館では木織りの色合いや手織りの感触を生かした素朴な作品に見とれました。一つの素材を最後まで無駄なく使う再生の技術、裂き織りの伝統工芸を私も挑戦してみたいと思いながらの歳月です。

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その後はもう一つ用事を済ませてから、また戻っておたり名産館のお蕎麦屋に入ると混雑で座席もままなりません。となれば帰り道の国道148号から少し山間の蕎麦屋「蛍」(昨年7月29日書き込み)まで行くことにしました。ところがここも例の「とめば」だけでなく、道沿いも車でいっぱいの大繁盛です。三連休ということで混んでいても不思議ではないのですが、それにしても「蛍」の知名度の高さに驚きながら、さらに4キロほど山奥の秘湯として知られる小谷温泉奥の湯まで車を走らせました。山道をクネクネしながら標高1000メートルの「雨飾荘」にやっと到着で、雨飾山の紅葉も見ごろで他県ナンバーの車の多さに目を見張りながら、やっと美味しいお蕎麦を・・・。

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ここから車で10分程の所には、市内の「そば処泉家」さんが時どき書き込んでいる鎌池とブナ林があるのですが、今日の目的とはかなり外れているのでまたの機会にすることにして帰途に着きました。途中の道の駅
小谷も三連休で大勢の人たちで大混雑です。

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そんなことで今日は、市内の「第9回街なかコレクション」は台風が来る前にと、午後から小雨の中をアバウトにと出かけました。“糸魚川旧家の着物展”では本町通りの中村平安堂さんの豪華な花嫁衣裳に見とれながら、庶民の暮らしの中のぼろ織りと重ねる三連休最後の日です。


 


ノーベル平和賞と10月10日

2014年10月11日 | 日々思うこと

1964年の10月10日、東京でアジア地域初めてのオリンピックが開催された記念すべき日です。第二次大戦で敗戦し急速な復活を遂げた日本が再び国際社会の中心に復帰し、「平和の祭典」というシンボル的な意味を持ったオリンピックであったことを、今朝のNHK週刊ニュース深読みで取り上げていました。ところが2020年の東京オリンピックでは金メダル獲得数の目標が世界3位とされ、あまりにもメダル獲得に拘りすぎていることでオリンピック精神はどこへと首を傾げてしまいました。

また昨日はノーベル平和賞が発表され、パキスタンのイスラム武装勢に襲撃され重傷を負いながら女性や子供に教育機会を訴え続けるマララ・ユスフザイさん(17)と、インドの児童人権活動家のカイラシュ・サティヤルティ氏(60)が受賞という素晴らしいニュースです。日本の憲法9条はおあずけとなりましたが、特に史上最年少のマララさんの命をかけた活動は誰もが認める受賞ではなかったでしょうか。

そしてダイナマイトの発明で巨万の富を築いたアルフレッド・ノーベルに深い影響を与えた一人の女性の存在があったことを知りました。オーストリアの
平和活動家のベルタ・フォン・ズットナー(1843~1914年)さんで、1905年に女性で初めての平和賞を受賞です。ノーベルとの出会いは30歳の頃で、ノーベルが新聞に秘書募集の広告を出し、ベルタが応じたのがきっかけだったそうです。ノーベルは1896年に死去するまでベルタの活動を支え続け、彼女がいなかったらノーベル平和賞が創設されることはなかったということです。

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本日午後からは、ビーチホールまがたま2階で「日本母親大会報告会」です。同じ会場で市展の開催や市内の様々なイベントもあり、さらに知り合いらが急に参加できなくなったりと、ひっそりとした会になるのではと思っていました。ところが思わぬ参加者の出会いもあり、何よりも小森陽一さんの「子どもたちに憲法が輝く明日を」が素晴らしく、ノーカット60分の記念講演に皆さん釘付けでした。また
書棚の『井上ひさしの子どもにつたえる日本国憲法』を持参し会場で紹介しました。これは2006年初版で「憲法ってなあに?」と、いわさきちひろさんの絵とお話で憲法の心を分かりやすく書かれてある“おすすめの一冊”で、多くの方から注文を受けました。(講談社 952円+税)

そして「食べもの通信」10月号は、スマホやLEDで増加する“目の病気と視力低下”の特集で、食事と運動で良くなることを取り上げています。10月10日は“目の愛護デー”、私もかなり酷使しているのでもっと労わらねばと、先ずはブルーライトカットを試みてみようかな・・・、そんな三連休の一日目です。


紅葉見るなら糸魚川と、小森陽一さんの講演

2014年10月09日 | 日々思うこと

 

 

紅葉の見ごろが近づいてきました。週末からの三連休は少し奥まった山々が見ごろかと思いますが、市内ではイベントも盛りだくさんです。私も土曜日の午後1時半から、ビーチホールまがたまで「日本母親大会報告会」を計画しました。横浜市で8月に行われた第60回の記念すべき大会でしたが糸魚川からたった一人だけの参加で、全体会の小森陽一さん(東京大学大学院教授)の記念講演「子どもたちに憲法が輝く明日を」がとても素晴らしかったので、こんなお話は私一人で聴いていてはもったいないと・・・。そんなことで大会DVDを求めて小森陽一さんの記念講演を視聴する運びとなりました。日頃ご無沙汰の友人らも来てくださるそうで嬉しく思います。どなたでもお気軽にご参加くださいますよう。(参加費無料)

Photo

写真は“紅葉見るなら糸魚川ジオパーク” の市HP、紅葉スポットガイドの白馬山麓国民休養地「高浪の池」からお借りしました。正面の明星山(
1,188m)は低山ながら険しい岩肌と頂上での絶景パノラマは登山の穴場です。私は高校時代に初めて登り、以後10数回頂上を目指したことが懐かしい思い出です。勿論、ロッククライミングではなく岩壁を迂回してですが、同級生が麓の小滝地区に住んでいたことで青海黒姫山よりも身近なお山でした。

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今日は朝から青空で、シーサイドパーク多目的広場やドームにはいつになく大勢の中高年がお弁当持参で集まって来ました。青海地域高齢者グランドゴルフ大会だそうで参加者は70人を超え、9時を過ぎた頃には駐車場もいっぱいです。 知り合いの姿も多く、愛犬を尻目にしばしの“おしゃべり”ですが、 健やかに老いれるとはとても幸せなことですね。私といえば一昨日から
外仕事が続き、日本桜草の株分けやミニガーデンのミニトマトを抜いたり、挿し木をしていたモッコウバラを植えたりと、晴耕雨読のスローライフです。

※コメント欄でご指摘がありました光の三原色は絵の具色の三原色とは異なり、赤(Red)緑(Green)青(Blue)でした。 


ノーベル物理学賞、怒りを前向きなエネルギー原に

2014年10月08日 | 日々思うこと

ノーベル物理学賞に名城大学の赤崎勇終身教授(85)、名古屋大学の天野浩教授(54)、米カリフォルニア大学の中村修二教授(60)の3氏が受賞という嬉しいニュースです。青色発光ダイオードLEDの研究開発というから生活の中で身近な存在だけに、昨夜に続いて今夜も会見などに耳を傾けました。特に米国籍の中村氏は、研究の原動力について「アンガー(怒り)だ。今も時々怒り、それがやる気になっている」との会見です。青色LED開発後、当時勤めていた日亜化学工業(徳島県)と特許を巡り訴訟に至った経緯に触れながら、怒りを前向きなエネルギー源に転換してきたと強調です。

色の三原色は、赤+青+黄で黒になりますが、光の三原色では赤+青+緑で白になり、この青色LEDは実験中の失敗で偶然に生まれたというので驚きました。また中村氏は研究効果について、「LEDの省エネルギー技術で、温暖化の緩和に役立つ。太陽光パネルとLEDがあれば安上がりに途上国でも利用できる」と語っていることが印象的でした。

秋本番の季節になるとあちこちでセイタカアワダチソウの黄色い花が目に付きます。オオキンケイギクやブタクサに劣らぬ繁殖力で年々各地に蔓延っています。植物に限らず外来種はその撲滅にしっかりと取り組まないと、日本中の在来種が絶えてしまいそうです。前年の種が拡散し家の近くのまだ小さいセイタカアワダチソウを、犬のリードを持ちながら根を抜いて歩いていますが、これが意外と簡単に根っこから抜くことができ、アケビの花籠に飾ってみました。さてこのセイタカアワダチソウ、罪のない黄色い花は何か役に立つとよいのですが・・・。

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のところの冷え込みで温かい飲み物がほしくなり、電気ポット「Tーfal」の本格的な出番です。実は今まではガスで沸かしていたお湯も、恥ずかしながらそそっかしい上にPCオタクで何度も止め忘れて野田ホウロウの高級ヤカンまで焦がす始末です。娘たちも「これでは危ない」と言い出して、3年ほど前から「Tーfal」が気に入って重宝しています。

そして今宵は約3年ぶりの皆既月食です。孫たちはサッカーの練習に出かけ、私一人で7時半を過ぎたあたりから外へ出てみると、お向かいさんはデジカメ持参です。ピークは8時頃で東の空に神秘的な赤い月を見ることができました。8時半を過ぎると赤い月はまた元の黄色になって、その後は雲に隠れてしまいました。そんなことで今夜は“赤青黄色”の書き込みです。


武器輸出解禁の衝撃と・・・

2014年10月06日 | 日々思うこと

昨日曜日、孫たち親子は市内の「つむぎ日和」に・・・、孫はワークショップで皮ひもを作ったと大喜びです。私は台風18号の接近を前にして、今日のうちに動こうと市内のあちこちで用事を済ませる一日でした。先ずは来週の上京でJRの切符を求めるため糸魚川駅へ・・・、橋上駅舎から下を見ると線路には早や冬の準備です。

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市道の自由通路を歩きアルプス口(南口)へ降りるとかなりの未整備のようで、来年3月の北陸新幹線開業まで天候不順も続く期間だけに不安になります。次に能生地域まで車を走らせると、糸魚川総合病院辺りで今年10回目の「グランドフォン糸魚川」で全国から約900人がエントリーのサイクリストと出会い、能生までは鬼舞地区に入ってもほぼ平行で走り続けました。より早くの新幹線もいいけど、
秋風を受けて小雨の中を海と山とを快走する自転車もまた格別のようでした。


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昨夜の続きですが、甘利経済再生大臣は9月7日のNHK日曜討論でも、「原発を再稼動しないと、燃料費がかさみ国富が流出してしまう。そして二酸化炭素の増加で地球の温暖化が進む。デング熱の流行はその結果だ」と、根拠を示さない
問題発言でしたが司会者はスルーでした。 そして昨夜9時からのNHKスペシャル「ドキュメント“武器輸出” 防衛装備移転の現場から」は、フランスの原発のことを書き込んだ後だけに衝撃の番組でした。

安倍政権はこの4月に、新たな「防衛装備移転三原則」の閣議決定をしております。これまでの歴代政権では、例外とされてきた防衛装備品の輸出や各国との共同開発が一定の条件のもと認められることになりました。政府は6月にはフランスで武器や警察向けの装備を集めた世界最大規模の国際見本市「ユーロサトリ」に初めて日本ブースを設けました。政府が武器輸出を原則認めたことで、三菱重工のほかに川崎重工業 、日立製作所、東芝、富士通、NECなど軍需企業12社が
「ユーロサトリ」に参加です。国際情勢が厳しさを増す中で日本の安全保障政策は大転換で、新たな動きが始まっている最前線の現場取材に「平和貢献」の名の下での武器輸出はこれから拡大の一途であることが伝わり、 肌寒い夜を身震いをしながらの視聴でした。

ところで安倍首相の武器輸出のトップセールスは1年前から始まっており、昨年4月から5月始めにかけて、ロシア・中東訪問では三菱重工や川崎重工など12社が同行しています。さらに今年1月までに安倍首相が行った延べ15ヵ国の外遊に、軍需企業の延べ32社が同行し、「防衛交流」などで合意というから驚いてしまいます。“知らぬは国民ばかり”のようで、
原発輸出とともにこんなに危うい政権を黙って見ていてよいはずがありません。