すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

2015年の終わりに・・・

2015年12月30日 | 日々思うこと

いよいよ今年もあと一日、大晦日の実感がないまま2015年が終わろうとしています。安保関連法をめぐり「アベ政治を許さない」、澤地久枝さんの思いに寄り添って多くの国民がこの言葉を掲げ動き出しました。私もスタンディングをはじめ西へ東へと動き回った一年で、作家の瀬戸内寂聴さんの国会前の行動にも大きな勇気をいただいた年でした。

年の瀬の23日には上越市で『子どもたちの未来と原発再稼動を考える集い』を計画、多くの人たちと脱原発に向けて共鳴することができ、新しい年への一歩につながりました。また原発推進について作家の村上春樹氏が「本と雑誌のニュースサイト/リテラ LITERA」で、丁寧な反論で原発反対を主張していることも嬉しい一つでした。

そして28日、日韓両国の長年にわたって最大の懸案だった慰安婦問題が合意という喜ばしいニュースです。思えば1995年の村山政権の時に設立された「アジア女性基金」から20年、ずい分と長い時間を要したものですが両国の政治決断は評価すべきで、完全な和解に至るにはまだ問題がありそうですが対話こそが大切と捉えています。

食べることにも拘りの一年で、お盆の頃から電気炊飯器が故障してしまい、ご飯は引き出物にいただいた鉄鍋(?)で炊いていました。電気釜を使わなくなってから電気量がかなり低めになっていることに気がつき、年の瀬に四日市万古焼きの小さな大黒鍋を求めました。10分程でおいしいご飯が炊き上がり、火加減と水加減次第ではおこげもできたりと、こうして食べれる幸せを噛みしめています。

師走19日土曜日、街なかのお蕎麦屋さんへ上越の孫たち家族と出かけると、ご亭主の達筆な「年越しそば予約」の文字が目に留まりました。今頃お店は一年で一番忙しいことでしょうが、私はせっせと家の中の片付けです。とはいってもなかなか捗らず、パソコンの周りは何本かの原稿の締め切りもあり、いつもと変わらず書類が山積みで“断捨利”を怠ってしまった一年でした。

いろいろとあった2015年でしたが、お陰さまで孫たちに囲まれ目を細めながら“年を越す”ことができる感謝の思いです。また政治や暮らし、平和・原発問題まで“本音でしなやかに”、日々の思いをパソコンに向かい書き記した一年でしたが、拙いブログに目を通してくださった多くの皆さまに感謝の思いです。どなた様もお元気でよいお年をお迎えくださいますよう。 


“安倍一強”の2015年の終わり

2015年12月27日 | 日々思うこと

雪のないクリスマスも過ぎ、今年も残りわずかとなり冬らしい寒さの一日です。先日、アベ政権は「一億総活躍社会」の実現に向け、新年度予算を閣議決定です。当初予算としては4年連続で過去最大を更新で、防衛費は過去最高だった15年度(4兆9801億円)を700億円を上回る史上初の5兆円を突破です。

これは中国の海洋進出に備えた装備品の購入や、沖縄県の名護市辺野古沖への基地移転などを本格化するための増額で、寒さとともに身震いをしてしまいます。また危険極まりない高速増殖炉「もんじゅ」には今まで1兆円を費やし、さらに新年度には減額ながら185億円という呆れるばかりの予算です。 

今夜9時からNHKスペシャル「証言ドキュメント 永田町・権力の興亡 “安倍一強”実像に迫る」を視聴です。番組では「安倍一強」とも呼ばれる日本の政治にスポットを当て、国論を二分する中で成立し最大の政治テーマとなった安全保障関連法の与野党の攻防や、自民党総裁選での無投票のせめぎ合いなどの舞台裏など、政治家たちの証言を取り上げていました。“モノは言いよう”で政治家のその保身性から、国民のことを真剣に考えていない日本の行く末を憂いてしまう2015年の終わりです。


高浜原発再稼動!とんでもないクリスマスイヴ

2015年12月25日 | 地震・原発

23日の上越市での「原発再稼動を考える集い」から一夜明けた昨日のクリスマスイヴに、福井地裁がこの4月に高浜原発3・4号機の再稼働を認めない仮処分の決定に、別の裁判長が審理し運転差し止めの仮処分を取り消すという判決に頭を打たれたような衝撃です。

これは関西電力が異議を申し立ていたことによる判決ですが、どうして司法の場でこんなに大きく判断が分かれてしまったのか、難しい問題とはいえ福島事故の教訓を全く無視して再稼働を認める決定の背景には何があったのかと首を傾げるばかりです。それは福井県議会、福井県原子力専門委、林経産相の現地訪問、西川福井県知事と“総がかり”で地裁法廷前に政治的圧力があったことはいうまでもありません。

昨日の判決を受け、関西電力では高浜原発3号機への核燃料搬入を25日から始めると発表です。ウラン・プルトニウム混合酸化物、MOX燃料24本を含む157本を29日までに搬入し、来年1月下旬の再稼働という方針で、とんでもないクリスマスプレゼントで「メリークリスマス」どころではありません。

近年、孫たちへのクリスマスプレゼントは絵本に決めており、今年は上越市出身の絵本作家の川端 誠さんの『地球をほる』や『星の王子さま』などで、まだ小さい2才の孫には娘の希望で外国の作家の『とびだす絵本おもちゃばこ』にしました。これがなかなかよくできており大人でも楽しめる絵本ですが、動き出すことで小さな孫は「こわい!」と・・・。

ところで高浜原発は避難計画の策定が義務付けられる半径30キロ圏に、福井県以外に京都府と滋賀県が入り、とくに京都の圏内には約12万5千人と福井より多くの住民がいる点で九州の川内原発や四国の伊方原発と大きく事情が異なっています。また新規制基準の審査に合格した原発で、MOX燃料が入れられるのはこれが初めてで、関西電力は「MOX燃料と通常の燃料とで作業に違いはない」と主張です。ところが通常のウラン燃料と比べてMOX燃料は発熱量が多いほか、仮に冷却できなくなるとより低い温度で溶け始めるという危険極まりない物質です。

今回の福井地裁以外にも全国各地ではおよそ30の原発集団訴訟があり、福島第一原発の事故を裁判官がどうとらえるかで判断が分かれることでしょう。利権に群がる大人たちの身勝手さで、原子力発電所から出る始末ができない核のゴミはすべて子どもたちの世代へ“負の遺産”として、とんでもないプレゼントに怒り心頭のクリスマスです。


“始末に困るものは造ってはならない”原子力発電所

2015年12月23日 | 地震・原発

冬のこの時期としては雪も風もなく穏やかな朝で、上越市民プラザでの「子どもたちの未来と原発再稼動を考える集い」のため高速道で上越市へと急ぎました。集会は午後1時30分からですがスタッフは12時集合で、準備にとりかかるも果たして年の瀬の忙しい時に人が集まるであろうかと心配でした。会議室100席はほぼ満席になり上越市外から、糸魚川市だけでなく柏崎や長岡、十日町、魚沼からも足を運んでくださった人たちが大勢です。

立石由美さんはスライドを使いながら、昨年10月に視察したフィンランドのオンカロの核廃棄物処分場やドイツのラインスベルク原子力発電所の廃炉過程を丁寧に報告です。原発は造るにも止めるにもゴミ処理が大変な代物で“始末に困るものは造ってはならない”ということがしっかりと伝わり、日本の再稼動ありきの現状に疑問が高まるばかりです。

 

また立石さんは最近訪れたウズベキスタンの太陽光発電や、新疆ウイグル自治区のウルムチの風力発電、敦煌の太陽光発電などの現状にも触れました。北京でのPM2.5報道を強調するばかりの日本のメディアですが、特にウルムチでは1基600kWの風力が1000基もあり、フル稼働では黒部ダムよりも大きいエネルギーということです。敦煌では80%のエネルギーを太陽光でまかなうなど、今まで知ることがなかった他国の国家プロジェクトとしての自然エネルギーの映像に目を見張りました。

会場からの質疑応答では、「プレートがいくつもある日本では最終処分場は造れない」「(放射性廃棄物の)恐ろしさを常々感じている。みんなで原発に反対していかねば……」」などの発言が続きました。そういえば小泉元首相もオンカロ視察後に同じことを主張していました。最後に立石さんは、「人の考えは様々だが、原発はやだねの一点でつながることが大切」と“しなやかな姿勢”での強調でした。

本日の司会進行のWさんは「不慣れ・・・」と謙虚ながらも安心できる若きホープで、多くの人との出会いと協力で実現することができた集会でした。アンケートの中で上越市の70歳代の女性から、「母親大会での偶然の出会いがこの会を立ち上げるきっかけとなったとは、人の出会いは生きてゆくときの大きな糧になると思いました」と・・・。

本当にその通りで、立石由美さんとの8月の神戸での日本母親大会での再会がなければ、この集いは実現しなかったことで改めて感謝の思いです。これからも原発再稼動の推進力が強まることでしょうが、子どもたちの未来のために多くの人たちと手をつなぎ歩んでゆかねばと痛感の一日でした。

上越市の橋爪さんが早くもフェースブックとブログで詳細に書き込んでいました。http://www.hose1.jp/mitearuki2/


西へ東への師走とNHKスペシャルと

2015年12月21日 | 日々思うこと

昨日は朝から真冬とは思えないほどの快晴で、日本海の水平線近くに薄い雲があるだけで見渡す限りの青空です。午前中に「ビーチホールまがたま」で孫のピアノ発表会があるので出かけ、その後は上越市まで車を走らせました。途中でお腹が空いたので「名立うみてらす」で遅い昼食を・・・、海鮮丼を美味しくいただきました。

上越では市民プラザで用事を済ませて直ぐに帰途に着き、あまりにも天気がよいので能生百川地区の冬桜を撮ろうと途中下車です。いつも国道から眺めていた桜の木でしたが、意外にも近くへ寄ったらシャッターを押すよい場所が見当たらず家と家の間から見上げてやっと撮ることができました。

その後は旧市内に入り姫川右岸上流の「奴奈川の里」公園まで行き、空気がひんやりとした中で晴れ渡る頚城の山々のドーム焼山から雨飾山までをデジカメに収めて帰宅です。

そして今朝は雨の中を隣接する富山県朝日町のとある病院まで出かけ、用を済ませてからに帰途に着き、予約をしておいた市内のかかりつけの歯科医院へ急ぎました。治療を終えて友人宅へ立ち寄って、夕方5時頃にはバケツをひっくり返したような大雨の中を帰宅・・・、気温が低かったら大雪になるはずの暖かな一日です。

ところで昨夜のNHKスペシャル「新・映像の世紀 第3集 時代は独裁者を求めた」、番組の冒頭ではミュンヘン近郊の山荘で、くつろぐ柔和な表情のヒトラーと23歳年下の愛人エヴァ・ブラウンの姿を映し出し、これは地下壕でヒトラーと心中したエヴァの遺品の中から発見されたプライベートフィルムだそうです。第二次世界大戦では5千万人を越える人々が犠牲になり、その惨劇は一人の独裁者の狂気だけが生み出したものではないことを取り上げていました。世界恐慌で資本主義に幻滅した人々は目先の経済成長でファシズムを支持し、さらに世界中の企業がナチスへの支援を行っていたことが伝わってきました。

また未公開映像も多く、アウシュビッツ収容所の大量の囚人管理を可能にしたのは、アメリカ企業の開発したパンチカードシステムであったことを知りました。誰も止められない政治の暴走、何だか今の日本のアベ政権とよく似ているなあと身震いをしながらの視聴で、NHKにはまだ良識が存在することを確信です。明日は23日の「子どもたちの未来と原発再稼動を考える集い」の最後の準備などであわただしくなりそうです。


戦争法成立から3ヶ月、統一署名行動へ

2015年12月19日 | 日々思うこと

安全保障関連法の成立から3ヶ月が経過し、国会を取り巻いた抗議の人波は消え世間の関心は薄れたかにみえますが、マスコミが取り上げないだけのことです。全国各地で根強く声を上げる市民や若者たちはあとを絶たず、戦争法廃止へ向け統一署名行動がスタートしました。

今日は19日とあって市内7団体で構成する「憲法を守る糸魚川共同センター」では午後から、上越市の馬場秀幸弁護士を向かえ“聞いて 学んで みんなで考えよう”学習会を開催です。先ず「戦争法(=安保関連法)はなぜ憲法違反なのか?」という基本的なことから入り、戦争法の詳細な内容を馬場弁護士は一つ一つ図解で丁寧に説明されました。

次に「その後の政治情勢」として新アベノミクス新3本の矢について、個人消費が低迷し実質賃金低下、消費税10%となれば冷え込み、GDP600兆円は無理と言い切りました。非正規雇用が30%を超え、将来の生活設計が成り立たたず結婚も不可、派遣労働法で改悪で解雇規制の緩和で労働環境が悪化することなどや、介護報酬改定で介護離職率ゼロなどは無理・・・、等などアベ政権のを鋭く追及です。

またマイナンバー制度(=国民一億総背番号制)のメリット・デメリットや、沖縄辺野古新基地の周辺地区へ政府が沖縄県を素通りで直接補助金を交付する問題や、それでもアベ政権支持率が再浮上しているのはなぜか等など、あっという間に時間が過ぎてゆきました。「一億総活躍社会」などと言いながら、貧しき弱き国民はバカにされている政策を直視する学習会でした。

写真は隣りの孫たちの家の花壇のバラで、つぼみが付いていたので剪定をせずそのままにしておいたら寒風にも負けず次々と花が咲き出しました。

学習会を終えてホッと一息、夜9時からのNHKスペシャル「自衛隊はどう変わるのか~安保法施行まで3か月~」、3月19日の法律施行を前にした番組を視聴です。明日のNスペ「新・映像の世紀 第3集 時代は独裁者を求めた」、こちらも目が離せない番組です。

戦争法成立から3ヶ月の国会は、野党の求める臨時国会も開く気配もなくとうとう年の瀬を迎えました。「アベ政治を許さない」怒りの声をもっと上げねばと痛感する一日でもありました。


夫婦別姓最高裁判決と今季一番の冷え込み

2015年12月17日 | 日々思うこと

明治時代から続く夫婦別姓を認めない民法の規定について、昨日の最高裁「 旧姓の通称使用も行われており憲法に違反しない」という初めての「合憲」判断に驚くばかりです。夫婦の名字について海外では欧米を中心に、多くの国で別々の名字を選ぶことが認められており、国連の女子差別撤廃委員会は「女性に対する差別的な法規制だ」などとして、日本政府に制度の是正を求めていただけに残念な結果となりました。

また15人の裁判官のうち女性3人を含む5人が「違憲」とし、これでまた司法から政治の場での議論へと展開されることでしょう。ところで第2次安倍改造内閣で女性活躍大臣を新設し、有村治子参院議員が抜擢されましたが、高市早苗総務大臣と同様に夫婦別姓に反対ですから“人選ミス”を感じてきました。

思えば数年前に糸魚川市議会でも選択的夫婦別姓が議論された時に、「夫婦別姓は家族制度の崩壊につながる」などの意見で否決された経緯があります。時が変わりいま糸魚川市「まち・ひと・しごと創生 総合戦略」では“女性が輝く”という基本目標が掲げられるようになりましたが、さてその中身はといえば・・・。

今朝は今季一番の冷え込みで、昼過ぎには雨が霙(みぞれ)に変わりました。市議会12月定例会最終日とあってパソコンの前で生中継を視聴です。注目は竹田正光教育長の突然の辞任に伴うことで、これを追求した古畑議員から「一身上の都合は職場放棄・・・」という発言もありました。H21年5月の教育長就任から市教育委員会では、山の井保育園の園舎立替工事での設計ミスなどで大幅な工事延期だけでなく多額の血税を費やすなど、これまで立て続けに問題を起してきました。学校給食における問題でも教育委員会の姿勢が問われてきましたが、常に逃げ腰であったことが伝わってきます。

上の写真は市内のセメント工場からの煙で、気温が低いことで灰色の空にもくもくと珍しい光景で信号待ちで撮りました。外出先から帰宅する夕方には、霙は水分の多い雪になりました。

国道を走る佐川急便の車に「義の心 謙信公の地 いざ出陣」と大きく書かれ、こちらも上越へ向かうときに信号待ちで撮ってあった写真です。Wikipediaでは儒教における義は正しい行いを守ることであり、打算や損得のない人としての正しい筋道のことで、国も地方も“人選ミス”が思わぬ展開になることを痛感する寒い夜です。


新国立競技場計画2案と原発停止は地域経済に影響なし!

2015年12月15日 | 日々思うこと

白紙に戻された新国立競技場計画でしたが今回公表された2案の外観について、関係者からはさまざまな意見が出ています。撤回された英国の女流建築家ザハ氏の巨大な弓状構造物キールアーチを「生ガキ」と表し、組織委のトップらしくない発言と批判を受けた森会長でしたが、またしても今回のA・B2案について「B案がいい」と早々の発言です。そもそもコンペなるものは、優れた案を広く公平に選ぶためのものであるはずですが、元首相とはいえ何ともお恥ずかしい限りです。

ところで今夜7時のNHKニュースで、2人の建築家の名前が紹介されているので驚きました。A・B案とも注目されているのは、どちらも“杜のスタジアム”という名称で木材を豊富に使うそうで、早くもこれらの木材の調達を懸念する声もあるようです。新国立競技場が日本林業の後押しになるのかは、まだどちらのデザイン案になるかも決まっていない段階で、師走とはいえ“せっかちな人”が多いようですね。(写真上がA案、下がB案)

ところで本日の新潟日報、「原発停止 地元67社 影響ない」の記事に注目です。新潟日報社は12日までに、東京電力柏崎刈羽原発が地域経済に与えた影響や貢献度を調べる目的で、地元企業100社を無作為抽出しての聞き取り調査です。現在、柏崎刈羽原発は全7基が停止中ですが、3分の2の企業が全基停止による売り上げの減少について「ない」と回答し、経営面への影響を否定しています。

1号機が運転を始めてから今年で30年、原発関連の仕事を定期的に受注したことがあると答えた地元企業は1割余りだそうで、30年間で会社の業績や規模が「縮小」したとの回答が4割を超え、原発の存在が地元企業の成長にはつながっていない実態が鮮明です。

そして一年の過ぎ去る速さに驚いてばかりいられないのですが、昨年の今日のブログでは「衆院選、アホノミクスの作戦勝ち!」と綴っていました。14日の投票日朝から上越糸魚川地方には大雪警報と風雪波浪注意報が出て、JRの各線は雪の影響で運休などが続出でした。有権者はとんでもない選択をしたものだと受け止めながら一年前を読み返す終日です。http://blog.goo.ne.jp/suzuki0410/e/9b278282377305b97b4a444fc5255842


師走も半ばの暖冬少雪のクリスマス

2015年12月14日 | 日々思うこと

昨日曜の朝は雨飾山をめざし、根知谷の「美人の湯」へと急ぎました。山頂は雲に被われシーサイドバレースキー場はこの19日にオープン予定ですが積雪ゼロ、午前中の学習会後の昼食は歩荷茶屋(ぼっかちゃや)で、皆さんと“おしゃべり”しながら私はお蕎麦と天ぷらを注文で、いつものことで食べ終わってから写真を撮ればよかったと・・・。外に出ると目の前に雨飾の頂きをかすかに望むことができました。

師走に入りあっという間にもう半ば、年の瀬を目前にしてあわただしくなってきました。今日は暖かな一日のスタートで、庭のあけびの蔓を輪にして簡単なクリスマスリースを作りました。ベニシアさん流で“魔除け”になるという鉢植えのヒイラギの赤い実と花壇のローズマリーをあしらって玄関先に飾りました。 

家のキッチンの対面カウンターにはお気に入りのツリーで、糸魚川出身ステンドグラス作家の藤木節子さん(さいたま市在住)の作品です。数年前に私にとっては“清水の舞台から”のようなお値段でしたが、現職であったことで自分自身へのご褒美で求めました。

今夜は10時からNHK「認知症キャンペーン特番 第6弾」、「わたしが伝えたいこと ~認知症の人からのメッセージ~」を視聴です。認知症になっても生きてゆける社会のしくみが求められており、街なかのクリスマスのイルミネーションのように500万人といわれる認知症の人たちにも光を与えてゆきたものです。

暖冬少雪の長期予報とはいえ冬の天気はいつ激変するか分からず、明日からは下り坂の模様で週末には雪マークです。残すところ師走もわずかですが、どなた様もどうぞ風邪などを引かぬようご自愛ください。


食べものは生きる糧、軽減税率を考える

2015年12月12日 | 食べもの・健康

2017年4月の消費税率10%への引き上げと同時に導入する軽減税率の対象品目について、自民党はつい先日までコメや肉、魚など生鮮食品だけで加工食品を除く意向で、国民の食卓を把握しているのかとその動向を注視してきました。

本日、自民公明両党の幹事長は対象品目を、パンや麺類、菓子類など加工食品も加えた食料品(酒類、外食を除く)とする基本合意で財源規模は1兆円ということです。外食まで拡大すれば必要財源は1・3兆円に膨らむため、その実現は否定的のようです。 メディアはこれを重視して一斉に取り上げていますが、“食べものはいのちのもと、生きる糧”でもあり、食料品や教育費に課税すること事態がどうして問われないのでしょうか。そして既に8%の税金がかけられていることを見落としてはなりません。

先日、ご近所から畑のみかんと金時豆をいただきました。みかんは小ぶりながら甘さと酸味がほどよく、有機栽培ならではの美味しさで大事に食しています。また毎年、北海道産の金時豆もいただき、ありがたいことで感謝です。子どもの頃から食べものを粗末にしてはいけないと言われ、お米一粒一粒を大事にしてきた親の姿を見てきましたが、ゴミ集積場に食べ物が捨てられて焼却処分されることを見るにつけ悲しくなってしまいます。

そんな中、フランスで開催の「COP21」、国連気候変動枠組み条約会議は会期を延長し、テーマごとの小グループに分かれての議論です。第3回京都議定書から18年、地球規模での会議だけに各国の思惑もあり何とか合意の運びですが、会議終盤になっても日本政府の存在感の薄さを感じてしまいます。

写真は先日、会議で新潟へ出かけた時に3個いただいてきた「おこわまん」という銘菓で、饅頭の中におこわと栗が一緒になり、その珍しさもあって撮りました。饅頭とおこわを同時に食べることができ、これを最初に考えた人はきっと忙しい人向けにと作ったのでしょうか。

今日は小雨の中を久しぶりに能生棚口地区の「えほん」まで出かけました。オーナーとの“おしゃべり”がはずみ、できたてのおやきを求めて介護に明け暮れる友人宅へお見舞いにと届けました。その後は市内のあちこちへ立ち寄って薄く暗くなっての帰宅です。明日の予報は曇り、根知地区での学習会へ出かける予定です。


教育長の突然の辞任とノーベル賞の大村智さんのスピーチ

2015年12月10日 | 日々思うこと

昨9日は糸魚川タイムスなどの「竹田教育長辞任」ニュースに驚いた市民が多かったようで、私も一本の電話でビックリ仰天です。8日の12月定例会「一般質問」3日目の冒頭で米田市長が突然「竹田教育長より(7日)辞意があり、本日召集された臨時教育委員会において承認後、正式に受理した」というもので、同級生同士とはいえ任命者として市長の情けなさも伝わってきます。

辞任理由は「一身上の都合」ということで、これまで様々な問題を引き起こしてきた市教育委員会トップの辞任ですから、“引き際”は3月の年度末か今定例会の初日(11月30日)ならまだしも、無責任極まる突然の辞任で呆れている人たちも多く、その背景に何があったのかと首を傾げてしまいます。

そして昨日も天気に恵まれ、街なかのどこからでも雪化粧の頚城の山々が目に留まります。写真は午後からのスタンディングへ出かける途中の国道148号の信号待ちで撮ったもので、左端のドーム状が新潟焼山でヒスイ色の屋根の広い建物が糸魚川中学校の校舎です。

ところで市内中学校で給食にかかる会計を担当していた男性教諭(栄養士)が、6年間で1千500万円以上を着服し、さらに能生給食センターでも市職員が長年に及び同様の着服をするなど、不名誉な問題が続いてきた市教育委員会のことは以前書き込んできました。最近では小中学校の給食に異物が立て続けに混入という常識では考えられない事態が発生で、保護者らからも不信と不安の声が寄せられ教育行政の無責任さが指摘されて今日に至りました。

スタンディングを終えて市内あちこちで用を済ませ、教育長辞任で何だかモヤモヤの中を久しぶりに美山公園まで車を走らせました。写真右端の雨飾山の稜線もスッキリで、晴渡る景色に心が洗われる思いです。

そういえばノーベル賞授賞式に出かけた当市にもご縁のある北里大学特別栄誉教授の大村智さん、スウェーデン・ストックホルムのカロリンスカ研究所での記念講演で「われわれ人間が 抱える課題の答えは全て自然の中に答えがある」と述べていたことが心に残りました。


ロボットPepperクンと74年前の今日

2015年12月08日 | 日々思うこと

今朝は雲一つない青空が広がって、愛犬との散歩で雪化粧の黒姫の山を撮りました。9時を過ぎて造園屋さんがやって来て、庭の冬囲いの打ち合わせを済ませてから上越まで車を走らせました。冬とは思えない抜けるような空とコバルトブルーの穏やかな日本海を見ながら気分爽快です。

先ず最初は上越市役所4階記者クラブへ、半月後に控えた23日の集会チラシ配布のお願いです。昼食は娘と孫と合流し和食処の大戸屋へ・・・、福祉施設と併設されたばかりのローソン店内にソフトバンクのロボットPepperクンがいるので記念写真です。初対面のPepperクンはサンタクロースの姿で、「うまく撮れたかなあ?待ち受け画面にしてね」などと言葉巧みに話しかけてくるので、とうとうおしゃべりの孫は固まってしまいました。

この後は市民プラザへ立ち寄るなど、4時頃に帰途に着きました。国道8号の能生を過ぎた辺りで太陽が沈み、西の空には綿のような雲が立ち込めています。

このところ有志連合の空爆などの映像を見るに付け、これは新しい世界戦争のはじまりではないのかと憂いてしまいます。そして1941年の今日、日本軍はハワイオアフ島真珠湾を攻撃し太平洋戦争へと進んだ日で、英米との戦争が始まったという認識でした。ところが真珠湾攻撃はその一作戦に過ぎず、日本の狙いは中国戦線の行き詰まりを打開するための東南アジア占領で、その地域の米、石油、ゴム、錫などに狙いがあったことを知りました。

詳しくは当ブログ右下段のブックマーク記載『私日記「のびる」~新潟より』、中学校元社会科教師のブログをご覧ください。 


「食べもの通信」読者交流会と「フッ素を考える新潟連絡会」と

2015年12月06日 | 日々思うこと

月刊『食べもの通信』創刊45周年ということで、全国各地で読者交流会が開催され、糸魚川市でも昨土曜日に初めての読者交流会を行いました。前日の金曜日は強風のため大糸線やえちごトキめき鉄道が運休という中で、遠くは小谷村や上越市からも参加申し込みがあり主催者として嬉しい悲鳴でした。

一冊の専門誌でつながる多くの出会いで、それぞれが『食べもの通信』への思いや感想などを述べる有意義で楽しいひと時でした。折りしも12月号が「深刻化する貧困 守ろう!子どもの食と健康」特集で、民生児童委員の読者から今年の活動テーマが子どもの貧困問題なのでタイムリーな特集で参考になったこと。また市議会12月定例会「一般質問」初日で貧困家庭の子ども支援について取り上げていたが、市当局への追求や提案もなくサラッと終わってしまい、質問者の情報知識不足もあり期待はずれであったことなどが話し合われました。

さらに糸魚川市の子ども一貫教育としての「早寝 早起き おいしい朝ごはん」運動について、先日の10周年記念フォーラムに参加した読者が、子どもの健やかな成長へといいながらワンパターンで、その掘り下げ方が欠けているとの指摘もありました。これは学校給食も含めて市教育委員会にも問題があり、情報アンテナを常に高くしてほしいと受け止めました。

日曜日の今朝は、トキ鉄から直江津駅で特急しらゆき号に乗り換えて新潟市へ、「フッ素を考える新潟連絡会」総会へと出かけました。先ずはJR新潟駅構内で新潟の食材にこだわり、竹の皮に包まれたお弁当“にいがた冬 食の陣”を求め、会場の万代市民会館へと急ぎました。久しぶりの会館には「新潟市若者支援センターオール」や「ひきこもり相談支援センター」も新たに設置され、1階フロアーの「児童センター」とも大勢の人たちでにぎわっていました。

ところでフッ素新潟連絡会の代表世話人の一人でありながら久々の参加で、お仲間との再会に話しがはずみました。教育現場で虫歯予防と称しての「フッ素洗口」も、 ここ数年で新たな危険性が学会で発表されていますが、教育現場での養護教諭らは正しい知識に乏しいことが伝わってきました。どこの小中学校でも教育委員会の上から下への一方的な流れの中で、その問題の把握や将来に及ぼすであろう子どもたちへの健康被害にはノータッチですから、保護者へのインフォームドコンセントができないのは当然のことです。

かって市議会「一般質問」で、日弁連の意見書と合わせて取り上げてきたことを振り返り、子どもの健やかな成長という「早寝 早起き 朝ごはん」運動と、教育現場における「フッ素洗口」の危うさとを重ねました。

5時を過ぎて薄暗くなった中を、快速糸魚川行きに乗車し帰途に着きましたが、夜8時を少し過ぎていたことで改札口近くのコンビニもすでに閉店です。駅弁も姿を消してしまった糸魚川駅の静けさとともに、“情報の過疎化”を痛感する一日でもありました。


“夢”といわれた核燃料サイクル計画は今

2015年12月04日 | 地震・原発

昨日から大荒れで日本海の波も高く、深夜から雷が鳴り続ける“雪降ろし”です。その名の如く、雷の後の今日は水分の多いみぞれ雪が降り出し、車のフロントガラスにも少し積もりましたがスノータイヤに交換していたので一安心です。

玄関先の鉢植えの花々も風雪を避けて庇の下へ、金魚やメダカたちは寒くなったのでじーっとして冬眠のようですが、暖かい日には餌を求めて動き出します。ガラス越しの愛犬リミといえば15歳を過ぎても、柴犬特有の気性で番犬としてはまだまだ元気です。

そして11年前の中越地震で土砂崩れに巻き込まれた当時、2歳の男の子を見つけ出し4日ぶりの救出につなげた警備犬「レスター号」が4日朝、老衰のため死んだというニュースです。人間では100歳くらいに当たる13歳ということです。

下の写真は札幌唯一の酒蔵「千歳鶴」の吟醸酒粕を使用した甘さ控えめのソフトキャンディで、口に含むと“甘酒”そのもので、広がる風味は心も温まる美味しさで季節限定のお気に入りです。

ところで先日、林経済産業大臣は就任初めて、青森県六ヶ所村にある使用済み核燃料の再処理工場を視察し 、国として「核燃料サイクル事業を引き続き推進」と述べているので気になりました。93年に着工した再処理工場は23回も完成予定を延ばし、その建設費も当初予算から3倍の約2兆1900億円というから驚くばかりです。

政府が進める“夢”ではじまった核燃料サイクル計画は、六ヶ所村の再処理工場で使用済み核燃料から猛毒プルトニュウムを回収し、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で燃料にする計画でした。しかし「もんじゅ」も95年のナトリウム漏れ火災事故から停止したままで、その年間維持費が200億円です。

また関西電力は、使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」を火力発電所など関電敷地内に建設しようとしていますが、京都府の舞鶴市長は「断固拒否」を議会で明言です。原発は“トイレなきマンション”で、「中間」という名の核のゴミの最終処分場を拒絶するのは市長として当然ではないでしょうか。

欧米各国ではすでに撤退している核燃料サイクルですが、日本政府が固執するのはそこに利権があるからでしょう。原発以上に危険といわれる震える程の計画で、明日もまた荒れ模様の寒い一日の終わりです。


沖縄辺野古代執行訴訟、未来を切り開く判断を!

2015年12月02日 | 日々思うこと

師走に入り気ぜわしくなってきました。今日は朝から風もなく穏やかなので外仕事に勤しみました。家の近くのデンカ社単身アパート工事現場の四方の囲いも撤去され、完成間近で西側の外壁には「Denkaの社名が入っています。

今冬はエルニーニョ現象の影響により温暖のようで、雪が降らず困っているスキー場や一部の農家では大根の安値で悲鳴をあげているニュースが伝わってきます。畑の大根を破棄している大規模農家が映し出されて“もったいない”の思いでしたが、市場の安値では収入にならず捨てるしかないそうです。

市内の友人から先日、赤大根といってもほとんど白い大根をいただきスライスをして自然塩をふり、しばらく置いてから甘酢につけると見る見る真っ赤に色づいてきました。蕪ではよく作る甘酢漬けですが、赤大根は初めてでこれもまた美味でした。柚子もいただきもので、先日たくさんいただいたものと比べると半分以下の小さいものですが、これがフツーサイズです。

沖縄辺野古への米軍基地移設計画をめぐる問題はとうとう法廷の場に移り、夜のニュースで第一回目の口頭弁論の様子が伝わりました。国が沖縄県の翁長知事を相手取って辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消しの撤回を求めた代執行訴訟で、今日は翁長知事自ら出廷して意見陳述に臨み武力を背景として米軍基地が建設された戦後の沖縄の歴史をひもとき、「昨年のすべての選挙で辺野古新基地反対の民意が出た」と主張です。

さらに「米軍基地に関してだけは、米軍施政権下と何ら変わりはない」と強調し、「日本には本当に地方自治や民主主義は存在するのか。沖縄県にのみ負担を強いる今の日米安保体制は正常といえるか。国民のみなさますべてに問いかけたい」と訴えていたことに胸が痛む終日です。