すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

いのちの重さと安倍政権の軽さ

2015年01月29日 | 日々思うこと

今朝は氷点下の気温で庭の水桶などに薄っすらと氷が張りました。雪は思ったほど降らず青空が見える一日でしたが、市内山間の能生権現荘の観測点では昨日から一気に40センチの積雪で2メートルを超えました。

 

近くのデンカ社宅アパートも先週から大型重機が入り、4階建てのコンクリートの塊は“タテ割り”で徐々に解体です。雨が降っていても現場では放水しながらの取り壊しで、カマキリが葉っぱをきれいに食べるように夕方には1棟の半分近くがきれいになって、今まで見えなかった黒姫山を望むことができるようになりました。その解体現場は国道沿いからはシートで工事の様子がよく分からないようですが、散歩の途中で高い足場に人が上がっているのを発見し、愛犬としばし眺めていると各人が命綱(?)をうまく操作しながらの作業です。

命といえばイスラム国に人質になっている後藤健二さん、時間の経過とともに釈放の要求が変わって気がかりです。昨夜のNHKニュースウオッチ9ではISIS(イスラム国)の呼び方を説明していましたが、国会中継を聞いていてもISISと答弁していることが伝わってきました。

午後から衆院予算委員会の中継を視聴です。民主党の長妻昭代表代行の質問に続き、山井和則議員のアベノミクスで広がる格差と、介護報酬の実質過去最大の引き下げに対して、答弁する安倍政権から弱者切捨てが伝わってきます。続いての馬淵澄夫議員のエネルギーベストミックス(最適な電源構成)に関する質問や、原発の40年運転制限と原発の再稼働エネルギー政策について注視です。

特に30日からスタートする「発電コスト検証ワーキンググループ」の委員が7人だけで、座長と委員の計2人が公益財団法人、地球環境産業技術研究機構から選出され、中立公正性が疑われるとの追求です。政府は今まで幅広い意見をと言いながらパブコメ軽視ですが、これまで知らなかったこの委員会の問題に驚きました。そして“タテ割り行政”で答弁する宮沢経産大臣、その軽さと認識不足に『東京ブラックアウト』を重ねながら経済優先、いのち軽視の安倍政権へ「ブラックアウト!」と叫びたい終日です。


国境なきテロ戦争と「東京ブラックアウト」

2015年01月27日 | 日々思うこと

昨日は昼頃に気温10度を超える陽気の中を、孫と娘を上越市まで送って行きました。雪がないので運転も助かっていますが、そういえば日曜日に富山へ向かう高速道から望む立山連峰も例年より雪が少ないようで、市内は桜の花が芽吹くような暖かさでした。

「イスラム国」は後藤健二さんを解放する条件として、ヨルダン政府に拘束されている女性死刑囚の釈放へと新たな展開です。この女性死刑囚について、元国選弁護人は25日「03年のイラク戦争で米軍の攻撃で兄弟3人を失い、米国を激しく恨んでいた」と朝日新聞の取材に語っっていたことが分かりました。

いかなるテロも許しがたい暴挙で、安倍首相が「イスラム国」を非難することは当然ですが、かって大量破壊兵器の証拠なしにイラク戦争を仕掛け、シリアで反政府勢力に武器を渡してきた有志連合の行動は問われることがないのでしょうか。報復の連鎖を断ち切ることこそが平和への道で、米国主導の国境なき対テロ戦争に日本も同調してゆけば、この先どんなことがもたらされるのか前途不明の危うさです。

前途不明といえば原発再稼動ですが、ベストセラー『原発ホワイトアウト』に続く現役キャリア官僚の若杉氏による『東京ブラックアウト』(講談社 1600円+税)が早くも26万部を突破です。去る12日付け新潟日報シリーズ「再考・原子力」では本書を詳細に掲載しており、読むつもりがなかったのですが書店で求めることにしました。帯には『原発ホワイトアウトを凌ぐディテールと迫力!、そして「原発再稼動が殺すのは大都市の住民だ!!」と・・・。元経済産業省官僚の古賀茂明氏といい、95%ノンフィクションの小説は国の中枢にいる官僚だからここまで書ききれるのだと読み始めました。

今日は朝から冷たい雨で外出を控えて、午後から国会中継衆議院代表質問に耳を傾けました。質問のトップバッター野党第一党の民主党の前原誠司議員と共産党の穀田恵二議員の的を得た鋭い質問に対し、安倍首相は先の総選挙で国民から信を得たと強気ですが、沖縄基地問題などでは選挙結果が明瞭なだけに整合性に欠ける“開き直り答弁でした。明日から雪マークの天気予報で、“越後の雪は余寒に降る”を心してゆきたいと思います。


人道支援だけでない2億ドル提供が「イスラム国」を刺激?

2015年01月25日 | 日々思うこと

23日金曜日9時半過ぎに、「イスラム国」とみられるイスラム過激派組織によって人質の後藤健二さんの実母、石堂順子さんの外国特派員協会での記者会見がありました。「健二はイスラム国の敵ではありません。イスラムの幸せを願っている」と胸を詰まらせながらのお母さん、「神様が与えてくださったこの地球を原子力で汚したり、争いで殺し合うことの愚かさを私たちは知るべきです」という言葉にNHKをはじめとするメディアが驚いたようです。お母さんの頭の中には話したいことがいっぱいの無理かなることで、「この身をささげてもいい」と言う母親としての思いにしばし同調しました。

昼過ぎにどんより雲の中を上越市へ、下の娘と孫が日曜日まで我が家で泊まることになったので、迎えに行き二人を乗せてすぐに帰途に着きました。長い海岸線を走りながら天候がかなり異なることを感じ、3時には家に到着で小学生の孫の帰宅までに間に合いました。

夜は孫が寝静まってから人質関連ニュースに釘付けです。 NHKニュースに続きテレビ朝日の報道ステーションも注視で、元経済産業省官僚の古賀茂明氏のスタジオでの思わぬ発言に驚きました。外務省は安倍首相が今回の中東訪問の前に、すでに後藤健二さんの「イスラム国」による拘束を知っており、身代金の要求も把握していたことを古賀氏は鋭く指摘です。さらに日本政府の2億ドルの提供が「イスラム国」を刺激していると安倍批判を一気に語りました。後藤さんの母親も昨年10月末に外務省に相談していたことを明らかにしており、「イスラム国」のお金が目的ではないということが気になりました。

そして24日夜に大変ショックなニュースが流れてきました。後藤健二さんが拘束された湯川遥菜さんの殺害されたとみられる写真を持っている画像がISISによって公開です。安倍首相は「言語道断の許し難い暴挙であり、強い憤りを感じる」と強く非難です。ところが安倍首相は23日午後(日本時間24日朝)、エジプトのシシ大統領と会談し、米軍による過激派「イスラム国」掃討を目的としたシリア領内での空爆について「国際秩序全体の脅威であるイスラム国が弱体化し、壊滅につながることを期待する」と、2億ドルの提供は人道支援だけでないことをはっきりと述べており、さて言語道断はどっちなのかと・・・。

25日日曜日、上の娘家族はスキー教室へ、私は下の娘家族と久しぶりに富山市まで出かける予定でした、ところが孫のパパが仕事の追い込みで日曜出勤となり、結局3人で出かけました。富山駅も北陸新幹線開業を目前に駅周辺整備は急ピッチで、駅前広場をぐるっと囲む曲線の屋根がユニークなのでシャッターを押しました。暗くなってから帰宅し、夜も「イスラム国」関連ニュースには目が離せず、後藤健二さんの早期解放を願う一日の終わりです。


新「妙高戸隠連山国立公園」に雨飾山!

2015年01月22日 | 日々思うこと

あっという間に小正月が終わって、店先には節分用の落花生が並べられています。大寒を過ぎて今日は気温も上昇し、春が近いことを感じながら市内を西に東へと動きました。

環境省の諮問機関の中央環境審議会自然環境部会が20日、上信越高原国立公園の西部地域(長野、新潟県)を分離し、「妙高戸隠連山国立公園」を新たに設置するという嬉しいニュースです。同日付で環境大臣に答申し、正式には3月下旬に指定されるそうです。名称については関係する長野・新潟6市町村が要望提案し、一本化ができなかったものの日本百名山で糸魚川ジオサイトの雨飾山が含まれ「連山」という名も入ってよかった!!

 ※全国32カ所目、新潟県内5カ所目の国立公園です。

写真は19日夕方に撮った新潟焼山から雨飾山までの頚城連山です。魅力満載の新「妙高戸隠連山国立公園」、3月の北陸新幹線開業で首都圏からより便利になります。


サザンの謝罪と「女の平和」ヒューマンチェーンと

2015年01月19日 | 日々思うこと

昨日曜日は朝から青空で、孫はジュニアスキー教室で栂池へ家族と一緒に出かけ、私といえば16日の会議でたくさんの宿題を持ち帰りパソコンに向かっての座業です。やはり晴天が気になって腰が落ち着かず、夕方近くに外出の帰り道で、姫川桜つつみから今年初めての頚城の山々を撮りました。昨暮れ28日にアップした同じ場所からの写真と比べると、田んぼの雪はすっかり消えてしまいました。

そして昨夜から爆弾が落ちたようなスゴイ雷が鳴り続け、今日は朝から突風が吹いたり青空が見えたりと不安定な天候です。そんな中、テレビでは19歳の無職の少年によるいたずら動画の逮捕劇を各局ともトップで扱っているので、伝えたいことが他にないのかと首を傾げてしまいます少年は生活保護のお金で逃亡したそうで、警察を挑発する動画投稿もさることながら、その背景や若者が夢を持てない社会の歪みが解消されない限り、またこのようなバカバカしいことが繰り返されるのではと・・・。

ところでサザンオールスターズの年末ライブのパフォーマンスへの反発が収まらず、とうとう釈明と謝罪へ追い込まれてしまいました。見落としてならぬことはその背景で、サザンの所属事務所アミューズの前には、日の丸を掲げた右翼集団などが押し寄せての罵声や抗議で、警察が出動する騒ぎになりました。法政大学の水島宏明教授は「日本では珍しい平和へのメッセージソング。その歌詞の意味を改めて噛み締めたい。歌ったサザン、そして放送したNHKの勇気が伝わってきた」と・・・。「爆笑問題」の太田光さんはラジオ番組で「あれがなぜ安倍政権批判になるのか?」などとサザンを擁護していましたが、当ブックマークの「雪の街だより」の馬場弁護士はブログで痛快に綴っております。

そして去る17日に国会議事堂を囲んで、集団的自衛権の行使容認や改憲に反対する「女の平和」ヒューマンチェーン(人間の鎖)が行われました。「女の平和」は1970年代に北欧・アイスランドの女性たちが地位向上を求めて赤いストッキングをはいた運動がモデルで、家庭栄養研究会のメンバーも参加し、この日はそれぞれが赤のファッションを身に着けて国会の周囲約2キロを約7000人が手をつなぎ、「誰一人、戦争に行かせません」と声を上げました。サザンの謝罪もよく考えると何かの力が働いたのか、声を上げるという言論が世論に弾圧されたことに他ならず、国会周囲のこうした一連の行動も少しづつ弾圧されてゆくかもしれません。安倍政権の変わらぬ支持率に、いつか来た道を歩もうとしていることへあまりにも鈍感になっている国民性を嘆いてしまう昨今です。 


あれから20年、阪神・淡路大震災から学んだもの

2015年01月17日 | 日々思うこと

昨金曜日の朝は家庭栄養研究会の会議のために上京で、糸魚川橋上駅舎のコーナー「北陸新幹線開業まであと57日」が目に入りました。特急はくたか号は直江津駅からほくほく線に入り、越後湯沢に向かう十日町辺りは真っ白な雪の世界で、この風景はもうしばらくで見納めになります。

上越新幹線の長いトンネルを抜けるとそこは青空で、終点の東京駅では少し回り道をして丸の内口へ出てみました。赤レンガ駅舎を眺めるおすすめスポットを建築の友いちようさんから聞いていたのですが、今日は時間がないことで目の前の駅舎を見上げながらシャッターを押して、そのまま地下鉄で会議会場へと急ぎました。

そして今日は一瞬にして都市を破壊した阪神・淡路大震災から20年です。朝から悪天候ということもあって外出を控えることにし、TV各局の特集番組を視聴です。特に夜9時からのNHKスペシャル 、シリーズ 阪神・淡路大震災20年「大都市再生 20年の模索」では、地震後の神戸市の復興計画の問題点が現在まで影響を及ぼし、当時の最前線に立っていた行政担当者の「復興はまだ終わっていない」という言葉に驚きました。今まで阪神・淡路大震災は“奇跡の復興”といわれ、東日本大震災よりも復興が早いとメディアから伝わっていただけに、未曾有の大震災から人は何を学んだのか番組から様々な課題が浮き彫りでした。

10時からのEテレ、SWITCHインタビュー達人達(たち)田村淳×猪子寿之」は、タレントの田村淳とデジタルクリエーターの猪子寿之です。少し前にNHK「課外授業・ようこそ先輩」新春特別版で、徳島市出身のデジタルクリエーターの猪子寿之(37)の新たな表現デジタルで世界を変えたいという番組を見ていたので今夜は必見でした。東大の学生の頃に起業してから15年、奇才なる仕事ぶりに目を見張りながら、単なる対談番組ではない“仕事の極意”の来週の後編が楽しみです。そんなことで今夜は、20年前の神戸市の復興計画と、この15年間のデジタル世界の斬新な進歩とを重ねる寒い終日です。


「MY daughter,Malala」と教育の重さと・・・

2015年01月14日 | 日々思うこと

朝一番に「ケンタッキーから こんにちわ!」とメールが届きました。送り主は旧青海町で当時のAETとして青海中学校に赴任し、今はケンタッキー州のハイスクールで日本語を教えているC・カーナーさんからです。「今度は生徒たちと一緒に日本へ来ます」と別れてから数ヶ月・・・、北陸新幹線開業まで丁度2ヶ月になり東京がより近くなります。そんな身近な国際交流に心温かくして、愛犬との散歩で須沢海岸から青空の黒姫山を撮りました。カーナーさんも懐かしく見てくれるでしょうか。

 

今夜10時からのNHKスーパープレゼンテーション、「MY daughter,Malala 私の娘 マララ」に耳を傾けました。http://www.nhk.or.jp/superpresentation/backnumber/150114.html

ノーベル平和賞のマララさんの父はイスラム教の礼拝指導者で高校教師、1995年に男女共学の小学校「クシャル・スクール」を設立していたことを知りました。人々から娘マララさんをどのように育てたのかを一番聞かれるそうで、「私は娘の翼を切らなかっただけ・・・」が心に残りました。

そして昨夜のNHKクローズアップ現代「ヘイトスピーチを問う」で、京都市の朝鮮人学校の前で罵声を上げる大人たちにどうしてこうなるのかと悲しくなってしまいました。在特会の主張は説得力にも欠け、彼らの思い通りになれば日本は国際的にも孤立してゆくことで、在特会と“紙一重”の人たちが身近にも存在し暗くなってしまいます。

フランス・パリでの「イスラム国」によるテロ襲撃事件の背景も気になるところで、報復の連鎖をいかに断ち切るかが21世紀の世界共通の課題で、貧しさからの脱却と教育の重さを痛感する昨今です。


NHK白熱教室「21世紀の資本」と格差拡大の社会

2015年01月12日 | 日々思うこと

三連休最後の今朝は、歩く度にキュッキュッと音がする雪道を愛犬と散歩です。隣りの孫たち家族はシーサイドバレースキー場へ・・・、私は昼過ぎに能生方面まで出かけることにしました。市HPから小滝地区を上回る観測地点権現荘の積雪状況にビビッて足が遠のいていたのですが、能生まちの中心部で用を済ませてから県道246号を上がりました。棚口地区は思ったほどの雪ではないものの、郷の茶店「えほん」は庇の雪の重みで入り口の戸の開閉が大変です。年暮れに2回雪下ろしをしたそうですがマシュマロのようにまた積もって、このまま降り積もると危ない光景です。

9日金曜日の夜にNHK、パリ白熱教室第一回「21世紀の資本論~格差はこうして生まれる」に耳を傾けました。今回は世界的注目を浴びる話題の「21世紀の資本」(みすず書房 5500円+税)の著者で、経済学者のトマ・ピケティ教授のパリ経済学校で行われた人気講義をNHKが独占収録です。現代が抱える富と所得格差の問題に真っ向から切り込んだ経済書はとても読みこなせるはずもなく、5回シリーズのEテレを視聴することにしました。

第一回は、日本を含む世界20か国以上の税金のデータを基に、現代の資本主義の下での格差の拡大が分かりやすく伝わりました。先月に日本語版が発売されたばかりというのに増刷が相次ぎ、関連の解説書も発売されるなど、どうしてこんなに日本でも大きな反響があるのかと不思議に思いますが、かつて1億総中流といわれた日本社会で資産格差が大きくなっているためでしょうか。前に子どもの貧困率のことを書き込みましたが、貧困が貧困を生み富が富を生むその連鎖と、安倍政権のアベノミクスとを重ねてしまいます。

そして政府の2015年度予算案の編成作業が大詰めを迎えている中で、介護報酬の引き下げも気になるところですが、防衛関係費が3年連続の増加で過去最高の約4兆9800億円になるというのでビックリです。中国への対応を念頭にした防衛力強化の姿勢が鮮明になり、これが国民の命と暮らしを守ることなのかと凍える寒さの終日です。


食品の異物混入と安かろう主義の食品添加物と・・・

2015年01月10日 | 日々思うこと

新春になって食品の異物混入事件が続き、管理体制や製造工程などが指摘されています。元はといえば少しでも安くと食材や製造までを外国に依存する日本人の食べ方によるところが問題を多くしているようです。1970年代に日本に上陸したマクドナルドを中心にしたファーストフード店は、その後どんどん増え続けて競争も激化し、地方に住んでもいてもその恩恵(?)を味わうことがでるようになりました。

近年、外食産業ばかりでなく行政における指定管理者制度も同様で、民間企業の逞しさが伝わってきます。つい先日、久しぶりに孫の水泳教室の送り迎えをすると「サンドリームおうみ」の入り口のアイスクリーム自販機はいつの間にかパンの自販機に変わっており、子どもたちが喜びそうなメロンパンやスナック菓子が並んでいます。

合併前の旧青海町では見られなかっら光景で、指定管理者制度が導入されてから自販機の多さが目に余ることで市議会「一般質問」でも取り上げたことがあります。また最近、市民から屋内プールが寒すぎて風邪を引きそうと苦情が多いだけに、サービスを低下させてまでの経費節減にお役所はどのように受け止めているのでしょうか。

外食に限らず食品添加物の危険性にあまりにも鈍感な日本人の食べ方を危惧してきましたが、特に成長期の子どもたちを案じてしまいます。食品添加物のすべてを否定することはできませんが、安かろう主義の見かけ重視の添加物の多さに目を見張ります。毎日知らず知らずに食べている食品が病気の要因になっているとしたら、もう少し賢くならねばならないようですが・・・。

今日の散歩は晴れ間をみて久しぶりに須沢海岸に近づいてみましたが、強風でどこからともなく飛んでくるプラスチックゴミの散乱と押し寄せる波しぶきに愛犬もタジタジです。雪は少ないとはいってもやはり厳冬、海岸線を平気でヒスイ探しで歩く人たちが気になり、“自分の健康は自分で守る”と重ねながらの冬景色です。  


トップダウンの教育改革で戦後教育の総決算!?

2015年01月07日 | 日々思うこと

昨日は二十四節気の二十三番目の小寒で、これから二十四番目の大寒まで寒さが最も厳しくなる時期です。そんな今日は朝は気温も下がって強風が吹きつけ、チラチラと粉雪が舞い上がり夕方には霰(あられ)が降る寒さです。こんな日は外出を控えて、明日から2学期という孫と一日のんびりと過ごしました。

午後2時からNHKで、民主党代表選の3氏の立候補者の記者会見を聞きました。私は民主党員ではありませんが、安倍政権と対峙する野党第一党の新代表に無関心ではおれず、3氏の主張になるほどとうなづきました。「他党と一緒になるのは考え方が克服されない限り難しい・・・」、それでは再び政権交代ができるはずもなく衆院選の沖縄選挙区を思い出してほしいものですが・・・。

写真はほころび出した黄梅(おうばい)の花です。同級生のMさんから株分けしてもらい、昨春に父の形見の大鉢に植え替えました。今季は室内に入れる時期が遅くなってしまい、元日にはまだ蕾で七草になってやっと膨らんできました。

深夜のNHK時論公論「戦後70年 戦後教育は総決算されるのか?」に耳を傾けました。戦後レジームからの脱却を掲げる安倍政権は、戦後につくられた教育委員会制度・大学の運営体制・学校教育制度などを改革しようと教育再生実行委員会へ諮問しておりました。これは私的諮問で、委員には「新しい歴史教科書を作る会」元会長の八木秀次 (高崎経済大学教授)や作家の曽野綾子らのお仲間が入っているので気になっていました。また「中曽根臨教審」では4年近くをかけて多くの委員が活発に論議していたことが、今回は仲良し委員で2年足らずの速さで安定議席のうちに総決算という危うさです。

“教育は国の根幹”ですが、国がどんな子どもを育てるかだけでなく、子どもの個性や自主性をどう引き出すかはなかなか見えず、NHK早川解説委員の指摘するトップダウンの教育改革に危惧する寒い夜です。“教育は百年の計”、ふと幕末の松下村塾で教える人たちも集まる弟子たちも自由に自主的に学んでいたことを重ねました。

そして作家の宮尾登美子さん(88)の訃報です。大河ドラマになった「天璋院篤姫」や「蔵」など、たくましく生きる女性を書き続け数多くの作品を残された宮尾さん、ご冥福をお祈りいたします。


今年の楽しみは大河ドラマ「花燃ゆ」と・・・

2015年01月05日 | 日々思うこと

年末年始のお休みも終わって今日から仕事始めで、朝から隣りの孫たちがやって来ました。昼過ぎに小学生の孫を田沢児童クラブで行われる新春書初め教室へ送ってから、糸魚川駅まで出かけました。「北陸新幹線開業まであと68日」が目に留まりましたが、ほくほく線経由越後湯沢で乗り換えの上京もあと2回ほどです。3月には北陸新幹線も開業して東京がより近くなり楽しみです。

日曜夜にNHK大河ドラマ「花燃ゆ」が始まりました。吉田松陰の実妹の文が主人公ですが、幕末の動乱の中で明治維新を成し遂げた若き志士たちのこの時代にもっとも関心があり、事前にNHK歴史秘話ヒストリア「先生、そりゃムチャです!~吉田松陰 人生体当たり~」を視聴しました。吉田松陰といえば温厚な精神指導者のイメージですが、時の政治家を批判する熱血漢で、真冬の東北3000キロメートルを踏破したり、仲間とアメリカへの密航計画など、その人生はムチャの連続だったようです。

吉田松陰の夢の果てに待っていたのは悲しい運命でしたが、日本の未来を大きく動かし30歳の短い人生を体当たりで駆け抜けたその生き方は多くの人たちに影響を与えたことは言うまでもありません。思えば20代の頃に建築のお仲間たちと山陰を旅行し、萩市の松下村塾を訪れたことがありますが、その直後に周遊券の範囲を出てしまい、小さな駅で駅員さんと交渉したムチャなことくらいしか記憶にないのです。

ところで大晦日のNHK紅白に出場したサザンオールスターズがネットでさらに熱くなっています。極右の人たちにとっては「♪何気なく観たニュースで・・・、♪教科書は現代史をやる前に時間切れ そこが一番知りたいのに なんでそうなっちゃうの?・・・」の「♪ピースとハイライト」が問題のようですね。歴史認識の違いから隣国を敵視するチマチマとした精神構造に、激動の中の吉田松陰とその弟子たちを重ねて情けなくなりました。

同じ山口県出身の安倍首相、「この道しかない」などと何処で道を間違えたのでしょうか。そして本日の伊勢神宮参拝後の年頭の記者会見を見聞きするに付け、危うい一年を感じてしまいます。安倍政権の「新たな国づくり」とは時計の針を戻そうとすることで、今月下旬からの通常国会では、閣議決定の集団的自衛権の案保関連法案の成立などが見えています。「信任という大きな力を得て今年はさらに大胆に、さらにスピード感を持って改革を推し進める一年にしたい」と元日に表明している安倍首相、数の力の暴走に目の離せない一年になりそうです。


NHK紅白の“良識と変革”、サザンオールスターズ「♪ピースとハイライト」

2015年01月03日 | 日々思うこと

暮れからの大雪予報は外れて街なかでは思ったほどの雪は積もらず、除雪車の出動もない穏やかなお正月です。でも山間部ではかなりの積雪で、市内観測地点の小滝地区では2メートルを超え、能生権現荘では173センチになりました。写真は正月3日目の愛犬との散歩で、近くの児童公園の消火栓は周囲に雪が降り積もってもいつもこの状態です。そして今年の玄関先の正月飾りは上娘からの嬉しいプレゼントで、これは下の娘のお手製で親戚用にと頼まれて暮れにたくさん作っていました。

 

ところで大晦日恒例のNHK紅白歌合戦、例年とは違うNHKとは思えないユニークさにビックリです。後半11時頃になって福山雅治のライブ会場、8月の日本母親大会で出かけたパシフィコ横浜展示ホールとNHKホールを結んでの中継に目を見張りました。その後はトリ対決を前に総合司会の有働アナが「さあ、紅組・白組の枠を超えたスペシャルコーナーです」とサザンオールスターズを紹介すると中継画像に切り替わり、横浜アリーナとNHKホールから割れんばかりの大歓声です。

サザンオールスターズの出場は31年ぶりで、事前発表がないのは2009年の矢沢永吉の特別出演はあるものの異例です。年暮れの28日のサザンの年越しライブ会場、横浜アリーナに安倍首相が昭恵夫人と出かけ、その時に歌われた「♪爆笑アイランド」で歌詞の一部を替えたボーカル桑田佳祐のアドリブ「♪衆院解散なんですとむちゃを言う」がネット上で話題になっていただけに驚いた人たちが多かったのではないでしょうか。

その紅白歌合戦のサザンは、全国のお茶の間に「♪ピースとハイライト」「♪東京VICTORY」の2曲を届けました。「♪ピースとハイライト」とは何だか昔のタバコの銘柄のようですが、ピース(平和)とハイライト(極右)?・・・、今日はYoutubeでもう一度視聴しました。これが反日ソングに聞こえる人たちにとっての「反日」の定義って一体何なんでしょうか、日本の平和を守るため戦いに備えることが唯一の道と思い込んでいる人たち、「平和=反日」と決め付けてほしくはありません。自然体で“ありのままに”歌い上げたサザンと放送したNHKの“良識と変革”が伝わってきた2014年大晦日、歴史的な一瞬であったのではと勝手に解釈の正月3日目です。 

 


明けましておめでとうございます

2015年01月01日 | 日々思うこと

2014年は駿馬の如くあっという間に駆け抜けて羊年へバトンタッチです。元日の朝は一気に冷え込んで、大晦日からの雨は水分のないサラサラのパウダーのような雪になりました。夕方には娘たち家族全員が集まり、ワイワイと楽しいひと時で元日の食卓をみんな健康で囲める幸せをかみ締めております。

キッチンカウンターには門松のミニ飾りと、昨年陶芸教室で焼き上げた小さな植木鉢に赤い実を付けたヤブコウジをあしらってみました。これは隣りの孫たちの家への新年のプレゼントで、喜んで飾ってくれるでしょうか。

神棚の横の繭玉飾りの枝は、今年はケチってお店で求めずに庭の楓の木の枝先を切ったので何時になく小ぶりになりました。昔はこの枝に搗き立てのお餅を小さくちぎってくっ付けていましたが、近年は米粉を色付けした丸い彩りの市販品を求めており、この繭玉を飾ると茶の間は一気に正月の雰囲気です。

羊は穏やかで争いを避けるといわれていますが、世界中が平穏で平和な一年であるようにと願わずにはいられない年初めです。2015年は自然災害も含めてまた様々なことが起こりえるでしょうが、先ずは健康で生き抜いてゆきたいものです。そしてデジカメ片手に人との出会いを大切にしながら丁寧に過ごして、日々感じることを“ありのままに”綴ってゆきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。