すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

一年の終わりと“心のたべもの”

2013年12月31日 | 日々思うこと

30日、前日に続いて太陽が顔を出し上の孫はシーサイドバレースキー場で初滑り・・・、連日スキーを楽しんでいるようです。私は家の片付けや生ゴミ処理に時間を費やしたり、昼過ぎに買い物に出かけました。写真は誰もいない青海総合文化会館の駐車場からの黒姫山で、この無尽蔵の石灰岩のお山で栄えてきた町の歩みに思いを巡らすひと時です。

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思えばH8年に竣工したユニークな“青海波”屋根の青海総合文化会館ですが、町議会に設置された建設特別委員会で2年間、委員として持てる(?)知恵と知識で関わってきました。今、小まめに図書館通いをする孫から「きららって、いいよねえ」と言われる度に目を細める歳月です。

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31日大晦日、今年はいろんなことが重なった一年でしたが人生の断舎離であったかもしれません。夏には3人目の孫にも恵まれて家族で過ごせる一年に感謝をし、四季の花たちから喜びをもらいながらまた一つ年を重ねます。

年暮れにメル友から、星野富弘さんの詩画集カレンダーが送られてきました。その一枚に・・・

「たべられません あなたが 美しく彩った 草花のほとんどは  たべてもうまくありません でも人はそれを庭に植えて こころのたべものにしています」と・・・。

今年も拙い新ブログに“ご訪問”くださいましてありがとうございました。皆さまもお元気でよいお年をお迎えくださいますよう。


四季折々の花に癒されて・・・

2013年12月28日 | 日々思うこと

今年も残りわずかと数えながら、先日のお天気続きで窓ガラスの掃除はアバウトに終わったものの、家事の方は手付かず状態で焦ってしまいます。今日は朝から冷え込んで雪がチラつく中を孫と青海きらら図書館へ・・・、私はユーミンのCD2枚を借りてきました。その後は行きつけのスーパーへ立ち寄りましたが、お正月商品がズラリと並びお花屋さんも忙しそうです。近年、我が家ではお生花の購入を少な目にして、色とりどりの鉢花で楽しんでいます。

冬一番早くに黄色い花を咲かせる黄梅(オウバイ)は大好きな花の一つで、亡父が大切にしており毎年暮れになると鉢を家の中に取り込んでいたことを思い出します。ところが数年前に管理不十分でとうとう枯らしてしまい悔やんでいたところ、同級生のMさんが昨年、挿し木で増やしたというので一鉢をいただきました。南窓のシクラメンの横の特等席に置きましたが、新年にうまく花を咲かせてくれるでしょうか。

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今年は四季折々の花に癒された一年でもありましたが、反面、政治の暴走には憂うばかりの年でした。また26日の首相の靖国参拝について、国連のパンギムン事務総長は「過去に関する緊張が、今も(北東アジアの)地域を苦悩させていることは非常に遺憾だ」との声明を出しました。世襲議員とはいえ“軍事オタク”の石波自民党幹事長ともども、この人たちはどんな教育を受けどんな家庭で育てられたのかと、似たもの同士の危うさが伝わってきます。

※お知り合いがブログ『私日記「のびる」~新潟から再び~』で、靖国問題を鋭い観点で丁寧に綴っていました。

http://blog.livedoor.jp/masahiro16/archives/51969896.html


柏崎刈羽原発の全7基の再稼動計画の非常さ!

2013年12月26日 | 日々思うこと

年の瀬に来て気の重くなるニュースが続きます。東京電力と政府が出資する原子力損害賠償支援機構(原賠機構)の運営委員会が昨日、今後10年間の新しい総合特別事業計画(再建計画)を決め、明日27日に経済産業省に提出です。年末の仕事納めに提出という強かな計算のようで、来年1月に認定される見通しです。

この計画では柏崎刈羽6・7号機を来年7月に、1・5号機は2015年春に再稼働ということです。また燃料費が高い火力発電の比率を下げ、来年度以降の経常損益で1千億~1千500億円の黒字を確保し、2016年度までに柏崎刈羽原発の7基全てを再稼働させて収益を改善させ黒字に転換をするそうです。福島第一原発の検証もままならない中で、世界最大出力の原発を地元新潟県に押し付けての東京電力の強かさと非常さが伝わってきます。

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昨夜からの冷え込みは一転して今日は気温も上昇し、愛犬の散歩も兼ねて孫と近くの児童公園へ・・・、気が付けば新しく設置されたブランコは雪対策でしっかりと縄で固定してありました。孫は鉄棒をしたりジャングルジムに上がったりと嬉しそうで、「天気の日はいいねえ」とルパン3世の口調です。

昼頃には10度を超える暖かさで、南面の仕事部屋に置いたチョコの家はとうとう崩壊です。真冬の太陽の恵みに感謝をしながら厚手の洗濯物を干し終えて、もう一度24日の「報道ステーション」、小泉元首相の「原発ゼロ」への確信の旅の動画(約30分)に目を通しました。あらためてその主張に同感し、「原発がなくなれば日本の経済が成り立たないよ」と平気で言う人たちにも是非とも視聴してほしいと思います。

http://www.at-douga.com/?p=10416

 


日々“記憶せよ、記録せよ”と・・・

2013年12月25日 | 日々思うこと

今年も残り一週間になって、あれもこれもと書き込んでおきたいことがいっぱいです。「記憶せよ、抗議せよ、生き延びよ」は、劇作家の井上ひさしさんの遺言の一つですが、「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに・・・」と、そんな言葉も残されました。

23日に傘寿八十歳の誕生日を迎えられた天皇陛下の宮内庁会見に注目で、八十年を振り返って最も印象に残っていることとして挙げたのは先の戦争でした。「さまざまな夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと本当に痛ましい限り」と述べられました。また「戦後、連合国軍の占領下にあった日本は、平和と民主主義を守るべき大切なものとして日本国憲法を作り、様々な改革を行って今日の日本を・・・」の言葉を重く感じました。

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そして2枚の写真はいつも見慣れた今朝の黒姫山と日本海で、太陽の日差しが注ぐ穏やかな一日です。冬休みに入った小一の孫と市内のあちこちへ一緒に・・・、「ワンワンばばって、ルパン3世のフジコみたいだね」「どうして?」「だって、いろんな人をいっぱい知っているんだもん」・・・(笑い)。

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そうそう昨夜の「報道ステーション」、小泉元首相の「原発ゼロ」を決意させたフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」などへの訪欧追跡の特集でした。小泉元首相は一度視察したことのある「オンカロ」へ、どうしてシンクタンクの三菱重工・東芝・日立製作所の原発担当幹部やゼネコン幹部ら5人を同行させたのかがよく分かりました。そして元首相として無責任、「原発ゼロ」には対案がないと批判されていますが、小泉流“新エネ”は「脱原発・脱石油・脱石炭」で、米国コロラド州の改修中の連邦政府ビルを例に、その建物仕様で70%のエネルギー削減を紹介です。

さらに番組では、超環境型オフィスビルとして注目の都内の清水建設の新本社ビルを取り上げ、現在70%以上のエネルギー削減を達成していることにも驚きました。
原発再稼動は子どもたちがこの地球で生き延びるためにはとても危険な選択で、小泉元首相の「地震国の日本には核廃棄物地下処分場は(何処を探しても)無理。これは常識。」力強い言葉と共にやればできる、やらねばいつまでも原発依存・・・」そんなことを痛感し、福島の教訓を生かそうとしない国のエネルギー計画に憤りの年の瀬です。


孫と一緒にメリークリスマス!

2013年12月24日 | 日々思うこと

今宵はクリスマスイヴ、商業ベースにまた乗せられて今年もヘクセンハウス(お菓子の家)に挑戦です。昨年はそれぞれのパーツを先ずクッキーで焼き上げてからの組み立で、下の娘と孫と3人の悪戦苦闘でしたので、今年はロイズのチョコレートに切り替えてみました。ところが“楽あれば苦あり”でやることはほとんど同じで、パーツの組み立てに下の孫は両手をチョコでペタペタ・・・、これがけっこう嬉しいようでなめながらの作業でした。やっと仕上がったものは何だかもったいなくてお正月まで飾っておきたい思いですが・・・。


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数日前に出来上がったハウスは溶けないように、寒い私の仕事部屋のプリンターの上に・・・、ところが製作者は幼稚園から帰ると「もうがまんできない」とチョコチョコとつまみ食いです。

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そして今日は小学校の終業式で、学校から帰った孫とスポンジケーキの飾りつけです。直径21センチのスポンジは、早川地区の80歳をとうに過ぎている“スーパーおばあちゃん”が焼いたもので、クリスマスにたくさん焼いて親戚へ配っているそうです。こちらの飾りつけは生クリームもホイップしてあるものを使いましたので、とても簡単で孫とわいわい楽しみながらの作業でした。


議員報酬と“足るを知る”こと

2013年12月22日 | 日々思うこと

師走になって師(先生)の走り回る姿にはお目にかかりませんが、市議会のセンセイらは「議員報酬アップ!」と叫んでいるようです。これまでも会派代表の議会運営委員会で何度も取り上げられてきた経緯がありますが、去る19日の12月定例会最終日の閉会後の全員協議会でもまた持ち上がったそうです。春の市議選から一年も経っていないのに「議員報酬が他市よりも少ない・・・」と主張しているようですが、巷から「それでは別の仕事を選べばよかったのでは・・・」とのささやきが聞こえます。

何事も報酬が多いことに越したことはないのでしょうが、市民の血税ということを考えれば議員は“お金がナンボ”でやる仕事ではないはずで、いつの間にか市民感覚から遊離してしまうようですね。確かに糸魚川市議会は他市との報酬比較で多いとはいえませんが、何よりも一年を通してのその仕事ぶりや成果、さらに市長らとの給与バランスなどを考えると妥当ではないのかという議員OBや市民の声が圧倒的です。今後は各委員会の議論の様子などがしっかりと可視化されてゆけば、市民の評価と見解は変わるかもしれませんが、厳しい社会情勢の中で熟慮すべき課題と受け止めています。

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今日も気温が下がって風も強く、お昼どきに本町通りの老舗のお蕎麦屋さんへ、昨夜から泊りがけで上越市からやって来た下の娘夫婦と一緒に出かけました。座敷の囲炉裏の温もりと丁寧な炭火のあしらいに見とれながら、私は“おごってもらう喜び”を味わいました。年の瀬になり不満が募るセンセイらの議員報酬と、“足るを知る・・・”老子の言葉が頭を過ぎる凍てつく寒さの一日です。


子どもたちの未来と「積極的平和主義」の危うさと・・・

2013年12月20日 | 日々思うこと

今年も残すところあと10日、今日は孫が通う田沢幼稚園の「リズム発表会」がきららホールであるので朝から出かけました。駐車場も観客席もいっぱいで、ステージにあふれんばかりの子どもたちの元気な歌声と踊りにしばし目を細めました。

年の瀬に来て暗いニュースが続きますが、今夜の「報道ステーション」に安倍総理が生出演、先の記者会見と同じく軽々しい言葉がポンポンと出てくるので不安がますます募ります。その一つが「積極的平和主義」で、その「積極的」の基本姿勢は軍備増強ですから、これでは近隣諸国との摩擦が解消されるはずもなく暗くなってしまいます。

そんなことで番組のチャンネルをまた金曜ロードショー、角川アニメ「おおかみこどもの雨と雪」に切り替えての気分転換です。こちらは細田守さん書き下ろしの原作で親と子の成長の感動物語で、舞台のモデルとして選んだ所は細田さんの生まれ故郷の富山県上市町、ポスターの背景は立山室堂とか・・・。


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ところで強引な国会運営が目立つ安倍政権ですが、19日の新潟日報社説「安全保障戦略・武力拡大よりも平和外交を」が光っており、最後に「首相は立ち止まって批判に耳を傾け、もう一度熟慮すべきだ。」とまとめていました。どの子らも未来の宝ですが、そのためにもう一度熟慮するには今しかないことを痛感する週末です。


政治腐敗の温床と万両の実

2013年12月19日 | 日々思うこと

昨夜9時からのNHKニュースウオッチでは、東京都の猪瀬知事の5千万円問題を取り上げ、続いて「田中角栄・没後20年の元秘書らが語る光と影」の特集でした。時が移っても政治と金をめぐる問題は変わることなく、ロッキード事件で政治生命を絶たれた田中角栄氏と同じく、猪瀬知事も就任一年にして辞職という道を辿りました。

そもそも金権政治がもっと問われなければならず、去る11月30日付け新潟日報11面「2012年政治資金収支報告」の切り抜き記事に目を通すと、自民党の政治団体資金は11月16日の衆院解散後に集中していたことが分かります。総額の3割超の5億3千万円が衆院選投開票日までの一ヶ月間に財界や業界団体から集められており、政権奪還を支えた構図が浮かび上がってきます。献金をすれば見返りを期待するのは当然で、その温床がある限り政治の腐敗はいつまでも続くことでしょう。


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我が家の庭には種から育てたお正月の縁起物の万両(マンリョウ・ヤブコウジ科)の鉢がいくつかあります。外に置いたままにしていると小鳥がやって来て実を食べられてしまいますが、見返りを求める政治献金と重ねてしまいます。そして今年の万両はどの鉢も実が少なく寂しげです。

ところで小1の孫の体調不良はノロウイルスではなかったものの、幼稚園に通う弟が明日に発表会を控えていることで、大事をとって一昨夕から“根小屋じじ”の家の方に移っての隔離作戦です。私以上の“マシンガントーク”で我が家はいつもより静まり返って、昨夜10時からのNHK「零戦~搭乗員たちが見つめた太平洋戦争~」も、いつの間にかうたた寝でした。


国も地方も、何ごとも「今でしょ!」

2013年12月17日 | 日々思うこと

今朝は上の孫が体調不良になって、日ごろ元気なだけにその苦しみが伝わってきます。ママが仕事を休んでかかりつけの小児科医院へ、私は歯科医院への治療や市内をあちこちと回っての落ち着かない一日です。このところ人と会うと健康のことや消費税の値上がり、そして「市広報で表彰されたのを見ましたよ」などが話題になります。

中でも市議会のCATV中継や糸魚川タイムスなどをしっかりと見ている市民らは、定例会「一般質問」に対して「春の選挙の公約はもう忘れたみたいで、この程度の質問のためにまた議員に?」、「今でしょ!、新幹線が開通するというのに街なかは閑散として・・・」、「会派が緊張感をなくしている仲良しクラブ・・・、期待はずれ!」など等、厳しい声も聞かれます。

また委員会のインターネット中継もなく、さらに上程されている議案が市HPに未掲載のこともあって市議会がよく見えず、議員に直接聞いて分かることが多いのも問題のようですね。来年度から値上げという下水道料金についても、委員会審査では議員からこれといった言及もなかったようで、何ごとも気が付けば“値上げラッシュ”で時すでに遅しです。


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ところで国も地方も「情報の共有化」が叫ばれていますが、その可視化が伴っておらず、市民感覚に寄り添った議会改革はまだまだ道半ばのようです。写真は今日の午後、姫川さくら堤辺りからの黒姫山の東面ですが山頂はガスに被われて見えません。気が付けば麓まで白くなって、その数を数えるとそろそろ根雪でしょうか。皆さまもどうぞ風邪などに気をつけてお過ごしくださいますよう。


カビ(A・オリゼ)と気取らないフツーの和食

2013年12月16日 | 食べもの・健康

昨日曜日は朝から強風の寒い一日で、夜のNHK大河ドラマ「八重の桜」は最終回とあって釘付けでした。会津で生まれ戊辰戦争から激動の明治を生き抜いた八重と、昨年6月の新潟市での「にいがた女(ひと)と男(ひと)フェスティバル」の講演会「新島八重の生涯に見る近代日本」の講師、同志社大学社会学部佐伯順子教授のお話しを重ねました。

続いてのNHKスペシャル「和食 千年の味のミステリー」は興味津々でした。世界無形文化遺産に登録された「和食」、その味を決める味噌・醤油・味りんなどの特有の“うまみ”は「アスペルギルス・オリゼ(日本麹カビ/A・オリゼ)」というカビによってもたらされていることを取り上げた国際共同制作の番組です。日本酒の製造もこのA・オリゼによるものですが、日本独特の食文化を育んできたカビ=A・オリゼが繁殖していくミクロの世界の映像化です。日本の食文化の奥深い世界を、サイエンスとヒストリーの両面から見つめた希に見る番組でした。


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今日は能生の「えほん」で少し早いクリスマスパーティーで、雨の中を急ぎましたが棚口辺りは雪が積もっており驚きました。恒例の集いはいつも一品持ち寄りで、食べきれないものはみんなで持ち帰ります。写真は醤油おこわや刺身こんにゃく、胡麻豆腐に伊達巻・ぜんまいの煮付けなど、みんな手づくりのものばかりの気どらないフツーの和食です。一番右は、帰り道に立ち寄ったスーパーで北海道産の筋子があったのでイクラの醤油漬けにしました。こちらも毎年この時期に家で作っているもので、筋子をバラバラにして醤油と味りん・酒に漬け込んでいますが、A・オリゼの世界を重ねる一日の終わりです。


“日本を取り戻した”安倍政権

2013年12月14日 | 日々思うこと

昨夜からの冷え込みで、いよいよ家の周りも白くなりました。今朝のNHK「週刊ニュース秒読み」のトップでは、マンデラ元大統領の追悼式を取り上げていました。アメリカからはオバマ大統領夫妻、クリントン元大統領一家やブッシュ前大統領、カーター元大統領の歴代4人の大統領が出席です。イギリスからはキャメロン首相やブラウン前首相、ブレア元首相で、フランスからはオランド大統領にサルコジ前大統領・・・。いずれもかつて植民地国家であったり、国内外で人種差別の問題と向き合ってきた国々で、韓国はパン・ギムン国連事務総長が参列しスピーチでした。

衆参国会の“ねじれ”を解消した安倍政権、特定秘密保護法の強行採決のみならず、原発再稼動や来春からの消費税アップや軽自動車税までも、一気に弱いものいじめの政策で民主党政権交代前の自民党に戻ってしまいました。防衛費では来年度から5年間の防衛費の総額などを定める中期防衛力整備計画により、民主党政権時代より4000億円増やして約23兆9700億円とし、さらに調達コストの削減などで約7000億円を捻出というので驚くばかりです。

 

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ところで特定秘密保護法は、今日が公布で一年以内には施行です。安倍首相は先日の記者会見で「国民と情報を共有しながら透明性を確保した上で進めることは言うまでもない。今後とも国民の懸念を払拭(ふっしょく)すべく、丁寧に説明をしていきたい。」と述べていましたが、もはや国民の“お願い”に聞く耳を持たぬようです。街中にベタベタ貼られている自民党ポスター「日本を取り戻す」は、政権奪回から一年で目標達成です。

写真はシーサイドパーク多目的広場に設置された“お願い”看板で、当初は西側の片面だけの記載で東側は真っ白でした。利用者の動線などを考えると東面も必要なことなのでその旨を管理担当へ伝えたところ、いつの間にか両面掲載になっていました。また一昨日の写真のポインセチアは管理不行き届きで、赤い葉っぱがパラパラと落ちて無残な姿になってしまいました。


マンデラ元大統領の追悼式と安倍政権の正体・・・

2013年12月12日 | 日々思うこと

アパルトヘイト撤廃に尽力し、1993年にノーベル平和賞を受賞した南アフリカのマンデラ元大統領(95)の追悼式が日本時間の10日午後7時から、強い雨の中を歌や音楽を交えて盛大に行われました。会場のスタジアムには世界91カ国の元首や首脳クラスが出席し、アメリカのオバマ大統領が各国の首脳の先陣を切って弔辞を述べ、「マンデラ元大統領は、世界中の何十億人の心を動かした歴史上の巨人である」と・・・。

追悼式には日本から皇太子と福田元首相が出席でしたが、安倍首相はマンデラ氏の偉大さがわからないのか、国際的にシェアすべき人道感覚に乏しいのか、その姿はなくマスコミの追求もありません。国会も閉会していながら、何でも銀座の高級中国料理店で石原伸晃国会議員らとの会食を優先のようで、日本の政治の貧しさを垣間見た思いです。

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特定秘密法案の強行採決で安倍内閣の支持率が急落しており、首相自ら「反省」を口にせざるをえない中で、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんは「強行成立は安倍政権の正体をあらわにしました。この日を決して忘れてはいけない。戦前のように政党を大政翼賛会に取り込んで、“戦争のできる国”へと進もうと・・・。安倍首相の次のねらいは集団的自衛権で、憲法解釈を変えることです」と言い切っています。

慶應義塾大学の金子勝教授も「この国は秘密保護法で民主主義を失い、コストが異常に高い原発を再稼動させて、行き場のない使用済み核燃料をどんどん積み上げようとする。今ほど、危機的状況はない。将来の世代に対して責任を果たさなければいけません。」と、本日の“つぶやき”でした。


特定秘密保護法の成立と近隣諸国

2013年12月11日 | 日々思うこと

今日は朝から穏やかな天気でしたが夕方頃から風も強くなり、明日は雪マークの予報です。日本海は大荒れで打ち寄せる波はテトラポットを超え、じ~っと見ていると何だか襲いかかる白い生き物のようです。

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ところで海の向こうの国は、日本の特定秘密保護法の成立をどう受け止めているのかふと気になりました。韓国の東亜日報は7日付けで「日本は『普通の国』に変わるための軌道に乗った。戦争や軍隊の保有を禁じた戦後体制から脱し、戦争ができる国をつくることだ」と解説です。中国の国営中央テレビも7日朝「軍事国家へ突き進むための強引な手法」と解説し、法案は多くの日本国民が反対している中で通ったと強調です。北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙(電子版)は7日、「日帝時代(植民地支配時代)のようにファッショ制度を樹立するものだ」と非難で、各国とも緊張感を高めていることが分かりました。

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麓まで白くなっていた黒姫山は、今日の暖かさでまた雪が消えました。シーサイドパーク多目的広場には今朝もグランドゴルフを楽しむ人たちが集まって、“戦争ができる国”を感じることもないのどかな光景です。知り合いの戦争体験者から「さあ明日から戦争ですということはなく、いつの間にか忍び寄ってくる」と・・・。そして気が付いたときには遅かったと語っていましたが、それなら歴史を逆行させぬようこれからが正念場で、法律の「廃止」が後世への責任であることを忘れずに生き抜きたいと思います。



「国民の命を守る」とは歴史から学ぶこと

2013年12月10日 | 日々思うこと

師走に入り早や10日、朝から荒れ模様の一日です。昨夕の臨時国会閉会後の安倍首相の聞くに堪えない記者会見、特定秘密保護法は「国民の生命と財産を守るためには、国家安全保障会議とあわせて一刻も早く制定することが必要だった」と・・・。「う~ん」、この法律の問題の本質が分かっていないこの人、その歴史認識をも疑ってしまいます。

本日の新潟日報コラム「日報抄」では、「戦中の1943年の富士山頂測候所の気象情報が軍事機密で登山者に気温ひとつ教えるだけで、測候所職員が罪に問われる時代であった。そして44年12月の東南海地震の被害すら機密にされ惨事は伏せられた。暗い歴史が刻まれた12月の暦にまたひとつ、うれしくない一行が書き加えられた。6日深夜に強行可決した特定秘密保護法である。気象情報もテロに悪用される可能があると言われかねない」と・・・。


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20数年ほど前に長野県松代大本営を見学する機会があり、保存会の元教師の説明を受けながら地下坑道跡を進み、「近代史をしっかりと学ぶように」と言われたことを思い出します。同じ頃に新潟市の故川上桂子さんに誘われて、弁護士らが主催する市民憲法講座があるというので出かけました。新潟大学法学部成島隆教授の3時間に及ぶ講義を聴講し私は“目からウロコ”・・・、先の戦争とその歴史認識が大きく変わり今日に至りました。

「食べもの通信」12月号は、“押しよせる食のグローバル化”の特集です。安全も食料確保も危機にさらされている中で、国民の命を企業に売り渡すTPP問題などを取り上げています。写真の左は毎年送られてくる「世界人口白書 2013」です。歴史に限らず学ぶことを怠った国民、その先にあるものは衆愚政治に他ならないことを痛感する昨今です。


米山とローズヒップと・・・

2013年12月09日 | 日々思うこと

昨日の寒さとは打って変わって今日は小春日和、と言っても12月のこの時期にはもうこの言葉は使わないかもしれませんね。明日は悪天候の予報なので急に昼過ぎに上越市まで行くことになりました。能生地域百川(ももかわ)辺りの国道から少し入った所で“十月桜”と思しき花がきれいに咲いていました。別名“冬桜”が師走に咲いているのは見間違えかもしれませんが、となるとあの薄ピンク色の花の木はなんでしょうか。

上越市に入ると少し白くなった米山(992.5m)のきれいな稜線が目に入ります。信号待ちで車窓からシャッターを押しましたが、今度は停車してしっかりと撮りたいものです。米山の頂上はピラミッド型で遠くからもよく目立ち、古くから海上交通の目印とされてきました。手前の白い煙突辺りは中部電力・東北電力火力発電所です。

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上越市内では急いで所用を済ませて、孫の下校時間もあり帰途は高速道を走ったので、百川の“十月桜”の確認することはできませんでした。次に通るときにはもう散っているかもしれません。明日は出入りの造園屋さんが庭の冬囲いに来ることになり、伐採される予定の畑のつるバラのローズヒップを夕方に急いで切り取って、お気に入りのアケビの古い籠に飾ってみました。

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ところで昨朝のNHK日曜討論、生出演の自民党石波幹事長といい、先の戦争から100年も経たぬというのに反省もなく、ここまで進んでしまった衆愚政治の情けなさと憤り・・・、今夜は書き込みエネルギーが減少です。