すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

万能細胞「STAP」の“女子力”と“原発推進力”と・・・

2014年01月31日 | 日々思うこと

NHK経営委員の長谷川三千子氏の「性別役割分担」と男女共同参画社会基本法への否定的な見解に呆れていたら、理化学研究所の新たな万能細胞「STAP」の成功というニュースに万感の拍手です。研究チームリーダーの小保方晴子(おぼかた はるこ)さんは何と30歳という若さで、研究室ではおばあちゃんから贈られたかっぽう着姿です。京都大学の山中教授の「iPS細胞」よりも簡単で安全と常識を覆す研究は、国際的にも高く評価され再生医療への期待が膨らむ日本の"女子力"の明るいニュースです。

本日の衆院予算委員会での参考人招致のNHK籾井会長、「私的なコメントで、取り消した」と言い訳に終始で、その姿勢に人間性をも疑いました。NHK経営委員は国会同意人事で、昨年就任した4人は安倍首相とは全員が親密な仲で思想的にも極めて近く、その一人の日本たばこ産業(株)顧問の本田勝彦氏は首相が小学生の頃の家庭教師だそうです。よくもまあこれだけ偏った考えの持ち主を集めたものだと、各方面から厳しい批判があっても不思議ではありません。ちなみにNHK会長には月額報酬と期末手当を合わせ、年間3092万円(2013年)の給料が支払われ退職金もあるので、このような人が公共放送の会長では受信料を払いたくないという人たちが増えることでしょう。


さらに衆院予算委員会での原発問題の質疑では、コスト面ばかりを強調する安倍首相でしたが、電力会社などでつくる電気事業連合会(電事連)は自民党議員らに原発の必要性や新増設を訴える文書を配っていたという朝日新聞のスクープに驚きました。エネルギー基本計画の閣議決定を前に、電力業界がこのように自らの利益を前面にする行動は、自民党議員への献金と無関係でないことだけは確かのようです。

また先日、原発再稼働を訴える甘利明経済再生大臣のパーティー券を電力各社が2006年以降、水面下で分担して購入していたという朝日新聞の報道は、NHKで取り上げられることはありませんでした。政治資金規正法上の報告義務がない20万円以下にして、法の抜け道を巧みに利用し資金源の表面化を防いでいたことなど、腐りきっている「経済優先・いのち軽視」の“原発推進力”には憤りの言葉しかありません。

そんな中で、庶民的な料理研究家の小林カツ代さん(76)の訃報です。家事育児の負担が多い女性たちを応援し「働く女性のキッチンライフ」などの著書や、男性の家事能力と自立へのアドバイスも行ってこられた気どらない笑顔の方でした。大阪生まれで「平和を守る。戦争には断固反対をする。そのためには憲法9条を守る」と言い続けていたことを知り、簡単で手抜きをしない美味しいお料理とともにますます好きになりました。今、女性の社会進出を否定するネガティブな人たちが多い中で、筋を通しながら社会でがんばってこられた小林カツ代さんや理研の“女子力”を誇りに思う睦月1月の終わりです。


公共放送の中立性が問われるNHK経営委員らの発言

2014年01月29日 | 日々思うこと

一昨日の夜、25日のNHKの籾井勝人(もみい かつと)会長の「放送法を順守・・・」などと何度も言いながらの就任会見を視聴し呆れてしまいました。この人は放送法を分かって就任したのか、従軍慰安婦問題や竹島(島根県隠岐の島町)などの領土問題への歴史認識、さらに秘密保護法についてはまるで政府安倍政権の代弁者であるかのような発言で驚いてしまいました。この籾井新会長の会見に菅官房長官は、政府見解に合致していると言い出すので各方面へ波紋が広がっています。

また昨日、NHK経営委員で埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏が、女性の社会進出が出生率を低下させたとし、男女共同参画社会基本法などを批判するコラムを産経新聞に寄せていたことを知りました。「性別役割分担」は哺乳動物の一員である人間にとってきわめて自然などと、1月6日に掲載されたコラムで、日本の少子化問題の解決策として女性が家で子を産み育て男性が妻と子を養うのが合理的と主張。女性に社会進出を促す男女雇用機会均等法の思想は個人の生き方への干渉だと批判し、政府に対し「誤りを反省して方向を転ずべき」と求めています。こちらもかなりの問題で、安倍首相を支援し憲法改正を主張する保守派の論客だけに、復古主義的な反フェミニズムは世界の物笑いになりかねません。

そういえば経営委員で安倍首相と親交がある作家の百田尚樹(ひゃくた なおき)氏はサプライズ就任当時、NHKは国営放送だと言い撤回していたことがありましたが、今度は都知事選告示を前に自らのツイッターに「私が東京都民だったなら、田母神氏に投票する」と書き込んだことも問題視されています。

NHKは視聴者の受信料により成り立つ公共放送で、国営放送ではありません。放送法では特に政府からの干渉を受けることなく自主的に達成できるよう基本事項を定め、放送が健全な民主主義の発達に資するようにと明記されております。これまでも批判の多いNHK経営委員(定数12)の“お友だち人事”ですが、今回の新会長ら経営委員らの一連の発言で公共放送の中立性が損なわれ、視聴者の信頼を崩している危うさが伝わってきます。


2014

日は穏やかな天気で午前中から上越市へ・・・、3時までに急いで帰宅して学校から帰った孫と一緒にみかんジャムに初挑戦です。無農薬ノーワックスみかん10個丸ごとで、糖度が高いのでお砂糖は控えめにして大小の瓶3個に・・・、お味の方はちょっぴりほろ苦いものの夏みかんのママーレードよりは美味に出来上がりました。ところが初挑戦のため少し
時間がかかりすぎて、宿題などが手抜きになってしまいママに叱られる孫を横目に私はほろ苦い思いの終日です。


「護憲の像」と"三ケ日みかん"と・・・

2014年01月27日 | 日々思うこと

昨日は文章が多すぎたので写真を省略でしたが、フォーラム会場の中野区勤労福祉会館は研究会でよく利用している築30年程のレンガ風の素敵な建物です。管理が行き届き、正面入り口近くの「護憲の像・母と子の平和」と刻まれたブロンズ像がいつも目に入ります。

2014

ところでフォーラム閉会の挨拶では、先ず先生方へのお礼とそのお話しに触れ、「野口先生からは、がんを予防する食生活の提言をいただき・・・」、「王先生から"生きる意味"を次世代に伝えきっていないというお話しに私も衝撃を受けました。」などと・・・。そして最後に大島先生の麦っ子畑保育園の保護者向け"こむぎ通信"(12月号会報)に、94歳で亡くなったやなせたかしさんのことと、アンパンマンマーチのことが書かれてあったので「♪なんのために生まれ なにをして生きるのか」と王先生の"生きる意味"とを重ねましたと・・・。そして心と身体と社会の健康をめざして月刊「食べもの通信」を発行してゆくことへのご支援のお願いを述べて閉めました。

今朝は昨日の寒さとは打って変わってお日様も顔を出し、愛犬との散歩は須沢海岸です。親不知方面を見渡せば、金曜日から二日続きの暖かさで雪の勝山もすっかり山肌が見えています。


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昼どきのNHK「ひるブラ」では、静岡県浜松市の三ヶ日(みっかび)地区の日本最大級のみかんの選果場を取り上げ、ハイテク光センサーで甘さや個性を一瞬にして見抜いている様子などを紹介です。実は研究会のお仲間のKさんも浜松市で青島みかんを自然栽培ですが、"三ヶ日みかん"がブランドみかんであることを教えてもらいました。そういえば年暮れに市内のスーパーイチコで、その"三ケ日みかん"が7キロ入り3,800円で入り口近くに置いてあり、こんな高いみかんを購入する人がいるのかなあと眺めていたらいつの間にか売り切れているので驚きました。さらに楽天のネット価格ではそれを上回り、魚沼産コシヒカリ並みのお値段でビックリでしたが、お昼の番組を見てなるほどと納得・・・、でも「ここまでしなくとも・・・」と正直な感想です。

Kさんから送られてくる青島みかんは消費者へ直接届けているお手ごろ価格で、今日もアンパンマンのように真っ赤なホッペで学校から帰った孫はペロリで、私はその皮を捨てずにせっせと乾燥して活用です。過食ががんの一因であればその食べ方も問題で、持てる情報と知識とで子や孫たちへしっかりと伝えてゆかねばと再認識するこの頃です。


「がん再発予防の食事&生活術」出版記念フォーラム

2014年01月26日 | 日々思うこと

昨25日は早朝に上京で、新しい橋上駅舎からの乗車は初めてです。今までとは違いエレベーターが設置され、高齢者や身体の不自由な人たちに喜ばれ、そういう私も助かりました。また越後湯沢駅での乗り換えも、来年4月の北陸新幹線開通までで東京がより近くになります。その東京駅は相変わらずの混雑で、この人たちのどれだけが東京都民なのかなあと都知事選を考えながら、「がん再発予防の食事&生活術」出版記念フォーラムの会場へと向かいました。http://www.tabemonotuushin.co.jp/


1時からの基調講演は今回の本書監修者で研究会顧問の野口節子さん(元国立がん研究センター中央病院・栄養管理室長)で、その豊富な経験からがん予防の食事と生活術を丁寧にお話しくださいました。続いては、64年東京女子医大を卒業後、65年に日本医師国家試験に最年少で合格された王 瑞雲(おう ずいうん)医師で、米国と日本の診療所を行き来きしながら東洋医学を中心とする医療展開の興味深いお話しでした。最後は大島貴美子さん(麦っ子保育園園長)で、ご自身の乳がん体験から手術後の抗がん剤治療に疑問を感じて一切の化学療法を中止し、食事や温灸、気功など取り入れ健康を取り戻した体験談でした。

充実した出版記念フォーラムはあっという間に終了し、閉会の挨拶は研究会副会長ということで私が担当で、新幹線の車中でもいろいろと考えていたのですが3人の先生方のお話しを聞いてその内容を変えて臨みました。これが好評(?)のようでホッと一息・・・、会場で上越市高田と長岡市出身という2人の方から声をかけられ、地方出身の都民が多いことに改めて驚きでした。

フォーラム終了後の茶話会では3人の先生を囲んでの有意義なひと時で、続いて研究会役員らとの三次会ではしばし楽しい雑談です。静岡でみかん自然栽培をしているKさんは、前日の金曜日に上京して"官邸デモ"に参加をしたそうで、私にはそんな行動を考える余裕がなかったことを悔やみました。そんなことで最終の新幹線で帰途に着きましたが、深夜近くの気温が10度を超える暖かさで、街なかの雪はすっかりと消えていました。

そして日曜日の今日は朝から冷たい雨で、気温も一気に下がって昨日とは10度以上の温度差で、孫たちはシーサイドバレースキー場へ・・・。こちらの方は雪が降っていたそうで、明日からまた一週間のスタートです。


都知事選告示と映画「100,000年後の安全」

2014年01月23日 | 日々思うこと

今日は首都東京のリーダーを決める都知事選の告示で16人が立候補です。東京都は電力の最大の消費地であり東京電力の大株主ですが、原発ゼロか再稼働かの知事の判断は安倍政権のエネルギー政策に大きな影響を与え、日本の将来を決める選挙と言っても過言ではないようです。

細川氏の「経済成長至上主義ではやっていけない。腹7分目で豊かさを感じられる政治社会へのパラダイム転換が求められている。原発はひとたび事故が起こったら国の存亡にかかわる大事故になる。エネルギー多消費型の社会を大転換しなければならない」と言う主張がどれだけの有権者の心を掴むでしょうか。また民主党の支持母体の注目の連合東京は舛添氏支援を決め、細川氏とは原発政策では相いれなかったということで驚いている人たちも多いようですね。連合東京の大野博会長が東電労組出身ということもあったのか、せめて自主投票でもよかったのでは・・・。

ところで小泉元首相がフィンランドの最終処理場「オンカロ」を視察し、「脱原発」に転換するきっかけとなったということは何度か書き込んでいますが、そのオンカロを描いた映画『100,000年後の安全』(日本語吹き替え版・約80分))が昨日から無料配信されています。今、イデオロギーを超えて原子力発電所をどうすればよいのか、次世代のためにも考えねばならない貴重な映画です。ネット配信期間は2月10日(月)正午まで。  

2014

二十四節気の一つの冬至が過ぎて早や一ヶ月・・・、日が少し長くなったようで今日は朝から風もなく穏やかで、日没直前に姫川桜堤付近から真っ白な頚城連山を撮りました。大寒から立春までのこの時期が一番寒いといわれますが、明日は3月末の暖かさという嬉しい予報です。


地方首長選挙と"花まるみかん"

2014年01月21日 | 日々思うこと

19日投開票の沖縄県名護市長選挙、稲嶺進氏は前回よりも票を伸ばしての当選で、万歳の映像に稲嶺氏のすぐ後ろに糸数慶子参院議員の姿もあり、遠くて近い沖縄に嬉しさが増してきました。ところが稲嶺再選を受けての自民党幹部や仲井真知事のコメントは見苦しいもので、沖縄には民意というものが存在しないのかと首を傾げてしまいました。そして本日、沖縄防衛局は名護市辺野古への米軍基地移設の施設設計などで、受注業者を募る入札を一般に公告したというニュースに、「500億円復興基金」がダメなら今度は"力づく"という構図の政府姿勢に憤りを感じてしまいます。

また同日に福島県南相馬市長選で再選を果たした桜井勝延氏が20日、「脱原発で人に優しい町づくりを実現し、世界に発信したい。南相馬で生き続け、復興することには価値がある」と述べていました。さらに東京都知事選について、「福島を復興させる観点からも脱原発の都政は重要。実現のため候補者を一本化するよう働き掛けていきたい」と、南相馬市からの嬉しいニュースです。


2014

家庭栄養研究会の役員のお仲間が静岡県内で栽培する青島みかんが年暮れに届きました。無農薬・無肥料で除草剤も一切使用しない自然栽培のもので甘みが深く、無選別10キロ入り箱で届きます。小ぶりのものは輪切りにしてレモンの搾り器で絞って時どき飲んでいますが、孫たちは「花まるみかんだ」と言っています。「どうして花まるみかん?」と聞くと、給食でもこのように輪切りで出されて「花まるみかん」と言っているそうで、なるほど・・・。

そんなことで名護市長選も南相馬市長選も"花まる印"、続くは都知事選ですが、メディアも一緒になったネガティブキャンペーンに「脱原発」の細川氏は苦しい状況のようです。原発推進の人たちはこの先"トイレなきマンション"をどれだけ作れば気がすむのでしょうか、その答えもしっかりと聞きたいものです。

 


甦った桜の幹とモラルハザードの東京電力

2014年01月19日 | 日々思うこと

今日は朝から気温1度前後の寒さの中を、上の孫は青海ジュニアスキー教室で栂池スキー場へ、娘家族も一緒に(別行動)出かけました。スキーのまったくできない私といえば、昨年の断舎離で家中のかなりの物を処分したものの“もったいない”が付きまとい、年明けの今も少しづつ整理整頓です。

写真は昨年5月に伐採された畑の桜の幹の一部で作った花台です。何かに活用したいと車庫で乾燥させて、台所のリフォームが一段落をしてから“我が家のホームドクター”の大工さんにお願いしてあったのものです。年暮れの30日にやっと持ってきてくださった高さ35センチのシンプルすぎる花台ですが、玄関にドンと収まっていずれは腰掛けにも利用できるのではと・・・。そのうち私も両親が遺した工具を使えるようにがんばって、いろんな木工にチャレンジしたいと夢を膨らませています。


2014


ところで本日の新潟日報1面、東電 値上げなしもの大きな見出しで、柏崎再稼動「人質にせず」に驚きました。去る16日の新潟県泉田知事と東京電力広瀬社長との会談では電気料金値上げを“脅し”としているようで、「再建計画」を説明された泉田知事は「モラルハザード(倫理観の欠如)の計画で、安全性について会社が変わったとは受け止められない」とピシャリでしたが全くその通りです。その後、18日に広瀬社長は共同通信のインタビューに「再稼動が遅れたとしても、2014年度は値上げしない」と応えたようです。福島原発事故の収束もできない中で、東電株主や金融機関の責任や企業努力が問われない再建計画、収益を上げるための柏崎刈羽原発再稼動に急ぐいのち軽視の会社の根幹には呆れるばかりです。


また都知事選に向けて自民党は「五輪返上・脱原発・佐川問題」の3点セットに照準で対立候補の攻撃を激化です。ネガティブキャンペーンに走るのは危機感の裏返しと新聞は報じていましたが、都民はどのように判断するでしょうか。『原発ホワイトアウト』を読み終えて、原発事故で一番大きなリスクを被るのは原発立地県の住民で都民ではありませんが、国の存亡に関わるいのちの問題として捉えてゆきたいものです。

※コメント欄にもたくさんの声が寄せられていますが、私への質問などは個人メールでお答えしていますのでアドレスを明記くださいますよう。


“虫が知らせる”こと・・・

2014年01月17日 | 日々思うこと

15日に上京するはずでしたが天候などを理由に迷いながらの取りやめで、13日夕方に切符をキャンセル・・・。ところが15日になって出版記念フォーラムの日時が何と25日であることが分かり、カン違いもいいとこでビックリ仰天です。もしそのまま上京し、会場の勤労福祉会館へ出向いていたら大変なことになっていたはずで、娘から「虫が知らせるってこのことだねえ」と・・・。子どもたちがまだ幼い頃から“ドジママ”と言われてきましたが、オッチョコチョイは年を重ねても変わることがないようです。

 

その出版記念フォーラムとは昨年11月18日にもアップした「がん再発予防の食事&生活術」」(1200円+税)で、本書を市民図書館へ寄贈しました。「食べもの通信」1月号は、“日本の伝統食材・コンブの魅力”特集で、危ない電磁波「携帯電話で乳がんを発症」も取り上げています。


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続いての“虫の知らせ”は、昨日の昼過ぎに晴れ間を見て能生方面へと車を走らせ、時間がないので「農家キッチン ひだまり」まで行って戻りました。帰りはいつも通る道ではない知り合いのYさん宅の前を・・・、いつもお留守のはずが何台かの車が停まっているので不思議に思いながら帰途に着きました。

 
そして今朝の新聞でYさんの訃報を知り、“虫が知らせる”とはこのことと驚きました。Yさんは旧能生町町議を3期務められ、実直で面倒見がよく時には周囲から疎まれていましたが、合併前の1市2町広域行政組合などでご一緒に仕事をさせていただいた方でした。近年は能生を離れて長野県の施設で過ごされ、年賀状が届いたばかりでしたが、今日はお別れのお通夜に出かける悲しく寒い夜です。


“脱原発タッグ”と雪の中のバラ二輪

2014年01月15日 | 日々思うこと

昨夜から氷点下の冷え込で今朝は道路もバリバリ・・・、犬も私も滑って転びそうなこの冬一番の厳しい寒さです。今日は研究会の出版記念フォーラムで上京の予定でしたが、天候などのことも考え取りやめることにし一昨日の夕方、新しい橋上駅まで出かけてのキャンセルです。三連休の最後の日というのに駅舎は閑散として、隣接するヒスイ王国館もひっそりと寂しい限りでした。ヒスイ王国館1階の隅にあるコインロッカーの色とりどりの扉のにぎやかさで救われる思いでした。これは市内の観光名所などの写真を扉に貼ったもので、利用者は何番目と記憶せずとも「相馬御風さんのとこ」などと憶えておけたりと、このようなコインロッカーが市内各所に設置されたら楽しいですね、

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ところで都知事選、昨日午後の細川・小泉会談直後の記者会見は5分程でしたが生中継を視聴です。この“脱原発タッグ”に早くも自民党を中心とし「都知事選は脱原発だけが争点ではない」と厳しい批判で、共産・社民党が支持する宇都宮氏までもが「20年前には原発推進の人だった・・・」と言い出すので呆れてしまいました。細川氏は還暦の時に政界を引退して陶芸家などの道を進んでいましたが、東日本大震災を機に脱原発へと考えが変わったと、NHKの国谷キャスターのインタビーに答えている映像を数日前に見聞きしました。

都内に原発が1基もなくとも原発の恩恵を一番受けている東京都、20年前の佐川急便からの1億円を持ち出しての足の引っ張り合いや共倒れに首都の未来があるのでしょうか。細川氏は東北の被災地を訪れ、横浜国立大学宮脇昭名誉教授の指導で瓦礫で防波堤を造る「森の長城プロジェクト」の理事長を務めるなどの活動を続けていますが、東京都の明るい未来は日本の未来をも切り開いてゆくことでしょう。


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写真は昨朝の真冬の雪の中で残るご近所の畑のバラの花で、ふと細川・小泉氏の年齢をものともせずにがんばるお二人の姿を重ね合わせてシャッターを押しました。
※11日付け『原発ホワイトアウト』本書の写真では帯の右側が読み取れませんが、元大阪地検特捜部検事の田中森一氏が「私は『闇社会の守護神』などと呼ばれたが、本書が明かす日本の裏支配者の正体は、全く知らなかった・・・。著者の勇気を讃えたい」と・・・。


他人事ではない小説「原発ホワイトアウト」

2014年01月13日 | 日々思うこと

都知事選に立候補を決断した細川元首相(75)の年齢に、激務の知事職をこなせるかと厳しく指摘する人たちが多いようです。そんな中で、2020年東京五輪・パラリンピックを運営する大会組織委員会の会長に森喜朗元首相(76)の就任が内定、また現在衆院議員で元都知事の石原慎太郎氏(81)、こちらの方々は問題にならないのかと首を傾げてしまいます。都知事選の争点が「脱原発」に集中することへの警戒感が自民党を中心にさらに強まってくることでしょう。

正月6日に締め切りられた「エネルギー基本計画」へのパブリックコメントに約1万9000件の意見が寄せられたそうで、閣議決定が2月以降に大幅延期になりそうです。 延期の本当の理由はおそらく都知事選への影響を考えたようですが、「エネルギー基本計画」の問題を“可視化”させるために署名は延期されますのでご協力お願いいたします。 第三次締切:1月20日(月)朝10時
 http://chn.ge/1cgNWQP

ところで『原発ホワイトアウト』の続きですが、初版の3ヵ月後には10刷の18万部を突破ですからスゴイですね。小説の中段辺りから新崎原子力発電所(柏崎刈羽原発)を舞台に、伊豆田清彦知事(新潟県知事)を「どうやって、この知事に毒を盛るか・・・」の第7章「嵌められた知事」はあまりにもリアルです。300ページを超える本書をここでまとめるのは困難ですが、第14章「エネルギー基本計画の罠」では「国の政治は、その国の民度を超えられない。こうしたことが当たり前のように行われていることを許している国民の民度は、その程度のものなのである」と、国家公務員1種試験合格の著者の本音が伝わってきます。

ちなみにこんな展開の目次です。

第1章 選挙の深奥部  第2章 幹事長の予行演習  第3章 フクシマの死  第4章 落選議員回り  第5章 官僚と大衆  第6章 ハニー・トラップ  第7章 嵌められた知事  第8章 商工族のドン  第9章 盗聴  第10章 謎の新聞記事   11章 総理と検事総長  第12章 スクープの裏側  第13章 日本電力連盟広報部  第14章 エネルギー基本計画の罠  第15章 デモ崩し  第16章 知事逮捕  第17章 再稼働  第18章 国家公務員法違反  終章 爆弾低気圧

『原発ホワイトアウト』は勿論ハッピーエンドではありません。真冬の新崎原子力発電所は大変なことになってメルトダウン!?・・・。「新崎原発周辺10キロ圏内の住民はもちろんのこと、新崎県のほぼ全域の住民が、県から退避しようとパニックになっていた。」、そして小説の最後は「日本には、原発をメルトダウンに至らせる1000本以上の送電塔が、無防備のまま残されるのだ。」で終わりです。

本書の帯は、現役キャリア官僚のリアル告発ノベル!「政財官の融合体・・・日本の裏支配者の正体を教えよう」、日本を貪り食らうモンスター・システム!!


都知事選と「脱原発」政策

2014年01月11日 | 日々思うこと

23日告示の都知事選、人気投票化の中で知名度抜群といわれる舛添元厚生労働相が出馬表明で「無所属で立候補」と言いながら自民党が推薦というのでアレッツと思いました。確か舛添氏は自民党の政権転落後に、党を猛批判して離党したある意味では“裏切り者”で除名処分・・・、都知事選となると選挙の構図がずいぶんと変わってくるようです。

細川元首相が「脱原発」を掲げ立候補を決断したことで、圧倒的に優位と見られてきた舛添氏ですが、その構図が一変する可能性が出てきました。細川氏に「脱原発」を提唱する小泉元首相が支援の場合には、元首相連合が台風の目となる可能性ありとメディアは一段と騒がしくなってきました。そんな中で昨日の甘利経済財政担当大臣の記者会見、細川元首相の出馬について感想を求められると「殿、ご乱心」と不愉快なる発言で、「安定的で安全なエネルギーの供給を確保することが政治の責務だ」と強調です。さらに「エネルギー政策は国策として国民益を考えながら取り組んでいかなければならない、都知事選での原発の争点化は適切ではない」と述べていました。

さらに
自民党の石破茂幹事長も「原発政策は一義的には国政の課題だ」と指摘しており、東京都内に原発があるわけでもなく本来は都知事選の争点にはなりえないと言わんばかりです。となると電力消費が一番東京都に集中する、その都知事選はエネルギー政策にノータッチでよいのか、2020年東京五輪に向けて“業界の壁”を超える世界一のスマートシティを目指す公約があってもよいのではないでしょうか。 

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ところで若杉 冽(わかすぎ れつ)著の小説『原発ホワイトアウト』、まだ半分ほどですがよくぞここまで調べて書き上げたと言う感想です。著者は東京大学法学部卒業で霞ヶ関の省庁に勤務とあって、昨年9月初版からつまらぬ“犯人探し”のようですが本書はとにかく面白いです。続きはまた後日に・・・。


シリーズ「再考 原子力 新潟からの告発」と雪割草

2014年01月09日 | 日々思うこと

今日は昼過ぎから気温がどんどん下がって、孫が下校する頃に雨は小雪に変わり夜には氷点下の今季一番の寒さです。毎朝、小学生は集団登校で下校時はばらばらですが、ボランティアの地区パトロールの人たちが引率してくださるので安心です。近年、あらゆる分野で「安心・安全」が頻繁に使われていますが、何事もその通りと受け止める訳にはいきません。

その一例が元日からスタートした新潟日報1面シリーズ「再考 原子力 新潟からの告発」です。昨日、7回目をもって第一部が終わりましたが、どの回も読み応えのある内容で、特に1回目のNUMO(原子力発電環境整備機構)による関川村の高レベル放射性廃棄物処分地の選定についは、新潟日報社のスクープで各地に大きな衝撃をあたえたことでしょう。最終回では「核のごみ」の行方が定まらない中で、高レベル放射性廃棄物の最終処分地が決まるまでの「暫定保管論」を取り上げ、「再稼動問題は原発の安全性だけにとどまらず、動かすことに伴う使用済み核燃料の処分問題と不可分と言える。・・・・・福島事故を踏まえれば、核のごみの後始末を先送りしたままの再稼動は本末転倒だ。」とまとめ挙げ、「原子力は安心・安全ではない」ことがしっかりと伝わる新潟からの告発でした。


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写真は「天神梅」という雪割草で、昨春に地元の山野草展示会で求めたもので、夏越しに気をつけながら年暮れに室内へ取り込んだら早くもきれいな薄ピンクの花を咲かせました。雪割草はH20年に「新潟県の草花」に指定され、長岡市の国営越後丘陵公園HPでもたくさんの種類を観ることができます。
http://echigo-park.jp/guide/flower/hepatica/


首相の年頭記者会見と小説「原発ホワイトアウト」

2014年01月07日 | 日々思うこと

朝から風もなく海上には少しの雲が浮かぶものの、山方面は雲一つない青空の一日です。小学生の孫は冬休みに入ってからスキー場のある根小屋の“じじの家”で過ごし連日スキーを楽しんで、明日からいよいよ3学期のスタートです。そんなことでノンビリできるのも今日までとあって、午前中に今年初めて上越市まで高速道を走り、孫と娘と久しぶりにランチなどを楽しみました。

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帰途は眩しい太陽に向かってビロードのような静かな海を見ながら走り、途中の姫川さくら堤周辺で夕日に照らされる雨飾山と駒ケ岳を撮りました。家に着く頃には太陽も沈みかけ辺りが薄暗くなって黒姫山の上空に飛行機雲を見つけ、真冬のこの時期には珍しく穏やかな一日でした。

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今年一年、平穏でありますようにと誰もが願うことでしょうが、昨日の安倍首相の伊勢市での年頭記者会見を見聞きするにつけ不安が募ってしまいます。集団的自衛権の行使に向けて憲法解釈変更や改正への論議を加速させるべきとの表明は、国の行く末に大きな影響を与え中国韓国との摩擦をさらに強めてゆくことでしょう。また原発の新増設には否定的だったものの、原子力規制委員会を持ち出し「世界最高水準の新しい安全基準が策定された」と、再稼動に意欲的な姿勢には注視せねばなりません。

ところで今話題の若杉 冽(わかすぎ れつ)著の小説『原発ホワイトアウト』(講談社)、「再稼働が着々と進む原発・・・、しかし日本の原発には国民が知らされていない致命的な欠陥があった!この事実を知らせようと動き始めた著者に迫り来る、尾行、嫌がらせ、脅迫・・・包囲網をかいくぐって国民に原発の危険性を知らせるには、ノンフィクション・ノベルを書くしかなかった!」と、キャリア官僚による刺激的な告発内容で、やっぱり読んでおこうと今頃になっての正月七日です。

 


世代を超えるアンパンマンと黄梅の花

2014年01月05日 | 日々思うこと

正月も早や5日、どんよりとした曇り空ですが孫たちはシーサイドバレースキー場で楽しんでいるようで、私はせっせと賀状に向き合っています。届くその数も年々少なくなっていますが、年齢を考えるとしかたがありません。その一枚に中学3年生の担任だった恩師からの賀状が心に残りました。

「敗戦前の日本を思わせる悪法が次々と成立しています。私たち教師が教科の枠を超えて“戦争”を生徒たちに語ってこなかった“ツケ”が今、回ってきたのだと悔やんでいます」と・・・。

3年ほど前に50年ぶりに再会をしたS先生は都内に在住し、すでに80歳を過ぎていますが手書きのきれいな文字は昔のままで、賀状から政治を直視していることが伝わってきました。

元旦から黄梅(オウバイ)のつぼみがほころび出し、細い枝に次々と黄色い花を咲かせています。春になったらしっかりと剪定をして、父が大切にしていた大き目の鉢に植え替えることにします。Mさん、どうもありがとうございました。

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今夜のNHKスペシャルは「みんなの夢まもるため~やなせたかし “アンパンマン人生”~」でした。世代を超えて大人気のアンパンマンは子どもたちだけではなく大人たちの心を打ち、東日本大震災の際にはその主題歌にリクエストが殺到したそうです。また震災当時92歳だったやなせさんは、まだ自分に何かができるのではと被災地にアンパンマンの大きなポスターを届けていたことを知りました。やなせさん作詞のアンパンマンのテーマソングは「♪なんのために生まれて なにをして生きるのか」「♪そうだうれしいんだ生きるよろこび たとえ胸の傷が痛んでも」と、人生哲学が込められており新しい年を生きる力となる番組でした。


次世代エネルギーと安全神話に決別を・・・

2014年01月03日 | 日々思うこと

朝から眩しいほどの日差しの穏やかな正月3日目です。昨日から泊りがけで上越市からやって来た娘家族ですが、5ヶ月になった孫は初めて見る我が家の繭玉飾りに目を凝らしています。昔の繭玉は搗き立てのお餅を丸めて枝にくっ付けていましたので枝もそれなりに太くしっかりとしていましたが、近年はお餅に変わって市販の色どりの丸い玉に変わったので小ぶりの枝になりました。
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今朝の散歩は久しぶりにシーサイドパーク周辺へ・・・、風は冷たいものの日本海は穏やかでつい先日の荒れ狂う高波がウソのようです。愛犬リミは私がリードを松の木に固定すると写真を撮ることを理解しているようで、沖に白い船を見つけながらの今日はカメラ目線です。

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年暮れから暗いニュースの中で明るい展望の一つ、民間企業が太陽光発電など再生可能エネルギーの普及に舵を切っていることです。素材メーカー各社は部屋の壁や窓などにも設置できる薄くて軽いフィルム状の太陽電池の開発を本格化させています。この次世代の太陽電池は安いコストで大量生産するのが難しく普及には時間がかかるとみられていましたが、大手化学メーカーの積水化学工業が量産できる技術を開発したことが伝わってきました。
また三菱化学も裏側が透けて見える、より薄いフィルム状の電池を開発し、東レも耐久性を10年程度にまで高めた電池の開発に成功しており、政治がダメでも民間企業が次世代エネルギーに向けてがんばっているので嬉しいニュースの一つです。

そんなことで3日付け新潟日報、「ことしもまた、異郷で新年を迎えざるを得なかった人たちの心境はいかばかりだろう。」で書き出しの社説『2014 原発政策 過去の安全神話に決別を』に、東京電力柏崎刈羽原発を身近にする県民として新聞社の良識を嬉しく熟読しました。