すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

地殻変動と原発再稼動への不穏な動き

2015年05月30日 | 日々思うこと

土曜夜9時からのNHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像 豊かさを求めて」に間に合うよう、急いでお風呂から上がると画面は地震速報なのでビックリです。震源地は小笠原諸島西方沖で地震の規模(マグニチュード)は8.5と推定で、関東地方など広い範囲で揺れを観測したと報じています。29日の鹿児島県の口永良部島の噴火といい、このところ頻繁に起こる地震に日本列島周辺の地殻はどうなっているのかと案じてしまいます。

国内の原発はすべて停止中とはいえ核燃料があり地震が起こる度に案じてしまいますが、それでも政府と原子力規制委員会と電力会社の原発再稼動への強かな執着には驚くばかりです。その一つが新潟日報の月刊「CARREL(キャレル)」の最新号で、オープンガーデンを楽しむ特集に目を通してゆくと驚くページに出会いました。

「一年間の電力消費量はどのくらいなの?発電のための燃料費が増加しているってホント?」の4ページに及ぶイラスト入りで、“ちょっと知りたい もっと知りたい”Q&Aの内容です。「再生可能エネルギーはどうなっているの?」では「 火力発電をするための燃料費は、原子力発電の停止前よりどのくらい増えているのですか?」に「 火力発電による代替としての燃料費は、2014年では3.7兆円増加していると経済産業省では試算しています。1日当たりに換算すると100億円増加になります」と最後を締めくっているではありませんか。 

この編集スタイルについて日報社へ意見を届けようと思っていたら何と東京電力の広告ページで、これではクレームのつけようがありません。見開き2頁の掲載料はかなり高額であることは確かですが、それにしても「CARREL」は女性たちに人気の生活情報誌だけ、原子力エネルギーに疑問を抱かない読者に「なるほど」と再稼動を思い込ませる東京電力の不穏な動きに、福島原発事故による被災者への賠償や事故検証はどうなっているのかと叫びたい気持ちになりました。

叫びたいといえば、28日の衆院特別委員会での民主党の辻元清美議員で、安全保障関連法案への熱き思いが伝わってきました。辻元議員の機雷掃海で日本がテロに狙われ、自衛隊にも死傷者が出るリスクが高まるのではないかとの質問に、安倍首相が「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし審議が一時中断しましたが、メディアは“つまびらかに”伝えないので首を傾げてしまいました。

「国民の皆さまに丁寧に説明し理解をしていただく」と何度も繰り返す首相ですが、この人が言う「国民の皆さま」とは自民党支持者だけなのでしょうか。野党女性議員の質問とはいえ人を見下した首相の人間性に、地殻変動とともにますますの危うさが伝わってしまいます。

写真は近くの市道沿いのハマナスで、年々花が少なくなって今では群生を見ることがなくなってしまいました。これは管理不足によるところが大で、野放しでも花をいっぱい咲かせるオオキンケイギクとは大違いで、雑草の中の深紅のハマナスが愛おしい昨今です。


後出しジャンケンの安倍首相とオオキンケイギク

2015年05月28日 | 日々思うこと

連日の好天続きは7月並みの暑さで植物たちもバテ気味で、31日までは雨が降らないようなので水やりも一仕事です。この3日間は外仕事もキリがないので、衆院本会議から衆院平和安全法制特別委員会の審議中継をできるだけ視聴するように心がけてきました。ニュース番組でもその概要を知ることができますが、TV各局でその伝え方もマチマチですから、こと安全保障関連法案だけに注視です。

マチマチといえば、他国領域での自衛隊の武力行使をめぐる首相と中谷防衛大臣との発言の食い違いも気になっていましたが、27日の衆院特別委員会で安倍首相は、集団的自衛権を行使する場合も「武力行使の新3要件」を満たせば専守防衛に該当し、他国の領域で行使することもありうると明言です。自衛隊員のリスクについて「国民の命と平和な暮らしを守り抜くため、自衛隊員に負ってもらうものだ」とこちらも軌道修正で、まるで後出しジャンケンのように思えてなりません。

そんな中で昨夜の報道ステーションで古舘キャスターも、安倍首相の答弁を「後出しジャンケンのよう・・・」と言っておりました。そして今日の首相は「武器使用と武力行使とは違う」など、聴けば聞くほどよく分からず理解ができません。さらに首相は何と「この国会中継を聞いている方は理解してほしい」と、日中の時間帯にどれだけの国民が聞いているとでも思っているのか、現実から遊離した言葉でした。

ところで特定外来生物に指定されているオオキンケイギク、今年も国道沿いだけでなくあちこちで黄色い花が咲き出しました。キバナコスモスに似ているこの美しき黄色い花はまるで安倍政権のようで、これが問題の特定外来生物とは知らずに畑の隅や花壇などで育てている人たちも少なくありません。日本生態学会の「日本の侵略的外来種ワースト100」になっており、気づかないうちにいたる所で広がる繁殖力ですから騙されてはなりません。写真は家の近くでつい最近咲き出したオオキンケイギクで、よく見ると蕾がいっぱいでこの恐ろしき花には要注意のようですね。

夕方の青海中学校の駐輪場は6時近くでも部活動でしょうか、まだたくさんの自転車が並んでいました。そんなこともあって集団的自衛権行使についての論戦を聴きながら、答弁する人たちは武器を持って最前線へ行くことは絶対にありえず、巻き込まれるのは自衛隊員だけでないことを危惧してしまいます。米国追随の政権だけに、いつの日か徴兵制になって若者たちがと思うと憤りで、21世紀は抑止力を高めるよりも平和外交を重視する道を歩むべきと願う昨今です。


“憲法破壊のクーデター”と政治家の言葉

2015年05月26日 | 日々思うこと

安全保障法制の関連法案の審議入りを前に、野党の「自衛隊の活動範囲が広がり、リスクが高まる」との批判に、安倍首相の「木を見て森を見ていない」発言には驚きました。いつの世も政治家の言葉は重く、首相自身は森の中の一つ一つの木(事例)が分かっているのだろうか、その個々の木に自衛隊員の命がかかっていることを見落としてはなりません。

そして今日からいよいよ衆院本会議で審議入りで、国のカタチが大きく変わる安全保障の大転換とあって注視です。安倍首相は自公与党議員の質問にも常に原稿を読んでおり、「政治家は平和は願うだけで終わってはだめ、果敢に行動していかねば」と・・・。歴史認識の希薄さには驚くこともないようですが、戦後70年間の日本は他国と戦わずして国民の命と暮らしを守ってきたことがどこかへ吹っ飛んでいるようです。さらに「切れ目のない法整備で抑止力を高め、国民の安全リスクを低くしていく」と法案の意義を強調で、気づかないうちに数の力による“憲法破壊のクーデター”が進んでいます。

写真は京成バラ園の「バイランド」で耐病性抜群の四季咲きで、隣りの孫たちの新居の駐車スペース横に植えました。昨秋に何輪かが咲き、冬を越して今また咲き誇り四季咲きであることが分かって「選んでよかった」の思いです。

分からないといえば国も地方も政治家の言葉で、糸魚川市議会19日の臨時会で正式に議長に選ばれた倉又稔氏(68・創生クラブ)は議長就任に当たり「地方議会は住民を代表する唯一の機関であることを肝に銘じ、議会の権威を高めるべき努力をしたい」との挨拶でした。一見何気ないようですが「権威」という言葉に首を傾げ、議会に権威などは不要ではないのかと受け止めた人も多いようですね。ちなみにWeblio辞書三省堂)で権威とは① 他を支配し服従させる力。 「親の-ーを示す」 「 ー-が失墜する」 です。

現在の糸魚川市議会は19議席の12議席が国の流れを受ける自民党保守会派ですから、市民から「大政翼賛会のようになった」と言われても仕方がないようです。また合併後の新市議会で異例の2回目の就任となった倉又議長、議会で一番の“右より議員”とあってか「彼らしい言葉だ」と皮肉な見方もあるようですね。

しかしここでは議会の権威を高めるではなく、市民代表として議会の権能を高めるべく努力が求められているのではと素朴な疑問です。そんなことで私が現職議員なら、また議会運営委員会で“吊るし上げ”られるところですが、批判がなくなったら民主主義は終わりで、税金のムダづかい集団に他ならぬことを肝に銘じてゆきましょう。


運動会日和と安全保障関連法案と

2015年05月24日 | 日々思うこと

土曜日は市内の各小学校では運動会が行われ、私も孫たちの通う小学校のスポーツフェスティバルへ紫外線対策をしっかりして出かけました。一日暑くなりそうなので松林の近くに陣取っての応援で、太陽が上がってジリジリと暑くなると松の木の木陰に移動です。

見上げる黒姫山の山頂付近にほんの少しの残雪で、子どもたちは赤白青の3組に分かれての元気な競技で、二人の孫は白と青組になって今年から忙しく観覧です。すべての競技が終わって3時過ぎに帰宅で、6時間以上も紫外線を浴びていたので衿元のV字が真っ赤になり夜になってもヒリヒリ炎症状態です。

日曜日も朝からよい天気に恵まれて、庭のツツジや塀垣のカイヅカイブキの剪定など外仕事に励みました。家の北東のスペースも娘の手助けでコンクリートブロックを敷き詰め、これまでは物置などで雑然としていただけに裏庭として少しつづカタチになってきました。

ところで今国会で即決しようとしている安全保障関連法案には目が離せませんが、夜9時からNHKスペシャル「自衛隊の活動はどこまで拡大するか」を視聴です。安倍政権の巧みな言葉で、自衛隊の専守防衛は崩れ活動領域を大きく広げてゆきます。未来ある子どもたちのためにも、再び20世紀のあの悲惨な時代に戻ってはならないことを痛感です。

また23日に参加できなかった新潟県民会館での「許すな!戦争する国づくり」集会のことを知り合いらがブログに書き込んでいます。上越市の橋爪法一さんも写真と一緒に詳しく書き込んでいました。ブログ『ホーセの見てある記2』


宇宙から帰還したササユリとアサツキと・・・

2015年05月22日 | 日々思うこと

この4月から夜のNHKニュース9や報道ステーションのつまらなさといったら視聴も半減ですが、昨夜の報道ステは過激派組織イスラム国(IS)による邦人人質事件を検証してきた政府の検証委員会がまとめた報告書を取り上げていました。報告書では外部の5人の有識者の意見をもとに「政府の判断や措置に人質救出の可能性を損ねるような誤りがあったとは言えない」と結論づけており、当初からこの人質事件を注視してきただけに首を傾げてしまいました。

その一つには後藤健二さんの妻が外務省へ相談をしているにも関わらず、政府は「テロには屈しない」という姿勢で直接交渉を避けてきた経緯があります。しかし相手が「イスラム国とは断定できない」としながら「テロには屈しない」とは・・・。「人命最優先」と何度も言いながら、何ともいい加減な政府であるかが伝わってきます。

「戦後レジウムからの脱却」と言ってきた安倍首相、ポツダム宣言をつまびらかに承知していないなど、暗く呆れることが続きます。明るいニュースといえば、国際宇宙ステーション日本実験棟「きぼう」から帰還して、市内の谷村環境緑化研究所で育てられた糸魚川市の花ササユリの種子「宙ユリ」(そらゆり)が今年も開花し一般公開です。

「宙ユリ」は故小野健さんが同研究所で長年ご尽力された種子で、写真は市HPから昨年に咲いたものをお借りしました。市役所と青海・能生各事務所にも展示しており、週明けにでも見てこようと思います。

今日も25度を超える夏日の暑さです。アサツキ(浅葱)が食卓に出る頃はもう初夏で、我が家ではそうめんの時などに生味噌と一緒にいただきます。明日は孫たちの小学校のスポーツフェスティバル(運動会)で、日焼け止めを塗って出かけねばなりません。(笑) 県都では「立憲主義と憲法9条をまもる新潟県民の集い」が開催され、知り合いらが呼びかけ人になっていますが、今回は迷った末に運動会の方を選択しました。盛会を祈ります。 


党首討論、「つまびらかに存じ上げない」安倍首相

2015年05月20日 | 日々思うこと

日曜日の「食の嵐」が去ってまた静かすぎる街に戻りました。このイベントでどれだけの人が新幹線を利用したのか気になるところです。新幹線といえば上京の度に車中でお土産に「北陸新幹線サブレ」を求めます。金沢城や新幹線W7系、金沢→東京の切符が表記されたユニークさで、お味もよく確か税込み510円というお手ごろ価格です。

このところ須沢海岸の散歩でハマヒルガオの花が目に留まります。多年草のハマヒルガオが咲き出すと初夏を感じ、日本海を見ながら沖縄を思います。そして今日の都内の日本記者クラブでの翁長知事は「新基地建設は造らせない。工事を中断をして話をしてもらいたい」と主張し、名護市辺野古への新基地建設を中断すべきだと明確な言葉でした。

ところで本日の国会での党首討論は先ず、1月に就任した民主党の岡田代表と安倍首相の初めての対決で、岡田代表は新たな安全保障法制に集中です。国の根幹に関わる大問題だけに、安倍首相の歯切れの悪いあいまいさに驚きました。岡田代表は自衛隊の後方支援について「リスクは飛躍的に高まる。きちんと説明すべきだ」と迫ると、安倍首相は「安全が確保されている場所で後方支援をする」と反論で、さらに首相は「戦闘に巻き込まれることがなるべくないような地域を選ぶのは当然のことだ」と、「???」・・・。

また岡田代表は新たな安保法制に関し「平和憲法が揺らぐのではないかと国民の不安がある」と指摘、しかし安倍首相は「日本の意思に反して戦闘に巻き込まれることはない。巻き込まれ論はありえない」と強調です。それならば今なぜ新たな法整備が必要なのか、これまでのPKO協力法や後方支援・周辺事態法などで充分に対応できるのではないのかと素朴な疑問を抱きました。

共産党の志位委員長は安倍首相の歴史認識やポツダム宣言を問い質すと、首相は「ポツダム宣言をつまびらかに承知をしているわけではないが・・・」、「私はまだその部分もつまびらかに存じ上げませんので、直ちに論評することはできない」と述べ、討論は最後までかみ合わないまま終了です。この「つまびらか」という普段あまり使わない言葉は漢字では「詳らか」ですが、こんな答弁で国民は納得するとでも思っているのでしょうか。政府・与党は今、安保法制の国会審議を80時間程度で終わらせようとしていますが、PKO協力法の時は190時間だったそうで、国民の理解を置き去りにしてはなりません。


3万人の食のイベントと沖縄県民の怒りと・・・

2015年05月18日 | 日々思うこと

16日土曜日の午後、糸魚川駅アルプス口(南口)での「クラフトフェア」へ出かけましたが、あいにく雨が降ってきてこれではゆっくり見れないと出直すことにしました。翌日曜日は朝から太陽がジリジリと真夏並の暑さの中を再び出かけました。駅日本海口(北口)ではご当地グルメのイベント「食の嵐」へ、大勢の人たちが集まって大盛況で指定された駐車場はどこも満車です。

この両日にはレンガ車庫三連アーチから大糸線で活躍したキハ52も外に出て大人気で、今朝の新聞報道では3万人もの人が集まったそうです。秋には美山公園で規模を大きくした100店のクラフトフェアが開催されるそうで楽しみです。

3万人といえば17日の沖縄戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」こちらは3万5千人で映像で見る限りスゴイ人で沖縄の暑い熱いパワーが伝わってきます。「うちなーんちゅ、うしぇーてーならんどー」(沖縄の人間をばかにするなよ)と方言で閉めた訪米前の翁長知事も中途半端でなくていいですね。また17日の米ハワイ州の空軍飛行場で発生した海兵隊のオスプレイ(垂直離着陸輸送機MV22)の着陸失敗の事故機と、普天間飛行場のオスプレイとは同型というから県民の怒りも頂点のことでしょう。

そして17日は父親の祥月命日で、19年前のこの日も朝からよい天気だったことを思い出します。今日18日は9時から市内の医院でピロリ菌除菌後の再検査、正確には尿素呼気試験で結果は一週間後です。午後からは「9条の会糸魚川」の役員会があり、孫の下校の3時に急いで帰宅です。孫たちも宿題で私も家庭栄養研究会事務局からの宿題(?)に取りかかり、夜には送信を済ませて一段落・・・。馬場弁護士のブログ「雪の街だより」を開いて“後悔したくないんだ・・”に、孫たちの未来を重ねて何だか涙が出てしまうあわただしかった一日の終わりです。


北陸新幹線開業から2ヶ月とパンドラの箱を開けた日

2015年05月16日 | 日々思うこと

昨15日は月刊『食べもの通信』編集の家庭栄養研究会役員会で上京です。糸魚川駅新幹線改札口を入ってから南口のレンガ車庫の三連アーチの裏側と黒姫山をガラス越しに撮りました。レンガ車庫の棟の壁はこのような鋼材で支えられており、一度この高さで撮ってみたいと思っていました。写真の一番左は明星山(1,188m)で、若かりし頃に何度も登った青春の山です。連なる黒姫山とともに全山石灰岩で、南壁は大迫力の日本有数のロッククライミングとして知られていますが、私は迂回して一般道での登頂でした。

新幹線ホームへ上がるといつになく大勢の乗客で、市内旅行社のTさんがいて先ずは「お久しぶりです」とご挨拶・・・。いつもはバス利用が主な団体旅行なのに、この日は「北陸新幹線が開業したから一度は乗って東京へ・・・」と皆さん笑顔です。新幹線開業から2ヶ月が経過し、このように利用者が増えることは嬉しいものです。

あっという間に長野駅に到着で速達タイプの「かがやき」に乗り換える人も多くみられました。これまでの長いトンネルを抜けるといきなり関東平野の上越新幹線と違って、車窓から新緑の信濃路の風景を楽しみ約1時間ほどで軽井沢駅に到着です。車窓からアウトレットの建物の方向に「北陸新幹線開業 ようこそ 軽井沢へ」の看板が目に留まり、下には英字で明記なのでさすが軽井沢と感心です。

都心での会議では先ず、安全保障関連法案だけでなく安倍政権の進もうとしている多くの問題が取り上げられました。国民の胃袋と直結するTPP(環太平洋パートナーシップ協定)問題一つとっても、食糧が武器にもなりその自給率の低下に拍車がかかることを危惧してしまいます。先月末の米議会での安倍首相の演説を思い返すと、まさに狂っている首相としか言いようがないことを再認識です。そして5月15日は沖縄本土復帰を果たした日で、翁長知事は「民主主義は実現していない。」と・・・。

そんなことで当ブックマークの知人だけでなく多くの“賢者”はブログやツイッターで、70年間封印してきたパンドラの箱を開けようとしている安倍政権の危うさを訴えています。ネトウヨをはじめとする“愚者”らには、この危うさを受け止める洞察力もないようですが、せめて真面目に一生懸命に生きている人たちに今の国会での状況をどう伝えればよいのかと悩める週末です。


これでよいのか!?安全保障の歴史的大転換!

2015年05月14日 | 日々思うこと

今日も熱中症になりそうな暑さで、久しぶりに書店へ出かけました。目的は二つで、上の孫の誕生日プレゼントの国語辞書の購入と、もう一つは「週刊ポスト」最新号の立ち読みです。新聞広告の見出し『安倍晋三 「二つの血脈の狭間で」誰も知らない“独裁者”の生い立ち』とあれば読まない訳にはいきません。本誌で「自民党史上初となる首相再登板を果たしてからの安倍首相は、時に党内からも“独裁者”との批判が上がる。」と書かれ、その幼少時代の生い立ちに迫る興味深いシリーズ1回目でした。 

安倍首相は去る3月の衆院予算委員会で現行憲法を「GHQ(連合国軍総司令部)の素人がたった8日間で作り上げた代物」と評し、「原案が(憲法学に精通していないGHQ関係者により)短期間に作成されたと述べていました。では首相自身は憲法学者なのか、そうではあるまい、精通している訳でもなく、立憲主義も正しく理解できない彼こそが素人ではないだろうかと・・・。

当ブックマークの「雪の街だより」ブログ主の馬場弁護士も「改憲のための改憲論議」で、『憲法の本質を国民の権利と自由とを守ることを目的とする立憲主義憲法にあると考えると、現日本国憲法は必要以上のものを定めており、改正の必要はまったくない。』と書き込んでいました。

写真は市内の「かねこつつじ園」で、2軒目の書店で希望の辞書を求めてから立ち寄ってみました。遠方の福祉施設の人たちも訪れて白いつつじの丘をバックに記念撮影です。

そして本日、安倍内閣は臨時閣議で集団的自衛権の行使や、地理的制約なく自衛隊の海外派遣を可能にする安全保障関連法案を決定し、「平和安全法制整備法案」と武力紛争時に米軍など他国軍への後方支援を行うための新しい「国際平和支援法案」の2法案を明日15日に国会に提出です。憲法9条に基づく専守防衛を根幹としてきた安全保障政策の歴史的な転換に道を開くことはいうまでもありません。

また当ブックマークのもうお一人「私日記 のびる~新潟より~」のブログ主は、『1894年8月1日、明治天皇は清国に宣戦を布告。理由は「東洋平和のために」である。清国も宣戦「韓国民の苦しみを救うため」東学党の乱はすでに収まり、出兵の口実はなくなっていたにもかかわらずである。戦争の口実などいかようにも作り出せるという好例である。』と書き込んでいました。

事あるごとに「国際貢献」や「国民の命と暮らしを守る」と言いながら、国会の数の力でとんでもない道へと進んでいる安倍首相、今日の会見では「日本の安全が強化され、同盟国である米国の戦争に巻き込まれることは絶対にありえない」とまるでヒトラーのようで、その生い立ちから“独裁者”たる所以を感じてしまう一日の終わりです。


大荒れ続きの夏日と自然エネルギーへの転換

2015年05月13日 | 日々思うこと

昨日は朝から強い南風で気温が25度を超える夏日でした。JR大糸線も運休し、昼過ぎからポツポツト雨が降ってきて孫たちの下校時間の頃には台風並の大荒れで、庭の植木鉢もひっくり返り何年か前の「母の日」のクレマチスも強風でかわいそうな程です。夕方5時過ぎには長野県北部を震源とする地震があり、当市は「震度1」でしたが何だか嫌な予感がします。

今日は朝6時過ぎに携帯電話のけたたましい振動音にビックリで、東北地方を震源とする地震速報に青森県六ヶ所村や女川原発が気になります。またこのところ頻繁に起こる地球上の地震に日本列島も活動期に入ったとする地震専門家の主張に納得です。そして日中は昨日と同じく夏日の暑さになり、この強い風とまばゆい太陽をもっと手軽にエネルギー転換ができないものかと考えてしまいます。また時どき覗く「自然エネルギー財団」HPからも、福島原発事故後の日本政府の動きが鈍く先進国とは逆行で、政治本来の役目を果たしていないことに呆れしまいます。http://jref.or.jp/column/column_20150508.php

ところで安全保障法制の関連法案について11日の自・公の与党協議で合意し、14日の関連法案の閣議決定に向け動き出しました。今後の国会審議などを念頭に想定問答をまとめ、関連法案は抑止力を高めるためのもので「戦争法案」という指摘は当たらないと強調しており目が離せません。

ところで先日、増村秀一さんの遺作展で弟の道雄さんから著書「プライマリ・ケアの現場から」北小路書房)をいただきました。増村道雄さんは脳神経外科の専門医で、96才で大往生を遂げた若月俊一先生の「農民とともに」をスローガンに掲げた長野県厚生連佐久総合病院にも長年勤務され、現在は兵庫県加東市で開業されております。

私はこれまでプライマリケアとはどんなことなのか知りませんでした。簡単に言うと「身近にあって、何でも相談にのってくれる総合的な医療 」だそうで、本書には“ドクターホームズの健康よろず相談”と表記され「希望を持って治療していきましょう!」と、ホームズばりの痛快さでさわやかな読後感です。そんなことで私一人が満たされていてもと思い糸魚川図書館に寄贈するつもりでしたが、すでに初版の08年頃にご本人が贈呈されたそうです。

『食べもの通信』5月号は“野菜大好きな 子どもにな~れ!”特集です。野菜嫌いの子どもにいかに食べさすかの工夫が満載です。また女優でガラスデザイナーの川上麻衣子さんが巻頭インタビューで、「食・猫・スウェーデン」の魅力を語っています。 


あわただしい「母の日」と平均時間13分の閣議

2015年05月11日 | 日々思うこと

 

昨日曜日の朝は6時過ぎから地区の側溝一斉清掃があり、30分あまりで終了したものの上空をヘリコプターが何度も旋回しているので海難事故ではないかと気になりました。8時を過ぎた頃から清掃業者さんが来て、デンカ社宅解体工事に伴うセメントなどの風じんによる窓ガラスのクリーニングで、連休前から周辺の家の清掃で我が家は隣りの孫たちの家と一緒に日曜日にお願いしました。

また「母の日」は娘たちからのプレゼントの他に思わぬ方から、島根県松江の和菓子がクール便で届きました。桃色の風呂敷にかわいらしく包まれた黒いお重の中には9個の生菓子で、上の孫は早くも「これとコレ」と狙っています。

昼過ぎに上越の孫と娘がやって来て一段とにぎやかです。ご近所で新築された家の住宅展示会があるので上の娘と見学に出かけ、戻ってから3時のお茶には目を細めながら生菓子をみんなで美味しくいただきました。少し一段落をしてパソコンに向かうと、遠方のメル友から「糸魚川の人って歌がうまいですね」と意味不明のメールで、そういえば市民会館でNHKのど自慢大会があったことを母子ですっかり忘れていました。(笑)

夕方には下の娘と孫は上越へ帰り、私といえば隣りの家のソファーで「母の日は疲れたわあ~」と・・・、すかさず下の孫が肩もみををしてあげると言い出し初めてのことで当てにしないでいるとこれが思いもよらずに「上手!」です。次は上の孫の番でこちらはツボを得た本格的でビックリ!、「根小屋に泊まるといつも“じじ”にやっているから」と・・・。なるほどと感心しきりで目を細め、娘曰く「今日は母の日よりも敬老の日のようだね」と、そんなことで何だかあわただしく時間が過ぎてゆきました。 

11日今日もよい天気に恵まれ、気がつけばご近所の藤棚も満開です。朝から昨日のプレジャーボートの転覆事故で行方不明者の捜査ヘリの音が聞こえてきます。

ところで安倍政権が今年3月までの1年間に開いた閣議、閣僚懇談会の平均所要時間は約13分だつたというから、こちらもあわただしそうです。閣僚の発言の大半は事前提出した文書の朗読で、国民への説明責任を果たすとして政府が昨年4月から作成・公開している議事録から、閣議が形骸化している実態が浮き彫りになりました。まあ考えてみれば、首相お気に入りの“仲良しクラブ”ですから驚くこともないのかもしれません。

地方議会もご多分にもれず、新潟県議会では選挙後の初議会が18日に開催で、早くも正副議長名が新聞に掲載です。糸魚川市議会も任期後半になり、市民の目をごまかすために巧みに10人のこれまでの最大会派(旧清生クラブ)が二つになって新たな保守会派が届けられました。(会派別議員名簿は市議会HP掲載) こちらも19日の臨時議会で正副議長が決まりますが、議会本来のチェック機能はさらに低下の一途で「大政翼賛会のよう・・・」といわれても仕方がない現状です。明日は台風の影響で、久しぶりにくもりのち雨の予報です。


戦後70年目のドイツと日本の首相の違い

2015年05月08日 | 日々思うこと

今日も朝から風もなく穏やかで、2ヶ月ぶりに能生棚口地区の「えほん」での陶芸教室へ出かけました。国道8号から県道246号に入り能生川とほぼ平行して車を走らせ、上流の須川橋を渡るとこの辺りの田植えはこれからです。

陶芸教室が少し早めに終わったので、ここより上流にある棚口温泉市直営の「権現荘」の改築現場を見て、さらに山奥の西飛山地区まで足を延ばしました。道路沿いの日陰にはまだ雪が残ってまばゆい新緑に目をうばわれ、正面には5月10日まで営業予定という残雪のシャルマン火打スキー場とその奥には妙高に連なる火打を望むことができました。

こんな爽やかな季節に、おぞましい政治の世界のことは避けたいものですが、世界が注目する安倍首相の「戦後70年談話」が気になります。去る5日付けの新潟日報6面では「検証・村山談話」の特集で、歴史認識をめぐる歴代内閣の動きを年代を追って詳細に掲載で、安倍首相のコロコロと変わる言動に危うさが伝わってきます。

コロコロ変わるといえば庭の東側の塀沿いのツツジも満開で、ミツバチなどの交配で花の色が混色になってきました。ツツジに限らず珍しい良い品種はなかなか増えず強い遺伝子が残るようですが、日本中が“安倍カラー”一色に変わってはならないと痛感です。

そんなことで第一次安倍政権が発足した06年当時、「村山談話は私の内閣でも生きている」と明言し、退陣した翌年には雑誌の対談で「村山さんの個人的な歴史観に日本がいつまでも縛られる必要はない」と・・・。「個人的」と受け止めている点も問題ですが、先月20日には村山談話の侵略やおわびに関して、「同じことを言うのであれば、談話を出す必要がない」と発言です。

一方、ドイツのメルケル首相は第2次大戦の終戦から70年となる8日を前に、過去と向き合う決意を示す映像を政府ホームページで公開です。ナチスのホロコーストなどを念頭に「われわれには注意深く敏感に対応する責務がある。歴史に終止符はない」と、歴史教育の重要性を強調していることが日本との大きな違いです。 


「こどもの日」と新潟県民歌

2015年05月06日 | 日々思うこと

5日の「こどもの日」は雲一つない晴天で、太陽の恵みの雪解けは水田を潤し、一年で一番凌ぎやすい季節になりました。一年前のブログでは「こどもの日」と“さみしい国”と、浅井春夫著「子どもを大切にする国・しない国」(新日本出版社)のことや、俳優の菅原文太氏の「さみしい国になった。多くの人が金と自分のことばかり考え、国の在り方や政治に関心がなくなった。さらに東日本大震災と原発事故が起き、民心が弱った。再び起きうる地震・・・」と綴っていました。

4月1日現在の新潟県民の人口が230万人を割ったということでメディアは大きく扱っており、各自治体や議会ら為政者も危機感を持って真剣に取り組まねばなりません。ふと新潟県民歌「♪県民250万 希望に燃えてこぞり起つ ここぞ民主の新潟県」頭をよぎり、小学生だった頃にはこの「民主」の意味も分からずに口ずさんでいたことを思い出します。1947年(H22)に一般公募したという新潟県民歌は県HPにも掲載されて、4番目の歌詞が「越佐の天地玲瓏(れいろう)と 今ぞ平和の鐘は鳴る ああ新しき憲法の 聖(きよ)き理想を炬(ひ)と翳(かざ)し 築け栄(はえ)ある新潟県♪」であることを知りました。

この連休に上の娘が幹事の一人となって青海中学校の同窓会を初めて開き、残雪の黒姫山の麓に多くの卒業生が集まったそうです。父親の定年退職とともに青海の地を離れて親戚もいないのに遠方から参加した人たち、20数年ぶりの再会の様子に私も嬉しくなって耳を傾けました。

連休最後の6日も天気に恵まれ、隣りの孫たち家族は新潟へサッカーアルビレックスの試合観戦へ・・・、私はガーデニングなどに勤しみました。いつの世も子どもは“地域の宝”で未来の大人たち、“さみしい国”にしないように今を生きる大人たちの責任を痛感しながら、あっという間に大型連休は過ぎてゆきました。


増村秀一遺作展

2015年05月05日 | 日々思うこと

風薫る5月、昨日と今日の2日間はビーチホールまがたまでの「増村秀一遺作展」へ出かけました。2014年(H26)2月に71歳で他界した増村秀一さんとは、20年程前に都立の定時制高校を辞めて糸魚川へ戻られ、市内緑町会館での初めての個展の頃だったかと記憶しています。この時に求めた根知谷の東橋付近から雨飾山を描いた油絵が我が家の玄関に飾ってあります。

遺作展の会場の多目的ホールには、4号の静物画やデッサンから100号の大作など糸魚川の自然を描いた約80点が展示され、これらはアトリエにあった300枚の以上の作品から選ばれたとのことでした。4日には福祉施設のお年寄りたちも大勢で来られて、やさしいタッチの油絵から故郷の野山を偲び、車椅子でゆったりと観て回ったり腰を休めたりと実行委員会の気配りを随所に感じました。

増村さんと最後にお会いしたのは亡くなる少し前の2013年秋の市展の同じこの場所で、体が不自由になっても最期まで絵を描き続けていたそうです。“時の流れ”に迎合することのない生き方を貫いた人生で、会場の中央には2013年最後の雪の西海谷の作品とその前には愛用の椅子が置かれていました。

また増村さんはジェンダーや平和憲法への視点が高く、上越の「ウーマンカレッジ出会いの会」の講師にもお願いしたりと思い出は尽きません。そして兵庫県在住で医師の弟さんのことをよく聞いていただけに、今回の遺作展の発起人でもある増村道雄さんとお会いしいろいろとお話しができたことをとても嬉しく思いました。何だか故人が引き合わせたような“見えない糸”を感じながら、2006年に雨飾と根知白池を描いた作品を求めて帰宅しました。


憲法記念日と「9条の会・糸魚川」

2015年05月03日 | 日々思うこと

今日もお天気に恵まれて20度を超す汗ばむ陽気で、近くの国道8号沿いの花壇の芝桜も満開です。市内の農家の大半は兼業農家とあって、山間部を除く平場の水田では何処もこの連休に田植えが集中です。

憲法記念日の午後、「9条の会・糸魚川」では世話人を中心に市内青海から能生地域までの5ヶ所で「平和憲法」のアピールを行いました。休日にも関わらず多くの会員の参加があり、私はピンク色の登り旗を両手で持って炎天下での風になびく旗を支えるのも重労働でした。(笑) 4時過ぎに終了し能生からの帰途、毎年恒例の「植木まつり」に立ち寄ってお気に入りの日本桜草を1鉢求めて家に到着です。

ところで憲法記念日の各地での集会や各社世論調査を注視です。朝日新聞社の全国郵送世論調査では、憲法改正不要48%が必要43%を上回り、憲法9条については63%が「変えない方がよい」で、「変える方がよい」の29%の倍以上でした。安倍内閣を支持するが56%と高い割には、憲法改正に慎重なことが伺えます。

またNHKの電話による無作為の世論調査では、憲法改正不要25%で改正必要28%、憲法9条については改正不要38%で必要22%、「どちらともいえない」が34%でした。少なくとも戦争放棄を謳った9条については改正する必要がないと考えている人が多いことに注目です。

各社の調査方法などで違いが出てくるのは当然ですが、産経新聞では改正反対48%で賛成41%という結果にアレッと首を傾げてしまいました。いま改めて日本が世界に誇れる平和憲法を活かしながら、国際貢献ができる道を模索すべきと痛感する戦後70年目の憲法記念日です。