すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

戦争法案廃案デモ、海外メディアが注視

2015年08月31日 | 日々思うこと

暑かった葉月8月もあっという間に今日で終わり、残暑の候を通り過ぎて秋の気配を感じます。昨日の上越大集会から一夜明けて、興奮も冷めやらぬ中でメディア注視の一日です。

国会正門前での10万人集会では、世代を超えた大勢の人たちが歩道を埋め尽くしたことで車道が開放されました。安保法案反対では今までにない最大規模の人たちが集まり、主催者発表では12万人、警視庁まとめでは3万人余りで、この数字の差はナンでしょうか。安倍首相の顔色を伺う日本の多くのメディアと同じく、できるだけ今回のデモを矮小化しようとしているのでしょうか。

さらにネットでは、デモを冷笑している人たちや、「参加者の半数がアルバイトだ」という驚くべきデマも流れる情けなさです。菅官房長官や自民党谷垣幹事長のコメントといえば聞くに堪えない内容で、「国民は戦争法案だと誤解している」と・・・。

写真は30日午後、共同通信社ヘリからのものをお借りしました。国会正面前までたどり着けなかった人たちは国会周辺にあふれ、その数を合わせると相当な人数になったことでしょう。

そんな中で同日の海外メディアでは、英BBCは「日本の若者は政治に無関心で無気力だと批判されるが、彼らは目覚めた」と報じ、デモ参加者へのインタビューを交えながら「(安倍首相が)この声を聞いているのかが問題だ」とも・・・。英紙フィナンシャル・タイムズは、中国の領土的野心への懸念から法案が準備されたと伝え、「安倍首相は軍国主義の過去から学んでおらず、中国も同じ道を歩む危険がある」と・・・。

日本と同じ敗戦国のドイツは現在、NATOの集団的自衛権に基づく作戦に参加していますが、第1・第2の公共テレビでは30日夜のメインニュースで取り上げています。安保関連法案を「戦後初めて自衛隊を海外での戦闘に参加させる法案」と解説し、「平和主義からの決別に市民が反対している」「安倍首相は9月中の法案成立を願っているが、逆に市民の反対は増えている」と・・・。米CNNや通信社も「ここ数年で最も大きなデモの一つだ」などと報じ、海外メディアの方が日本のメディアよりも高い関心を示しています。

また家庭栄養研究会・食べもの通信社のお仲間たちも昨日、国会前に会の旗を持って参加したというメール届きました。そして自由の森学園の生徒や卒業生300人が国会北側の公園口で「♪レ・ミゼラブル 民衆の歌が聞こえるか」「♪ヒロシマのある国で」を熱唱、この場にピッタリの歌詞で大きな感動を呼んだそうです。早速You Tubeで視聴してみましたが、隣りでSEALDsのコールが始まって、­高校生たちが元気に「♪ケサラ」を歌っており、SEALDsコールがこだまし­ているようです。世代を超えての多様な全国100万人大行動を感じ、この日を忘れずにと記憶する8月の終わりです。 


8.30「戦争法案NO!上越大集会」

2015年08月30日 | 日々思うこと

午後3時から上越市かに池公園で「戦争法案NO!上越大集会」が行われました。雨の中を糸魚川方面からはマイクロバス2台と乗れなかった人たちはマイカー相乗りで70人余りが参加です。私も呼びかけ人の一人として知人らを誘い、この日が“デモデビュー”の人たちも多くみられました。

 

会場は色とりどりの傘・傘・傘で、若い人たちや女性の参加者の多さは今までにないデモ集会で、安倍政権の暴走と安保法案に危機感を持って駆けつけていることが伝わります。

そしてトラックの荷台をステージにして、さわやかな女性の司会進行です。ここに上越3市の市民代表8人が上がって「戦争法案」反対を次々と訴え、このうち4人が若い女性たちで子育て中の母親と上越教育大学院生、県立中央病院看護師とママさん弁護士でした。 

 

続いて、社民党小山県議・共産党上野上越市議・民主党梅谷元県議の3人が安保法案「廃案」を訴え、最後のアピール文の読み上げは一昨年の「原発県民投票」共同代表の橋本圭子さんです。みんな人任せにせず、それぞれの立ち位置で頑張っていることを肌で感じる上越大集会で、冷たい雨の中を上越市役所までの2キロほど約40分のデモ行進です。身体は冷えても心温かくして、バスの中では達成感を感じた人たちと語り合いながら帰途に着きました。


これでよいのか“安倍一強”の自民党総裁選

2015年08月28日 | 日々思うこと

夏休み中の孫たちは公民館で「流しそうめん」や「流木オブジェつくり」、さらに週2回の水泳教室や佐渡旅行などを満喫し、今日から2学期のスタートです。私もこれらの送り迎えに勤しんだ1ヶ月あまりでしたが、今朝から食欲不振で体調が思わしくありません。愛犬の散歩も簡単にして、ふと空を見上げると秋の移ろいです。

デジカメに収めようと取りに戻ったわずか数分の間に、秋の雲はかなり移動してしまいシャッターチャンスを逃してしまいましたが、自然界のことゆえこれは当然のことと撮りました。

まったく変化なしといえば来月の自民党総裁選で、全派閥が安倍首相の再選を指示する動きで、無派閥の谷垣幹事長や石破地方創生担当大臣も安倍総理大臣の再選支持の方針です。政策論争もないまま“安倍一強”の自民党が伝わって「これでよいのか!?」と・・・。かっての自民党国会議員にはもっと懐の深い人が大勢いたのではと思いながら、切り抜いていた新潟日報4面「安保論争の夏 現・元県関係国会議員に問う」を読み返しました。

8月19日付けシリーズ5回目では、元自治大臣の衆院議員の白川勝彦氏(旧4区選出)で「後方支援は戦争加担 環境 冷戦時よりは厳しく」の見出しで、「国会議員も国民もあらためて憲法の条文を読み、どんな国をつくりたいか考えてほしいと述べていました。20日付け6回目では、元衆院議員で自民党県連会長だった稲場大和氏で「疑問多い法案 撤回を 衆院選で信を問うべきだ」と・・・。、「前回の衆院選は経済対策が主な争点だった。安保で国民の信を問うのが民主政治の本質だ」と言い切っていました

ところで安保関連法案の審議中の21日の参院特別委員会、民主党の蓮舫代表の質問中に安倍首相は「そんなこと、どうでもいいじゃん」と不規則発言で審議は一時中断しました。その後、委員長の注意を受けた首相は「私の自席からの発言を撤回させていただきます」と・・・。前回の辻元清美議員の時もそうでしたが、自分の気に入らない女性議員にはつい本音が出てしまうお粗末さです。そして本日の参院本会議で、大企業などに女性管理職の数値目標の設定などを義務付ける「女性活躍推進法」が可決成立です。

写真は昨年まったく赤い実を付けなかった珊瑚樹(サンゴジュ・スイカズラ科)です。台風が過ぎた後に道路沿いに飛び出ている枝を切り落としましたが、自然界の樹木も常に移り変わり成長していることを感じ、変わりようのない政治の世界のおぞましさを痛感する昨今です。


マージャンで甦る脳と台風15号と

2015年08月26日 | 日々思うこと

孫たちの長かった夏休みも終わりになり、いよいよ28日金曜日から2学期のスタートです。昨日の昼どきは上越のFさんと大和川地区の食事処「さくら」で合流し、思わぬことに友人Kさんもご一緒できることになりました。Fさんは長年、上越市内の福祉施設に勤めていたこともあり、介護分野で幅広く活動するKさんが加われば話題は先ず福祉問題で、この日は原発再稼動や安保法案にも広がりあっという間に時間が過ぎてゆきました。

久しぶりにお会いしたKさんは自宅で高齢のご両親と夫の3人の介護をしながら県内外を飛び回る忙しさですが、畑で収穫したというゴーヤや一口メロン(まくわ?)、そしてゴーヤの佃煮などをいただきました。ゴーヤの佃煮は珍しく、何でもワタを取って細かく切ったゴーヤを一日干して、ちりめんじゃこと削りかつおとゴマを混ぜて作るそうで、ゴーヤの苦手な私も夕食に美味しくいただきました。

ところでKさんのお連れ合いさんは私と糸魚川高校の同級生で、9年前に職場で倒れてからは半身不随の車椅子生活を送っています。この4月に開設したディサービス「ひのき」も利用し、毎週一回ここでマージャンを楽しんでいるというので驚きました。「ボクが行かなければメンバーが足りないから・・・」と張り切っているそうで、一度壊れてしまった半分の脳も甦るのではと思いました。Kさん曰く「昔、乗ったことのある自転車を何十年か経過して、また乗れることと同じよ」と、なるほど・・・。何よりも笑顔で“生きがい”をみつけで楽しんでいることにホッとし、何事もあきらめてはいけないことが伝わりました。

局地的に猛烈な雨と風をもたらした台風15号は、25日夕方には日本海南部を北上で、北陸新幹線の上越妙高と黒部宇奈月温泉の間もストップで、糸魚川も南東の突風です。「さくら」の後はあちこちへ立ち寄って夕方家に戻ると、庭の植木鉢などがひっくり返ったり木の枝が折れたりして、夜には家も壊れんばかりの暴風でした。

一夜明けた26日朝、台風が過ぎ去ったあともまだ強い風ですが、近くのデンカ社単身アパート工事現場では3階部分のコンクリート打設です。2日前に事業者から「ご近隣のみなさまへ」、「当日は大型生コン車が70台ほど往復・・・、作業の騒音等ご迷惑を最小限に抑え、安全を確保して・・・」の文書が配布されました。ところが台風の影響で周囲の防音シートもご覧のような状態の中で作業が進められています。まあこの程度の騒音はガマンができますが、安保法案については国会中継をしっかり注視している国民はガマンも限界ではないでしょうか。

昨日の参院平和安全法制特別委員会での中谷防衛大臣は、集団的自衛権の行使要件となる「存立危機事態」に関し、武力攻撃を受けた他国からの要請や同意がなければ事態認定されないとの見解です。去る21日の特別委では、要請などは「事態の認定には必要ない」と述べており事実上の修正です。安保法案が可決すれば何とでも解釈変更ができ、「いったいこの内閣はどうなっているのか」と何度も同じようなことを書き込んできた夏休みの終わりです。


新潟日報紙面の瀬戸内寂聴さんと沢地久枝さん

2015年08月24日 | 日々思うこと

土曜日の新潟日報12面文化欄の「良い戦争はない 寂聴さん」の記事が目に留まりました。記事は被爆地の長崎市で開催中の「瀬戸内寂聴展」に合わせて、歌手の美輪明宏さんと「戦後70年」をテーマに対談した内容です。寂聴さんは戦争に翻弄された青春時代が原点となり、「天皇陛下のために命をささげることで国民を守ると教えられ、それを素直に信じていたことを悔やんだ」と語っていました。

これは現政権が進める安保法案への警鐘でもあり、6月の国会前の集会でマイクを握り抗議したように、今回も「戦争に『良い戦争』や『何かのための戦争』はない。すべて人殺し」と言い切っています。さらに政府にだけ責任を押しつけてはならず、政治家を選んだ国民にこそ責任があるとも・・・。

昨日曜日の4面は「転換期 2015戦後70年 を語る」大きな紙面で、「切実な命の記憶をつなぐ ノンフィクション作家沢地久枝さん」です。「安保法案反対 希望を捨てず」の見出しで、満州引き揚げ体験を描いた新作『14歳(フォーティーン)』(先月29日書き込み済み)にもふれています。沢地さんが昭和史に向き合うきっかけは、中央公論社を退職後の1963年から10年近くで、作家の五味川純平さんの助手として『戦争と人間』を手伝ってからとのことでした。

また「大岡昇平さんが小説『野火』で、『戦争を知らない人間は、半分が子どもである』と書いています。日本人は自分たちの国が歩いてきた道や、個人がどう生きてきたかということをきちんと振り返って、胸の中に畳むということがなさすぎたのではないでしょうか」と・・・、そして個人の勇気が試される社会とも語っていました。

今日の午前中は、夏休みの水泳教室に通う孫たちを「サンドリームおうみ」まで2往復の送迎で、午後1時からはNHK国会中継参院予算委員会を視聴です。安倍首相の「戦後70年談話」をほめたたえる与党議員はともかく、共産党の山下芳生書記局長はあらためて主語のない首相談話への鋭い質問です。

ところが安倍首相は談話に関する有識者会議「21世紀構想懇話会」を何度も持ち出し、自分の言葉での答弁もままならず途中で何回か中断です。何よりも安倍首相の歴史認識の乏しさに呆れながら、トンでもない人を首相に選んだものたと、寂聴さんの言葉を重ねました。

夜7時のNHKニュースでは、本日の国会集中審議をサラッとほんの一部を報じただけで、もう一度YouTubeで聴き入りました。その後のYouTubeで20日の参院農林水産­委員会、紙智子参院議員の農業生産法人の役員構成などを改定し、企業参入を促進している農政改革への質問に耳を傾ける一日の終わりです。


世界は見ている!“動かしてはならない豆腐の上の原発”

2015年08月23日 | 日々思うこと

日曜日の午後は糸魚川市民会館での地学団体研究会主催「大地を学びに 夏は糸魚川へ」の市民向け講演会へ出かけました。新潟大学立石雅昭名誉教授の著書「動かしてはならない 豆腐の上の原発 柏崎刈羽原発」を読んでいたものの、綿密な資料をもとにした専門的なお話しに改めて原発再稼動への危険性が高まりました。

特に福島原発事故を無視した新規制基準では、住民の命と暮らし守る視点が欠落しており、EU各国のような頑健2重のテロ対策の原子炉やコアキャッチャーも設置されていない日本の原発は動かしてはならず、世界が日本を見ていることを感じました。

質疑で私は、核のゴミの最終処分についてフロアー発言をしましたが、その時に2日目の22日午後から、原発シンポジュウム「原発問題に地質屋はどう取り組むのか?」があったことを知りました。こちらは一般公開なしでしたので講演終了後、ロビーで地質団体研究会から出された講演要旨集を1,500円で求めましたが、なかなか興味深い内容のシンポでした。それにしても全国から約200人の学会会員がジオパーク糸魚川に参集した3日間、会場には当市の市議会議員や職員ら為政者の姿がなく残念でした。遠くへ出かけて視察することばかりが研修ではないはずですが、地質や原発問題には関心が低いのでしょうか。

夕方5時から市役所前の亀ヶ丘公園で、戦争法案反対の50人を超える市民が集まってのアクションです。上越市からは先月の17日に続き馬場秀幸弁護士も駆けつけてくださり、男女それぞれ3人がマイクを持って戦争法案ストップを訴えました。私も国会前へ行ったことと瀬戸内寂聴さんや澤地久枝さんの行動、そして「いま声を上げなければいつ上げる!」と・・・。さらに平山知子弁護士の「憲法はまだ私たちの手の中にある」とお話しされたことなど、真っ赤なインド綿のTシャツを着て訴えました。この後は中央大通りの蓮台寺交差点までの約1キロ程をデモ行進で、警察署に届けを出していることでパトカーも同行です。

その後は30日の上越大集会の打ち合わせと、さらに市役所駐車場で長時間の立ち話などで帰宅が遅くなりなりました。深夜パソコンに向かうと沖縄辺野古基地をめぐり、米映画監督のオリバー・ストーン氏やマサチューセッツ工科大学言語学名誉教授のノーム・チョムスキー氏、元米政府高官のモートン・ハルペリン氏ら海外の著名人や文化人が「沖縄の人々を支持する」と表明していることが伝わってきました。原発再稼動や「戦後70年談話」とともに世界から見られている日本ですが、政治家としての資質が低い安倍首相は“裸の王様”に尽きると恥ずかしく思う日曜日でした。


山里の秋の気配と鈴虫と

2015年08月21日 | 日々思うこと

長かった夏休みもあっという間で、前半にほとんどの宿題を終えた二人の孫は余裕のようで残る毎日を楽しんでいます。私といえば、家庭栄養研究会の宿題(原稿)を今朝一番にやっと送って少し一段落ですが、「日本母親大会In兵庫」の原稿などがまだ残っており月末までにまとめねばなりません。

午後から所用で能生方面まで車を走らせました。棚口地区の郷の茶店「えほん」へはトンボ帰りでしたが、途中の須川橋の近くの“うさぎ人形”は少し下がってきたようで、丸太が一本横に添えられていました。6月26日に貼り付けた写真と比べると、ぬいぐるみの色が少しあせてきたものの田んぼの方はかなり黄色くなって稲刈りが近いことを感じます。

この“うさぎ人形”のすぐ傍の県道沿いには、ノウゼンカツラに負けじと青い朝顔が天に向かって伸びています。フツーの朝顔とはどうも種類が異なるようで、人に尋ねようにも見渡す限り誰もいない静かな山里です。そんなことで自然に癒されながら、糸魚川出身でオクタピスト(バスの1オクターブ下の超低音域)の石塚勇さんのCDで、その低音の魅力に耳を傾けながらの運転で気分軽やかに帰途に着きました。

ところで6月半ばに孵化した鈴虫が、2日前の19日から鳴き出しました。おすそ分けした家でも同じ日に鳴き出したそうで“兄弟”ゆえに当たり前でしょうか、これからしばらくは秋の虫たちの大合唱です。

夜は参院特別委員会での安倍首相の答弁に耳を傾けましたが、こちらの方は呆れて気分が悪くなるばかりです。みやまおだまきさんの「コピーライター&詐欺師」コメント、株価の高騰だけを「アベノミクス」と称して妄想する一族にも呆れるばかりです。

そして、またしても市内の中学校給食に異物混入という新聞報道に気分が悪くなってしまいます。5月から7月にかけて小中学校の給食で8件の異物混入が発生しているだけに、今回は調理中の混入ではなく教室での配膳中に起こったようですが、現場では衛生管理などに細心の注意をと願う週末です。


地学団体研究会「大地を学びに 夏は糸魚川へ」

2015年08月19日 | 日々思うこと

お盆を過ぎて吹く風も涼しくなって少し秋を感じるこの頃です。今週の21日(金)と23日(日)に地学団体研究会主催「大地を学びに 夏は糸魚川へ」第69回総会が糸魚川市民会館大ホールで開催されます。

23日午後1時30分からの講演会②では、新潟大学名誉教授立石雅昭氏の講演『動かしてはならない豆腐の上の原発、柏崎刈羽原発』があることを知り、今日はこのチラシを持って市内あちこちの知り合いらに配布です。実は糸魚川市“お知らせばん”最新号では「フォッサマグナミュジアムからのお知らせ」として掲載され、一般市民にも呼びかけている講演会(参加無料)ですが、内容が「柏崎刈羽原発の活断層と安全性について」となっています。

この地学団体研究会総会は糸魚川市と市教育委員会が後援で、実行委員会委員長がフォッサマグナミュジアムの学芸員ということですが、演題内容がチラシとは違っているので首を傾げてしまいました。このところの市広報紙は、憲法や九条の文言掲載にもアレルギー反応ですから、『動かしてはならない豆腐の上・・・』では問題が生じると判断をしたのでしょうか、そんなこともあって“本もののチラシ”を持って「立石先生のお話しは滅多に聞けないわよ」と動き回った次第です。

 

写真はお盆前の暑い日に小さな孫と訪れた美山公園のフォッサマグナミュジアムで、乗り物大好きな孫はミニSL「トーマス」と初対面です。「トーマス」とは我がファミリーだけの呼び名で正しくは「くろひめ号」、今までの所から少し東の正面入り口近くに移動し、木陰もあって涼しい風も吹き抜ける居心地のよい場所でした。

ところで今朝、国会前の若者らの行動を「極端な利己的考え・・・」とツイッターで批判し続けた自民党武藤貴也衆院議員(36)が、衆院外務委員会中にライン(LINE)で未公開株の購入を知人に呼びかけていたというニュースが入ってきました。何でも23人から4104万円を集め、まだ700万円が未返済だという驚くべき行動で、夕方のニュースでは自民党離党ということです。さてどちらが利己的でしょうか、離党するだけで済んでしまう自民党国会議員・・・、なんとも恥ずかしいことです。


これでよいのか!?、総監視社会へと進む安倍政権

2015年08月18日 | 日々思うこと

全国各地で安保関連法案に反対する抗議行動が伝わってくる中で、盗聴拡大などを盛り込んだ刑事訴訟法等改定案が衆院法務委員会で賛成多数で可決です。けんもちさんがコメントでも指摘していたように、トンでもない重大な6法案を他の改正案と抱き合わせで一括上程です。10法案を束ねた「安保法案」と審議の進め方が同じで、何が何でも法案を成立させようとする姑息な安倍政権です。

「ネット発言」禁止法もその一つですが、秘密保護法と合わせて言論の自由が脅かされることへ、ほとんどのメディアで報じていないことが不思議です。このところの「戦争法案」反対への動きと、はたまた夏祭りに浮かれている大多数の国民を尻目にして、着々と戦争ができる道へと進んでいる安倍政権を許す訳にはいきません。仮に安保法案が「戦争法案」でないとするならば、こんな法律は必要のないことで、ほんの少し考えれば分かることではないでしょうか。

 

そういえば日曜日の日テレ番組で、首相談話廃止論者の木村太郎氏が「70年談話は4つのキーワード(植民地支配・侵略・反省・お詫び)が盛り込まれているので100点満点、安倍首相の作戦勝ち・・・」と述べ、もうこれで80年、90年、100年談話は要らないと主張しているので驚きました。

そんなことで10年後の私は鬼籍の人になっているかもしれないので、パソコンにこうして向き合える今、作家井上ひさしさんの“記憶せよ 抗議せよ そして生きのびよ”を胸に刻み、「利己的」と言われようが生き抜いてゆきたいと思います。30日の国会10万人集会には参加ができないけれど、地元での集会にはしっかりと声を上げてゆきたいと、2012年に新潟市での日本母親大会で求め一度も袖を通すことのなかった真っ赤なインド染めのTシャツを出して洗濯です。

そして昨日からの雨も上がり今日はかなり蒸し暑い一日で、隣りの孫たちは根知のジジたちと佐渡へ家族旅行に出かけたので私はのんびりディーです。


70年談話とNスペ「“終戦”知られざる7日間」

2015年08月16日 | 日々思うこと

首相の「戦後70年談話」をめぐり、その評価が分かれネット上で熱くなっています。慶應義塾大学の金子勝教授はツイッターで「70年談話を読む限り、安倍首相自身が植民地侵略を認め、お詫びをしているようには読めない。談話は談話。安保法案は法律。いったん決めれば修正するのは大変だ。マヌーバーで一歩一歩悪くする、まさにこれが“ナチスの手口”なのです。」とつぶやいています。

けんもちさんからはコメントで「裏側で、トンデモナイ法案が突き進んでいるみたいですよ!まやかしのお詫び談話を簑にして、報道の統制などを盛り込んだものが法律で規制されるようでは、戦前回帰に拍車がかかるかもしれません。」と・・・。また14日夜の報道ステーションのコメンテーターとは、昭和史のエキスパートでノンフィクション作家の保坂正康氏で、首相談話について「失望」と言い切る一刀両断でした。

昨15日は、高市早苗・有村治子・山谷えり子、稲田朋美氏の女性閣僚らは揃って靖国神社へ・・・。A級戦犯合祀の参拝を当然かのようなコメントをしているので、かつての植民地支配を反省しているようにはとても見えず、言葉と行動が問われる安倍内閣です。

そして今夜9時からのNHKスペシャル「“終戦”知られざる7日間」を視聴です。8月15日の玉音放送で終結したとされる太平洋戦争、ところがその後も各地の部隊が徹底抗戦を唱え、特攻作戦の準備も行われるなど、本土決戦への意欲を高めていたことを知りました。玉音放送から戦闘停止に至るまでの“緊迫の7日間”を追い、戦後への礎になった人々の行動を見つめた番組でした。全国高校野球100年の歴史を考えると、終戦からまだ70年・・・、先の戦争を風化させずに次世代へ正しくつなぐことの意義をかみ締めました。

月刊『食べもの通信』8月号は、「水道水は今、安全・安心か?」“命の水を営利から守る”特集です。巻頭インタビューは昨年、「憲法9条を守り孫たちに平和を残したいジジババの会」(孫9条の会)を結成したコカリナ奏者の黒坂黒太郎さんです。東日本大震災後には糸魚川市でも復興支援コンサートを催し、合併前の旧青海町ではヒロシマ被ばく木・平和コンサートを開催するなど、市民にはお馴染みの方です。

また8月号コラムは私の担当で「平和憲法に守られた70年 今、国民の食と暮らしが危うい」を綴りました。見本誌をご希望の方は食べもの通信社か当方へご一報ください。

http://www.tabemonotuushin.co.jp/index.php

※11日書き込みの百田尚樹著「永遠のゼロ」について誤解のないよう、市図書館に置くことを否定はしておりません。本誌の傷み具合(?)からかなり読まれているようでしたが、私小説「永遠のゼロ」が「戦後70年 記憶をたどる」コーナーにふさわしい書籍かどうかの問いかけです。


あれから70年目の首相談話と

2015年08月15日 | 日々思うこと

昨14日は安倍首相の「戦後70年談話」が発表され、注目されていた「村山談話」の4つのキーワードは盛り込まれたものの、「おわび」については安倍首相の直接的な言葉ではありませんでした。村山談話の「先の大戦について、我が国は繰り返し痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた。こうした歴代内閣の立場は今後も揺るぎない」を引用するカタチです。昨夜のテレ朝、報道ステーションでのコメンテーターはこの首相談話について、「言葉と行動が一致していない」と痛烈な批判でしたが、自民党への支持率低下を意識してこのようなカタチになったのでしょうか。

そして今日は日本が無条件降伏したあの日から70年、日本武道館での全国戦没者追悼式などを注視です。安倍首相の「戦争の惨禍を決して繰り返さない」と不戦を誓ったその言葉よりも、この4月に慰霊のためパラオ・ペリリュー島を訪れた天皇陛下の行動を伴う、これまでなかった「反省」という言葉の重さに不戦への思いが伝わってくる「70年目の夏」です。

 

日本海と同じくどこまでも広くつながる青い空、秋を少し感じる12日夕方のいわし雲(巻積雲)で、その後には予報通りに久しぶりに雨が降りました。

今日は終戦を特集する番組が多く、夕方にはTBS報道特集を視聴です。10万人の犠牲者の東京大空襲をメーンに戦争被害だけでなく、中国重慶での日本軍による悲惨な加害をも取り上げた番組でした。いかなる戦争もその終結は悲惨で再び起してはならないことを痛感し、平和憲法の下で70年間どこの国とも戦争をしてこなかった誇りと、どうして8月15日まで引き延ばしたのか、せめて10日早かったらと思う「あれから70年目」の終日です。


墓参りと家族の歴史と創価学会有志の声明

2015年08月13日 | 日々思うこと

お盆の墓参りはいつも昼過ぎに行くことがほとんどですが、昨夏に娘家族が隣りに越してきたことで私のライフスタイルも少しづつ変わり、今年は孫たちと朝早めに出かけました。先日のお墓掃除もそうですが、夜型人間としては頭がボーっとして少し大変ですが“早起きは三文の徳”を実感です。

曹洞宗の寺の御堂の横の渡りローカの壁に飾られている3つの額がいつも気になります。そのひとつが「本気ですれば 大抵のことことができる 本気ですれば 何でも面白い 本気でしていると 誰かが助けてくれる」というもので、何年か前のブログでも書き込んだ記憶があります。

ところで墓石の種類は日本を糸魚川静岡構造線を境にした西と東で違うことを70にして初めて知り、“過去から未来へと家族の歴史を語り継ぐもの、それがお墓・・・”というものをネットで読みました。いま、日本で建てられている墓の9割は中国でつくられているそうですが、ここの墓地も新しく建てられたものは東西関係なく種類も様々で横書きのものも見つけました。

我が家の墓には「丸に隅立て四つ目」の家紋と、裏に昭和11年「石勝」建立と刻まれています。「石勝」とは東京青山の老舗の石材店で、母の叔母が東京に嫁ぎその連れ合いが「石勝」の職工だったことのご縁です。私が高校卒業後、しばらくは渋谷区笹塚のこの家から専門学校へ通っていましたが、毎朝法被姿で仕事に出かける粋な江戸っ子の“おじさん”が今も目に浮かびます。

この墓石は御影石で建立され当時は黒く光っていたそうですが、近くのセメント工場の風塵で年々石灰化してこのような灰色になってしまいました。子どもの頃は今よりも黒かったことを記憶し、御影石のことをよく話していた両親を思い出し、家族の歴史を大切にしなければと思うお盆です。

今夜、新潟市の元市議の小林義昭さんからメールで「安全保障法案に反対する 創価大学・創価女子短大関係者・有志の会 声明」が届きました。「こうした声が大きくなると良いのですが、宗教団体に自主性と良識を大事にする理念があるのでしょうか。それ にしても少しは勇気付けられる動きです。」と書き添えられていました。

このところの公明党は自民党との連立政権にこだわるがあまり“福祉と平和”の理念を失ってしまい、関係者からも離党する動きが見え始めていただけに、このような創価学会の有志の声明に一筋の光を見る思いのお盆の夜です。


川内原発再稼動と子どもたちの未来

2015年08月11日 | 日々思うこと

福島第一原発事故から4年と5ヶ月目の11日、九州電力は川内原発1号機の原子炉を起動し再稼動です。福島事故後に作られた新しい規制基準の審査に合格したとはいえ事故リスクがゼロになったわけではなく、「事故が起きれば日本で一番危険な原発といわれる経年劣化30年超の川内原発です。時計の針を福島の事故前に戻すことはあってはならないはずですが、電力業界や経済団体は再稼動に歓迎ムードです。

どこまでもつながる今朝の日本海、テトラポットの内側の浅瀬で親子が水遊びです。「安全神話」は虚構だったことを忘れてしまった安倍政権は、次世代への大きなツケとなる「核のゴミ」問題は置き去りのままです。そして国内原発の25基が再稼動を申請中で、このうち柏崎刈羽原発6・7号機も含まれていますが、もはや時間の問題とあきらめてはなりません。 

日中の少し涼しくなった頃に、八久保郵便局まで出かけました。梅雨の前にバッサリと刈り込まれた児童公園のムクゲの垣根は、例年よりも少ない薄桃色の花が咲いていました。

久しぶりに青海きらら図書館へ立ち寄ると、入り口左手に「戦後70年 記憶をたどる」コーナーが設けられて、児童向けの「せんそう」「8月6日のこと」「平和ってすてき」などが並んでいます。ところがその直ぐ横には、百田尚樹著「永遠のゼロ」があるので驚きました。「永遠のゼロ」が反戦書でないことはネット上でも周知されていますが、宮崎駿さんも猛批判です。いかなる戦争も美化してはなりませんが、それにしてもなぜでしょうか、図書館司書(職員)の認識を疑ってしまうひと時です。

ところでこの1日から糸魚川市HPがリニューアルされました。7月には「忘れない7・11災害 あれから20年」がありましたが「あれから70年」の企画が見当たらず、「戦後70年」の節目の年がすっぽ抜けている市トップに期待するのはムリなことでしょうか。


ナガサキ原爆投下と“いのちの朝顔”

2015年08月09日 | 日々思うこと

お盆を目前の日曜日の早朝、まだ涼しいうちにと上の娘とお墓掃除へ出かけました。お墓は青海駅南側の清源寺の小高い所にあり、黒姫山が近くに見えます。ここ数年は娘たちや東京の弟家族にお任せだったことで久しぶりの掃除で、朝早いこともあって私の思考回路は停止状態で終始、娘に叱られっぱなしでしたが2時間ほどで見違えるようにきれいになりました。

8時過ぎに帰宅し、一段落をしてから長崎平和式典の様子を視聴です。田上市長の淡々とした平和宣言の中に、戦後70年目の被ばく都市の思いが痛いほど感じました。安倍首相といえば「世界で唯一の戦争被ばく国として、非核三原則を堅持しつつ核兵器のない世界の実現に向けて、国際社会の核軍縮の取り組みを主導していく決意を新たに・・・」と、その言葉に人を感動させるものが伝わってきません。

若者の間でヒロシマ・ナガサキを知らない人が年々多くなっていますが、大人たちがしっかりと伝えていないから知らないのではないでしょうか。そんな中で、漫画家でイラストレーターの蛭子能収(えびす よしかず)さんが「女性自身」(光文社)8月18日・25日合併号の戦後特集の「私の70年談話」で、戦争について語っています。蛭子さんは原爆投下された2年後に長崎で生まれで、小さいときから戦争は嫌だと思っていたそうです。その原点になっているのは死ぬことへの恐怖で、一瞬で消えてしまう流れ星を見て人間のそして自らの“死”を実感していたという説得力のある言葉です。

写真は骨髄バンクの“いのちの朝顔”で、小学一年の孫が学校から5粒の種をもらってきたので、6月頃に庭のプランターに蒔きました。夏休みに入って毎朝きれいなブルーの花を何個も咲かせていますが、昼過ぎには自然にしぼんでしまいます。失われたいのちに向き合って今をどう生きるかは人それぞれですが、せめてこの8月だけでも子どもたちにいのちと戦争のことを語ってゆきたいものです。

このところ問題の多いNHKですが、スペシャル番組として終戦70年企画が光っています。「きのこ雲の下で・・・」もその一つでしたが、できるだけ視聴をしたり録画をするように心がけています。午後からテレビ朝日のザ・スクープ番組では、原爆投下から70年目の夏、原爆投下部隊や原爆を開発した科学者らの証言や米軍の機密文書などに恐るべき大量破壊兵器の新たな“知られざる真実”の徹底取材に釘付けです。

夕方からは戦争法案の廃案に向けて、市内中央大通りでの街頭宣伝行動へ出かけました。先月26日の「九条の会」記念講演会で演題に貼ったあの「戦争をさせない」に、私は赤いリボンを着けて首から提げての参加で人目を惹いたようです。次の行動は23日日曜日と、30日の上越市「かに公園」での1000人集会へと続きます。「いま声を上げなくていつ上げる!?」の思いの8月9日です。